2016/06/11 のログ
陽実 凛 > 「……丁寧に使う前提なら確かに覚えはある。」

最初の前半だけに答えて、言葉に詰まりました。
最後まで聞いてから、頬を手袋を嵌めたまま軽く張り。

「予想外。
少なくとも、彼女から親しく接された覚えはない。
ただ、直ぐに気付いて探しにいって、その後手がかりがなくて足を止めていた。」

表情にまで出ていた。
その事に驚き、そして。

「それを言うなら私にはいないといって良いと思…う。」

水月エニィ > 「そういう事。
 で、探し人が居て――足を止めていた、ね。
 ……名前を聞いても良い? 黙ってほしそうだからちゃんと黙るわよ。」

 ずいぶんと感情が動いている風に見える。
 自覚があるから大げさに揺らしている可能性は否めないが、
 それならそれで良いと思いたい。

 そう認識すれば、驚く凛に軽い笑みを浮かべてみせた。

「あら。……まぁいいわ。」

陽実 凛 > 「……そう言う事。
名前は、……高峰 司。」

少しだけ考えて、表情を無表情に戻しなおして口にする。
まるでそうしなければならないと思っているかのように。

表情に出ているとするならば、―――の――と彼女を見ている事が表情からたどり着かれるとは思えなくても、それは漏らしたくはない。

「……どうかした?」

水月エニィ >  
「……またぁ?」

 反射的に、呆れ交じりの荒だった声が漏れた。

 誰も彼もが話している訳ではない以上、
 彼女にまつわるスキャンダルと個人情報が一般に流出した訳でもないだろうとは自覚しながらも、
 彼女の周辺では立て続けにその名前が挙がる事が多かった故に、どうにも引っかかる。

 ・・・・・・・・
「彼女の家庭の問題には首を突っ込まないことにしたけれど、
 それにしたってどうして立て続けに話題として聞く事になるのよ。
 何?実はお姫様?さっきのTVのようなアイドル?桃色のドレスとか着ちゃうの?クール系?
 ――なんてことはないでしょうけれど、一体全体どうして普通の女の子を付け回すのよ。」

陽実 凛 > 「また?」

訝しげに首をかなりかしげる。
彼女に友人はいないと認識した状態で、思い浮かぶ人物は一人しかいなかった。

「それって変態のルギウス先生ですか?
私用で呼び出していましたですけれど。」

まず、唯一の心当たりを問いかける。
変態認定。

「家庭の問題は初耳だけど、そんなに立て続けだと色々あると言う事は理解しました。
ただし、私の理解では少なくとも彼女が普通である事はありえない。
上手く言えないけれど、私側の存在。」

そして、たとえには首を振り、予想より多い話題の数に首をかしげるも。
強い口調と視線を持って普通の女の子である事を、否定した。

水月エニィ > 「ちょっと待って。また新しい名前が出てきた。」

 頭を抱えてみせる。
 動揺と言うよりはリラックス状態故に疲労を叩き出している様子だ。

「私側? 今時何かの影響を受けていない人間などそう居ないじゃない。
 まぁいいわ。彼女もミ=ゴとやらに改造されたと言うこと?
 もしくは彼女こそが勝ち馬側の人間。神をも倒せるような人間――だと言いたいのかしら。」

 そうは思えなかった。電車で出会ったポニーテールの少女を思い出す。
 強い意志で『高峰 司』に干渉する事は私が認めないと言ってのけた彼女の方がまだそれに近い風に思えた。
 

陽実 凛 > 「……今までに出てきた名前を聞いていい?」

どうなっているのか見当が余りつかないが大混戦の様だ。
疲労に追い討ちをかけに、名前を聞きだそうと淡々と言葉を差込み。

「何かの影響そのものはそうだけど、
勝ち馬かは解らない。けれど私は後者側と認識している。
仮定の話。私の知る精神性のままで前者も交えたなら恐らくそうなる。」

そう、だから、もし高峰司が攫われたりして、その精神性が弱い方向に変わっていたとしたら。
死んでしまっていたなら、手も打てない。
けれど、精神性なら。その出来事を『喰う』事も辞さない。

水月エニィ >  
「んー……ダメね。
 フードの男は言えるけれど、流石に言えないわ。
 釘を刺されて依頼を引き上げた以上、言える事でもないもの。
 後は……んー、何か忘れている気もするけど……気のせいでしょう。」

 伊都波 凛霞からは釘を刺されているし、
 高峰 士からの依頼は引き上げたのだ。
 ……言う道理はあまりない。

「私はそうは思わない。どちらかと言えば司はとてもサポート気質に思えるわ。
 一度話した程度だけど、あのロジカルさと律儀さはそっちでしょうね。
 律儀に聞いた分だけ話を聞いてくれて、それ以上はあっさりと断ち切る。

