2016/11/28 のログ
ご案内:「部屋」に紅葉椛さんが現れました。
紅葉椛 > 「はぁ……ほんとにこの子どうしよっかなぁ」

街が祭で賑やかになっている中、外にも出ずに猫とにらめっこ。
軽率に猫をなんとかしてやると依頼を受けたはいいが、特段猫が好きというわけでもなく、どうしようかと困り顔。
友人に押し付けようにも切り出すタイミングもなく、仕方なくここまで飼い続けている。

『にゃー』

そんな椛の苦労を知ってか知らずか、猫は呑気に鳴き声をあげる。
そんな様子に苦笑を浮かべ、寝転んだまま猫を抱え上げた。

「にゃーじゃないよ全く……お前のせいでご飯が少し減ってるんだからね?」

と言っても、買い食いの頻度が少し減っている程度なのだが。

ご案内:「部屋」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > ――コンコン

静かなノックが響く。
部屋の扉の前でノックをした女……静歌は、
手に袋をもっている。

――どうやら何かを届けに来たらしい。

紅葉椛 > ノックの音。
来客とは珍しい。
しかし、自室を訪れるということは恐らくは彼女だろう。

「はーい、開いてるから入っていいよー」

同性とはいえこの姿のままだとだらしないだろうか。
ふとそんな考えが過るも、生憎着替えは洗濯をしたばかりだ。
仕方なくこの姿のまま胡坐をかいて来客が入ってくるのを待つ。

万が一予想と違う人物だった場合のために、猫を下ろして手元にナイフだけは隠した。

四十万 静歌 > 「お邪魔します。」

入っていいといわれて、そっと扉を開けて挨拶。
――おそらくは彼女の想像通りの声が聞こえる事だろう。

「ちょっと色々作りすぎてしまいまして、
 おすそ分けに来ました」

そして、にっこり笑顔で姿をみせるだろう。
姿その他に関しては気にしてないようだ。
いつもの事なのだと流してるのかもしれない。

「……あれ?
 それは……
 猫さん!可愛いですよね。」

そしてすぐに猫の声を聞き、
姿をみて嬉しそうになるのである。

紅葉椛 > 「いらっしゃい。やっぱり静歌だったんだねー」

予想通りの相手に安堵の表情を見せた。
手元に潜ませたナイフを床に置き、友人の来訪を歓迎する。
猫が来客の足元へと歩いていった。

「ああ、わざわざお裾分けありがとね。
 私としてはありがたいけどお金とか大丈夫なの? 渡した方がいい?」

彼女には恐らく要らないと返されてしまうだろうが、一応聞いておく。

そうこうしている内に猫は静歌の足元に辿り着き、頬を足に擦り付ける。

『にゃー』

「あ、こら。
 可愛いのはいいんだけどあんまり言うこと聞いてくれなくってさ。
 この子、ほしかったりしない?」

ダメ元で聞いてみる。
これでダメなら他を当たるか、あきらめて自分で飼うことにしよう。

四十万 静歌 > 「あ、お金は大丈夫ですよ。
 最近はお金不足という事もなく、
 たまってきてますから。」

なんてガッツポーズして、
その後すぐに照れくさそうに笑いつつ、
おすそ分けの入った袋を適当な場所におくと、
足元で頬をすりつける猫を抱き上げ、
そっとほおずりし――

「それにしても、猫さん可愛いですね。
 癒される……え、頂いてもいいんですか?」


なんて椛のおもいもかけない言葉に、
小首をかしげて本当にいいのかな?
なんて、もじもじしながら椛を上目遣いに見るだろう。

紅葉椛 > 「あれ、バイトか何かしてたっけ。
 前に仕事手伝ってもらったけど、アレ以外にも?」

ふと思い出すは彼女の異能。
アレならばいくらでも金を稼ぐことは可能だろうが、彼女がその手の仕事をするとは思えない。
していたとしても真っ当なバイトか何かだろう。
場所がわかれば今度冷やかしがてら行くことにしよう。

「ああ、うん。
 その猫なんだけど、依頼で捨て猫をどうにかする……ってだけでさ。
 仕方ないから私が預かってるんだけど、依頼次第では当分ご飯をあげられないとかもあるし、もらってくれるならありがたいかなって」

