2015/06/11 のログ
ご案内:「ロビー」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 「ふー。」

のんびりとお風呂あがりなのか、
肌が少し上気して、
髪がしっとりとぬれている。
手にした缶コーヒーを飲みながら、
適当なソファーへと移動して座り、
飲み差しの缶コーヒーは近くの小さなテーブルへ。
お風呂上りの甘い物。
やめられない止められない。

四十万 静歌 > 冷たいコーヒーが芯まで蕩かすように、
染み渡るのを感じながらのんびり休憩である。

「一日が終わった……
 って感じですね。」

なお、まだ一日を終えるにはいささか早い時間である。

四十万 静歌 > ふぅっと一息ついて。

「うーん……
 部屋に戻るよりここの方が心地良い……」

ソファーの偉大さを堪能しつつ、
折角だから何かしようかなと思って手品の練習のため、
硬貨を取り出す。
といっても手品をするわけじゃない、するのは――
コイン・ロールというテクニックである。

四十万 静歌 > コインを指の上において、
指の動きだけでコインを転がし、
小指から人差し指までの間を一周させるというものである。
最初は難しいけれど、
慣れたら存外簡単なもので――
自分のように不器用でもなんとかなった。
くるくるくるくるまわしていく。

四十万 静歌 > 暫くコイン・ロールをして、
ピィーン、と高くコインを弾く。
天井近くまで飛ぶコイン。
そのまま落下――
する事なくコインは突如消失した。

四十万 静歌 > ――なお、消えたコインは、
マントでやわらかく受け止めて回収したのだが、
見えないコインに感づけるものは少ないだろう。

四十万 静歌 > 「まぁ、誰も見てない所でやったら、
 絶対に成功するわけなんですけどね。」

少し恥ずかしそうに笑って、
残ったコーヒーを飲む。
そう、手品とは誰かに見られて初めて成立する。
観客がいない手品は、
成功しても失敗しても、
成功すれば無論のこと、
失敗しても自分の糧になるだけなので、成功なのである。

四十万 静歌 > 「よっ、と。」

空になった缶をもって立ち上がる。

「さぁ、お立会い!
 なーんてみえきってみちゃったりなんてして――」

しかし、丁度誰もいないからといって、
はしゃぎすぎである。

四十万 静歌 > 「ここにある、空の缶。
 何も入っておりません、
 さぁさ、ご覧下さい。
 こうしてハンカチを被せて――」

ハンカチを被せる時に隠蔽した小さな花束を隠し、
空の缶に花束を活け、

「1,2,3……はいっ!」

ハンカチを引き剥がす前に隠蔽を解除、
あら不思議、
空き缶に活けられた小さな花束が!

四十万 静歌 > なーんて誰もみてないよね。と肩を竦める。
いや、うん。
ちょっとなんかテンションが妙にあがってやってしまったけど、
なんかやりきった後で恥ずかしさが襲ってきた。
1人きりなら1人きりでテンションが安定しない子である。
真っ赤になって硬直している

ご案内:「ロビー」に黒谷 知来さんが現れました。
ご案内:「ロビー」から黒谷 知来さんが去りました。
ご案内:「ロビー」に黒谷 知来さんが現れました。
黒谷 知来 > 見てた。見てしまった。
ちょうど帰ってきたところらしい少女が大きなスーパー袋を抱えて見てた。

すごかったけど、見てしまってよかったのだろうか。
と、思いつつも目は離せず。

四十万 静歌 > あはは、ときょろきょろ見回してみると、
当然の如く、スーパー袋をもった少女と目が合う。
合ってしまう。
まさか、みられていたのかと、
こちらも完全に硬直する――
よりも羞恥心が上限突破した。

