2016/09/24 のログ
ご案内:「ロビー」に龍宮 銀さんが現れました。
龍宮 銀 >  
――う、……。

(夜中のロビーで目を覚ます。
 電気は消えていて、あたりは真っ暗だ。
 いつの間に眠ってしまっていたのか、さっぱり記憶が無い。)

今……?

(もぞもぞと目の覚め切っていない身体を動かし、スマホを取り出す。
 時間は日付が変わってしばらく経っていた。
 それにしても誰からも起こされないとは。
 確かに通路などから見えにくい位置だが、それにしたって。)

龍宮 銀 >  
(消灯時間は過ぎている。
 部屋に戻らなければ。
 そう考えて立ち上がろうとするが、身体が上手く動かない。
 まだ目が覚めていないのだろうかと思ったが、どうも様子が違う。)

――これ、いつもの……。

(刀で人に怪我をさせた時の発作に近い感覚。
 今は刀を持っていないが、そう言えばそんな夢を見たような気がする。
 椅子の上で自身の身体を抱き、背を丸める。)

――たすけて……。

(小さな声で助けを求める。
 自分でも誰に求めたのかはわからない。
 ただ小さい頃、こうしていると必ず助けてくれる人がいたような気がする。)

ご案内:「ロビー」に霧依さんが現れました。
霧依 > (バイクを止めて、ヘルメットを取る。
 島を回っているうちに燃料が切れ、押して戻ってくるのも面倒だから徒歩で回りながらバイトまで探し、最終的に燃料を入れて戻ってくるという自由な出席状況。
 空になった煙草の箱をくしゃ、と握り潰しながら女子寮に足を踏み入れる。

 こう見えて女子なのだ。)

………おや。

(武の嗜みも何もないけれど、一人で旅をすると危機管理能力というか、危険察知能力は高くなる。
 もう暗くなったロビーに何かがいることは、なんとなく、分かった。
 体を丸めている相手に気が付けば、ぽん、と肩に触れる。)

…こんなところで眠っていると、悪い風邪が貴方を誘ってくるよ。

(しっとりとした声で。
 騒がしくならないように言の葉を投げかける。)

龍宮 銀 >  
(自覚してしまえば進行は早い。
 身体の温度が下がる感覚。
 だと言うのに全身から汗が噴出し、同時に身体の自由が効かなくなる。
 カタカタと震える腕へ僅かに力をこめて、より強く自身の身体を抱きしめる。)

……あ――。

(そこに掛けられる声と、肩に触れた手。
 一瞬身体の震えが止まり、そちらを見上げる。
 僅かな光しかない暗闇でもわかるほどに真っ青で、今にも泣き出しそうな顔。)

霧依 > ………大丈夫かな。顔色が悪いし……

(そっと額に手を触れて、少し驚く。
 そんなに暑くないはずだと言うのに、じっとりと汗ばんだその素肌。
 熱があるのかと予想して手を伸ばしたのに、低い体温。
 ただ事ではないことは、すぐに理解できる。)

…勝手なことをさせてもらうよ、僕は、自分勝手だから。
このまま、暗い場所に飲み込まれてしまうと、もっと心が寂しくなってしまう。
貴女が嫌でなければ、僕とお話でも如何かな。
…どこかの部屋でも。 最悪、自販機の傍でもいいさ。

(震えている小さな体に手をまわして、そっと抱き抱えようとしてみる。
 相手が嫌がれば手を離すだろうけれど。
 嫌がらないなら、ひょいと持ち上げてしまうかもしれない。)

こんな下手な誘い文句じゃあ、靡いてくれないかな。

(軽口交じりの、力の抜けた女。
 女であることは、柔らかな身体や、大きく服を膨らませている胸元でわかるだろうけれど。)

龍宮 銀 >  
(額に触れる手が熱く感じる。
 その熱が冷えた身体にじんわりとしみこんでいく。
 それでもまだ動けない。
 しみこんでくる熱に、身体が拒否反応を起こしている。)

、や――!

