2016/08/16 のログ
ご案内:「部屋」に羽切 東華さんが現れました。
羽切 東華 > さて、今夜は契約して己が使い手となった妖刀の化身たる少女との今後の話し合いである。
正確には、彼女の身の振り方というか、そんな感じの方針的な相談だ。
聞く所によれば、生徒登録の為に昨日は生活委員会の方に書類提出に行っていたらしい。
…が!どうも住所が己の部屋と同じなので差し止めを食らったという。

(いや、まぁそりゃそうだろうなぁ…刀に性別は本来無いとしても、見た目美少女とヤロウだし。
そもそも、男子寮に一緒に生徒として暮らすのはアウトでしかないもんな…)

田舎者でもそれくらいは勿論理解できる。しかし、そうなるとどうしたものかと。
今夜はその辺りの事をちょっと決めておきたいのだ。
ラフすぎる地味な部屋着姿に、相変らず伊達眼鏡は掛けたままでベッドに腰を下ろして思案。

ご案内:「部屋」に影打 鈍さんが現れました。
影打 鈍 > 主よ。
汝はベッドの下にエロ本とか隠してないのか。

(その妖刀はベッドの下に上半身を突っ込んでなにやらガサゴソやっている。
 自身の今後を決める相談をするというのに至って普段通り――どころか、むしろ性格が変わっている。
 契約したことで、「刀が刀を振るう」と言う歪な状態から解放されたことによるものなのか、好奇心のままに動くところのある主の影響を受けたのか。
 とにかく契約してから終始この様子で、彼の部屋の気になったところを片っ端から腕やら頭やら突っ込んでいたりする。
 彼の方からは床に寝そべって捲れた羽織とスカートから白い脚がぱたぱたと動いているのが見えるだろう。)

男子たるものエロ本の一つでも持っているものだろう。
どこにあるんだ。

(あとそんな声。)

羽切 東華 > 「いきなり何やってんのこの刀娘!?」

と、思わず妖刀娘…いや、性別は無いんだろうけど兎も角見た目が美少女だから娘だ。
まぁ、それはそれとして思わずベッドから腰を僅かに浮かせながらツッコミを。
あまり大声出すと、「アイツ女連れ込んでるぞ!?」という事態になりかねないが。

「なぁ?鈍、契約する前と後で若干雰囲気変わって――まだ引っ張るのかよ!?」

ダメだこの妖刀。今夜の相談よりこちらの部屋にエロ本が無いかを優先している!
むしろ、その姿勢で足をパタパタすると思春期の男子には生殺しだから止めて欲しい!

「と、いうかエロ本を買うにも何処に売ってるか知らないし買えないと思うんだけど。」

自分まだ未成年ですが、という顔をしつつ。

影打 鈍 > いやだってほら、男子の部屋に入ったら探すだろう、エロ本。

(ベッド越しで若干くぐもった声で答える。
 しばらくそのままがさごそやっていたのだが、それらしきものが見当たらないのでやがて諦めた。
 もぞもぞと逆の方向にはいずってベッドの下から這い出てくる。
 その過程でスカートが更にめくれそうになったりベッドに頭をぶつけたりしたが問題ない。
 羞恥心は無いし、物理的な衝撃ではダメージを受けないから痛くもない。)

っと――そりゃあ契約したからな。
汝の性格に引き摺られる感じでこう、能天気になったり荒れたりもする。

(ベッドの下から這い出て床に胡坐をかく。
 その行動が彼の思春期男子な部分を刺激しているなんて知りもしないし知ろうともしない。
 知ったら知ったでむしろ狙っていくような性格になっているわけだが。)

そんなもんコンビニとかに売ってるだろう。
――そんなエロ本の話をするのではなく、今後の事を決めるのではないのか。

(自分から話の腰をボッキリ折ったのに、のうのうとそう口にした。
 このマイペースさの根源は彼の影響ではなく、基本的に話が通じない刀としてのものだ。
 そこに彼の好奇心の強さが捻じ曲がって合体して酷いことになっている。)

羽切 東華 > 「いや、そんなお約束俺は知らないよ…都会では兎も角、俺の田舎ではそんなの無かったし」

こめかみを押さえつつ溜息を。やがて諦めたのかベッドの下から出てくる妖刀娘。
取りあえず、今そっちに視線を向けると思春期のあれこれメーターが急上昇しそうだから我慢だ。

「え?契約した相手の性格とかに影響受けたりするのか?
いや、まぁ無表情で淡々としてるよりは、今の方が話し易いけどさ…」

初耳なのでキョトンとした顔をしつつ。あと、何で胡坐スタイルなんだワイルド過ぎる…!
とはいえ、こっちも変に意識したら負けな気がするのでグッと堪える。
剣術の鍛錬は幾らでも積んできたが、この手の鍛錬は積んでない…参った。