「ひゃあう!?」

変な大声が出た

黒谷 知来 > 「うひぇっ!?」

大声にびっくりしてこっちも驚く。
そのまま滑ってしりもちをついた。
スーパー袋のなかからがしゃがしゃと缶がぶつかり合う耳障りな音がした。

四十万 静歌 > 「はわ、あわわわ!
 す、すみません、
 突然大声だして驚かせちゃったみたいで!」

とりあえず花束を活けた空き缶をテーブルの上において、
知来の方へと向かい、
手を貸して立ち上がらせようとするだろうか。

黒谷 知来 > 「あ、あわ、あ、ありがとう、ございま、ます……」

慌てて立ち上がる。と、人慣れしていない様子で距離をとった。
そして再び躓くも、今度は転ばない。

四十万 静歌 > 「だ、大丈夫ですか?
 怪我は……あ、
 袋落としてしまったみたいですけど、
 中身とか大丈夫ですか?」

躓いた時、思わず前傾姿勢になるけど、
転ばなかったのにほっとして視線をスーパー袋のほうへ

黒谷 知来 > 「あ、はい、だ、だいじょうぶ、です。よくあることですし……」

ぺこぺこと頭を下げながら袋を拾い上げる。
袋の中には「練乳サイダー」だの「ハバネロミルク」だの、なにやら怪しげな飲料が詰まっている。

四十万 静歌 > 「あー……確かに……
 よくありますね。」

なお、静歌の方も割りとある。

「ええっと……
 好きなんですか?」

落とした飲料のラインナップをみて、
ふと、そんな言葉がでた

黒谷 知来 > 「……いえ、できれば、飲みたくないです……」

なんともいえない表情でそう呟く。
というか、これらの飲料を平然と飲める人がいることを知ったのも今日が初だったりする。

よっこらしょ、と年寄りじみた声を上げて袋を持ち直した。

四十万 静歌 > 「えーと……
 さすがに辛い飲料は無理ですけど、
 2,3本でよろしければ甘い飲料となら交換しましょうか?」

なんとなく、
何か不運でもあったんだろうかと思ってそんな事を。
練乳サイダーはちょっとのんでみたかったりする。

黒谷 知来 > 「う、うーん……けっこうきつい、です、よ?」

正直飲みたくないので交換の申し出は非常にありがたい、の、だが。
これらの謎飲料を渡すのはやはり多少気が引けるところがある。

でも、案外気に入って引き取ってくれた人もいたし……と思い出し。

「えっと、無理のない範囲で、なら……?」

四十万 静歌 > 「それじゃあ――
 うん。」

中身をみて1つ頷き、
パチンと右手で指を鳴らして、
そちらに意識が集中した一瞬の隙をついて、
左手から何の違和感もなく2本の缶ジュースを気づかれないように取り出す。
なお、ミルクティーとオレンジジュースである。

「練乳サイダーと交換でどうでしょう?」

黒谷 知来 > 「お、おー……?え、えっと、ありがとう、です。」

突然現れたジュースにびっくりしながらも練乳サイダーを渡す。
衝撃を与えられたばかりの炭酸の缶はそこそこに膨らんでいる。
今はあけないほうがよさそうだ。

四十万 静歌 > 「どういたしまして。
 いえ、そのびっくりしたお詫びも兼ねてといいたいけど、
 ちょっと飲んでみたかったんですよね。
 練乳サイダー。」

いそいそとマントにしまう。
マントの中に消えたと錯覚するかもしれない。

「えーと、その……
 みてました?」

何をとはいわない。
手品の事である。

黒谷 知来 > 「手品、です?はい、見てました
……あ、えっと、覗き見とかじゃなくて、
帰ってきたら、たまたま……」

若干言い訳しているような形になり、
かえって悪いことをしている気分になって少しうつむいた。

四十万 静歌 > 「あー……なんていうか、
 すみません、なんとなくテンションが上がっちゃって、 
 お恥ずかしいものを。」

真っ赤になって頬をかく。

「いえ、なんていうか、
 こんな人目のつくところでやらかした私の自爆なので、
 気になさらずッ……!」

そしてうつむくと必死に大丈夫ですから、
と慌てるだろう。

「手品は見られてこそ華でもありますしね。」

黒谷 知来 > 「え、ええと……で、でも、ノックもせずに入ったわたしもよくなかったです、し……
見られてこそ、です、か。……たしかに、かっこよかった、ですよね。」

四十万 静歌 > 「まぁ、ノックするような場所じゃないですし。」

ね?とでもいうように笑う。

「あ、自己紹介がまだでしたね。
 2年の四十万 静歌です。
 異能とか魔術には縁がないですが、
 見てのとおり手品が得意です。」

そして、にっこり笑って自己紹介。

黒谷 知来 > 「そ、そういえば、えと、初めまして、でした、よね?
えと、2年生の、黒谷 知来(クロダニ チコ)です。
異能とか、魔法は、わたしもあんまり、ですけど……よろしく、です。」

