2015/08/29 のログ
ご案内:「浜辺(海開き状態)」に東雲七生さんが現れました。
■東雲七生 > ──夜の浜辺。
「んー、潮風が気持ち良いなあ。」
七生が普段着でやってきたのは浜辺と道路とを分ける防波堤の上だった。
海水浴客もサーフィン客も居なくなった浜辺はとても静かで、
穏やかな波の音と潮風がとても心地良く、海開き前から七生のお気に入りスポットの一つであった。
「そろそろ海開きの期間も終わりなんだよなあ。」
今年は何度海に来たのかと、指折り数えてみる。
海水浴には二度、釣りに一度。意外と少ない事が分かった。
まあ、海開き前にも何度か散歩がてら訪れてはいたのだが。
■東雲七生 > 「明日、水着持って来ようかな……」
防波堤に腰を下ろして、海の上に浮かぶ月を眺めながら呟く。
せめてあと1度か2度は泳いでおきたい。そんな気持ちがあった。
問題は、誰と来るか。
「えーと、前に来た時は深雪で、その前はトトと来て迦具楽に会って。
うわ、女子しか居ねえ……けど、海水浴に誘えるような男子の友達居ねえしなあ。」
否、友達は居るのだが。連絡先を知らないのだ。
連絡先を知っていて、なおかつ何度かやりとりがあった相手に制限すると、途端に異性率が跳ね上がる。
■東雲七生 > だからと言ってまた女子を誘うわけにもいかない。
最近は慣れてきたとはいえ、基本的に七生は女子が苦手である。
嘘だと思われそうなのは本人も重々承知だけど女子が苦手である。
百歩譲って制服や私服ならまだ良いが、水着姿は勘弁して欲しい。心臓に悪い。
……というような事を面と向かって言えないくらい、七生は女子が、異性が苦手だった。
──べ、べつにムッツリだとか言うわけじゃないんだからね!
「……んー、一人で泳ぎに来るのもアリかなぁ。」
ぽつりとつぶやいた言葉。自分で言っておいて自分で寂しくなった。
ご案内:「浜辺(海開き状態)」に四季夢子さんが現れました。