2015/06/25 のログ
ご案内:「浜辺」に頸城 陸さんが現れました。
頸城 陸 > 音と共に夜の浜辺に足跡が刻まれる。
なんとなく出歩きたくなったという理由で外に出て、なんとなく歩き続けたら目の前に海、足元に砂。
「……静かなもんだね」
呟いて、音と共に足跡を増やす。

頸城 陸 > ぐるりと回って、周囲を見回してみる。
……結果、辺りに人影はない。
「……まぁ、こんな時間だしね」
そんなもんだよね、と付け足して夜の海を眺める。
「そう言えば、こんなに近くで海を見るのは……初めてだったかな」
ぽつり、言葉が口から漏れる。

頸城 陸 > 「……もう少ししたら夏だし、やっぱり人、増えるんだろうな」
足元の砂を蹴り払って呟く。
流石にこんな時間には混みあいはしないんだろうけど、と頭の中で付け足して。

「……あー、でも花火とかバーベキューとか、するのかな」
首を傾げて、つぶやいた。

頸城 陸 > と、なると今日来て正解だったのかも知れない。
夏になると無人の浜辺を眺める事ができる機会なんて、そうそうないだろう。
……実際に海水浴に行ったことはないけど、テレビとかの映像だと大量の人で埋まってるし、浜辺。
「……よし」

折角だし、何か人がいない時にできる海っぽい事でもしてみようかな、と思った。
何をすべきか。思考を巡らせ考える。

頸城 陸 > ……とはいえ。
何をすれば良いんだ。
適当に歩いてきたので持ってるものは鍵と財布と携帯端末ぐらい。
道具を貸してくれそうな所もこんな時間だし閉まっているだろう。
コンビニまで花火を買いに戻るのも何か違う気がする。
そもそも花火は人がいる時だってできる。一人でやるから凄く寂しいだろうけど。

「……あ」
折角だし、海に向かって叫んで帰ろう。そんな事を考える。
これは人がいない時にしかできないだろう。
人がいる時に海に向かって叫ぶなんて恥ずかしくてできない。

頸城 陸 > ……息を、大きく吸う。そして
「うおおっ!海の、バカヤローッ!」
海に向かって全力で叫ぶ。海に向かって叫ぶセリフとしてはこれが一番ポピュラーなのだとどこかで聞いた。時点は夕日らしい。もっとも、夕日はとっくのに沈んでいるが。

……これ、近所迷惑にならないかなという考えがふとよぎったが全力で頭の中から叩きだした。
無粋、無粋。

頸城 陸 > 「……あ、これ以外とすっきりする」
満足気に息を吐く。
ドラマとかで海に叫ぶ人の気持ちが何となく解った。
「今度、またやろうかな……」

でも、そろそろ夏が来て、人も増えそうだから……人が少なくなってから、だろう。
と、なると秋か。
……絶対忘れてるなぁ、と心の中で呟き、苦笑した。

頸城 陸 > 「……よし、そろそろ帰ろう」
大きく伸びをして、踵を返して歩き出す。
音と足跡を刻んで、少年は浜辺から去っていった。

ご案内:「浜辺」から頸城 陸さんが去りました。
ご案内:「浜辺」にユーユン・レイさんが現れました。
ユーユン・レイ > 別に嫌な事があった訳でもないが、時には夕暮れ時の海に来たい気分の時もある。
色々と運動をして疲れた時もその一つ。
火照った体を自然に冷ますには、潮風もいい物だ。
靴を脱いで砂浜に降り立つ。
ガラス片などがさほど落ちていない事は前回確認済みであった。

ユーユン・レイ > 風に舞う髪を押さえながら、ぼんやりと水平線の向こうを眺める。
走りに来たときは気付かなかったが中々綺麗だな、と思った。
大きく深呼吸をして潮の香りを吸い込む。
陸でふと感じると不快に思う事もあるが、海岸まで来ると何故か良い香りに感じるのが不思議だ。
その香りに誘われる様に、波打ち際まで足を踏み入れた。
いつぞやの様な失敗はしない様、足元には十分気をつけつつ。

ユーユン・レイ > 「よし、転んでない」

情けない勝利宣言をした。
一応濡れても良い様に対策はしているのだが、そこはそれ。
まだ冷たい海水が、若干熱を持った足に心地良い。
深くはまだ聞いていないが、あの時の海の精霊とはこう言う事にも関わっているのだろうか?
考えながら大きく伸びをしてみた。
別にそれで答えが見つかる事を期待した訳ではない。
考え込んで思わず俯いてしまった体を伸ばしただけであった。