2016/08/07 のログ
ご案内:「浜辺」に阿曇留以さんが現れました。
ご案内:「浜辺」に寄月 秋輝さんが現れました。
■阿曇留以 > 本日快晴。
じりじりと焼けるような天下のもと、青く長い髪の女性が水着姿で浜辺にいた。
「絶好の海水浴日和ねぇ~。
雲ひとつなくて、こういう日は泳ぎやすいわね~」
浜辺を歩きながら、ともにいる人に語りかけるように喋る。
■寄月 秋輝 >
「同感です。
暑いくらいでないと、海に入る爽快感は得られません」
などと涼しい顔。
紫外線も熱もシャットアウトする魔術防壁のおかげで、ほとんどつらくはない。
砂浜にざくりと大型パラソルを刺し、レジャーシートを二枚敷いて荷物と小さめのクーラーボックスで固定した。
「準備運動は忘れないようにしてくださいね。
それと沖合までは行かないように」
まるで保護者である。
■阿曇留以 > 「もちろんよ~。
これでも生まれた頃からずっと泳いで生きてきたのよ?
きっと寄月くんより泳ぐの上手なんだから」
珍しくか、少々自慢げな顔で泳ぎなれていることを告げる。
体つきをみるに、そのようには見えないかもしれないが
実際留以は幼い頃から毎年のように泳いでいるために、泳ぎは得意なほうだった。
「寄月くんは、日焼け止めは使う?
私のがあるから、必要なら塗りましょうか~?」
■寄月 秋輝 >
「それなら安心ですね。
……僕も泳げないわけではないですが、確かに得意ではないですね。
水泳は……海で? それともプールで?」
さっさっとシートをはたき、いつでも体を拭けるようにタオルを用意。
「あー……いえ、せっかくですが大丈夫です。
魔術で体を覆っているので、日焼けしませんからね。
……というか、留以さんのほうが塗ってあげたほうがよいのでは?」
背中とか、と指さす。
さすがに背中全体まで手が届くまい。
あと髪がべとついてもイヤかな、と考える。
■阿曇留以 > 「うちの神社がね、海の真正面にあるの。
だから暇さえあればよく海で泳いでたわ。
逆にプールとかは泳いだ事ないかも。
よくテレビで見る流れるプールとかスライダーっていうの、ちょっと気になってたりするのよねぇ」
海が近いせいもあるのか、田舎なせいなのか。
留以の住んでいた場所にそういう施設は無く、そのせいで逆にプールに憧れがあったりする。
「そうね……えーと、じゃあ申し訳ないけど塗ってもらえるかしら。
流石に背中全体は届かないのよねぇ。
座ったほうがいいかしら?」
コロコロ笑い、シートの上にちょこんと座る。
普段日焼け止めは家族にしてもらっているため、手が届かないらしい。
とはいえ、男性に体を触ってもらうのはちょっと気が引けたが、寄月なら大丈夫だろうと判断し、お願いをする。
■寄月 秋輝 >
「それはそれで珍しいというか……
それならまた今度、プールにでも行きましょうか。
島の外でも、僕の足なら遠くはない」
そんな提案をする。
少し調べれば、プールのあるテーマパークなどすぐに見つかるだろう。
「わかりました。
背中は任せてください」
日焼け止めを借りて、その注意書きをよく読む。
とはいえものの三秒ほど、すぐに理解したのか、手の中に日焼け止めを溜める。
「いきますよ、少し冷たいのは我慢してくださいね」
多少体温が伝わったかな、というタイミングで背中にぺたぺた塗り込む。
肩のあたりから塗り込んでいき、腰までしっかり。
胸当てのヒモの下は少々迷ったが、すぐに気を改めて手を滑り込ませ、塗り込む。
信頼された以上、応えないわけにはいかない。
■阿曇留以 > 「ふふっ、その時は是非お願いね。
マナーとかも知らないから、いろいろ教えてくれると助かるわぁ~」
大勢集まる場所だ。
きっと色々とルールやマナーがあるだろうと思い。
「は~い、お願いします。
――んっ、ふふっ」
背中から腰を触られ、ちょっとだけくすぐったそうに体を揺らす。
特に肩甲骨あたりや、わき腹は思わず笑い声をこぼすだろう。
■寄月 秋輝 >
「その時になったら、ですね。
来年から忙しいので、今年中にでも行ければいいんですが」
しっかり広げて塗り込み、うむ、と小さく頷く。
「これでよし。
他の部分塗り残さないようにしましょうね」
濡れタオルを鞄から取り出し、軽く手を拭う。
汗を拭くために持って来たものだが、別の使い道をしてしまった。
■阿曇留以 > 「あら、来年からなにかあるの?