「いや、だから堂々と買う度胸がそもそも無いから。
と、いうか話の腰を折ったのは鈍の方だろ!」

ヤバい、マイペースさが段違いだ。何か自分の影響も受けているようだし。
それが混ざり合ってちょっと困った形に落ち着いている気がしないでもなく。
ともあれ、エロ本は置いておくとして、頭を切り替えていく。

「で、今後というか鈍の事なんだけど。生活委員会で提出書類の差し止め食らったんだろ?
まぁ、住所が男子寮の俺の部屋じゃ当然だよな…」

そこは彼女の口から既に聞いている。なので、取れる選択肢を絞っていたのだが。

「現状は鈍は所有物扱いのままにしておけば、俺の部屋に同居状態でも問題は無いんだっけ?
後は、まぁ男子寮を出て学生街辺りで部屋を借りるか。でもそうなると俺も鈍もバイトしないとなぁ」

影打 鈍 > はっはっは、まぁ許せ。
うむ、汝の場合は好奇心が強めのようだな。
今まで気にしていなかった色んなものに気が行って仕方がない。

(言葉は笑っているが、顔は殆ど変わらない。
 せいぜい眉が上がったり下がったりするだけで、まだ表情がコロコロ変わるほど影響を受けているわけではないのだ。
 ある程度見慣れて飽きれば落ち着くだろう、と続けた。)

そう言うことだな。
無性とは言え、人間体の作りがこうでは男子寮は許可出来ないと言う事らしい。
所有物であれば前例がない訳ではないそうだが、あちらとしてはやはり管理下に置きたいのだろうな。
渋い顔をされた。

(出来れば名簿に載せて管理する形にしたい、と言うのはわからないわけではない。
 単純にその方が色々と便利だろうし、こちらとしても利点が多かったりする。
 とは言え自身は生活費が掛からない。
 学生証を持たなくても担い手たる彼が居れば生活はどうとでもなるのだから。)

私としてはどちらでも構わんが、汝としては私が身分登録した方が面倒は無かろうな。
金が必要なら私も稼ぎに出よう。

羽切 東華 > 「そりゃ狭い田舎の世界しか知らなかったからね。上京してあれこれ興味を持つのは仕方ないよ。
婆ちゃんにも『お前は好奇心で身を滅ぼしかねない』とか真顔で言われた記憶はあるけど」

苦笑い。自覚はあるし心掛けているつもりだが、それで抑えきれるものでもない。
その好奇心に負けて、立ち入り禁止の時計塔に昇った挙句、風紀委員の少女に見つかったのは数日前。
そういえば週末に出頭だった……寛大な処置な事を祈ろう。

「と、いうか人型を取れる妖刀は姿が固定されるものなのか?
それに、鈍の本体…影打も、何か柄が改造されて護拳?みたいなのが付いてるし。」

流石にあの和洋混じったデザインの刀は使った事が無く、慣れるまでは時間が掛かるかもしれない。
とはいえ、刀の手入れも含めてそこはきっちり怠る気は無いが。
鈍の言葉に頷きながら、さてどうしたものかと再度思案顔。

「鈍は説明書見た限りだと、人間の食事は必要ないから食費は掛からないしな。
それに、所有物扱いならこの生活も可能だし、男子寮はほぼ無料だからお得だ。
…けど、俺としてはやっぱり生徒登録はしておいた方がいいとは思う」

と、主としての考えを彼女に告げる。そこの方針は最初から変わっていない。

影打 鈍 > 好奇心は猫を殺す、とは言うがな。
むしろその好奇心こそ人間が進歩するための原動力だと私は思うぞ。
上手く折り合いを付けてやって行くが良いさ。

(好奇心が強すぎれば身を滅ぼす。
 しかしその好奇心の強さこそが人類を此処まで飛躍させたとも言えるだろう。
 他人事のように上から目線で助言を与えておこう。)

モノによるんでないか。
私は新たなものを生み出す想像力を持たんから、先代の担い手たちがイメージしてきたこの姿しか取れん。
しかしそう言うものを持つ刀もいるだろう。
ちなみにそれは何代か前の西洋の剣士が勝手に変えたものだ。

(やろうと思えば元の拵えに戻す事は出来るだろうが、魔術的な手段で茎の形状が変えられてしまっている。
 それを戻す手段が無ければ、元に戻したところで劣悪なバランスの日本刀になるだけだろう。
 幸い柄自体は日本刀として振るうのに問題のない形状に留まっているため、すぐに慣れるだろう。)

ふむ。
わざわざ金の掛かる方法を選ぶか。
主の決断だ、尊重しよう。
一応、理由くらいは聞いておくがな?

