2015/06/10 のログ
■四十万 静歌 > (財布は、忘れた。
自室まで戻る……気分じゃない。)
「諦めよ。」
ため息をついてソファーに深く沈み天井をみる。
何があるわけでもないが。
■四十万 静歌 > そのままぼんやりしているが、
やはり眠気は訪れない。
……いや、訪れないわけではないが、
眠気はあるけど眠れないのだ。
「あぅぅ~」
身をよじる。
ふかふかしたソファーが少し心地良い。
はたから見たら恥ずかしいだろうなーとかよぎったけど、
やめられない
■四十万 静歌 > 「いかんともしがたい感じが……うー……」
外にいこうかなと思ったけど、
つい先日注意されたし……
まだちょっと外に行くには不安な事もあるのである。
うだうだと時間だけを浪費してゆく。
■四十万 静歌 > 「んーっ!」
ともあれソファーに座り続けてもしょうがないので、
立ち上がって背伸びをする。
思わずバランスを崩しかけたけど……
ばれてない。うん。ばれてないはず……!
■四十万 静歌 > 辺りを暫くきょろきょろみまわして、
「はぁ。」
大きく息をつく。
つくづく見られてなくてよかったと思う。
いや、ひょっとしたら誰かにみられてたかもしれないけど。
ご案内:「ロビー」に生ヶ易案子さんが現れました。
■生ヶ易案子 > 「いやぁーさっぱりぱりだ」
大浴場の方向から、そんな、のん気な声がロビーに向かって歩いてくる。
ロビーの様子を……おそらく見てはいないだろう。というよりか、同じように、誰も見ていないだろと言わんばかりの風呂上りスタイルである。
普段は自室のユニットバスを利用するところ、シャンプーを切らしていることに深夜に気付き、浴場を間借りしただけ、なのだ。
■四十万 静歌 > 「ふぁ……?」
声を聞いて思わず声のほうを向く。
間の抜けた表情で。
恐らく、そのまま来るとばっちり風呂上りスタイルを拝見する事になるだろう。間違いなく
■生ヶ易案子 > 当然のごとく、目が、合う。
……数秒、固まって、
「ふぁ!?」
驚きの声をあげ、慌てて自分の格好をあらためる。さすがに廊下を歩くぶんに最低限の格好はしているものの、最低限はかなりの最低限だ。
「な、なにしてるのこんな遅くに!? あんずさんは風呂!」
器用……? に相手への疑問と自分の状況説明をこなしながら、取り落としかけたスチール缶を持ち直す。
……風呂上りに飲もうと自室から持参した、ジュース缶である。
■四十万 静歌 > 「え、あ、え……ふわぁ!?」
おどろがれるとこちらも驚くのである、
特に何があるわけでもないが、
いわばつられたのである。
思わずあとずさりして両手で違うんですとジェスチャー。
「お、お風呂だったんですか!
それでそんなに開放的なっ……じゃなくて、
ええとその!
私は寝付けなくて、
ソファーで天井のしみ数えたり、
背伸びしたりしてのんびりしててって、
あわわわ、私は何を!?」
きかれてない事までしゃべっている辺り、
本格的に動揺している
■生ヶ易案子 > 一気に飛んできた説明が右から左へ通りすぎる。左こめかみをおさえて情報を脳に押し込みなおして、
「ええと、――つまりサボってたのか」
ひどいまとめ方をした。
得心がいけば、特に物怖じする様子は見せなくなる。見られたからにはもう仕方ない。開き直りが早いのが美点なのだ。
「寝るのをサボるとはなかなかの上級者だ。でもそういう夜って、あるよね」
ぷしゅ、とジュース缶を開けながら、ゆうゆうとロビーを横断し、ちょうどソファーの近くまで来る。
■四十万 静歌 > 「ふぁ?あ、はい、そう、そうです、
寝るのをサボってたんです……!」
酷いまとめ方をしたのに気づかず、
そのまま肯定する。
こちらはあわて過ぎである。
「ええ、そういう夜もあります。
……あ、風呂上りのジュース……ですか?」
近くまでくると首をかしげてそう問いかけるだろう
■生ヶ易案子 > 「だよねだよね。そういう夜はサボっちゃうのがいいよ」
寝るのも、考えるのもさ、なんて言って笑って、
「……ん?」
と、話題にあげられたジュース缶を目の高さにかかげる。
「うん、ジュース。一日一回ビタミン補給ってやつだけど」
そのまま、いろとりどりの果物が並んだ印刷面、100%ミックスジュース、と書かれた無難な商品名を相手へ向けて見せて、
「飲む?」
何の気なしに、そう聞いた。
■四十万 静歌 > 「ジュース甘くて美味しいですし、
いいですよね。」
そういいながら心を落ち着ける。
少しずつ落ち着いてきたらしく、
挙動不審な様子は収まっていくだろう。
だが、飲む?
