2015/07/07 のログ
ご案内:「ロビー」に神宮司 ちはやさんが現れました。
神宮司 ちはや > (試験会場から寮へと戻り、学生服から私服へと着替えた。
 夕食も済ませ、風呂も浴びた後、ロビーで休憩。

 今日自分で作ったきんぴらごぼうは悪くなかった。
 さすがに実家の味と同じとまで行かなくともあれなら普通に食べられるだろう。

 ソファに座っていると飾ってある笹の葉に目を引かれる。
 いつも飾り気がないそこに色とりどりの短冊がかかっているのでそうか、今日が七夕だということを思い出した。)

神宮司 ちはや > 七夕かぁ……

(傍に近寄ってどんな願いが書かれているのか読んでみる。

『割のいいバイトが見つかりますように』
『かわいい彼女が見つかりますように』
『すたーぷらちなが出ますように』
『俺のビッグマグナムがあと3cm育つ!』
『↑お前のはレミトンデリンジャーだろワロスwwww』

 最後はよくわからなかったけれどなんというかさすが男子寮の願いというか……。)

神宮司 ちはや > (笹の傍にまだ書かれていない短冊が備え付けられている。
 これで新しい願い事もかけるようだ。

 折角だから自分も何かお願いごとをしておこう。
 とはいえ毎年毎年そう違ったお願いごとはかけていないのだ。

 筆ペンをもつと几帳面そうな字で丁寧に短冊へ書きつける。)

神宮司 ちはや > 『みんなが健やかで毎日幸せに過ごせますように』
神宮司 ちはや > (書き終えた短冊を手にして眺め、字の間違いなどが無いことを確かめると、
 壁側の位置のちょうど普通には見えづらい所にそっと短冊を吊るす。

 だけど高い位置には背の関係上届かないし、恥ずかしいからせめて人の見えづらい所に吊るしておこう。)

神宮司 ちはや > (本当は……
 もっと強くなりたいとか、もっと魔術がうまくなりたいとか勉強ができるようになりたいとか
 そういうのは確かに願いとしてあるのだが……

 最終的に考えればそれらはみんな誰かの役に立つために他ならず、
 誰かに必要とされたいからにほかならないので……
 そうなるときっと最後に行き着く願いはその誰かが幸せである手助けをしたいになるのだろう。)

神宮司 ちはや > (みんなが幸せなら、自分も幸せになれるのがちはやだった。

 善良だとも言えるが自己がないとも言える。そういう普通のこどもだ。

 もう一度周りを確かめて誰も自分のやったことを見ていないとわかると、そそくさと自室へと戻っていった。)

ご案内:「ロビー」から神宮司 ちはやさんが去りました。
ご案内:「その他」に雨宮 雫さんが現れました。
雨宮 雫 > ―――屋上にて―――
雨宮 雫 > 時刻は夕暮れ。

片隅にブルーシートを広げて座り込んでいる生徒A。
周囲に雑多な細々とした道具に、植物に、ガラス瓶に、と盛大に物を広げて黙々と作業を続けている。

雨宮 雫 > ゴリゴリと乳鉢で何かをすり潰し、天秤で量り、混ぜ合わせて何かの液体を垂らし。

古びた、火を灯す小さな陶器製のアルコールランプなのだろうか?で炙って香りを確かめる。

「んー……   イイ匂いかな、かな。」

客観的には薬臭い、薬草茶のようなニオイである。
このせいで部屋での調合にクレームがついて、外に出てきているわけなのだが。

ご案内:「その他」にエルピスさんが現れました。
エルピス >  薬臭い匂いが窓の外から入ってきた。
 何事かと思い、窓の外から全身の飛行ユニットを起動させて空を飛び、
 匂いを辿りながら機械じみた駆動音を響かせて飛行し――男子寮の屋上にたどり着く。

「……っ、とと……匂いの素はここだけど――」

 きょろきょろ、と周囲を見渡した。

雨宮 雫 > 炙った物体を乳鉢に戻し、別の何かを加えて更に混ぜる。
丁寧に一定の動作でゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ、と細かく細かく砕いて混ぜる。

