2015/06/12 のログ
ご案内:「大浴場」に烏丸 九郎さんが現れました。
■烏丸 九郎 > (烏丸九郎はぼーっと湯船に浸かっていた。さっきであった少女、鈴成静佳。
アレには参った。久しぶりに何か、自分が男だと思い知らされた気がする。
こわいわー女こわいわー。内心そんなことを思いながら、邪念を振り払うように顔にお湯を叩きつけ、拭う)
■烏丸 九郎 > はぁ…いい湯だぜ…
(ポツリとひとりごと。これも、自らの邪念を払う呪いのようなものだと思ってほしい。
内緒にしておく、とは言われたものの、氷架に知られたら何といわれるか。
「スケベめ」とは確実に言われるだろう。おそらく、睨みながら言われる。)
ご案内:「大浴場」にソラさんが現れました。
■烏丸 九郎 > (むしろ自制心がよく持ったほうだと思う。
あんなの痴漢されたって文句は言えなかろう。
もちろん、自分はしないが。しないが。
見えちゃったものはしかたないじゃん!注意するわけにも行かないじゃん!)
…。
(ぶくぶくと口元までお湯につかる。
馬鹿なのか、俺は。
こういうことはアレだ、忘れるに限る。)
■ソラ > すぱーん と浴場の扉を開けて「少女」が約1名入ってくる。
くるくると回りながら湯船に近づき、そのままお湯に飛び込んだ。
■烏丸 九郎 > !?
(びっくりした!びっくりしすぎて風呂のお湯を少し飲んでしまった、気持ち悪い。
男子寮の、しかも大浴場に女の子が入ってきたのだから、無理もない。)
なっ…おまっ…ゆーれー…じゃねぇな、もうさすがに。
(公園であった方の片割れだ。間違いない。)
■ソラ > 烏丸さんの存在に気づくと 元気に手を振る。
悪意のない笑顔。この状況ではそれが余計にタチが悪い。
ばしゃばしゃと泳ぎながら烏丸さんに近づいてきた。
■烏丸 九郎 > お、おう…
(元気に手を振る少女にたいしては、小さく手を振る。
こんな現場を誰かに見られたらさすがにギルティだろう。
かと言って、少女から逃げたりしたら、傷つくかもしれない。
湯船にどかっと腰を下ろして、少女の行動を見守ることにした。
やましい気持ちはありません。ありませんったら。)
■ソラ > 相変わらずのへらへらした笑顔。
悪意ゼロ。いたずら心もゼロ。
完全にクリーンな笑顔が逆に困る。
躊躇いなく烏丸さんの隣に移動してぬくぬく温まる。
髪や肌は多少汚れている程度。
■烏丸 九郎 > (冷静になろう、落ち着こう。
相手は小さな少女じゃないか。
しかもちょっと汚れてる。風呂にはいるもの当然だ。
銭湯だって何歳かまでは男女関係なくはいれたりするし。
とりあえず深呼吸。)
きょうは、なんだ…風呂、入りに来たのか?
■ソラ > 笑顔で頷く。ついでに浴槽で泳いでる。
小さな体でも十分足はつくため覚えることはないだろう。
■烏丸 九郎 > 風呂はいいけど、髪とか洗ってねーだろ。
ちゃんと洗えよ?
(ここは、兄や父親なら洗ってあげるところだろうが
残念ながら他人だ。触れたらさすがに事案になってしまう。
やんわりとした口調でこうは言うものの
内心「誰もくるな」を連呼し、震えている。)
■ソラ > 髪を洗うように言われれば 浴槽を出てシャワーへと向かう。
1回押せば十分なシャンプーを猛プッシュして泡立てる。
あっというまに、髪どころか体全体洗えそうな泡の塊が出来上がった。
■烏丸 九郎 > あーあー……
(さすがに見てはいられない。というか、危なっかしくてほっとけない。
風呂から上がり、腰にタオルを巻くと少女に近寄り、髪をワシャワシャと洗ってやろうと手を伸ばす。)
■ソラ > 素直に洗われる……が、目にシャンプーが入るのは嫌なようで
しっかり目を閉じている。
時々お湯や泡を飛ばすように首をぶんぶん振った。
■烏丸 九郎 > あんま暴れるんじゃねぇぞ。
ほら、流してやるから…
(ひと通り洗い終われば、シャワーで泡を流し。
じっとしていれば、時折頭をなでるだろう。
泡を全部落としきると、手で顔を拭ってやろうとする。)
■ソラ > 泡を流しきると 軽く咳き込むような動作を見せる。
どうやらお湯や泡が口に入らないようにずっと息を止めていた様子。
暴れるな と言われても、洗い終わると頭を振ってお湯を飛ばす。
■烏丸 九郎 > うおっ!?