運の良い事に好感触。
このままいけば押し付けられる……もとい飼い主として保護してもらえるかもしれない。

四十万 静歌 > 「そうですね。たまに占いしてたり、
 手品を色々やる機会が増えまして、
 それでカンパといいますか、
 それなりに入るようになってきたんですよ。」

なんて嬉しそうに笑うだろう。
幸いな事に――真っ当(?)な稼ぎのようだ。
冷やかしにきたら恥ずかしながらも、
頑張って仕事の様子をみせてくれるだろう。
ともあれ――

「それなら、私が飼いましょうか?
 シェアなので許可は取らないといけませんけど、
 不許可な場合でも、
 猫さんが住む場所とか世話くらいなら
 私でどうにかなりますし……
 連れて帰りますね?」

なんて喜んで承諾するだろう。

「こんなに可愛い猫さん嬉しいです。
 あっと……おすそ分けですけど、
 中身は肉じゃがで、
 食べ終わったタッパはまたの機会に返してくれたらいいですから」

そして、よしよし猫さんは可愛いですねねなんて、
猫さんの喉をゴロゴロ。
きっと猫さんも喜んでくれるだろう

紅葉椛 > 「なるほど。
 そういえば占い師の恰好してたし、手品もよくやってたもんね。
 また今度見せてよ、今は流石に準備ないだろうし」

そういえば彼女は手品をよくしている。
それで稼いでいたとしてもなんらおかしくはない。
内心ほっとしつつも、それを表には出さず、同時に冷やかしに行くことを心に決めた。

「あ、ほんと?
 お願いできるのならお願いしたいなぁ……
 その子のために買い食い減らすのもちょっとつらくってさ。
 ま、ダメだったらまた連れてきてくれたらいいから、とりあえずお願い」

嬉しそうな笑みを静歌に向け、ゆっくりと歩み寄る。
肉じゃがの入った袋を手に取ると、同じく猫を軽く撫でた。

「ほんとにありがとね、肉じゃがも猫も。
 今度埋め合わせするよ。
 お前も、粗相しないようにね?」

『にゃーん』

まるで返事をするかのように鳴くと、喉をごろごろと鳴らす。
既に静歌に懐いているようだ。

四十万 静歌 > 「そうですねぇ。流石に今は準備が――」

なんて言いながら猫を抱き上げた状態で困ったように視線をそらし、あ、そうだと思いついたように、
えいっと空いている手でカードを取り出し上に投げ、
カードに視線がいっている隙に魔女の帽子をするりと猫にかぶせ、

「こんな風に?」

なんていってみて視線が猫の帽子に移動した瞬間、カードを回収してみたり。

「まぁ、そんなわけで安心してください。
 あ、でも、猫さん可愛がりにきてくださいね?」

なんて笑うだろう

紅葉椛 > 「へぇ……流石だね。
 タネがわかってても少しは釣られちゃう。
 魔法使いさんのお供に猫……っていうのは、なかなか定番だし、似合ってるよ」

不意の動作は猫だまし同様に釣られてしまう。
それを利用したものだとわかっていても、気を付けていないと釣られてしまう。
感嘆の声を上げた後、小さく拍手をした。

「ん、静歌なら安心かな。これで依頼は完了っと……
 気が向いたときに行かせてもらうよ、その時はよろしく」

笑みを浮かべ、猫に小さく手を振る。
椛は買い食いを妨げる敵が居なくなることに喜びつつも、少しの寂しさを感じていた。

四十万 静歌 > 「種も仕掛けもございます――
 視線誘導は基本にして、お手軽ですから。
 ふふ。
 ありがとうございます。」

なんて一礼をして――

「もちろん、大切にさせていただきますけど……」

寂しそうな気配に感じたのか

「私が長期であけるときとかは、
 椛さんに任せるとしましょうか」

なんていたずらめいた笑みを浮かべ――

「――ふふ、それじゃ、
 今日はこの辺りで失礼いたしましょうか?
 それとも、もう少し猫さんと一緒に三人……
 二人と一匹で遊びますか?」

小首をかしげ問いかけるだろう