話すのがあまり得意ではないのか、どもりながら身振り手振りを交えて自己紹介する。

四十万 静歌 > 「ええ、初めまして。
 知来さん、ですね。
 よろしくお願いします。
 それにしても……同じ学年ですね。」

奇遇だねとでも言うかのように笑う。
どもっているのはあまり気にしていないようだ。
テンパっているときの自分も絶対そーなる。

「折角の同学年の女の子同士、
 何かあったら遠慮なく言ってください。」

そして、大して何ができるってわけでもないんですけどね。
と照れたように笑っていった。

黒谷 知来 > 「え、えと、あ、ありがとう、です。
わたしも、手伝えることあれば、がんばり、ます。」

ぺこぺこと忙しなく頭を下げながら返事を送る。

「で、でも、いろいろ、迷惑かけるかも、ですから……
そのときは、えっと、ごめんなさい、です。」

四十万 静歌 > 「ふふ、ありがとう。
 まぁ、迷惑かけるのはお互い様だと思いますよ。
 なんというか……」

うん。と1つ頷いて。

「手品以外の取り得が普通ないし壊滅的なので……」

あ、これ本当だと分かるような遠い目をしている

黒谷 知来 > 「だ、だいじょうぶ、ですよ。」

そういうと同じく遠い目をして。

「わたしも異能のおかげで、こんなに謎ドリンクが……」

冗談を言っているようには見えないが、理解しがたい呟きをぽつり。

四十万 静歌 > 「異能のおかげって……うーん?
 ……
 あ、良くわかんないですけど、
 制御が出来ない類なんですね……」

狙って何かするなら、
欲しくないものなんて手に入らないだろうので、
そういう類の人なのかなぁ。と自己納得。

「なんていうか、知来さん物凄い苦労してそうなので、
 ほんと何か愚痴とかあったら聞きますよ。
 ええ。」

黒谷 知来 > 「う、はい、そう、です……制御とか、全然で……。
苦労……は、すこしは、ですけど……おなじくらい、いいこともある、ので……
それを、嫌なんていったら、バチがあたるのかも、って。」

自分でもうまく説明できない異能の力。
多少あいまいにぼかしながらも話を続けている。

四十万 静歌 > 「うーん。
 別に文句言ってもいいんじゃないでしょうか。
 その代わりいい時に同じくらいかそれ以上に、
 感謝すればつりあいはとれますよ。」

ね?と笑う。
特に異能について突っ込んで聞くことはないようだ。

黒谷 知来 > 「愚痴……感謝……うむむ……」

しばらく考えて、ポツリと一言だけ。

「…………自販機に、勝ちたい……」

四十万 静歌 > 「それはなんとも……強敵ですね……」

自販機に勝ちたい。
恐らくこの飲み者達も自販機が元凶だろうと思うと、
確かに、強敵だ。

「自分の力で勝ちたいなら、
 勝てるよう戦い続けるしかないですけど、
 その……
 だ、大丈夫ですか?」

視線は妙な飲料の山にある。

黒谷 知来 > 「……たぶん。」

謎飲料を目の前にため息をつく。
さすがに数は2桁はないだろうが、おかしなものばかりである。

少なくとも、好奇心以外の理由で飲みたいと思えるものではない。

四十万 静歌 > 「まぁ、その……甘い系の飲み物の処分なら、
 いつでも手伝いますから。」

おずおずとそう切り出す。
妙なものでも甘ければ飲む。
甘党の鑑である。
まぁ、甘党でも無理なものは無理なのだが、
最悪裏技を使おうと考えながら。

黒谷 知来 > 「あ、ありがとう、です。今回は、それで十分ありがたい、です……」

ちらと視線をさっき渡した練乳サイダーに向ける。
ちなみに本人は一度挑戦して挫折した。飲みきったけど挫折した。

四十万 静歌 > 「それならよかった。
 ま、さすがに部屋に戻るまではあけると、
 大惨事確定なので――
 今飲んで感想をいえないのが残念ですが。」

なお、恐らく練乳サイダーは十分大丈夫そうな模様。
……そう、信じたい。

黒谷 知来 > 「……えと、それじゃあ……わたしは、部屋にもどります、ね?
課題、全然おわってなくて……。」

部屋に戻る、と聞いて当初の目的を思い出す。
明日、中間テストを控えている科目がある。
急がなければまずい。

四十万 静歌 > 「ええ。その、時間とらせてしまってすみません。
 課題がんばって。
 お互い乗り切りましょうね。」

といった所で思い出す。
私も 中間テスト直前だ。
そう気づいた瞬間、
私はさっと花束を活けた空き缶を手にとって。

「あ、明日テストでした!?
 私も戻らなきゃ……
 それじゃ、またね。
 知来さん!」

慌しく駆け上がっていく。
途中、遠くで盛大にこける音が聞こえるかもしれない。

ご案内:「ロビー」から四十万 静歌さんが去りました。