2015/08/27 のログ
■四十万 静歌 > 「――」
パタンと本を閉じて、歌い終えると、
立ち上がって一礼。
妙にさまになってるけど、
単なる慣れである。
■四十万 静歌 > 「……」
ガコンと缶ジュースを買って飲む。
本当に静かで、
寂しくて――
「…………」
でも、この静寂が嫌でない自分も居て。
「――私はここにいる」
思わず、そう呟いた。
ご案内:「ロビー」に紅葉 椛さんが現れました。
ご案内:「ロビー」にアリスさんが現れました。
■紅葉 椛 > 一仕事を終え、寮へと帰ってきた。
ロビーに入ると、よく見慣れた黒マントの少女が目に入る。
突然その少女の口から私はここにいるという呟きが聞こえ、宇宙的な何かや、霊的な何かと交信しているのかな? と思案しつつ、声をかけることにした。
「静歌じゃん、ここで何してんの?」
右手を挙げ、朗らかに話しかける。
■アリス > 一部に魔術用の血を点々とつけたほうきとチラシを持って、寮に戻ってくる。
ロビー、を見ると、二人の女の子が話しているみたいで。
ん、とちょっと考えて。
「こーんばーんはー。」
軽く頭を下げて笑顔でご挨拶。
■四十万 静歌 > 「――あ。」
声が聞こえて、小さな呟きをもらし――
「いえ、こう眠れないので、一人――
ゆったり此方で本を読んだりしてたのですが、
――あまりの静けさに物思いに耽ってしまって――」
と、淡く微笑んで首をかしげながら椛を見て――、
「あ、はい、こんばんは。」
すぐに笑顔で挨拶するアリスに、
にっこりと笑顔で応対する。
小さい子の元気に少し癒されながら。
■紅葉 椛 > 「元気そうで何よりだよ。
肩、大丈夫?」
淡い微笑みを見て、やや心配そうに自らの右肩を叩く。
眼前の少女は先日までは入院していたのだ。
僅かにでも痛むのなら無理矢理にでも部屋に帰らせてやろう。
そして、横から聞こえる元気な挨拶。
可愛らしい少女が血のついた箒を持ってそこに立っていた。
「ん、こんばんは。
その血、どうしたの?」
怪訝な顔をしつつ、そう問いかけた。
■アリス > 深夜だからロビーには誰も居ないと思って、そのままにしていた箒の血。
ごまかすのもどうかと思って。
ちょっぴり考える時間を取って、首をかしげて舌を出して。
「…あ、そのこれはー。飛行訓練でー。」
あははは、と苦笑を浮かべる。
落下なんかの怪我じゃなくて飛ぶ為の媒体って大事な部分の説明はすっぽ抜け。
「そうだ、お姉さん方もこれをどうぞー」
箒の事はこれでおっけい、と済ませたつもりになってチラシを差し出す。
『アリス宅配便』と書かれて、右手に箒、左手にダンボールを持った自分のデフォルメ絵が描かれている。[料金は重さと距離に応じます※ご相談下さい]と注釈入り。
■四十万 静歌 > 「肩は大丈夫ですよ。
もうばっちりです。」
そういって肩をまわしてみせる。
「――全ての決着もつきました。
もう、大丈夫です。」
もしも何かあったら椛さん呼んでましたけどね、
なんて笑いつつ――
血と聞いて、あ、本当だ。
と心配になったけど……
元気だから大丈夫かな?
とアリスの頭をなでようとしながら。
「アリス宅急便、ですか?
可愛いですね。
――お安いのでしょうか?」
なんて、クスリと笑って聞くだろう。
■紅葉 椛 > 「その様子だと本当に大丈夫そうだね。
決着がついたのならよかった。無事でよかった」
見るからに静歌は大丈夫そうだ。
演技をしているかもしれないが、信用しておこう。
安堵したように笑みを浮かべ、胸を撫で下ろす。
小さな少女が言うには、箒の血は飛行訓練の時についたもの。
しかし、見たところ怪我をしているようには見えない。
そしてこの少女は運び屋らしい。
もしかして死体でも運んでいたのかな。
そんなことをぼんやりと考えながらチラシを受け取った。
「ふーん、運び屋さんか……小さいのに立派だね。
でも残念、私の仕事にも宅配は入ってるから利用はしにくいかな」
空は飛べないけど、と小さく付け加えて苦笑する。
それにしても可愛らしいチラシだ。
自分もチラシを作るべきなのかもしれない。
■アリス > 肩のお話もしていたみたいだけど、肩凝りじゃーなくて、決着とか、ちょっと重い話だったらしい。
どんな話だったのかな、とちょっと妄想しようとして、不意に髪に感触。
撫でられてた。
「残念ながら宅急便にはなれなさそう、なのですけれどー
サイズによりますですねー。ダンボール1個分なら、安く、ある程度多いと運ぶのが大変になるのでー」
以前、箒で速度出したら自分が振り落とされた、苦い経験を思い出して苦笑。
それに、一度の操作量も抑えたいから、少なめだと安く、が価格設定上良さそうで、そんな設定にしました、と笑って答えて。
「あ、あちゃー。それは仕方ないのですよー。商売敵になっちゃいますか?
