2016/05/21 のログ
ご案内:「部屋」に悠樹臨助さんが現れました。
悠樹臨助 > パチンと金具を解き、重苦しい箱の蓋をあける。
中には『H&K HK45』——自動拳銃が収まっている。
愛着があるわけじゃないが、常世島に来るまで自分の手に収まり続けた自分にとって非常に馴染む道具だ。
部屋には他にも似たようなケースがあり、どれもこれも銃器が収まっている。

今欲しいものがあるとすれば、それはガンロッカーだ。
いちいち別々のケースを開けて取り出してメンテナンスするのは、少々面倒くさいからだ。

「一応教育機関というか、まぁそういうところだしなかなか手に入らないよな…」

ガンロッカーもそうだが、何より欲しいのは弾丸…銃周りの備品だ。
正確にはそれを確保できる場所だ。
今すぐ必要になるとは思えないが、何かあった時すぐ備えられるようにしたいところ。

「落第街とか、そういうとこに行けばあるのかねぇ…」

悠樹臨助 > 銃を一度解体し、中の埃などをかき出す。
特に使ってないがメンテナンスは日課のように行っている。
他にもカランビットナイフなども磨く。

(……あぁ、そう言えば。)

弾丸の数を数えてる時にふと思い出した。
教室で再開した陽実凛は、仕事を探していた。
例えばこうしたメンテナンスを任せるというのはどうだろうか。
構造が簡単な銃ならなんとかなるのではなかろうか。

悠樹臨助 > 「出来れば弾丸とかそういう奴の確保ルートが欲しいが…ま、一般生徒にそんなの求めるのは流石にな」
そういうのは自分で赴いて見繕っておこう。
などと思いつつ、一通り銃のメンテナンスが終わった。

「……こいつも、ここにいる間くらい使うことがないといいんだが。」

悠樹臨助 > さて、風呂でも入って寝るか。
確か安アパートと違って大浴場があったはずだ。
適当にタオルをつかんで、真新しい住処を後にする。


ボケそうなくらい平和で安穏とした日々だ。
酷く楽しい事もないが……痛みを感じることは格段に少なくなった。
そもそも比較対象が戦地な時点で、全く当然の話なのだが。

だからこそ不思議なのだ。

そんな痛みの象徴…銃を、あるいは武を磨いて無いと。

何故か、何処かが、痛い。

鮮明な痛みを思い出さないと、不明瞭な痛みに、無意味に殺されそうな感覚に陥る。

悠樹臨助 > 「……これから風呂に入れる、それだけで一体なんの感傷に耽っているんだ?」

我ながら疑問で、思わず口をついた。
その答えを、出そうとは思えなかった。

ご案内:「部屋」から悠樹臨助さんが去りました。