2015/06/15 のログ
ご案内:「部屋」に神宮司 ちはやさんが現れました。
神宮司 ちはや > (風呂を済ませ、洗髪した髪を乾かす。
 幼少から伸ばした髪は今ではすっかり長くなった。
 手入れも髪を洗うのも乾かすのも何かと大変で、事ある毎に切ってしまいたくなるが
 祖父がそれを許さなかったので結局切ることはなかったのだが。
 タオルで髪を拭きクシで整えながらドライヤーで乾かす。

 今日は特にロビーでの出来事があって大変だったな、なんて少し疲れたため息を漏らす。)

神宮司 ちはや > (寮での暮らしも学校生活もまだ慣れないことだらけだし友達だって少ない。
 何やら自分には関わりがないけれど異能や魔術を使った荒事だって日常茶飯事らしい。
 本当に自分はここでやっていけるのか、何度目かの不安が押し寄せる。

 二度目のため息。若干のホームシック。祖父の顔が思い浮かぶ。

 あらかた乾いた髪を再度梳いて流す。不安を振り払うように頭を振って、備え付けの机の上を見た。
 『新入生向け 委員会・部活のごあんない』の小冊子がそこにはある。)

神宮司 ちはや > (なんとなく、手にとってパラパラと中身を見る。
 そう言えば自分はまだどこの委員会にも部活にも所属していない。
 どこかに入ろうかとも考えるのだが、自分には何が向いているのかさえわからないのだ。
 
 問題ごとを解決するようなのはさすがに向いていないだろうから公安や風紀は無理だろう。
 目立つのはとても恥ずかしいし自分のような地味な生徒では生徒会など夢のまた夢だ。

 では部活は?運動系はドン臭い自分には明らかに無理だろう。
 小学校の頃のドッジボールは真っ先に相手に狙われてすぐに外野に追い出された。
 マラソン大会だって後ろから数えたほうが早い。

 では文化系?手芸部料理部文芸部園芸部演劇部吹奏楽部軽音部常世島鉄道研究会……etc
 数の多さにめまいがしそうだ。)

神宮司 ちはや > (諦めて冊子をまた元の机の上に置いた。
 ぱたんとベッドにうつ伏せで倒れ込む。)

でも……このまま何もしないのももったいないよねぇ……。
きっかけがあればなぁ……。

(そう甘くは無いのが世の中である。
 でも折角この広大な学園のある島までやってきたのだ。
 変わりたい気持ちも、自分を強くしなければならない意思もそれなりにある。
 委員会も部活も、最初のきっかけづくりだ。
 そう、自分で何かやってみたいと思うことを少しだけ、ちょっとだけ足を踏み出すための言い訳。)

神宮司 ちはや > (明日からがんばろう。
 だるだるの学生が使う常套句を頭に浮かべると、
 明日の準備を済ませベッドに入る。

 部屋の明かりを常夜灯に切り替えて布団をかぶる。
 今日はおやすみなさい、また明日)

ご案内:「部屋」から神宮司 ちはやさんが去りました。