お姉さんの方は、宅配の他にも兼ねてる物があるんですか?」
そりゃ、居ますよね、とパーカーのお姉さんに苦笑い。
競走がちょっと激しそうだけど、小物を空で、と言う所で差別化できるならそれで良さそう。
だといいなぁ、と希望的観測。
■四十万 静歌 > 「ええ、心配してくれてありがとうございます、
……」
にっこり笑って、ちょっと考えるしぐさをして、
「椛さんもチラシ作ってみますか?」
なんて笑っていいながら、
アリスをなでつつ――
「つまり、簡単なものなら、
安くてお手軽に配達なんですね。
……お手紙や小包で何かあったら頼っちゃいましょうか」
なんて、優しくアリスに微笑みかけるだろうか
■紅葉 椛 > 「へ?」
心を読まれたかのような一言。
不意を突かれてしまい、少し動揺してしまう。
「あ、あれ? 静歌って読心能力者だっけ?」
常世島では珍しくないかもしれない能力だが、自分が知っている読心能力者は、落第街に居を構える赤ジャージだけだったため、余計に驚いていた。
「ん、私はなんでも屋だからね。
宅配はなんでもの中のひとつ……ってとこかな」
あくまでなんでも屋。
故に、専門の運び屋には敵わないが、自分でやれることをわざわざ他に依頼することもない。程度のつもりだったのだが、もしかしたら客の取り合いになるかもしれないと勘違いさせてしまっただろうか。
■アリス > 撫でられると目が細まってきて、ちょっと目がとろーんと…
「はいっ、そーなのです。それじゃあ、その時にはご利用よろしくお願いしますですよっ!」
わーい、と腕上げて、ぴょんっと跳び。
目がとろんとしてるからか跳ぶのもほんのちょっと背伸び位。
「ふぇ、あー。えっと、つまりー。探偵もー、用心棒もー、運び屋もー、聖戦の応援もー、教師の代役もー、デートの練習台もーって事でしょーかー。」
何か途中から混ぜた気がしなくもないけれど。
大体こんな感じかなー、と。ちょっと納得した様子を見せて、取り合い、じゃないレベルの手の広さなのかな、と考えはじめて。
■四十万 静歌 > アリスちゃん可愛いなぁ、
なんて、思わず顔がほころんでなでなでしつつ、
「じゃあ、頑張ってるアリスちゃんには、
ジュースをあげましょう。」
と、手を離し、余分に買って
もってた缶ジュースを頬にあてようとするだろう。
桃ジュースだ。
そして、椛さんの方をみて、
「いえ、私に読心能力はありませんよ。」
と首をかしげる。
「こんなチラシがあったら、椛さんの依頼もうなぎのぼりかな?
なんて一瞬思ったものですから。」
とふわりと微笑むだろう。
「私の能力は、……いえ、私に異能はありませんよ。」
と軽く首を振る。少し、違和感が残ってしまったかもしれない。
■紅葉 椛 > 「なるほどなるほど、考えることが同じだったってだけかな」
それなら納得できる。
しかし、わざわざ自分の事を考えてくれたことには少し驚いた。
「……ふぅん、そっか、まぁいいや。
後でチラシ作るから手伝ってよ。依頼料はちゃんと出すからさ」
異能を紹介しようとして、異能はないと言いかえた。
つまり、隠しておきたいか、何かが原因でなくなったか。
いずれにせよ、わざわざそこをつつく程ではないと思ったため、話題を変更させる。
「そうそう、そんな感じ。
できない事はNGってすぐに断るけどね」
物分りの良い少女に感心しつつ、笑顔を向ける。
「というわけだから、何かあったら依頼してくれていいよ?」
そう言って、ポケットから なんでも屋 と書かれた名刺サイズの紙を差し出す。
裏には電話番号とメールアドレス、そして、紅葉 椛 という名前だけが書いてある。
■アリス > わーい、ジュースー!