(抱きかかえられそうになった瞬間、瞳に恐怖の色が浮かび上がった。
 ろくに動かない身体を全力で動かし、彼女の身体を突き飛ばす。
 弱った身体ではそう強い力は出せないが、それでも手は離してもらえた。)

――ごめんなさい、ごめんなさい――

(そのままソファに横たわり、頭を抱えてガタガタと震える。
 寒さに耐えているような風ではなく、何かに怯えているように。)

霧依 > ……っと。

(突き飛ばされてよろめいてしまい、尻もちをつくのを何とか堪える。
 流石に手早く触れ過ぎたかな? なんて反省が思考に混じるが、どうも雰囲気が違う。
 相手の謝罪の声に、少しだけ目を瞬かせて。)

ん、僕は大丈夫だけれど。
………怖かった?

(大丈夫じゃないのは、君の方かな、という言葉はそっと胸にしまっておく。
 似たような光景を、いくつか見たことがあるから。
 相手が怒りで手を伸ばしたわけではないことがわかるから、相手が答えなくても、そう囁いて。

 その上で、近くのソファに腰を掛ける。
 触れられるほどの近さで、触れぬまま。

 求められれば、助けられる距離。拒絶されれば、触れずにいられる距離。)

龍宮 銀 >  
(手を伸ばされた瞬間、過去の記憶が蘇った。
 理不尽な暴力、理由の無い暴行。
 今目の前の彼女はそんな奴らとは違うと理解していている。
 だけど抱きかかえられそうになった時に、その姿と重なった。)

――けて……。

(助けを求める。
 そうすれば、必ず助けてくれる。
 それが誰だったかはわからないけれど、その時は必ず助けてくれた。
 だから、)

――たすけて……!

(目の前の彼女に、手を伸ばした。)

霧依 > (相手の求めを、ただ受け入れる。
 その準備はしていたし、一度拒絶されたからといって、心持ちに変化はない。
 そんなメンタルで、女の子を誘ったりはしないよ。)

勿論。
僕の目の届くところにいて、僕の力の及ぶ範囲ならば、ね。

(伸ばされた手に自分の手を重ねるように合わせて、指を絡める。
 相手から求められれば、引き寄せるのではなく自分から身体を寄せて。

 今度は少しだけ拒絶されても構わない。
 腕を回して、相手の反応を伺う。)

……調子が悪い?
それとも、苦しい?

龍宮 銀 >  
(伸ばした手に彼女の手が重ねられる。
 そのまま彼女が身体を寄せるのと同時に、こちらも彼女の身体に縋りつくように。)

う、あ――。

(冷えきった身体に熱が伝わる。
 彼女の身体にすっぽりと収まったまま、声を押し殺して泣きじゃくる。)

――こわい……

(過去の記憶が怖い。
 人を傷付けるのが怖い。
 失うのが怖い。
 何を?
 ――思い出せないけれど、怖いから思い出したくない。)

霧依 > (…泣いていた。
 ただひたすら、声すら押し殺して、こっそりと泣く彼女が無性に愛らしく。
 だからというわけではないけれど、静かにその背を撫ぜることにする。)

………うん。こわい、ね。

隣にいるよ。
僕は今の間はずっと、ここにいるから。

(何に恐れているかは、彼女は全く分からない。
 もしかしたら過去の記憶かもしれないし、明日のテストかもしれない。
 親かもしれないし、教師かもしれない。
 何も分からないからこそ、こわくない、とは口にしなかった。
 大丈夫、とも口にしなかった。

 抱き締めて、耳元に事実だけを囁くことが、自分の限度。)

龍宮 銀 >  
(しばらく泣いていれば、落ち着いてくる。
 そっと身体を離し、涙を拭って。)

――見苦しいところを、お見せしました。

(ぐす、と鼻を啜る。
 目は赤くなっているし、鼻も赤い。
 それでも、顔色や体温は戻ったようで。
 ソファの上で所謂女の子座りをしながら、ぺこりと頭を下げて。)