 何というか、天秤のように釣り合いを取ろうとする感じ。
 感化されれば……まぁ、分からないけど。」

 演習施設での遭遇を思い出す。
 第一印象としては打算的に振る舞おうとしているものの、
 助言をしてくれもすれば質問に答えた分だけ質問に応じてくれてみせたなど、妙な義理堅さと迂闊さは伺えた。
 
「むしろ司にかかわるなと言ってのけた彼女の方が、
 まださらう価値がありそうな気がするわね……誰かは云わないけれど、
 完璧超人と他人から言われて真正面から否定しないぐらいだもの。
 思い至っても、その子には私の事は伏せておいて頂戴。」
 
 最後に見せたあの鋭さは、
 "出来る"ではなく"する"が当たり前の人間の鋭さだろう。
 少なくとも、エニィはそう認識している。

陽実 凛 > 「依頼?まぁ、そういう事なら今は引っ込める。
忘れている気がすると言う部分は気になるけれど。」
 
フードも怪しいと言えば怪しいです。
けれど、雑多な中でまたと言わしめるほど回数があり、その中で忘れ去られるような所は注視されていない、印象を薄めている感じがします。
 
他を引っ込めてでもそちらに意識を向けさせてみる水だけ少し向けました。
 
「ロジカルさと律儀さ。
必要な分だけ聞いてくれて余分な事は切り捨てられる。
 
サポート気質でもあり、戦いになりそうにない位の展開でも余分な事に気を取られず生き延び逃げ切れる。もちろん身体能力が伸びれば、と言う文言は付くけれど。
 
釣り合いを取ろうとする事は……ちょっと心当たりに薄いし、感化次第は否定しない。」

誰かが足手纏いになったとしても助けられそうにないなら下手に助けようとせずに切るだろう、と見ていた。
その上で律儀に敵対する相手にお返しをする。
受けた敵意、敵対に対するやり勝ちをさせないタイプ、そう見ていました。

「まぁ、関わるなと言った彼女と言う誰かは気にはなるけれど。
心当たりがあったら試してみるけど伏せてはおく。」

引っかかる存在を示唆されました。
完璧超人を否定しないのは、何の表れなのか気になる事ともう一つ気になる事がありましたけれど。
一応頼みは聞き入れる姿勢はしました。ここでやっとジュースをもう一口。

水月エニィ >  
「忘れている事は思い出したくないことか、
 見ない様にしていることだからパスよ。」

 そもそも思い出せないのだ。
 やんわりとNOを提示して、話を区切った。

「それで神に打ち勝てるのなら、いいのだけど――
 ――まぁ、要らないものは切り捨てるでしょうね。
 アレは多分、自分の為じゃないかしら。もうあんま覚えてないけれど……。
 イメージが鋭化している可能性もあるからこの辺にしておくわ。」

 とは言えもうだいぶ印象は薄い。
 そして観が違う以上、整合するには時間がかかるし踏み込む話だ。
 これ以上は控えておく――この話も、やんわりと流してみせた。

「ま、その子にしてもそれでもそれほどでもない。って言う具合だったわね。
 ……で、貴方は話題の彼女を見つけたら何かするの?」

陽実 凛 > 「それは残念。」

本気とも冗談とも取れない淡々とした口調と無表情で一息吐きまして。

「むしろ、ロジックで要らないものを切り捨てるか直感で必要な物を嗅ぎ取れないと、打ち勝つ前に戦えない。
……ここで詰める話でもないですね。」

流された以上、深く詰めることもなく。
互いの見方を見せただけで十分としました。

「ちょっと模擬戦してみて試しに鉄山靠打ち込んでみる。」

試し方がおかしい事に全く気付いていない。

水月エニィ >  
「――何というか、随分と物騒ね。
 もしかしてバトルジャンキー?」

 真顔でそう言っている辺り、 
 冗談のようには思えなかった。

 故に困り気味に片眉を顰め、軽く指摘してみせる。
 

陽実 凛 > 「……。素質確認?
多分バトルジャンキーっぽいのは私が十数年た…」

こほんこほん。なんか誤魔化した。

「人間相手の死なない程度に行動不能にする威力を試せそうだから。」

それっぽい理由をいってドヤ顔したつもりの無表情。

水月エニィ >  
「わざとらしい誤魔化し方ね……。
 ……って言うか魔術師に鉄山靠ってかなり痛そうなんだけれど。
 司さんは見た限り武闘派ではなく魔術師か異能使い、9割魔術師でしょうし、
 加減はしてあげなさい。」

