2018/05/05 のログ
鈴ヶ森 綾 > 部屋に備え付けのユニットバスとはまったく趣の異なる広々とした浴槽、
そこに張られた湯の中に幾つかの緑色をした物体、菖蒲がプカプカと浮かんでいる。

「案外…と言ったら失礼かしらね。」

こういう伝統を大事にしているというのは好ましく感じる。
本来は5日に行事だが、4日と5日の二日間に渡って行うと寮の掲示板で告知されていたので、
今日は普段あまり利用しない大浴場へとやってきた次第だ。

「…んっ…ふ、うぅ……」

少し温めの湯に身体を沈めると、身体にピリピリと痺れるような感覚が走る。
そのまま胸元まで浸かると、浴槽の縁に身体を寄りかからせて全身の力をいて長い息を吐く。

鈴ヶ森 綾 > その後、ひとり静かに菖蒲湯を楽しんでから自らの部屋へと帰っていった。
ご案内:「大浴場」から鈴ヶ森 綾さんが去りました。
ご案内:「ロビー」にクラリッサさんが現れました。
クラリッサ > 『ここが女子寮、でいいのよね?』

女子寮のロビーで一人、スーツケースをもってうろついている少女がいる。
あっちへいこうか、こっちへいこうか。
地図と書類を片手にうろうろとしている。

クラリッサ > 『もうっ。
やっぱり誰か案内してくれる人を頼めばよかったかしら。
それか、もっと早い時期に入学すればよかったかしら』

季節は入学式より1月後。
入学式に間に合わなかったのは、ドイツ側での手続きやらなんやらのせいで、大幅に遅れてしまった。

クラリッサ > 『とにかく、こんなところで一人でいても仕方ないわよね。
お部屋を借りて、すぐに買い物に行かないと。
これからのものとか揃えないと……』

からころとスーツケースをもち、女子寮の階段をあがる。
これから知らぬ土地で学んでいくことを微妙に怯えつつ。

ご案内:「ロビー」からクラリッサさんが去りました。