こら…落ち着きがねぇな。
よし、もういっていいぞ。
(と、湯船を指さす。
自身も湯船へと戻り、再び腰を落ち着ける。タオルは頭に装着。
さっきまでの恐れる気持ちはどこへやら、今は微笑ましくおもいながら少女を見守っていた。)
■ソラ > ちょこちょこ と 効果音がしそうな歩き方で浴槽に向かい、そのまま飛沫を立てて飛び込む。
一旦頭まで浸かると 笑顔で浮かんできた。
■烏丸 九郎 > もう片方と違ってだいぶやんちゃだな。
お前、なんて言うんだ?
(ふー、と大きく息をつきながら、笑顔の少女には笑顔を向け
その名を聞いてみることにする。
いつまでも、幽霊やお前というのも気が引けたからだが…
少しも喋らない様子を見ると、答えは帰ってこないだろうなとも思う。)
■ソラ > 「そら?」
返事はちゃんと帰ってきた。
ただし、何故か疑問系で。
へらへらと楽しそうに笑い、烏丸さんのとなりに座ってみる。
■烏丸 九郎 > ソラ、ソラって名前なのか…
(疑問形とはいえ、ちゃんと答えが帰ってきたのが嬉しかった。
さすがにガン無視は寂しいから。
隣にやってきたソラの方に顔を向け…ようとしてやめた。
そういえば女の子だった。ジロジロ見るのはあまりよろしくない。
なので、顔は正面を向いたまま、手だけ彼女の頭を撫でようとしてみたり)
■ソラ > 頭を撫でられれば 嬉しそうに抱きついてくる。
触れれば活力のようなものが流れ込んでくるのが感じられるかもしれない。
■烏丸 九郎 > うぉっ!?あー、その…女の子なんだからな
裸で、男に抱きつくのは、良くない。
(そう言いながらも乱暴には振りほどけない。
なんか体に温かいものが流れ込んでくる感じがするのは、風呂の熱さのせいだけではない気がする。
困ったような表情で少女を撫で続ける。どうしよう、この状況。)
■ソラ > にこっと笑って そのまま飛び跳ねるように浴場の外へ。
手を振ると 脱衣所に置いてあった服を手に持って、
身体も拭かずにそのまま走り去っていった。
ご案内:「大浴場」からソラさんが去りました。
■烏丸 九郎 > お、おう…
(手を振る少女に手を振り返すと、その後ろ姿を見送る。
大丈夫なのだろうか?外で他の寮生に見つかったら結構大惨事じゃないのか?
