2016/02/15 のログ
ご案内:「大浴場」に風間理音さんが現れました。
風間理音 > 「ん、またね。おやすみ」

持ち込んだハンドタオルで身体を洗っていると、唯一の先客だった友人が浴場から出ていく。
自然と見てしまうのは、その胸の膨らみ。
彼女が居なくなったのを確認してから、シャワーで泡を流しつつ、自らの胸元に手を滑らせてみる。

「…なんでこうも育たないかなー」

他の部分は、それなりに良い感じになったと思う。
スタイル良い、なんて言われることもある。
しかしながら、ここだけは。びっくりするくらい、膨らまない。
コンプレックスとまではいかないものの、女として、やはり気にはしている部分。

身体を洗い終えてからも、しきりに僅かな膨らみを撫でたりしながら、
広い浴槽の中へ入っていく。

風間理音 > 湯に浸かり、思い切り脚を伸ばすと、全身に心地よさが広がっていく。
ふぅ、と息を吐きながら安心感を得てしまう辺り、どんなに着飾っても
自分はこの世界の日本人なのだな、なんて考える。
様々な世界の、多種多様な文化を持つ人間が集まる場所にいると、なおさら
それを強く感じて。

「明日、何しよ」

何をするも何も、正式な部活に所属していないのだから、授業に出るべきなのだが。
遊ぼうにも表立って歓楽街に出ようものなら、サボりがばれて強制連行間違いなし。
腕を組み、少し考える素振りを見せると。

「なーんもない…。たまには、出てみよっかな…」

本当にそう思ってるのかどうか、なんとも曖昧な口ぶりで一人呟いた。

風間理音 > 誰もいないのを良いことに、口元まで湯に浸かり、息を吹いてブクブクと泡を立てる。
これは、小さい頃からの癖。ふと我に返り、無意識の行動に思わず笑みが零れた。

「――バレンタイン、はもう日付変わってるか」

義理チョコすら誰にも渡さなかったのは、初めてかもしれない。
一時期、意中の相手に振り向いてもらおうと、手作り出来るように勉強していたことを思い出す。
―――また、作ってみようか。落第街にいる仲間に渡すのも悪くない。

「あのバカたちじゃ、ありがたみ分かんないか」

結局、どこにいても、自分は落ちこぼれ側なのだとつくづく思う。
寮や学園に居るときよりも、落第街の仲間と一緒に居る方が、心から笑っていると思う。

なんだがしんみりとしてしまっている自分に違和感を覚え、それを拭おうと
浴槽の湯で、ばしゃばしゃと顔を洗った。

風間理音 > 「…アホくさ。なんでそんな手間かけなきゃいけないのさ」

チョコを作る手順を思い返し、早々と作るのは断念。

「駄菓子のチョコくらい渡しておこっかな…」

そう呟きながら立ち上がり、浴槽から出ると、すっかり火照った身体を鏡で見やり。
メイクをしていないと、少し幼く見える自分の顔と、身体を見比べ、

「ロリ系でいけんじゃね…?」

そう口にしてから、すぐに思いなおして頭を振り。
ぬるくしたシャワーを頭からかぶり、少し体温を下げてから、浴室を後にした。

ご案内:「大浴場」から風間理音さんが去りました。