2016/07/19 のログ
陽実 凛 > 「それもそう。
いただきます。」

手を合わせて箸でおそばをひとつかみ。
一口啜る。
桃の後味のこる中だと混ざって喰い合わせが悪め。
けれどそれは気にした様子もなく。

「馬鹿な人間。
何かこう。事情が混じってるのは解った。
そういう時は一つの事情だけを貫いて他をぶった切ったほうが済ませやすそうだけれど。結果として起こった事から見た方が早そう。

私個人なら笑いあえれば、なんて考えはあったけれど。
……遠慮と言うより、不慣れな部分かな。
遠慮はまだしも、疑問は感情とは違う物だと思うし、
まさか失敗してるとも思えないし。」

ポツリと、最後に呟いて。
そばのつゆを口いっぱいに啜り。

蕎麦屋 > 「はい、どうぞ。
 ところで蕎麦はおいしいです?」

なんとなく、ではあるが。
まぁ、聞いてみよう。

「大方は誰かが何かやった結果の連続ですからね。
 あ、馬鹿な人間――というか馬鹿な何か、ですか。どちらかと言えば。」

ちょっとした失言ではあるが、修正は入れつつ――

「まぁ、そういうわけですので。根源と聞かれても困りますねぇ。
 そして結果も出てませんし。少なくとも知りえる範囲では出てないので先の話――かしら?

 感情がなければ疑問なんて挟みませんよ。多分ですけれど。
 そういう意味では大失敗じゃないですかね。」

そもそも感情の無い人間なんて自立して動くとすら思ってない。
感情の発露に難があるのは初対面の時に実感していることだし、せいぜいがその延長にしか見えていない。

陽実 凛 > 「ん。……昔食べた味とはちょっと違うけど。」

少しだけ遠くを見るような目。
と言うよりは物凄く昔の事を思い出そうとしている目をして。

「……結果も出てない割には入り混じってるような話ではあったけれど。
馬鹿な何かとか、多分人外系、もしくは人間やめた系。
改造とか実験系辺りに聞こえた。
取り返しのつかない結果が出る前に動きがないと困りそうだけど。

……大失敗していた。疑問が思考の産物じゃなくて感情の産物であれば。」

しばらくお蕎麦を啜りながらどちらなのか思考する。
表情はない。

もし感情を封じられてなかったとすれば――?
思考にノイズが走る。

蕎麦屋 > 「――ふむ。」

顔色を見て、やっぱ感情在るんじゃないですかねぇ、とは思うのだ。
昔を懐かしむ、懐古なんてものは感情であろうし。

「まぁ、何かが何かをして何かがそのケツモチしてる、それだけの話でしょう?
 ――結果ではなくて経過でしたら、新種のウィルスがどうこう、とかいう話らしいですけれど。
 なんならそのウィルスの研究レポート書きだしましょうか?」

そんな提案をするあたり、暗記してるらしい。

「まぁ、私の見立てですから。
 どこの何がそういう真似したのかは知りませんけれど。」

陽実 凛 > 「……どうかした?」

首を傾げて、おそばのつゆを啜って、残ったそばをずるずる啜り。
どうも以前屋台で見せたざるそばのような食べ方になってきている。

「面倒な話。中間が多いと。
……ウィルス?
一応、お願い。」

耳を動かして。レポート用紙(白紙)を差し出しボールペンをトス。

「……感情野をブロック、とは言っていた。」

蕎麦屋 > 「ああ、いえ。感情野……なんかもう、よく分りませんねぇ。
 その処置したとかいう何某さんは何をやったのか。」

なんでもありませんよ、と手をひらひら振りつつ。
まあ、食べ方は自由なのですけど。随分と変わった食べ方であるのも事実。
前頭葉辺りを弄った、のだろうが。会話も問題なく、感情以外の機能は概ね正常。