とおもいながらも、タオルで顔を拭い立ち上がる。)
のぼせる前に…俺も上がるか…
■烏丸 九郎 > (何か今日は…色々とおかしい気がする。
散歩でもして気晴らしをしよう、そうしよう。
そんなことをおもいながら脱衣所へと向かう。)
ご案内:「大浴場」から烏丸 九郎さんが去りました。
ご案内:「食堂」に十口 風さんが現れました。
■十口 風 > ――深夜。クロスのかかった大人数用の長いテーブル。
一人の男子生徒が目を閉じ、腕を組んで座っている。
「………にじゅうはち、にじゅうく……」
■十口 風 > 目の前にはどんぶり。目を細めれば細く湯気がたなびくのが見えるかもしれない。
室内の空気のわずかな流れに従ってゆらゆらとその湯気が揺れた。
「さんじゅう……。さんじゅういち……」
■十口 風 > ぶつぶつと数を数え続けるその姿は異様かもしれない。男子寮ではよく見る光景かもしれない。
なにせ彼―― 十口風は二年生であるからだった。二年ともなれば知り合いもいることだろう。
彼の性格や、人となり、あるいは周囲がそれを許さないことがあるのかもしれないが。
「さんじゅうに……。さんじゅうさん……」
■十口 風 > とにかく、彼は目の前に置かれた大好物のラーメンを夜食とせんがため、
今こうして三分間をきっちりと自らの体内時計と口頭ではかっていたのだった。
思っていることがすぐに口や顔に出る少年である。三分が近づくにつれ、凛々しい眉根を寄せた。
「さんじゅうよん……!!!さんじゅうご……!!!」
■十口 風 > 「さあぁぁんじゅうろく!!!さぁぁああんじゅうひち!!!」
残り二分。彼はついに我慢できず立ち上がり、歩きながら口頭カウントを始めた。
幸い食堂には誰も居ないようである。――今は深夜なのだから当然だ。
■十口 風 > ひとしきりうろうろし、カウントを続けたまま食堂に据え置きの冷蔵庫にまで歩いて行く。
スリッパの音はしない。どうやら裸足のようだった。
「ひゃく……そろそろだな」
■十口 風 > 元の椅子に戻ると、どっしりと座り込んでどんぶりの蓋をあける。
黄金色のスープ。ふるふるとゆれる半熟卵。先ほど冷蔵庫からもってきた
万能ネギをばつばつとキッチンバサミで切り、散らした。
学園近くの地元密着型スーパーで売っている、限定商品の“ひよひよラーメン”である。
■十口 風 > 音をたてて割り箸を割り――きれいに割れる。ジンクスだ。今日はいい日になる。
一口目をすすった。チキンと野菜のうまみが舌から全身を駆け巡る。
「……………正義!!!!!!!!!」
■十口 風 > 猛然とひよひよラーメンを食し、カツーーンと小気味よい音をたててどんぶりの上にわりばしを置く。
「………………………ごちそうさま、でした」
まるで儀式のように目をつむり、しばし瞑想したあと――ひよこに感謝をした。(ラーメンにひよこは使用されていない)
■十口 風 > 食器を片付けながら、食堂においてある観葉植物――サボテンに話しかける。
「今日もいいトゲをしているな……」
彼は、彼なりに男子寮に異常がないか監視をしているのだった。
■十口 風 > 例えば――この、食堂の食器棚。この食器棚は、彼がこの寮に入った時からすでに何人か、
入寮者のものであろう食器が置かれていた。彼は少なくとも、この寮でこの食器をここに置く人間を信用している。
■十口 風 > この学園に入る際、いくつかよくない噂とて耳に挟むこともあった。
しかし我ながら――この身体である。よくない噂がなんだというのか。
とはいえ、正義を掲げる道程を思えばこそ。
■十口 風 > 共同生活の共同の場で自炊をする、というのは裏のない人間の行為のように思う。
少なくとも、彼にとってはそうである。
このサボテンもそうだ。この学園都市では観葉植物が荒れていない。
つまり、弱者の弱者たる生物たちにその悪意を向ける悪は目立って存在しないということだ。
■十口 風 > ――それでもよくない噂があるというのは。
「正義と悪にこだわるのは、人間だけなのだろうな」
サボテンに話しかける。蕾がもう少しで咲きそうだった。
それでも、そう。よくない噂があるということは――サボテンの蕾がほころぶことを、