羽切 東華 > 「進歩というか成長というか。まぁ、その好奇心の線引きが難しい所だね。
折り合いをつけれるように努力はするさ。」

ただ、好奇心のままに突っ走っても自滅するに等しい結果を招く事も多々ある。
そこは理解しているからこそ、己の好奇心をある程度抑制する術も学ばなくてはならないだろう。
考えたら、流石に伊達眼鏡を付けっ放しにしなくても良かったので外しつつ。

「ああ…だから、鈍のその姿って和洋折衷?みたいな姿をしてるんだ。
……って、あれ?じゃあ現在の使い手の俺のイメージで姿が一部変わる可能性も?」

彼女の話に、そんな素朴な疑問が沸いてくる。が、まだ使い手となって日が浅い。
直ぐにイメージがどうこう、になるとも思えないが。

「まぁ、手を守る部分があるってだけで、刀の造りそのものは大幅な変化は無いしね。
慣れれば多分普通に禍津切みたいに振るう事は出来ると思う」

物心付いた時から刀を持たされてきた身だ。手足の延長の如く扱える。
だから、何度か使っていればすぐに把握して馴染むだろう。
さて、理由を聞かれれば苦笑を浮かべて。

「大した理由でもないけどね。1つ、学生街に近いと買出しが楽。
2つ、元からアルバイトをするつもりだったし、携帯電話を買うから金が入り用。
3つ、生徒登録は鈍が女子寮入りする条件でも可能だけど、いざという事も考えて部屋は同じほうがいいだろうっていう判断」

と、指を3つ立てて説明する。どれも深刻なものという訳ではない。
ただ、どのみちアルバイトは視野に入れていたのだ。鈍にも働かせるのは主として申し訳ないが。

影打 鈍 > まぁ汝が死に突っ込もうとしているなら止めるぐらいはしてやるから安心しろ。

(彼の答えにうむ、と頷いて。
 基本的に主に干渉するつもりは無いが、死なれては困る。
 命の危険があると感じた時には手を貸すことを約束しよう。)

当時はまだイメージが曖昧でな。
そやつが私の姿を見た後に改造し、そこからこの姿を思ったらしい。
――一度付いたイメージを覆すのは難しいだろうが、可能ではあるぞ

(可能と言えば可能だが、直前の担い手が「自身の名前を聞いて何も考えずに浮かんだ姿」が自身の姿だ。
 この姿になってからは他の姿になったことが無いので、自身を知っているものは皆この姿を浮かべるだろう。
 想像力は人の持つ素晴らしい力だが、だからこそイメージを覆すのは難しいかもしれない。)

重量はあるが、ある程度は私の方で調整出来る。
重さは強度には関係せんから、何度か振ってちょうど良い重さを掴んでおけ。

(彼なら重くても扱えるだろうけれど。
 しかし重さは戦法や与ダメージに関係してくるため、あらかじめ掴んで置くように、と。)

なるほどな。
――あぁ、ちなみに汝と私には魔力の繋がりが出来ている。
何かある場合は強く念じれば双方向で会話が出来るぞ。
まぁ生徒登録するとなると、私も携帯電話ぐらいは持っていた方が便利だろうが、そのあたりは任せるよ。

(確かに深刻ではないが、しかしどれも大事な事だ。
 ちょうど良く通信の話が出たので、念話についても伝えておこう。)

羽切 東華 > 「流石に俺も死に急ぐつもりはないけどね。まぁ俺が何か無茶しそうだったら斬ってでも止めてくれ。」

勿論、彼女ならそういう制止行動も死なない程度には加減してくれるだろう。
――彼女は刀だ。だからこそ変に裏切ったりしないし、ある種の一貫性がある。
契約してまだ数日だが、それも踏まえて既にこの妖刀を少年は信頼している。

「そうか、既に今の姿が半ば固定されてるに等しいのか…とはいえ、俺も今の鈍の姿に特に文句も何もないし。
それに、俺の想像力…イメージが、固まった鈍の姿を変えられる可能性は低いだろうしね」

(本音を言えばこう、もっと胸が欲しいかな…)

心の声がイメージ的な本音を漏らすが、思春期だからしょうがない。
そもそも、胸があったら、彼女からすれば刀を振るうのに重くて邪魔、とか肩が凝る扱いになりそうだ。

「ああ、重量は何度か素振りしてみたけど…通常はザッと3キロ前後くらい?
禍津切が1・5キロ近くだからそれに近いと、多分斬撃の速度が上げられる気がする」

と、現時点での己なりの重量に付いての意見を述べておく。
単純計算で、今の影打の重さを半分…は、無理かもしれないが1キロ程度は落として欲しい。
無論、今の重さでも重量を逆に生かした重い一撃を放てる利点はあるが。

「ああ、魔力のパスってやつ?俺、やっぱり魔力あったんだなぁ。魔術使えないからピンと来なかったけど」

念話については了解だ、と相槌を一つ。携帯電話もしかして彼女いらないのでは…。
だが、彼女が他に連絡を取りたい知人友人が出来た場合も考えて、携帯電話は矢張り必要だ。

「じゃあ、取りあえず今週中に男子寮を出る手続きしておくよ。
物件も並行して探すし、部屋の荷物は元々私物が少ないから…。
早ければ、来週の月曜、火曜辺りから学生通りのマンションかどこかに転居するかも」