2015/09/12 のログ
ご案内:「ロビー」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > いつの間にか寝入っていたのか
陽子が目覚めると日が昇っていた。全てが夢だったと
いう一縷の望みをかけて端末を開いたが、ハイジャッ
クも敬一君の死亡は現実だった。
ステラに呼びかけても返事が無い。しかし彼女からの
メッセージが届いているので、ステラまで喪われた訳
ではない事は判る。
部屋でメッセージを読むのが怖くて、ロビーに出てか
らメッセージを開く陽子。ロビーのテレビでも、ニュ
ースに敬一君の顔が出ている。もう二度と会えない顔
が・・・
ステラからのメッセージは短かった。
『敬一君を助けられなくて、本当にごめんなさい。今
からヨーロッパで、このハイジャックを行った組織を
調べて、叩き壊して来るから、一日下さい。ステラ』
ステラらしくない『叩き壊す』という表現が、彼女の
怒りと後悔を表している。
今日一日は一人でこの現実と向き合わないといけない
と判った陽子は、寮の入り口から外に出て行く。部屋
に戻って一人で向き合える自信がないのだ。

ご案内:「ロビー」から嶋野陽子さんが去りました。