 無表情だが、なんとなくわかる。
 あれはキリッ、としようとしているタイプの無表情だ。たぶん。
 

陽実 凛 > 「確かに魔術師には痛そう。
そこは反省する。誤魔化し方は反省しない。
ん?え?話題の彼女って超人の方だと思ってた。」

違う違う、と首をふり手をふり。

「でもある程度の速度に対応できたらいいよね。
じゃなくて。
見つけたらその時の状態次第。」

乗りかけて横におく仕草。

水月エニィ >  
「え、司さんじゃないの?」

 コントのようにすれ違っていました。
 きょとん、として、首をふりふり。

「ま、見つからなければ代わりに受けてあげるてもいいわよ。
 何かどこかで不慮の事故を起こしそうだし、友人が不慮の事故でお縄頂戴とか目覚めが悪いもの。」

 軽い皮肉交じりのジョークを加え、席を立つ。

「ジュースのおかわり、いる?」
 

陽実 凛 > 名前が出てたのに話題の彼女に呼び方が戻っている事に気が付きませんでした。
それは横置きして。

「大丈夫?耐久力とか寿命とか。
…ゆ、う、じん?」

そこで一旦固まりました。

「まって、その前に。
私友人扱いだったの?」

目を見開いて、驚きと言うよりも、恐れのような表情を浮かべて。

水月エニィ > 「耐えることと生き延びる事なら得意もの。
 エニィ式電磁警棒が本当に出回ったらどうしようね……」

 良く分からないことを呟きつつ、
 しれっとジュースを注ぐ。
 当たり前のようにそう告げる寂しがりや。

「私の中の扱いをそう言うことにしておくだけ。
 貴方がどう思うか知らないけれど、知り合い位に思ってくれれば十二分よ。」

陽実 凛 > 「まぁ、見つからなかったらのお話。
その警棒に恥ずかしいなにかがあるの?」

その警棒とは一体、と首かしげるもコップだけ掴んで。

「……それなら、一つだけ。
私を”弱み”にしないで。」

水月エニィ >  
「こっぱずかしいじゃない。」

 ぼやくように言い放った後、
 しれっと気を取り直しつつ応える。
 その上、出来たとしても裏ルートの代物だろう。

「そうねぇ――恐らく、弱みにするまでもないわ。
 敢えて言うならば、そんな所かしらね……。」

 ――彼女が弱みにならない、と言う意味ではなく、
 別の含意を持たせたように、そう告げた。

陽実 凛 > 「そう言う物?」

恥ずかしい、ってそう言う物だったかな、と純粋に不思議そうな顔をしました。

「……ん、そう。
私は強みにも弱みにもならない位できっと丁度いい。」

含んだ物をどう捉えたかは、伏せまして。
少なくとも、ミ=ゴの犠牲者だと思われているうちは、これが、本音。

水月エニィ > 「そういうものよ。」

 そう言い切って、自身もジュースを呷って飲み干す。
 妙な隔意には、何となく思う所があるだろうか。
 
(ずいぶんと素直じゃないわね――ま、仕様がないか。)

 それ以上追求することもせず、緩めた瞳で少し見据える。

「……話は以上かしら。
 暇ならイカの煮付けぐらいはあるけれど、食べてく?」

陽実 凛 > 「……恥ずかしさって再現するの、難しい。」

異能の影響で肌を晒す事があまりない事もあって、恥ずかしさについて、物凄く遠い物に感じてしまっている。
ジュースだけもう少し飲み干して。

次のお誘いに首を振り。

「大体以上。
煮付けは寝る前だからやめとく。
あ、そうだ。カレリアによろしく言ってて。
魚屋でウォンテッドのお世話にならないようにって。」

水月エニィ >  
「恥じるところが無ければいいじゃない。
 そう、それは残念――ちゃんと伝えておくわ。」

 特に残念そうなものなく、
 笑ってみせてから伝言に了承を示した。 
 

陽実 凛 > 「そういう物ならこのままでいておく。
じゃあ。…一応、また。」

立ち上がって手を振り。
挨拶を向けて、去っていきます。
後でジュースのお礼位はと考えた後。
もし超人(仮)が見つからなくても鉄山靠はやめておこうと決めておきました。

水月エニィ > 「ええ、また会いましょう。」

 ――何事もなければ、そのまま凛を見送る。
 去った辺りで、グラスなどを片付け始めた。

「……まぁ、ああ言っている以上高峰 司に何かするのでしょうけれど。
 ああ言う素直じゃなさを考えると……ちょっと頭が痛くなってきたわね。」

 ううん、と、強く唸って思案する。
 意識が別の方向に向いてくれればいいのだが――そう思って、零したものでもあるのだが。

「何となくあの手の子が火傷するのが好みじゃないんだけど
 …………にしても、ルギウス、ねぇ。」

 さらに増えた関係者の名前を呟きながらTVを消して、洗い物を始める――
 
 

ご案内:「部屋」から水月エニィさんが去りました。
ご案内:「部屋」から陽実 凛さんが去りました。