あ、けど、そろそろ本当に眠気が。
ほっぺちべたい、けど一端とろんとした眠気はそう簡単に覚めてくれなくて。
違和感にも気付かずにぼんやり。
「なぁるほどー。じゃあ、その時はお願いしちゃおうかなー。」
頼みそうな事って、今のちょっと眠気に負けてる思考だとU=SUI本の描き上げ手伝って貰うとか、異能実験とか位だけれど。
「あ、でもまだ、携帯の契約ができてなくてー。…」
ちょっとふらつく。
「うにゅ、ねむけに負けそうなので、今夜はこれで、おやすみなさいーです。」
それじゃあ、またですよー!と、手を振って頭下げて。歩き出して、頭下げたっけともいっかい下げて。ちょっとフラフラしながら部屋へと戻って行き。
ご案内:「ロビー」からアリスさんが去りました。
■四十万 静歌 > 「おやすみなさい、アリスちゃん。」
くすっと笑って、眠そうに帰っていく様子を手をふって見送る。
「子供にはちょっと遅い時間ですものね。
ええ、やっぱり、同じこと考えてしまいますよね。
もちろん、引き受けますよ。
依頼料に関しては、
今度一緒に食べに行きましょうという事で。
――この間護衛してくれたお礼もありますし、ね?」
なんて、にっこり笑って人差し指を立てていうだろう。
なお、後日、
可愛らしいデフォルメ椛さんがお手伝いいたしますの看板をもった絵のチラシが送られてくるのだが、
些細な話である。
■紅葉 椛 > 「んー、あの護衛はタダでいいのに……
でも、そう言ってもらえるならお言葉に甘えちゃおうかな」
チラシを作るのは正直途中で飽きそうだが、静歌と話しながらなどならばなんとかなる……かもしれない。
チラシよりも何を食べに行こうかな、という思考が優先されるほど、チラシは優先度が低い案件のようだ。
「もちろん、携帯の契約ができてからでもいいからね。
なんなら私に会った時とかに直接依頼でもいいし」
よし、1人の顧客候補をゲットした。
夏休みにはくだらない依頼がそれなりにあったが、学校が始まってからはそうはいかない。
こうやって地道に依頼主を探していくしかないのだ。
「っと、気をつけて帰りなよ。おやすみ」
ふらついた足取りを見て、少し笑いながら右手を振って見送った。
■四十万 静歌 > 「甘えちゃってください、存分に。」
と笑って――
「それにしても、可愛らしい顧客が出来て何よりですね?」
とじっと椛を見つめるだろう。
■紅葉 椛 > 「そこまで言ってくれるなら、ここ以外でも甘えさせてもらおうかな。
今は思いつかないけど」
人手が足りなければ頼む、くらいしか思いつかないが、存分に甘えさせてもらうことにしよう。
「そうだね、あくまで候補だけど。
単価はそこまで高くなさそうだし」
やや失礼な事を言い放つ。
じっと見つめられると、少し恥ずかしそうに
「あれ、どうかした?
もしかして顔に何かついてる?」
と、慌てて顔を触り始める。
まさか帰り道に買い食いをした肉まんの食べかすがついているのだろうか。
■四十万 静歌 > 「どんな風に甘えられるのか、
ちょっと気になりますね。」
なんて、ウィンクするだろう。
「――まぁ、単価は高くないですけど、
評判には繋がるかもしれませんよ?」
と、立てた人さし指を口元にあてていいつつ――
「いえ、顔に何かついているわけではありません、
ありませんけど――」
ちょっと小首をかしげ、
「――椛さんは優しいなってしみじみと思っただけです。」
■紅葉 椛 > 「突然抱きついて一緒に寝てほしい、とか言ってみようかな」
からかうようにくすくすと笑う。
「評判かー……単価の高い依頼に繋がるといいんだけど」
客次第ではペット探しで十万稼げることもある。
それに期待して依頼をこなすしかない。
「ついてないんだ、よかったよかった。
私が優しい? なんで急に?」
食べかすを付けたまま話していなかったことに安堵するが、突然優しいと言われ、首を傾げる。
■四十万 静歌 > 「一緒に寝るくらいなら別に構いませんよ?」
と首を傾げるだろう。
あ、でも――とちょっと想像して
「だ、抱きつかれるのは恥ずかしいですけど。」
