2015/07/11 のログ
ご案内:「ロビー」にクラスカさんが現れました。
■クラスカ > 憂鬱だなあ。
(がらんとした人気のないロビーで一人、読破中の文庫本から目を上げる)
(目を通しかけたページもそのまま、栞も挟まず紙にくせがつくこともお構いなしに、開いた箇所を机に伏せて)
(季節は梅雨を過ぎて、夏)
(なのにどうにも、湿気が多く、空気も淀んでいるように感じてしまう)
■クラスカ > (視線はガラス張りの窓の外)
(せっかくの休日で委員会の活動も休みだというのに、窓枠から見える景色は、仄暗い)
(灰色の広がった雲が空の青を全て覆ってしまい、天気の崩れを予感させる)
(腰を上げると、外界の様子を伺いに窓の外へ近づいて)
■クラスカ > (ガラス越しにでも十分に天上の色は伺えた)
(太陽の遮られた曇り空は、雨の前触れの可能性が高い)
(巨大な隆起を見せる入道雲の下で、どう世界の色は変遷するのか)
何もなければいいけど。
(嵐の前の静けさ、という奴だろうか)
■クラスカ > (椅子に戻れば文庫本を開き、途中の文章を目で探して)
(そうしてまた、孤独な読書に戻る)
ご案内:「ロビー」からクラスカさんが去りました。