「―――――んー、ん~ぅ……♪」

順調に進んでいく調合に鼻歌も漏れようというところで、耳に届く異音。

屋上にこんな機械音の物は無い  はずなので、手を止めると周囲を見て、そして空を見る。

「―――――?」

エルピス >  ベージュ色。
 部屋から直接出てきたので、スパッツを履いていない。

 それには気付かず、着地した。
 薬を作っている見知らぬ生徒の顔を確かに見れば、ぺこりと頭を下げる。

「あ、ごめんなさい。邪魔しちゃったかな……
 ……その、えっと、変な匂いがしたから来てみたんだけど……薬かなにか、作ってたんだね。」

雨宮 雫 > 女生徒のスカートの中は永遠のファンタジーだ。
そうさソルジャーは何時だってそれをいやその話はいいか。

自分自身には特に何の感慨もないのだ!
なので、こちらも軽く、座ったまま会釈程度に頭を下げた。

「…………別にいいんだけども、女子が男子寮に来るのはオススメできないんじゃないかな、かな?
 変なニオイかあ、うーん、中々理解者に出会えないのだね、だね。」

手を止めて乳棒を乳鉢の縁でコンコンと小さく叩いて付いてたものを落とす。

エルピス >  
「あ、ううん。ボクは元々男の子でね。
 精神が男だから、女子寮だと嫌がる人が出るかもしれないし、
 こっちに住まわせて貰ってるんだ。」

 胸に手を当て、ぺこり、と頭を下げる。
 

「悪いとは言わないけど、ちょっと刺激が強かったから
 ……そういうお兄さんも、お姉さんに見えたけど……男の人?」

雨宮 雫 > 「あぁー……  何かそんな話聞いたことあるかな、かな。
 移動するべき、いや何言ってるんだ殺すぞみたいな会話を大浴場で聞いたことあるかな、かな。

 面白おかしい人生だね、けひひ。」

誰だかわかったのか、納得したように頷いてまぁ、愛想のいい笑みを浮かべた。

完全に手を止めたのか、乳棒から手を離して両手についたものを適当に払っている。

「慣れればクセになるはずなんだけど。
 うん、ボクは男だね、だね。きっとそれは髪の毛長いせいかな、かな。」

エルピス >  
「そ、そっか。
 証明できる手段がなかったからどうしようかと思ったけど、納得してくれたなら安心かも。」

 面白おかしい人生、と、聞くと、ちょっと顔を俯かせるだろう。
 ひょこ、と、隣まで歩いて、しゃがんでみる。

「あはは、分からなくもないかも。
 ……そっか。確かに長い髪だね。結んだり切ったりはしないの?」

雨宮 雫 > 「まぁ女生徒が居てもボクが取り締まる必要もないしね。
 真偽はどっちでもいいというのも本音かな、かな。

 そちらは こんな人生イヤだ みたいな空気を醸してるのだけども……」

近寄ってみると、判別不明の植物や何かの干物、調合道具に黄色い紙に赤い字で何かを書き連ねた符、赤や青の粉と、様々なものが見える。

「余り複雑に結ぶと毎朝面倒かな、かな。
 あとはー、髪の毛は霊力を貯めるものだから短くできないのだね、だね。」

真っ白な髪は毛先までツヤツヤのキラキラで、夕日を受けて輝いていたそうな。

エルピス > 「嫌って言う、か、なんというか、ううん……」

 首を傾げて困り顔を見せる。
 きめの細かい栗色の髪――放熱用のファイバーが、風に煽られて靡く。

「そ、そっか。確かに面倒といえば、面倒なのかな……
 ……ボクの髪の毛も放熱用だから切れないし、何となくわかるかも。いっしょいっしょ。えへへ……」

 軽く笑いながら、散らばっている薬剤用品を眺める。
 その内から符を見つければ、何だろう? と視線を投げるだろう。

「お兄さん、これも薬の材料?」

雨宮 雫 > 「そうなりたくは無かった、ってところかな、かな。
 放熱用の髪の毛って、ソレ何で出来てるのか興味はあるけども……  けひひ、一緒だね、けひひ。」

髪の毛、顔を じぃ と見ていたが、質問されるとそちらに目を向ける。