全く、本当に全く意に介さないだけの悪が存在する可能性があるということだ。
ご案内:「食堂」に安土 治弥さんが現れました。
■十口 風 > 「誰だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
いつものように叫んだ。彼には何者かの気配を察知すると吠える癖がある。
ご案内:「食堂」にカミューさんが現れました。
■安土 治弥 > 「うるさいな。今何時だと思ってる」
寝る前に麦茶でも飲もうかと思って来たらでかい声が聞こえた。
耳を指で穿りながら、渋面を作る。
漂う香りはこの時間には理性を揺るがすように思える。
胃もたれを気にする性質でもないが、ここで自分も調理を始めるのは乗せられたようで癪だった。
■カミュー > 「お腹が空いたでござる!」
こちらは鼻をすんすん鳴らしながら、片手に肉の包みを抱えてバーン!と現れる。
においに釣られてきたようだ。なお、夜のため鎧は一部つけていない薄着になっている。
■十口 風 > 「2時だ」
とだけ返した。何度か寮で見たことのある顔である。
あまり話したことはない。不思議と――印象の薄い男だった。>安土
■十口 風 > いきなり食堂に入ってきた女子――を見て、十口は目を見開く。
食堂の蛍光灯に照らされたその顔は青ざめ、唇は恐怖に引き結ばれている。
「………!!!!!!」
■安土 治弥 > 片手にはコーラの赤い缶。
中身は既に空っぽのようで通りすがりにゴミ箱に放り込む。
代わりに麦茶のボトルを探して冷蔵庫へと。
そしたらばまた別の方角から声が聞こえた。
どいつもこいつも早起きにも程がある。
「おい、ここは男子寮なんだが」
新たな訪問者を一目。まずは疑問を口にする。
■カミュー > 「うん?男子寮でござるよ。」
うん、と頷く。男子が男子寮にいる。彼にとっては別におかしなことは何もない。
「ここでとっておきの京都土産のこの肉を使うことになろうとは…
…一緒に食べるでござるか?」
首をこてん、と傾げて二人に尋ねた。
■安土 治弥 > 十口の風貌を眺める。
相手の印象とは正反対に目立つ奴だと思った。
一度見れば忘れるような奴ではないが、少なくとも「記録」には覚えがない。
相手も名前を呼んでいないしきっと知り合いではないだろう。
「夜食か?草木も眠る時間だってのに今から燃料補給とは熱心だな」
■十口 風 > 先ほどまでからからにかわいていた部屋着がじっとりと大量の脂汗に染みていく。
安土が動き、歩く気配を、絶対的な恐怖の鼓動に支配された鼓膜が感じ取る。
それ以外のことはできず女生徒らしき訪問者をただただ見開いた碧い瞳でじっと見ている。
■十口 風 > ああ、明日も早く用事があるからな――そう、安土に返す前にこの女生徒らしき人物はやってきたのだった。
おかげで安土には急に言葉をつぐみ、恐怖に硬直する様子のおかしい男に見えるだろう。
女生徒らしき人物、ということだけが彼はたまらなく恐ろしいのだった。その場から少しも動かずにいる。
ご案内:「食堂」から安土 治弥さんが去りました。
ご案内:「食堂」に安土 治弥さんが現れました。
■カミュー > 「…どうしたでござるか?」
2年であれば4年のカミューと顔を合わせたことがあるかもしれないし、男子寮も広いゆえに一年程度、それほどあったこともないのかもしれない。
カミューは十口さんの様子に不思議そうに様子を伺う。
■安土 治弥 > 肯定されてしまった。
2秒ほど宙を眺めてから、流れるように視線を肉へと向ける。
「京都って肉の名産なんて有ったっけ?」
京都には余り詳しくない。何の肉が美味いんだあそこは。
…いや、そうではない。そうではなくて。
「いや、だから男子寮だから女子が夜中にうろつくのは好ましくない訳なんだが」
あんまり堂々としているものだから少し気後れしながら言葉を続ける。
■十口 風 > 話しかけられれば、更に怯えた様子で後ずさる。
一度でも会ったことがあれば、彼の恐怖に引きつる顔に見覚えがあるだろう。
なければ、すれ違ってそのまま様子を伺うこともなく通り過ぎたのかもしれない。
「……………」
固まったその口が開く様子はない。
■カミュー > 「…うん?ああ。なるほど。拙者は男子であるゆえ問題ないでござる!