と聞かれると。
「え、いいんですか……?」
なんだか悪い気がするけど、
折角勧めてくれたしと、気づいたら小首をかしげていた。
■生ヶ易案子 > 「んー」
何も考えずに開封してしまったジュース缶を軽く振る。
たぷん、と、甘ったるい粘度を感じる水音がする。
「や、風呂上りはこれっしょー、って思って持ってきたんだけどさ……」
よく考えてみれば。
「寝る前に缶1本飲むのはあんまりよくないな、って、今気付いた。そっちがまだ寝ないなら――」
とん、と、ソファ近くの小さなテーブルに缶を置いていく。
「よかったら、どーぞ」
そのまま、階段のほうへと向かおうとする。
■四十万 静歌 > 「あ……」
そんな様子に、優しさを感じて――
階段の方へ向かうその背中へと、
少し深呼吸して少しだけ大きな声で、
「私、2年の四十万 静歌っていいます!
あの、その……
ジュース、ありがとうございます!」
自己紹介と共に頭を下げる。
いつかお礼がしたいなと思いながら。
■生ヶ易案子 > やや張った声の響きは、深夜のロビーにわりと響いた。
振り返って、にへらと笑いかける。
「あんずさんだよ。1年」
シンプルな自己紹介を返して、階段を昇っていく。
ややこしい名字のことも、1年生(7留)であることも端折っているが、それでじゅうぶんだろう、と思っているのだ。
ご案内:「ロビー」から生ヶ易案子さんが去りました。
■四十万 静歌 > 「あんずさん……」
静かにその背を見送って、
ゆっくりと再びソファーに座って
テーブルの上のジュースを一口。
そのミックスジュースの味は、
いつもよりほんの少し――
そう、ほんの少しだけ甘く感じられた。
――人の好意以上に染み渡るものなど無いのである。
■四十万 静歌 > 「何かお返しできるといいんですけどね。
……。
……思いつきません……」
そして、貰いっぱなしは性ではないので、
次の機会があればお返しができるように何か持ち歩こうかなと考えながら
ジュースを飲み干していく。
■四十万 静歌 > 「ご馳走様でした――
サボりつづけるのも、よくない、か。」
綺麗に飲み干せば、
そのまま空の缶をもって階段を上る。
自分の部屋へと帰るために。
ご案内:「ロビー」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「部屋」にアリストロメリアさんが現れました。
■アリストロメリア > (女子寮の自室――……とはいっても、元々貴族の令嬢であり
部屋等は父が手配した為、女子寮の一室かと疑うかのような内装と広さであった
さながらそれは、何処かの豪邸かお城の一室を連想させる内装で
十二分以上の広さと、美しく上品に飾られた調度品等で煌びやかだった)
■アリストロメリア > (第二図書で借りて来たレシピ本と、いつもクラスカにお世話になっているコッペパンを使って
パンプディングを作るつもりだったのだ)
えぇと……用意するのは卵と砂糖、ミルクとバニラエッセンス
(買い揃えた材料を前に、改めて確認しながらグラタン皿を用意する)
作り方は……まずボウルに卵と砂糖を混ぜ合わせて――……
(写真付きのわかりやすいレシピ本を確認しながら混ぜ合わせていく
視覚情報もあるのは、初心者の自分でもわかりやすくありがたかった)
■アリストロメリア > 混ぜたら牛乳を加えて……(卵2個に牛乳100cc、砂糖大さじ3杯)
こうしてみると、料理も魔術も科学も似ておりますわね
等しく正しい材料と手順を踏めば、出来あがるのですから――……
そして、次はバニラエッセンスですわね?
(本を見て、丁寧に一度一度の手順で確認しながら、慎重に行っていく
しっかりと秤を使い、正確に分量も調べ 順調だ)
■アリストロメリア > (――――……が、しかし)
……
…………あら?