あぁ と頷いて。

「そうだね。
 それは霊符、まぁ、呪術に使うもので、ボクが作る薬にはソレを燃やした灰を混ぜたり、ソレを貼って蓋をしておくのに使うのだね、だね。」

エルピス >  
「ボクもいちど聞いたけど、よく分からなかったなぁ……
 ……霊符? 魔法に使う薬品だったんだね、これ。」

 謎の干物に手を伸ばそうとして、勝手に触っちゃ不味いかなと思って引っ込めた。

雨宮 雫 > 「ふぅん?まぁ、機械の体とかって手入れ、大変そうだものね。
 興味本位で喋っているけども、元に戻れるとかできるのかな、かな。」

しげしげ、とエルピスを眺めながら、自分の顎に片手をやっている。

「仙術……んー、東方の魔法っていう感じかな、かな。
 ああ、余り触らない方がいいと思うけど……機械の手なら特に何もないかな、かな?多分だけど。」

エルピス >  
「あはは。良く出来ているみたいだね。動力とか手入れは気にしなくて良いみたい。
 時々メンテナンスはしてもらっているけど……それも月1回ぐらいかなあ」

 ううん、と思い返す素振りで空を仰ぐ。
 軽い警告を受ければを受ければ、びっくりした様子で更に腕を引っ込める。

「仙術……何となくはイメージ出来たけど、あんまり馴染みがないかも。
 ……あっ、うん。何が起こるか分からないし、やめておくね。」

雨宮 雫 > 「便利なものなのだね、まぁ、何で女になったのかはやっぱり分からないのだけども……変態にでも捕まったのかな、かな。」

なんか可愛いといえばいいのか、そんなのにされて喜ぶ男も中々居ないだろうし。

「俗世に出てくる仙人って余り居ないしね、居ても目立たないし……
 あぁ、その手の皮膚がたんぱく質なら触らない方がいいのだね、だね。
 皮膚が爛れたりかぶれたりするかな、かな。」

ひょい、と自分の手でその植物を手にとって、顔の前に翳して眺める。

エルピス > 「本当、何でだろうねー……結局、細かい理由は教えてくれなかったし。
 感情がどうとか、とは言ってたけど……。」

 はぁ、と溜息を一つ付く。

「うん。この学園にもあんまりいない、訳じゃないけど全然表に出ないみたいだし……
 でも案外、屋台の店主とかの身分で紛れ込んでいたりしてっ」

 軽い冗句を飛ばして笑いつつ。
 目の前の彼が眺める

「それなら大丈夫そうだけど、触れないに越した事はないかなー……
 ……うぅん、薬作りも大変なんだね。」

雨宮 雫 > 「ボクは機械は良く分からないし、さっぱりだね、だね。
 なんか凄い異能とかその辺に戻してもらうしかないかもかな、かな。」

機械、には自分の薬も効果は薄いだろうし。
余り有効な実験も出来そうにないからか、至って普通の世間話という風な空気を持っている。

「知ってるのだと、教師に一人いるかな、かな。
 ボクは薬作りの好きなんだよね、だから大変じゃあないかな、保健課の生徒としてはできるだけ、色んな薬は持っておきたいのだね、けひひっ」

エルピス >  
「う、うん……でも最近はこの身体も便利だし、
 ちょっといいかも、とも思わなくないけど……」

 何処か悩ましげな瞳を泳がせる。
 そして一つ、唸った。

「あははっ、好きなら確かに大変じゃないかも。
 こんな身体だから、ボクがお世話になる事はあんまりないけれど、けが人とかを連れて来た時は宜しくね。ええと……」

 そう言えば名前を聞いていなかった。
 ので、言葉に詰まるだろう。

雨宮 雫 > 「女として生きていく系?
 ソレならボクも女の子として扱えばいいかな、かな?

 びしょーじょだし、人気は出るんじゃないかな、かな。」

今でも男子寮でちょっと賑やかになるくらいには、可愛いのだし。

「怪我人、病人でもいつでも大歓迎かな、かな。
 死んでなければボクは治療にかかれるよ、けひひっ   あぁ、ボクは あまみや しずく っていうのだね?

