2015/06/01 のログ
ご案内:「浜辺」に宗司さんが現れました。
宗司 > ふー……学校も終わったことだし、やりますかー (気合を入れると軍手を着用し、浜辺の清掃に乗り出した)
宗司 > ~♪ (あまり上手ではない鼻歌を歌いながら浜辺に落ちたごみをせっせと拾って袋に入れていく)
ご案内:「浜辺」にクラスカさんが現れました。
クラスカ > (掃除がされ元の景観を取り戻そうとする浜辺、その静寂を大きな声を上げて打ち破る)
ストーップ!待って!ちょっと待って下さい!
(慌てたように宗司に駆け寄ると、とりあえず乱れた息を落ち着かせようとつとめる)
ふぅ……す、すいませんいきなり。あ、怪しいものではないです。高等部一年のクラスカと言います。

宗司 > (大きな声に反応し声がした方向へと目を向ける。駆け寄ってくるクラスカを見つめながら。ああ、自分は何かいけないことをしてしまったのだろうか、と焦りを見せる) あ……クラスカさん、ど、どうも…… ええっと……俺、何かいけないことでもしちゃいましたか……? (バツが悪そうに尋ねる)
クラスカ > (しまった焦っていたとはいえ、投棄物拾いという立派な行動に従事する人を咎める形になってしまったぞ)
(僕は屑や、人間の屑や―そう自己嫌悪に陥らせるには宗司の狼狽は十分だった)
いけないことではないです。むしろ立派ですよ、人がやりたがらない浜辺の掃除に着手するだんて。
あと僕一年なので、さんはいいです。僕の方が年下でしょうし。
(罪悪感を解いてもらおうと弁解したところで、本題に入る)
えっと、ゴミ袋の中を見せてもらってもいいですか?

宗司 > (安心したようで溜め息をはぁと吐く) ああ、そっか、よかったぁ……、いや、そんな、ただ趣味でやっていることだから、大したことじゃ。 ……ゴミ袋の中? 別にいいですけど…… (ゴミ袋の中を開いて見せる)
クラスカ > (すいません、と断って黒いゴミ袋の中を覗く)
(緑から茶色に変色した海藻、流木の枝、くすんだ液体の残るペットボトル。正しくゴミばかりだ)
(ばつが悪く現れた品を次々袋の中に戻す。その中で一点。風化した紙の感触が指に触れた)
(慌てて袋から救出すると、それはなんと)
ただの古雑誌かァ……。
(色は褪せているが辛うじて週刊少年、という漢字が見て取れた)
(溜息をついて雑誌を戻し、ゴミ袋の口を閉じ)
すいません、僕の勘違いでした!
(大きく頭を下げる。当然だ、邪魔をしてしまったのだから)

宗司 > え、ええ!? 
(頭を下げられる。宗司にとっては全く思ってもみなかった行動であった。困惑し咄嗟にフォローに入る) 
そ、そんな、頭を上げてください。別になにか悪いことしたわけじゃないですし…… 頭を下げる理由は……

クラスカ > そこはけじめということで。僕が来たから掃除を中断させたでしょう。
(顔を上げると頬には赤みが差している。完全な想い違いで暴走してしまったことが尾を引いていた)
一応弁解させてもらうとですね。この浜辺に漂着するものって、ゴミ以外もあるんですよね。
魔導書とか、異世界の道具とか。まだ僕も見つけたことないですけど。
(照れくさそうに笑い)ゴミとして回収される前に、時々こうして回ってるんです。

宗司 > 別に気にしませんよ、掃除って時間をかけてするものですしね。
(柔らかな微笑みを浮かべ)
へえ、魔導書や異世界の道具……俺もこの場所で掃除しますけど見つけたことはないですね……
ん、ってことは……クラスカさ……くんは魔法使いってこと?

クラスカ > (こちらも唇の端を釣り上げ、軽い笑みを見せた)
ですねー。でもそれほど自慢することではないですよね、もう。
魔術師も異能者も、存在することが当然の世界なんだから。
あなたも、異能や魔術は何かしら覚えがあるんでしょう?
(明らかな確信を持って問う。常世島で生活しているのは、つまりそういうことだ)

宗司 > ええ、俺は風を操る異能が使えるんですよ。
まあ、あんまり大したことは出来ないんですけど。
出来ることっていえば風で塵を一か所に集めたりとかそのくらいです。(格好が付かないようで、軽く苦笑いする)

クラスカ > いいなあ、僕は異能を持ってないから憧れちゃいます。
生まれながらに持つ人も、後天的に発現する人もいるらしいから、あわよくばと思ってるんですけどね
(少し顔を俯かせるも、何かに気づいたようにすぐに視線を戻し)
(波打ち際へ駆け出すと、砂に埋まっていた空き缶を拾い上げる)
まだ残ってましたよ!今度はちゃんとゴミです!

