2016/06/26 のログ
ご案内:「コゼットの部屋」にコゼットさんが現れました。
コゼット > 「……、ぅ…んん…」

目をゆっくりと開ける。
暗闇だった世界が光を受け、ぼんやりとしていた視界が徐々にはっきりとしてくる。
辺りを見渡せばそれが自分の部屋だろうと認識できる。

手は分厚い本を掴み、ページは開いたまま。
時計の針は本来の夕食の時間をとうに過ぎている。…どうやら寝てしまっていたようだった。

コゼット > 本の内容はよくある推理小説のうちの一つ。
本を読んでいた事はぼんやりと覚えているが、開いていたページの内容には見覚えがない。

…そういえば今日の授業は大変だったような気がする。
実際に魔術を行使するまではいつも通りだったけれど、つい指導に夢中になってしまった。
疲れが後から来た…のだろうか。
最近は夜も過ごし易くてつい転寝をしてしまう。

コゼット > (ぐぅぅ~……)

自分を中心に部屋に腹の音が響く。
そうだ、自分はまだ夕飯を食べていない。準備も手付かずだ。
空腹ではあるが正直言うとこれから夕飯を作るというのは少し面倒に感じてしまう。
が、ご飯が向こうから歩いてやってくるなんて事はない。

どうするか暫く悩んだ後、渋々重い体を起こす。
簡単なもので済ませよう、野菜スープでいいか。
冷蔵庫にあるものょ刻んで少しの間煮込むだけだ、その間に顔を洗ってすっきりしよう。

コゼット > 淡々と菜っ葉を刻むその手付きは絶対に手を切らないと思わせるような重い動き。
料理というよりは作業である。
ただ、日常的にやっていたものは体がもう覚えてしまっているもので、適当に味付けをしてもこれがマズくなってしまう事はないだろうとだけは判る。
…塩を入れる所に砂糖を間違えて入れてなければの話しだが。

コゼット > ───暫くして。

出来上がった少し濃い味付けの野菜スープを掬い、頬張る。
熱く湯気の立つそれを息を吹いて冷まし、口に入れれば暖かさと塩気に思わず一息付く。
空腹が癒されていくのを感じる。


大分目も覚めた。
途中携帯端末に目を通すが、特に通知は無いようだ。
そのまま携帯に指を滑らせ、設定の見直しをしたり学園の電子掲示板に目を通す。

コゼット > 「……よし、と」

携帯をポケットにしまい、空になった食器を台所へ持って片付ける。
少し夜風に当たりに行こうと玄関へ足を運ぶ。

いつもなら見回りをする所だけど今日は散歩以外に目的は持たず。
自分だけの夜の時間は、もう少し続く。

ご案内:「コゼットの部屋」からコゼットさんが去りました。