 そっちは何て名前なのかな、かな。」

エルピス > 「も、もうっ。からかわないでよー……」

 視線を意識してしまったのだろう。
 首を横に振りながら自分の身体を手で隠そうとするような、恥じらう仕草。
 咄嗟に動けば、跳ねるように、生きているかのようにお団子ヘアにした上で尚腰まで届く長い髪も、揺れる。

「……あっ、うん。雫おにいさんだね。
 ボクは――この身体になってからはエルピス。って名乗っているよ。」

雨宮 雫 > 「ボクは別にからかってはいないけど。
 彼女欲しい男子生徒なら じゃあオレが って手を挙げるんじゃないかな、かな、けひひっ。

 仕草とか完全に女の子っぽいのだけど、そういうアプリでも入ってるのかな?」

もしかしたら素で素質があったのだろうか?
などという失礼な考えをもちながら、身を庇う様子を眺めて首を傾げる。

「ボク、お兄さんとか超久々に言われたかな、かな。
 えるぴす、ね。覚えておくのだね、と……暗くなっちゃったから片付けないといけないのだね。」

沈んでいく夕日を見て、ゆっくりと立ち上がる。

エルピス > 「う、ううん。確かに昔から女の子っぽい見たいな事はよく言われたけど……
 ……そんなことはない、と思う……。」

 困惑気味に答えれば、空を仰ぐ。
 日没直前。辺りもすっかり暗くなっていた。

「えへへ、宜しくねっ!
 あっ、じゃあボクは帰ろっかな。ここの392号室に住んでるから、何時でも来てね。
 ……片付けを手伝いたい気持ちもあるけど、下手に触ったら不味いみたいだし……ごめんね。」

 立ち上がった雫に、ぺこりと頭を下げた。

雨宮 雫 > 「あぁ、片付けは全然、簡単なのだね。
 すぐに済むから。」

ひょいっとその場で軽く跳ぶとブルーシートの外へ。
そこでトントンとつま先でシートの隅を叩くと、上に乗っていた色んなものが水の中へと沈むように、ズブズブと飲み込まれていく。

そして、端から一人でにパタパタと畳まれていく。

「ほら、ね。
 そんな、男子生徒を簡単に部屋に誘うとか……防音には注意するといいのだね?けひひ。

 それじゃあ、ボクは最上階の隅っこの部屋だから……居る時なら遊びに来るといいのだね、だね。
 薬臭いって評判だからね。」

エルピス >  
「おぉー……畳まれる所とか、機械みたい。…今のも仙術、なのかな。」

 シートに飲み込まれる薬品を感嘆の声とともに眺めた。
 その上シートが一人でに畳まれる。一人でに片付くその様は、まるで機械みたいだと感じる。

「あ、う、うん。よくわからないけど、気をつけるよ。
 ボクなんかを襲う子はいないと思うから大丈夫だと思うけど……
 ――うんっ、絶対遊びに行くよ、雫おにいさんっ!」

 声を弾ませながら踵を返し、全身の飛行ユニットを起動してジャンプ。
 一帯に駆動音を響かせ、その場を飛んで去るだろうか。

 ベージュ色。

ご案内:「その他」からエルピスさんが去りました。
雨宮 雫 > 人は何ゆえに、それを追い求めるのだろうか。
深い深い業ともサガとも言えるいや、もうこの話は止めよう。

畳み終わったブルーシートをひょいと片手で持ち上げ。
袖の中へと一部を入れると、そのままスルスルと飲み込まれて消えていく。

さて、面白おかしい素材に出会ったものである。
機械ということだが……生身の部分もあるのだろうか?
そういう意味では、一度開いてみたいものではあるが―――

「遊びに来るって言ってたかな?
 でも、ボクの部屋で消えるとかは流石に、問題だね、だね。

 一回、相談かな、かな。」

飛んでいった……降りていったか?
の方をチラっと見てから、コチラは階段で降りていくために出入り口のドアへと向かった。

ご案内:「その他」から雨宮 雫さんが去りました。