何かお仕事でもするのかしら?」
来年、というとなにかあっただろうかと考えるが、自分の予定には特に無く。
おそらく寄月の個人的な何かがあるのだろうと考える。
「は~い、ありがとう。
それじゃ、ちょっと前も塗っちゃうからあまりこっちみないでね~」
日焼け止めをとり、首や体、腕を塗っていく。
更衣室でやればよかったのだが、寄月も塗るだろうと考えていたので同時にやればいいか、という考えに至ったために塗っていなかった。
ビキニをすこしずらし、胸のほうも塗り。
「よし、準備おっけーよ~。
それじゃ、準備運動しましょうかぁ~」
■寄月 秋輝 >
「ええ、今年で飛び級卒業して、来年からここで教師をするんです。
そうなると、あまり時間も取れなくなるかな、と」
一応講義内容に関してはほぼ完成しているが、学生と社会人では時間の猶予に大きな違いがある。
それを考えては居るのだが、実際どんな差が生まれるかはわからない。
「あぁ、わかりました。
では失礼します」
異能での光の探知も切り、その場を離れて海の方を向く。
意識も完全に逸らし、海を見つめる。
いい波だ、泳ぐ妨げにもなるまい、と目を細めて。
「……あ、もういいんですか。
わかりました、では運動を」
ぐっと指を絡めて腕を伸ばし、小さく息を吐く。
そこから軽い準備運動を始めた。
■阿曇留以 > 「飛び級で、教師。
寄月くんはすごいのねぇ。
私は誰かに教えるなんて、そんなこととてもじゃないけど出来ないわぁ~……。
でも、そうなると来年からはなかなか一緒に遊べなくなるわねぇ……」
ちょっと残念そうにしつつ。
なかなかどころか、厳しくなるかもしれない。
腕や足、全身の筋肉をほぐす。
慣れたように準備運動をするのは、もう定型化しているからか。
「寄月くんは泳げないわけじゃないのよね?
潜るのは得意かしら?」
■寄月 秋輝 >
「相応の努力は必要でしたが、研究所からの支援も得られましたからね。
それに得手不得手はありますから、留以さんには留以さんが出来ることをやればいいと思いますよ。
……確かに一緒に遊ぶ、ということは難しくなると思いますが、お茶くらいなら大丈夫じゃないですか?」
小さく微笑んで、そう返す。
そこまで悲観的でもない。
「それなりには泳げます。
潜るのもまぁ……肺活量には自信があるので」
運動を終え、パーカーを脱ぎ、畳んでシートに置く。
その体には大小様々な無数の傷跡がある。
左肩には明らかに心臓に届いているようなものもある。
砂浜をさっさと歩いて進み、波打ち際までいく。
そこからざぶざぶ、海水をかき分けて進んでいく。
■阿曇留以 > 「うふふ、きっとお茶も出来ないほど忙しくなるかもしれないわね~。
教師になったらきっと生徒の子達からもお誘いがあるでしょうし。
あんまり若い子をたぶらかしちゃだめよ~?」
なんて冗談を言う。
いや、冗談ではなくなるかもしれないが。
「あらあら、じゃあ一緒に海の中探索もできるわね~。
私も海の中の肺活量は自信があるのよ~」
おなじく、パレオを脱いでシートに置き、寄月の後を追いかける。
傷だらけの彼の背中をちょっとだけ哀れむような目で見て。
ゆっくり、ゆっくり海の中へ入っていく。
「ん~、やっぱりこっちの海は暖かいわねぇ。
地元の海と段違い~」
■寄月 秋輝 >
「魔術に関して尋ねられればそれはまぁ……
たぶらかしたりは……それも出来なくなるでしょうね。
ってそんなに見境ないわけでもないです、僕は」
以前彼女を誘ったことを根に持たれているのだろうか。
ちくちく刺されている気がした。
「え……海って、場所によってそんなに差があるんですか?