(バニラエッセンスの小瓶を傾ければ、1滴、2滴が入った位だろうか?)
……おかしいですわね?
買ったばかりですのに……この瓶不良品かしら?全然中身が出てきませんわ……
(困った表情で、瓶を何度も何度も振り返す)
(料理している本人は、全く気付かなかったが
バニラエッセンスの香りが部屋中に、まるで香水の様に充満し始めた頃)
『適量』と書いてありますし、このくらいの量でよろしいかしらね?
(結構な量を投下して、レシピ本を閉じて再びかき混ぜ始めた)
(これで最後に、角切りにしたパンを浸して、オーブンで180度で加熱すれば完成である)
■アリストロメリア > えーと、40分ですわね? ……ふふ、楽しみですわ
(初めての料理に少しそわそわしながら、出来あがりを楽しみに待ちつつ
読書をしながら焼き上がりを待つ)
(待ち遠しく思うせいだろうか?時間が進むのが遅い
普段なら好きな筈の読書も、今日は何故か……本に集中できなくて
少し読んでは時計を見て、少し読んでは時計を見て)
……まだ、3分しかすすんでませんの?
(そんな事の繰り返し)
■アリストロメリア > (読書にも集中できず、ちらちらと時間と本を交互に見ながら
ようやく焼き上がりを知らせる音が鳴り響く)
できましたわ
(本を閉じれば急いでオーブンの前に行き、蓋を開ける)
完成ですわn――…… あっ熱っ!? 熱いですわっ!
(彼女は知らなかった
使用したばかりのオーブンがこんなに熱いとは……)
(慌ててオーブンの取ってから手を放して、自分の手をぱたぱたさせる)
火傷をしてしまうかと思いましたわ……次は気を付けませんと
■アリストロメリア > (暫くして、無事触れるようになった取っ手を、恐る恐る触れて)
もう熱くはございませんわね
(触れるのを確認すれば、オーブンを開く
こんがりときつね色に焼け、色も綺麗で美味しそうである
また、バニラエッセンスの甘い香りが強くて食欲をそそる
甘いものを久々に食べていないせいか、尚更に)
成功ですわね
(出来栄えににっこりとしながら、お皿をテーブルに運び)
頂きますわ……
(スプーンで掬って口に運ぶ
『どんな具合に出来たかしら?』と、胸を躍らせながら)
■アリストロメリア > (甘いバニラの香り、綺麗な狐色の焼き上がり
全てが完璧だと思われたそのプディングのお味は――……)
っ!? 苦っ!!
何ですのこれはっ!
(あまりの苦みの衝撃に、思わず戻しそうになってしまう)
(……彼女は知らなかったのだ
バニラエッセンスが苦い上、香りづけの為にたった数滴だけで良かった事を――……)
……お、おかしいですわ……?
何故、こんな苦みに……?
卵、ミルク、砂糖、バニラエッセンス……どれをとってもこんな苦みが出てくる訳が……?
(勿論、彼女自身はバニラエッセンスを『バニラ味』だと思っており、苦い等とは露にも思っていなかった
故に、何が間違っていて、どうしてこうなったかが分からないのである)
■アリストロメリア > ……おかしい……何故……?
(疑問が残るが、何故こうなったのか いくら考えてもわからない
が、問題として 完全なる失敗作のこれを食べきらなければいけないわけで――……)
生憎、砂糖とミルクがありますし……それで誤魔化すしかなさそうですわ
(上から砂糖を少し足して振りかけて、コップにミルクを注いで
一口食べてはミルクで飲んで舌を緩和させるという方法で、どうにか食べきろうと試みる)
……苦い、ですけれど……残すのも勿体ないですし……!
(おおよそ、人の食する苦みではないそれを、頑張って頑張って食べきって
ようやくお皿が空になった
――……彼女の精神力と引き換えに
初めての料理の失敗のショックと、とてつもない苦みとの戦いでげっそりである
お皿を洗い、今日は短めにお風呂を済ませれば いつもより早めに横になり
心の回復を計ろうとする)
……料理って難しいですのね、メイドって凄いですわ……
(等と言いながら、ベッドに横になると実家で自分のお世話付きで付いていたメイドが恋しくなりながら
夢の世界へと逃避したそうです)
ご案内:「部屋」からアリストロメリアさんが去りました。