2015/06/19 のログ
ご案内:「浜辺」に聖夜さんが現れました。
聖夜 > 「なんで海なんてあるのかしら」

夕方、海の見える高台に聖夜の姿はあった
見降ろし見える浜辺にはまだ少数ながら学生達の姿がある
いずれの学生も先程までサーフィンや水泳、ボート等
水辺を活動拠点とする部活動に励んでいた者達だ

聖夜 > 「しかも、そこに入るなんて信じられないわ」

吸血鬼である聖夜にとって
広く深いさらには波まである水に入ると言うのは
まったくもって信じられない行為だった
さらに海の水には塩気があると言う
実際この高台にまで吹き上げてくる風…潮風と言うらしい
それも髪や肌に纏わりつく様で居心地が悪い

聖夜 > 「…ま、海に沈む夕日は好きだけど」

海に対し不快感を持つ聖夜
そんな彼女がこの場所へと足を運んだ理由は夕日を見るため

海面を赤く染め溶ける様に沈んで行く太陽
それはまるで太陽が血となり死へと向かう様にも見え
その光景を初めて見た時、聖夜は美しいと感じた

聖夜 > 聖夜の世界にも海はあったが
大陸の内陸部に暮らす聖夜の一族が海へと近づく事はほとんど無く
さらに聖夜自身も海と関わろうとは全く考えなかった
それが吸血鬼として自然なあり方と考えていたから

だが海に沈む夕日を見た時考えた方が変わった
それは偶然の事
こんな所に足を運んだのだ気まぐれだったのだろう
『赤』を感じ振り向いた先に夕日があった
海へと沈む太陽
聖夜はそれを美しいと感じた
太陽と海を初めて美しいと感じた

聖夜 > 「太陽が消えた」

やがて夕日は水平の彼方と姿を消し
太陽の残り日達も夜の闇に食われ消える
やってくるのは夜の時間

「さぁて、今夜はどこに行こうかしら?」

大きく伸びをすると高台を後にした
しかし聖夜の時間は終わらない
夜こそ聖夜の時間だから……

ご案内:「浜辺」から聖夜さんが去りました。
ご案内:「浜辺」に聖夜さんが現れました。
ご案内:「浜辺」から聖夜さんが去りました。
ご案内:「浜辺」にユーユン・レイさんが現れました。
ユーユン・レイ > 「……よしっ」

ぱんぱんと手をはたきながら気合を入れる。
ここの所どうも憂鬱なので、体を動かしにきたのだった。
砂場でのランニングは中々よろしいと聞く。
ゴミもなくぱっと見きれいな海岸なのも好感度が高い。
まずは軽く、とばかりに走り始めてみた。

ユーユン・レイ > 靴が濡れるのは嫌だったので、海から離れた乾いた所を走ってみた。
中々難しい。
舗装されていない場所を走った事など多々あるが、それとはまるで違う様に思えた。
結構走りこんでたつもりなんだけどな…などと思いつつ、徐々に速度を上げていく。
何事も挑戦することが大事だなって思う。

ユーユン・レイ > 砂を巻き上げ、足を取られ、それでも一歩毎にコツを掴んで。
「はぁ……はぁ……」
一度立ち止まってみる。
足跡も割と一定の間隔でまっすぐ付いているらしい。
やっぱり体を動かすのはいい、意欲が湧いてくる。
額を流れ、ジャージの下の体操服を濡らす汗すら気分的には爽やかだった。
次なる挑戦に向けて一度しゃがみこんだ。
呼吸を整えながら靴を脱ぐ。

ユーユン・レイ > 靴の中に靴下を押し込んで、波打ち際へ。
今度は濡れた所を走ってみようと言うのである。
なんとなくだが乾いた砂よりも難しそうな気がする。
気がするだけだが試してみる価値はあるだろう。

「冷たっ」

その冷たさが走った後の足に心地よい。
しばしその場に立ち尽くす。思わぬリラクゼーション効果であった。