霧依 > ……折角の抱き心地だったから、僕としてはもうしばらくこうしていたかったんだけれど。

(相手がそれを見苦しいと思っているなら、軽口がすらりと口から出る。
 相手が離れたなら、追いかけることはせずに腕を離して。)

………もうしばらく、ここにいる?
このままだと、僕が泣かせたみたいになってしまう。
僕としては、そういう噂が立っても素敵だとは思うけれど、貴方は本意じゃないだろうしね。

(からり、と笑ってソファに座りなおす。
 何があったのか、どうして泣いていたのかは、あえて口にはせずに。)

龍宮 銀 >  
何を馬鹿な事を。

(軽口を咎める様な言葉だが、いつものような勢いが無い。
 自身の弱いところ見せた負い目のようなものだ。)

もう消灯時間を過ぎています。
貴女、先生ではないですよね。
自室に戻ってください。

(お堅い言葉を告げながら、自販機へ。
 買うのはおしるこコーラである。
 自販機からそれを取り出し、じっと彼女を見て。
 どうやら彼女が部屋に戻るのを見届けたいらしい。)

霧依 > 残念。

(軽い調子のまま、手を広げて笑う。
 半ば本気なのが彼女の彼女たる所以。)

消灯時間を過ぎてここにいるってことなら、同じ穴の狢なんだから。
今日は一緒に戻るということで手を打たないかな。

大丈夫、流石に僕だってちゃんと眠るさ。
それに、一つ二つ気になることもあってね。
貴方が部屋に戻る頃には、僕も自分の部屋にいる。……ダメかな?

(ひょい、と立ち上がれば自販機まで歩み寄って。
 甘えるような言葉を、特に甘えた音色でない、普段のままの声で問いかける。
 珍しいもの買うね? と軽く声に出しつつ。)

龍宮 銀 >  
(近付いてきた彼女を見上げる。
 その瞳に先ほどまでの恐怖はなく、ただ校則絶対主義と言う意思があるだけだ。)

――しかし、ですね……。

(が、どうにも歯切れが悪い。
 普段であれば話し合いも交渉も意味を成さない自身だが、今日は――いや、彼女はどうにも調子が狂う。
 彼女が言うのであれば少しぐらいなら良いかと思ってしまう。
 しばらく悩んだ末に、とても不本意だという顔をしてソファに座った。
 もう少しいる、という事らしい。)

霧依 > (きっと僕とは相性が悪いな。
 そんなことをすぐに察する。あんまり無茶は言えそうにない。
 それにまあ、無茶をそこまで言うつもりもない。)

……大丈夫、そんなに時間はかからない。
ただ、このままじゃあ、僕が眠れないからさ。

(言いながら、こちらもソファに腰掛ける。
 相手が不本意そうな表情をしているのも可愛らしいと思ってしまうが。
 きっと口にしたら怒られると思ったので口にはしなかった。

………僕は霧依。
そんなにこの学園は長くはないけれど、ずっとそこら中を旅していたんだ。
だから、久々の学生生活。なかなか楽しいものだね。

……貴女は?

(顔を知った相手の名前も知らないなんて、胸焦がれて眠れないよね。
 なんて、囁きで付け加える。)

龍宮 銀 >  
(普段であれば、きっと相性は悪い。
 だけど彼女に対してどこか言葉では言い表せない感情を抱いてしまっているのを自覚する。
 恋とか愛とかではないが、知っている誰かに似ているようなそんな感覚。
 自身の知っている誰とも似ていないはずなのに。)

確かに、貴女の言うとおり消灯時間を過ぎてしまっているならしばらくいても同じ事ですから。
私も、眠れないですし。

(彼女の言葉に同意するような事を言いながら、これは良くないことだと考える。
 校則を守るために校則を守ると言う、自身の根本を自ら否定するようなこの思考は、絶対に良くない。
 良くないのだけれど、どこかしっくりくる感覚に戸惑った表情を浮かべながら。)