宗司 > 憧れるのは俺も同じですよ。せっかくこの学園に来たんですから魔法も使えるようになりたいな……なんて思っちゃったりします。その前にこの異能をもっと使えるようになることが目標ですけど。……?
(波打ち際に駆け出したクラスカを不思議そうに見つめていたが空き缶を拾い上げる姿を見るとちょっと照れくさそうに)
……あはは、俺もまだ見逃してるゴミがありましたか。こっちももっと頑張らないと、ですね。
クラスカくんはゴミ拾いの才能があるかもしれませんね。あんまり嬉しくないかもですけど。

クラスカ > ゴミ拾いの才能は嬉しくないなあ。粗大ごみと文化財を見分けられる才能の方がよっぽと役に立つ。
(苦笑すると、宗司の傍へ戻り、ゴミ袋へ缶を投げ込んだ)
魔術は勉強すれば誰でも使えますよ。そう特別なものじゃない。
だから、僕ももっと学びたいんです。人に誇れる魔術師になるため。
(心ここにあらず、という風に、島を取り巻く水平線の先、ここではない遥か遠方を眺める)

宗司 > はは……うん、まあ、そうですよね。
(おかしなことを言った自覚はあるのかすこし恥ずかしそうに笑う)
勉強すれば誰でも……それなら頑張らないとですね。
人に誇れる魔術師ですか……
(同じように水平線の向こうを見る)
……俺も、いずれは世のため、人のために働ければいいなって思います。

クラスカ > なれますよきっと。この島は、そのためのものだ。
(晴天に輝いていた太陽は、半分その姿を隠そうとしている)
(世間話をしているうちにいつの間にか日は落ち、伸びる影が砂浜に二人の影法師を作る)
っと、こんな時間まで話し込んでしまいましたね。お詫びに今日のゴミ拾い、手伝います。
(申し訳なさそうにへりくだり)遅くなりましたけど、お名前は?

宗司 > ……そうですね。
いえ、こうやって話し込むことも好きですので……
でも、そういうことなら一緒にお願いしますね。
(嬉しそうに微笑みかける)
そういえば、まだ名乗っていませんでしたね……清水 宗司です。
改めてよろしくお願いしますね、クラスカくん。

クラスカ > (清水宗司も善良な人間そうだ。そうでない人間ばかりと知ってはいるが、できることなら、これから出会う存在全てと友好な関係を築いていきたい)
うん、清水……くんでいいかな?
魔術について知りたかったらさ、獅南先生の講義とかはどうかな?
ちょっと変わってるから人を選ぶけど、魔術師の目から見ても結構ためになる内容を教えてくれるんだよ。
(そんな話をしながら、最後までゴミ拾いに付き合った)

(なお、当然のことながら今回浜辺で発見できた廃棄物の中に価値のあるものはゼロだったと付け加えておく)

ご案内:「浜辺」からクラスカさんが去りました。
宗司 > 獅南先生、獅南先生、覚えておきましょう。
ああ、そうだ、今度からは魔導書っぽいものとかもよく探してみないといけませんね。
(クラスカとの会話を思い出しながら重要だと思ったことを反復する)
……さて、ここはもう綺麗になったし、そろそろ俺も……
(再びあまり上手でない鼻歌を歌いながら浜辺を後にした)

ご案内:「浜辺」から宗司さんが去りました。
ご案内:「浜辺」に川添 孝一さんが現れました。
川添 孝一 > (浜辺に立って星空の下で海を見ている)
(歓楽街で騒ぎを起こした後に家に帰ったが、結局眠れなかった)
(自分の父親のことを思い出した日は、いつもそうだった)
クソッ………(海に向かって小石を投げ込む)
(波間に飲まれて夜の海に消える小石)

川添 孝一 > ………。(夜の浜辺に立ち尽くしたまま、楽しい歌を口ずさもうとする)
……チッ。(何も思い浮かばない)
(男にとって眠れない夜は長い)

川添 孝一 > (いっそ釣具でも持ってくればよかったのだろうか)
(だが川添に釣りの趣味はない)
(大よそ、時間を無為に過ごすか人を傷つけるためにしか使ってこなかった男だ)
(この浜辺だって暗闇の中布団に入って瞼の裏を眺めているよりマシ程度に考えて来ただけ)

(感傷だけが、積み重なっていた)

ご案内:「浜辺」に蓋盛 椎月さんが現れました。
蓋盛 椎月 > なんか最近はセンチメンタルになってる男子をよく見るなぁ……
(そんなようなことをボソリとつぶやきながら、白衣の女が苛立った様子の不良少年を遠巻きに眺めている……)