男子寮、4年の、カミューでござる。」
自信たっぷりに胸に手を当てて言い切る。
「日本最古の牛肉屋、メイジ2年創業の老舗があるでござる。
高いが美味いでござるよ。おや…?」
後ずさる十口の様子を見逃す騎士ではない。
以前も何を怯えているのだろう、と思ったのだったか。
■安土 治弥 > 「お前はお前でどうしたんだ?」
そう言えば名前を知らない。
硬直している十口に先程までの余剰エネルギーは感じない。
酷く体調が悪そうだ。
思わず持っていた麦茶のコップを差し出す。
「ほら、茶でも飲めよ」
■十口 風 > 安土から麦茶のコップを差し出されるのが視界の端に映った。
ゆるゆると固まった筋肉をほぐすようにそのコップを受け取り、飲み干した。
「………すまないな」
麦茶のしずくが滴るコップをテーブルの上に置き、呼吸を落ち着ける。
■安土 治弥 > 「2年の安土だ。…男子?」
改めてカミューの容貌を見る。
顔立ちから体格まで全く男には見えなかった。
「………普通に胸がないか?」
あんまりマジマジ見るものではないのだろうが、男子同士なら特に問題もない訳で。
もう何か良くわかんなくなって来た。
「そんな高価な肉を人に分けちまって良いのか?
ま、俺はちょっと麦茶を飲みに来ただけだし、今から寝るんだ。
ガチの肉は流石に重いやな」
■十口 風 > 男。男である、男子寮の四年であるとこの女生徒は言った。
そうだ、カミュー・アズーリンといったか。ここしばらく見かけなかった寮生徒だ。
自分の天敵である“女”の姿をしているから、警戒をしていたのだった。
だが、今男だと言った。そう、女生徒に見えるが、男である。男、男なのだ。そう言い聞かせる自分に。
事実、男であるか、女であるか、彼には関係なく、女に見えるのならば、恐怖の対象でしかないが。
男。男。男。男……。
「……………京都、ですか」
■カミュー > 「安土だな、覚えたでござる。
…そっちは大丈夫でござるか?」
少し落ち着きつつあるような、十口の様子を伺う。
「ああ、これはこう…膨らませて胸があるように見せかける服でござる。
だから…… そこまで ないでござるよ。」
貧かそれより気持ち多め…程度しかない。
「男子寮へのみやげ物でござるからな。
菓子は日持ちもするしあらかたロビーにおいておいたのでござるが。」
■安土 治弥 > どうやら二人は知り合いであるらしかった。
しかし十口の様子は尋常ではない。
余程この先輩が苦手なのか?声がでかくてシメられた経験でもあるのか?
そんな的の外れたことを考えている。
自分も別のコップで麦茶を飲んだ。
「まぁ、何だ。元気出せよ」
10円並の励ましの言葉。
■カミュー > 「京都旅行にいっていたのでござる。」
京都、と言う呟きに答えるように。
「…で、帰ってきたからしばらくまた学園にいるでござるよ!」
相手の様子を気にしない、容赦ない一言。
■安土 治弥 > 「カミュー先輩。か?
ああ、俺も覚えておく。」
持って回った言い方をする。
うむ。そこまでない。
⇒多少はあるの意。
何でわざわざ女に見せてるのかとか。
男なのにそもそも胸が有るのが何故なのかとか。
突っ込みどころは満載だが、逐一やっていたら夜が明けそうだった。
言いたいことは麦茶と一緒に飲み下す。
「京都土産の菓子か。そりゃすぐに無くなるんじゃないか?