旅、ですか。
私は経験が無いのでわからないですが。

――龍宮銀、風紀委員です。

(ナンパのような言葉を囁かれ、少しだけ顔を赤くして俯く。
 やはりおかしい。
 そんな事で心を動かされる人間じゃないだろう。
 彼女から離れて部屋に戻れ。
 自身の中でなにかがそううるさくわめいているのに、それに従う事が出来ない。
 それどころか、少しだけ彼女の方に座る位置をずらして。)

霧依 > ありがたいね。
眠れない夜を一人で過ごすのは、きっと、辛いと思うんだ。
寝なきゃいけないって焦ってしまうともっと眠れなくて。
かといって、気分を変えることもできなくて。

(相手の心の機微までは分からない。
 けれど、素直に話を聞いてくれるのならば、嬉しそうに表情を綻ばせ。)

……なるほど、龍宮さん、ね。
……そういう呼び方でいいのかな。僕は霧依でもそこのお前でも、どっちでもいいよ。
風紀委員、……ということは、ルールやモラルを大切にしているんだよね。
……自分にできないことをできる人って、尊敬できるよね。

(言外に、自分は苦手だとこっそり告白しているけれど。
 相手が旅を経験したことがないのなら、と口をすぐに開く。)

旅は、楽しいよ。
今ここでこうしている時間も楽しいから、一概に比較はできないけれど。
心が寒い時に、誰かがいるってとても幸せなんだと思うんだ。
旅をすると、それがはっきり自覚できて、他人と触れ合いたいと強く思う。

(相手がほんの僅かにでも身体を寄せるなら、手を伸ばして頭に触れてしまうだろう。
 これくらいなら、許される? なんて、囁くように尋ね。)

龍宮 銀 >  
(彼女の語る眠れない夜については、身に覚えがある。
 だからこそ、彼女の事は信用出来ると思った。
 思ってしまった。)

名前でも、苗字でも、どちらでも好きな方で呼んでいただいてかまいません。
――ルールは、守るからこそ意味があります。
守らないとルールとして成り立ちませんし、だからこそ守るべきです。

(いつもルールを守らないものたちに言っている言葉だ。
 しかしその言葉には力がなく、実際今自分がルールを破っている。
 おしるこコーラの缶を弄りながら、俯いたまま呟いて。)

――でも、一人ですよね。
どうして何かあった時に頼れる人がいないところへ行けるんですか。
どうしてそう思うのに、そこから離れようとするんですか。

(自分でも何故そんな事を聞いているのかわからない。
 聞いた内容が気になるというよりは、彼女が何故そんな事をするのか気になるといった様子。
 問いかけには答えず、しかし頭を触るその手に甘えるように更に近付く。)

霧依 > 確かにその通り。
罰則を二人とも受けるべきだと思うし、それは素直に従うよ。
自分のルールの方が大切だとか、そういうことも言わない。

けれど、僕はどこを切ったって僕だから。
迷惑な生徒ですまないなあ、とは思っているんだよ、これでも。

(相手の言葉に、こちらの言葉を繋げていく。
 悪いなあとは思っているけど、どうしても気になるのなら、踏み越えるのも止む無し。
 ……ああ、いや、実際はもうちょっと気軽に踏み越えてはいる。)

いろんな理由があるんだ。
昔からそういう人間だった、というのが一つ。
一途に愛される経験が余り無かったから、僕が一途に誰かを愛することができるのか……分からないのもあるんじゃないかな。
愛されるのも、愛するのも、怖いところがあるんだ。

離れると分かるんだ。ああ、すごく大事だったなぁって。
傷つくけれど、そうすると僕が人を大事に思えることを理解出来る。

(近づいてくれるなら、そっと抱き寄せるようにしながら、あいてに言葉をぽつぽつと落とす。
 あったかいね、と付け加え。)

龍宮 銀 >  
――罰則は当然受けてもらいますし、私も受けます。
本当、貴女みたいな生徒がいると、迷惑です。

(言葉は拒否するそれだが、態度はそうでもない。
 むしろ彼女であれば仕方ないというか、そう言う感覚すらある。
 ――良くない傾向だとは思う。)