ともじもじと紅くなるだろう。
すぐに首をふって想像をやめて、
極めて冷静に、といいつつまだ頬赤いけど、
にっこり笑って――
「単価の高い仕事を請けるにも評判は高いほうがいいと思いますよ。
そのなんといいますか――」
言おうか言うまいか、迷って――
「聞かないでくれたことにでしょうか?」
■紅葉 椛 > 「あ、いいんだ」
少し拍子抜けだ。
一緒に寝るだけでも恥ずかしがったりするかもと思っていたのだが。
しかし、抱きつかれるのは恥ずかしいらしい。
今度後ろから抱きつこう。
抱きつくのは私も恥ずかしいけど。
「そうだよねー、面倒な仕事なら断ればいいし」
うんうん、と腕組みをして頷く。
「え? ああ、それは私もあんまり言いたくないこともあるしね」
自分では当然と思った事で優しいと言われているようだ。
■四十万 静歌 > 「だって、もう、一緒に寝たじゃないですか。」
なんて、笑って拍子抜けした様子にいうだろう。
よくよく考えれば、椛は一夜静歌を護衛しているのである。
一緒に寝たといえるのではないだろうか。
多分、きっと。少なくとも静歌はそう考えているらしい。
「――まぁ、確かに言いたくない事は多いですよね。
でも――」
良かったら聞きますか?と言いたげに、
じっと上目遣いの目が椛の眼を覗き込もうとするだろう。
■紅葉 椛 > 「寝たっけ……寝てるところに居たから一緒に寝た、になるのかな……」
うーん、と考えるが、どうも静歌はそう考えているようだ。
それならそれで構わないかもしれない。
椛が言っているのは一緒の布団で、という意味だったのだが。
「静歌が嫌じゃないなら、聞こうかな」
秘密を話してもらったら、こちらの秘密も話そう。
それで絶縁をされても構わない。
そう、胸中で小さく決意した。
■四十万 静歌 > 「だから、気にしないでも大丈夫ですよ。」
と、ぐっと握りこぶしを作って力説する。
後々それが首を絞めることになるかもしれないが、
本人はいたって気づいていない。
「椛さんになら――、いいですよ。」
そういって、そっと耳元で告げる。
己の能力と、そして魔術。
そして、その危険性も。
「――ただ、それだけの事ですけど、ね?」
と、静かに寂しげに笑うだろう。
■紅葉 椛 > 「んー、そっか。
それなら気にせずに甘えさせてもらおうかな」
からかいたい気持ちが恥ずかしさに勝ったのなら。
その時は、迷わずに抱きしめにいこう。
間違いなく可愛い反応が見られるのだから。
「──なるほど、そういう異能と魔術だったんだね。
いいじゃん、いい異能だと思うよ?」
と、優しげに微笑みかけるだろう。
■四十万 静歌 > 「はい。どーんとこいです。」
ぺすんと、自分の胸をたたく。
「――まぁ、そうですね。
ただ――そういったもの無しでも、
何かが出来るようになりたいのと、
平穏無事で幸せになりたい――にはちょっと向いてませんからね」
と、優しい微笑みに、柔らかな微笑みを返すだろう
■紅葉 椛 > 抱きつく時はどーんといくことにしよう。
そう、決意を固めた。
「それも、そっか……
でも、自衛のためなら悪くないんじゃない?
平穏無事のために使う、とかね」
少し歪な笑みを浮かべる。
平穏無事で幸せになりたい、という言葉を聞き、先程の決意が揺らいだ。
自分がやっていることは、平穏無事とは程遠いのだから。
■四十万 静歌 > 「そう、ですね。
ええ。そのために使おうと思っています。」
歪な笑みに片目を瞑り、
何かを考えるように顎にてをやって――
「――でも――
それではすまないこと、
必要な事もあるのは分かっています。」
だから――
「――その時は、出来れば臆病なりにも、
何か出来るようになりたいなとも思いますね。」
怖いですけど、なんて笑うだろう。
■紅葉 椛 > 「それで済まない事もある。うん、それは間違いないと思う。
でも、何かあったなら私が手助けするからね。
何かの練習とかなら手伝うし」
歪な笑みを誤魔化すかのように真剣な表情を作る。
決意をしたのだから、話せ。
そう、自分に言い聞かせる。
「そういえば、私の秘密の方は、どうする?
