2015/09/04 のログ
ご案内:「浜辺」に深雪さんが現れました。
■深雪 > 日が沈み、月の無い空には星が煌めく。
打ち寄せる波と海風だけが音を奏でる。
静かに、静かに、ゆっくりと時間が進んでいく。
■深雪 > 誰も居ない浜辺にぽつりとおかれたビーチチェア。
暗闇の中でしずかに横たわり、空を静かに眺める少女が1人。
「…………。」
まだ暑いとはいえ、夏は終わり、ここを訪れる人間は少なくなった。
それも夜中となれば、よほどの物好きでなければこんな場所には訪れない。
■深雪 > 果たしてこの少女は、相応の物好きであった。
というよりも、相当な変わり者であったのだろう。
流石に水着を着てはこなかったが、まるで日光浴でもするかのように、星空の下で…
「…ん………ぅ…。」
…小さなあくびと共に、大きく伸びをした。
■深雪 > 星空は綺麗で、広大だ。
太陽や月よりも、少女はこの広大なソラが好きだった。
「…………。」
だからこそ、少し、この場所に長居してしまう。
今頃、あの子は家に帰って来ているのだろうか。
もし自分が居ないと分かったら、寂しがるだろうか。
脳裏に浮かぶのは居候の少年の顔。
…想像もしなかった。まさか人間の、それも男と同じ部屋で寝ることになろうとは。
しかもそれを、どこか心地良いと感じる自分に、出会うことになろうとは。
■深雪 > 初めはペットのようなものだと思っていた。
楽しい玩具が手に入ったとも思った。
実際に遊んでみて…もとい、暮らしてみて、想像以上に楽しい玩具だったのは間違いない。
「…………………。」
女にからかわれるだけでも赤くなる子が、半同棲生活だ。
からかって遊ぶネタはいくらでもある。
■深雪 > もう少しここでのんびりとしていこう。
暗い家にかえる少年の姿を想像して、笑った。
ご案内:「浜辺」から深雪さんが去りました。