男子寮には欠食児童が多いだろうしな。
残ってるようなら、そっちは後でいただくよ」
■十口 風 > 染色体xyの声帯から発せられる低音が、恐怖に支配された彼に落ち着きを取り戻させつつあった。
安土、安土と言った。彼は心のなかで彼に惜しみない感謝の言葉を述べた。今すぐに固く握手をしたい気持ちを抑え、
男である、男である。男である。と、ぶつぶつと唱えながらカミューを見る。
か え っ て き た か ら し ば ら く ま た が く え ん に い る で ご ざ る よ
「……なるほど」
実に歯切れのない返事で返した。
■カミュー > 「うむ、よろしくでござる。」
安土の様子は普通であるため、握手をしようと手を差し出す。
男っぽくない手はもし触れれば結構柔らかい。
「うむ、すでにあらかたなくなったかもしれないでござるな…。
しかし肉はいらんか。この様子の相手と二人でと言うわけにも…。」
十口の様子に目をやりながら、尋ねる。まあ、すでに肉は片付ける用意をしているのだが。>安土
■安土 治弥 > 飲んだ麦茶を冷蔵庫に片付ける。
自然と出る欠伸。
元々夜更かしはそう得意でもない。
カミューの握手に応じる。
やはり女にしか見えない。
「日持ちしないっても、今すぐどうこうはならんだろうし、夜食で消費するのも勿体無かろ。
たんぱく質はちゃんと三食の内に取った方が身になるさ」
適当なことを言いながら、こちらも戻る準備を始めた。
■カミュー > 「夜食だからこそたんぱく質、と言う話もあるでござるよ。それに…
さすがに全員分はないでござるからな。」
つまり昼に喰うと言うわけには行かないらしい。
「む、眠いか。引き止めて悪かったでござるな。」
安土の戻る様子に、気を使うような。
■十口 風 > 「夜食は………先ほど食べましたので」
視線を何度か逸しつつも受け答えする。
食堂をぐるりと見渡して、ふむ、と顎をさすった。
「肉の方は……土産の分があるのならば管理人さんに渡してはいかがでしょうか。
きっと食堂の限定メニューとして……欠食児童の……面白い、競りが見れるでしょうし……」
■十口 風 > 実際、男子寮の食堂で限定メニューが出た時の競りやちょっとした喧嘩はなかなかの見ものであろう。
青春の1ページらしい、男子らしい、そういった遊び心と、少しの悪戯心を満足させるのではないだろうか。
「……申し訳ありません、先輩。どうも女性が……不得手なもので」
先ほどの口調とは変わって、事務的な敬語がぽろぽろと拙く紡がれる。
■カミュー > 「ううむ、そうなれば拙者だけが食うわけにもいかんでござるな。
ではそのようにしよう。」
肉はさらさらとメモをつけて食堂の冷蔵庫に入れてしまい、代わりにちょっとした保存食や菓子の類を取り出してくる。
「まあ、会話の間にずいぶんと匂いも薄れたゆえ、この程度でもなんとかなりそうでござる。」
もっふもっふ、とそれをほおばりながら。
■十口 風 > 「私も気分が、優れないのでこれで……でも、もし、出されるのならば楽しみにしています」
肉、と呟いて部屋に戻る準備をする。肉、と呟く時だけ少しふと微笑みが見て取れるだろう。
彼もまた肉をこよなく愛する優良欠食男児である。
■安土 治弥 > 「ああ、すぐすぐで済まないが、そろそろ戻らせて貰うよ。
まだ男子寮にいるなら、顔を合わせることもあるだろ」
片手で挨拶。もう片手で欠伸を隠して少し行儀も悪く青年は食堂を出て行くだろう。
出際に聞いた女性が不得手と語る言葉に成る程と頷いた。
男子寮に女性らしき姿を見て、慄いたという訳か。
「女に似てるだけでもダメってのは難儀な性質だな。
ま、一晩寝れば治るってな」
■十口 風 > 冷蔵庫にしまわれた高級肉を見送り、
裸足のぺたぺたという音を鳴らして、食堂をあとにした。
■安土 治弥 > 無責任な言葉だけ残して、食堂から姿を消す。
自室に戻る最中、今日出会った二人のことをメモ帳に記しながら。
■カミュー > 「うむ、おやすみでござるよ!」
二人を見送る…
「…思い出した。そう言う様子の寮生であったでござるな。十口…だったでござるか。」
敬語で語る様子に、その名を思い出す。そして…。
「一年はさすがに気遣いを見せてなるべく会わぬようしていたが…
流石に二年目だ、もう少し積極的に誤解を解いていきたいものでござるな。」
去る二人の様子に…そんな不吉な言葉が、呟きとして聞こえてきたとか、こないとか。
ご案内:「食堂」から十口 風さんが去りました。
ご案内:「食堂」から安土 治弥さんが去りました。
ご案内:「食堂」からカミューさんが去りました。