――ご両親からは、愛されていなかったんですか。
ご家族ですとか、ご兄弟、とか。

愛して、離れて、傷付いて……。
それは、良くないことです。

(されるがままに抱き寄せられ、彼女の身体に身を預ける。
 付け加えられた言葉には、はいと小さく答えて。)

霧依 > だろうね、自覚はあるんだ。
しばらくは貴方の元で叱って直してもらわなきゃ。
叱られるなら、貴方がいいな。

(なんて、軽口を一つ叩いて。)

……んん、覚えちゃいないさ。
僕は寒い地区の生まれでね。
覚えているのは、身長ほどの雪と、寒かったことだけ。
おかげで今も寒さとお酒には強いんだ。
逆に、人肌の温もりが恋しくなってしまうけれども。

………良くないことを繰り返す大馬鹿者だから。
なかなか治らないんだよね、この馬鹿は。
自分が他人を大事にできるって確信を持てる人が羨ましいんだ。

でも、気をつけなくちゃあいけないよ。
もしかしたら僕は、ルールを破る悪い人かも。

(抱き寄せたままそんなことを囁いて。
 相手の髪に頬を寄せて。指で相手の頬を撫でる。)

龍宮 銀 >  
――叱る身にもなってください。
労力を使うんですから。

(言いつつも、顔は赤い。
 満更でもない様子。)

そうですか。
――私も、生まれたところの事は覚えていません。
気が付いたら、スラムで違反組織に「飼われて」いました。

少なくとも、私は他人を大事に出来るかどうかわかりませんよ。
私が知っているのは、ルールを守らないと不幸になるということだけです。

その場合は叱ってあげます。
叱られるなら、私が良いんでしょう?

(頬を撫でる手を握る。
 悪戯を咎めるように、温もりを求めるように。
 顔を上げて彼女の瞳を見る。
 じい、と覗き込むように。)

霧依 > …お互い、妙な経歴だね。
いやま、ここは妙な人しかいないけど。

(相手の言葉で、ある程度察する。
 察した上で、ゆったりと言葉で流して。
 抱く強さを少しだけ強くして。)

そうだね、ルールは守らなきゃいけない。
己に誓うルールもまた同じ。
それを守らなければ、もっともっと不幸になってしまう。
だって、自分がいなくなってしまうんだから、それはきっと、ね。

じゃあ、叱って貰おうかな。

(顔をずい、と寄せて、お互いの頬が触れ合うくらいにまで近寄っていく。)

僕は、貴方の部屋を知りたいな。
……銀の部屋を知りたい。

(耳元に声をかけながら、言い直す。

 だって、そうじゃない。

 泣いていた女の子を一人で返すなんて、ルール違反もいいところ。)

龍宮 銀 >  
そうですね。
ここでは妙な経歴と言うのは「至って普通」ということを示しますから。

(少し迷って彼女の身体に手を回す。
 そのままこちらからも引き寄せた。)

――社会は個人の集合体であり、個人は社会に管理されています
であれば個人のルールよりも社会のルールが優先される。
秩序のためなら私は自分を消せますし、そうあるべきです。

――いけない人。

(言って顔を更に近付ける。
 自身の思想と反発する思想を放つ口を、自らの口で塞ぐつもりで。)

――いいでしょう。
来なさい霧依。
私の部屋で、じっくり教育してあげる。

(立ち上がり、歩き出す。
 おしるこコーラを一気に飲み干し、ゴミ箱へ。
 途中で振り返り、子供のような顔に似合わぬ妖艶な表情を。
 そのまま自身の部屋まで歩いていこう――)

ご案内:「ロビー」から龍宮 銀さんが去りました。
霧依 > (音が途切れれば、静かに、静かに。
 静謐がロビーを包み込む。)

僕は、きっと悪い子だから。
教育されてしまうかもしれないな。

(唇をぺろと舐めて、涼やかに微笑む。
 悪い子の夜は、そう簡単には終わらないのか。

 秩序や社会から離れて生きる女が教育されるか、己を通すか。

 浮雲のような女は、誘われるがままに足を進めて、残るのは闇と静寂ばかり。)

ご案内:「ロビー」から霧依さんが去りました。