「……まぁ、ちょっと聞いときますけど。
 なんか変なのに騙されてません?宗教とかやってます?」

結論としてはこうである。
とりあえずボールペンと紙を受け取ればさらさらとレポートを書きだしてしまうのだが。
やたらと無駄に達筆だったりする。

陽実 凛 > 「……これ以上を話すには、私を経由するより直接話した方が通りやすいだろうけど。」

首を傾げて、ざるそばのように啜り、最後の汁まで啜れば手を合わせて。
瞬きして、様子を見る。

「……騙されていた場合はその自覚がないのが通例だからその問いに意味があるかは不明。
宗教と言うより宗教ぶん殴りはやったけど」

レポートを書く様子を見ながら、記憶を掘り出そうと思案。

蕎麦屋 > 「はい、どうぞ。
 これだけ見ても何かの役に立つとも思いませんけれど。」

書き終えた紙とペンを返却。
そもそもがどうも研究途中のレポートのようであるし。

「神様信仰するだけが宗教でもないですしねぇ。
 ――まぁ、お友達が騙されてるとなると、一度お話には行きましょうか。」

そもそもこのお友達がどういうあれそれなのかはさっぱり知りませんけれど。
だからといって、放っておける性質でもない。

陽実 凛 > 「……ありがとう。」

紙とペンを受け取って、小さくお辞儀。
とりあえず思考を纏める為に読みながら。
今は混雑中でした。

「……少なくとも大変容時からになるかな。
話に行くならだけど。」

騙されている、と言う言葉の方に首をかしげている。
が、レポートを読み始めて動きが停止。

「別の意味でも会って貰った方が良いかも知れない。」

蕎麦屋 > 「いえいえ、どういたしまして。」

大した記録ではない、と思う。
単体では、だが。
それほど興味深く読み込み――ましてや興味を引く点もあるとは思えないが。

「あら、それは随分と長いですね――。
 まぁ、行くのは行きましょうか。」

言いながら立ち上がる。
あ、今から行く気だこいつ。

陽実 凛 > 「…ただし今からじゃ遅い。アポが取れないのと。
今から行くには遠い。」

手と言葉で制止してみました。
それと、レポートを見て。

「2か3までなら、……私の処置をした存在が治療可能な可能性があるけれど、もし患者がいたとしても私でなければやってくれる可能性は低そう。」

蕎麦屋 > 「私としてはアポなしでも構わないのですけど。
 そういうなら今度にしましょうか。」

すとん。座りなおした。
止めなかったら遠かろうが行っていた、そんな気がする。

「治療の方は――方々に端緒はあるのでしょうね、実際。
 まぁ、解決するのは私の仕事ではありませんし、それとなく言ってみると良いと思いますけれど。」

肩を竦める。
実際のところ治療する気になってもらわないとどうにもならない話なのだが。
さて、今はどこまで話も症状も進んでいるやら。

陽実 凛 > 「……そうしておいて。
後、もし来る場合は、女子寮や教師寮に、表からこれない状態のままを保ってて。」

念押しするように、少し語調を強めて。
正式な島民とならない状態で、と伝える。

「……このレポートの写しは渡してもいいもの?」

疑っているようだし、それとなく、の範囲を伺いました。
実際現在の状況がわからないので、どこまで具体的に言えるのかも怪しい所ではありますけれど。
それに、『誰を』の部分が聞けてないままなのも大きい。

蕎麦屋 > 「嗚呼、しばらくはこのままでしょうよ。
 いい加減、店の一つも構えていいかと思うんですけどねぇ……」

そこはそれで、また面倒くさい話が色々あるのだ。
色々というほどでもないかもしれない。――それは置いておいて。

「あ、いいのではないです?
 秘匿してもどうしようもない類の情報ですし。」

というか私の持ってる情報は大体ばらまいてますし。

陽実 凛 > 「……店舗を構えるくらいの儲けがあれば、学費とか払えるのでは。」

その突っ込みだけはして、置いておく。
突っ込みはしてもお店で持続的に稼げないと維持はできないだろうし。
……出来る気もするけれど。

「ん、りょーかい。
一応それとなくはやってみる。
過度の期待は禁物で。

お話はこれ位、かな。」

時計を見ました、そろそろ寝る時間でした。

蕎麦屋 > 「学費だけなら割とどうとでもなりますし。
 はい、じゃあそろそろお暇しましょうか。」

いや、出前なのに随分長居しましたね、などと。
空になった器をおかもちにしまえば、片手に携えて。
窓に足を掛ける。靴の回収も忘れずに。

「そういうわけで、はい。出前のご利用ありがとうございました。
 またその内呼ばれるのお待ちしてますので。」

言うが早いか――飛び降りた。
ここ何階だっけ?

陽実 凛 > 「ん、そば錬金術があるからね。色々お疲れ様。
後多分私が出前頼む時は長くなる。」

大抵自炊か狩りの獲物か寮の夕飯なので呼ぶ手段として使うと、言ってみました。
窓から飛び降りたのを見送って、閉めたあと窓枠に粘土をつめなおして、角を埋める作業。

それを終わらせれば、ふと。

「二階だし、まぁだいじょうぶかな。むしろカメラが危なそう。」

監視カメラで手配されないと良いけれど、と呟き、
カメラの記録奪うのも憚られるので、手は下さずに放置しておきました、とさ。

後はお片づけして、パジャマに着替えて、ポケットに短刀忍ばせて、おやすみなさい。

ご案内:「部屋」から蕎麦屋さんが去りました。
ご案内:「部屋」から陽実 凛さんが去りました。