面白い話じゃ、ないんだけど」
真剣そうな表情を崩し、不安そうな表情でそう問いかける。
■四十万 静歌 > 「頼りにしてますよ。」
そう、ふんわり笑って、
真剣な表情に、
同じく真剣な表情で真っ直ぐ見やり――
「話していただけるなら――」
何のためらいもなく、一つ頷いて。
「聞かせていただきたいです。」
というだろう。
■紅葉 椛 > 躊躇いなく、聞きたいとの応答。
もしもを考えると、胸が少しずつ苦しくなる。
早鐘を打つかのように、心臓が激しく動く。
静歌も勇気を出して話してくれたのだから。
そう思い、決意を固める。
「あんまりよくない事だから私もこうやって──」
そう言って一歩近づき、自分の仕事のことを少しだけ詳細に耳打ちする。
──今までに何人も殺めてきたこと。
──依頼があれば老若男女は問わないこと。
──そして、今も凶器を持っていること。
「私は、こんな人間なんだよ。
ごめんね、なんか騙してたみたいで」
そう言って、楽器ケースを下ろし小さく開く。
狂気を纏っているかのような漆黒の刀身が、楽器ケースから顔を覗かせた。
■四十万 静歌 > 「……」
じっと見据えて――
静かに首を傾げて――
「――まぁ、確かに……
何でも屋ですから、
そういう事もありますよね。」
うん、と一つ頷いて。
「そして、今もそういう仕事をしているですか。」
そして、腕を組んで。
「――流石に私が狙われてたら、
こう、流石に色々厳しいですけど……」
うん、と頷いて。
「――別に、
私はだからといって嫌いになったりなんてしませんよ?
やむをえない事情もあったのでしょうし――
でも……」
じっと目を覗き込むだろう。真っ直ぐに。
「――いつか、その手を血に染めずとも、
楽しく、幸せになれるようになるといいですね。」
そして、そんなお手伝いをしたいです、と微笑むだろう。
■紅葉 椛 > 自らを肯定するような言葉を受け、
「……はは、ばっかみたい」
突然、笑い出す。
それは何かを嘲るように。
そして、安堵したかのように。
「はー……無用な心配をしてたみたいだね。
静歌は思ってた以上に優しい子だったよ」
柔らかな、心から安堵した笑みを浮かべた。
「まともな収入があったらしなくてもいいかもしれないけど……
命のやり取りが好きなんだよね、私。
だから、もっと好きなものを見つけなくっちゃ」
明るい笑みで、はっきりとそう告げた。
■四十万 静歌 > 「――」
心から安堵した笑みに、
優しく柔らかな微笑みを浮かべる。
よかった、というような、
そして、続けて告げられた言葉には、
「まぁ、なんていいますか、
闘いが好きな人っていますよね。
――納得の上で、
立ち会って生死を分かつというのであれば、
そこはもう私が踏み入れる領域じゃありませんし、
仕方ないと思います。」
それは、もう。
闘う二人の問題である。
出来ることなんて無事を祈るくらい、だろうか。
「そして、それより好きなものを見つけるというなら――
一杯協力できそうですね。」
とサムズアップをするだろう。
■紅葉 椛 > 「納得の上で……うん、そうだよね。
一方的にやっちゃうのはダメだよね、うん」
少しズレた返答をしつつ、楽器ケースを閉じ、背負い直す。
万が一他の人に見られたら面倒だ。
それに、なかなかいい時間になってきた。
そろそろどちらかの部屋にでも移動した方がいいかもしれない。
「その時はたくさん協力してもらおうかな。
いっそ静歌のことを好きになってもいいんだけど」
至って真剣そうな表情でそう告げる。
この少女ならきっと、きっと可愛い反応を見せてくれると信じて。
■四十万 静歌 > 「ええ。そうですよ。」
命は大切にして欲しいと願うが、
それは自分のエゴだ。
闘う人間の気持ちは、きっと闘う人間にしか分からない。
「――もちろん、一杯協力しますよ。
私は好きですけど、好きになってもいいって――」
あれ、告白されてるなんて気づいて、
まっかっかになる。
「……も、もう、なに言って……!」
と大声を出しそうになって、思わず口をふさいで。
「も、もー……今日は遅いですからとまっていってください。」
なんていって部屋へと歩きだすが、
かちかちになった動きで足と手が同時に出ているあたり、
凄く動揺している。
■紅葉 椛 > 「まぁ、なるべくは気をつけるよ。
心配かけるのも悪いしね」
少しだけその手の依頼は控えようかな。
そんな事を考えつつ、期待通りの反応を見る。
うん、予想通り可愛い。
「ふふ、そうさせてもらおうかな。
今日は静歌の部屋でお泊まりだ」
同じ寮なのだからそれほど変わらないのだが、それに気付かないほど動揺してくれたらしい。
事実、手と足が同時に出ている。
漫画のような反応にくすくすと笑いつつ、後ろからついていく。
「今日は一緒に寝ようね、静歌」
もちろん、一緒の布団で。
■四十万 静歌 > 「は、はい、一緒に寝ましょう……」
なんて、そして一緒の布団で寝るときに、
なんで気づかなかったの私の馬鹿と真っ赤になるのだが、
些細な話である。
ご案内:「ロビー」から紅葉 椛さんが去りました。
ご案内:「ロビー」から四十万 静歌さんが去りました。