海流の差くらいだと思っていました」
驚いた顔で振り向き、そんなことを言う。
泳いだことはあるが、回数豊富でもなければ、遊泳したことなどほとんどない。
留以のその言葉に、ずいぶんと驚かされた。
■阿曇留以 > 「うふふ、冗談よ。
でも、教師はほんとに大変だと思うから、頑張ってね?
何かあればお話ぐらいはきけるから、また一緒にお茶しましょうね」
お誘いのことなど忘れている留以。
その無自覚な攻撃が寄月を刺しているとは露知らず。
「ん~、たぶんあると思うわ。
少なくとも、私の泳いでた海はこの時期でも冷たくて、泳ぐのには向いてないもの。
だから、こっちは暖かくて凄く泳ぎやすいわ」
こっちを向いて驚いた顔を向けてくる寄月に、笑いながら答え、海に入っていく。
もう全身まで海に浸かり、立ち泳ぎを始めている。
■寄月 秋輝 >
「……そうですね、頑張ります。
では、たまに息抜きのお相手のお願いでもさせてもらいますね」
くす、と小さく笑った。
こうして少しでも頼れる相手が居るというのは、本当に心強い。
「ほう……なるほど、意外と違うものなんですね。
……僕にはほとんどわかりません」
試しに体感温度を一定に保つ魔術を解除してみる。
海水がひんやり冷たい。
これで温かいのだろうか、とちょっと首をかしげつつ、泳いでいく。
隣まで同じく立ち泳ぎでついていき。
「せっかく潜るなら、もう少し遠くまで行きましょうか」
もう少し遠くまで、と指さして、軽く平泳ぎをしながら進んでいく。
■阿曇留以 > 「今度、時間があればうちの海にも泳ぎにいきましょうか。
凄く冷たいから、寄月くんはびっくりするわよ~」
留以は慣れているためにすぐ泳げるが、地元以外の人が泳ぐのはなかなか難儀するだろう。
また、岩場だらけというのもあって怪我をしやすいので推奨もされていなかったりする。
「ええ、そうねぇ。
遊泳可能域の奥のほうまで行きましょうか~」
同意し、寄月についていくように泳ぎだす。
筋肉のなさそうな体をしている留以だが、寄月に楽々ついていく。
■寄月 秋輝 >
「面白そうですね、機会があればいずれ。
……運動ちゃんとしないと、心臓が止まりかねませんね」
とは言うものの、寒中水泳なら真冬の海に叩き込まれたこともある。
そんなにとんでもない結果になるとは思えないが。
岩場というのを先に聞かなければ、さすがに足くらいはぶつけるかもしれない。
しばしざぶざぶと泳いでいく。
時折振り向いて留以に不調が無いことを確認しつつ、かなりの距離まで泳いでくる。
「このあたりにしましょうか。
出来るだけついていきますから、留以さんお先にどうぞ」
もう島もそれなりに遠くなっている。
戻ることすら一苦労、という距離だ。
■阿曇留以 > 不調も特に無く。
まぁいつも通りからだの一部が邪魔だったりするがそれはそれとして。
「はーい、それじゃ潜るから、苦しくなったらちゃんと浮いて呼吸してね~」
そういうと、大きく息を吸ってからあまり音も立てずに静かに潜っていく。
■寄月 秋輝 >
「わかりました」
先に沈んだ留以を追うように、同じく大きく息を吸い込み、潜る。
ただ泳ぎはさほど得意ではない、少し遅れながら深く深く潜っていくだろう。
水中ゴーグルは付けておらず、目も閉じているが、周囲の状態は手に取るようにわかる。
留以をまっすぐに追いながら、しばし周囲の海を楽しんでいく。
■阿曇留以 > 対照的に、留以は海の中でも目を開けて周りを見たりしている。
少し回転し、寄月が追ってきていることに気付けばさらに深くまで潜っていく。
そのうち、地面まで泳いで行き、そこで寄月を待つ。
どうやらあたりの地面に小さな魚が隠れているようだ。
留以はその魚たちを地面ごとすくって、持ち上げて寄月に見せてみる。
■寄月 秋輝 >
留以が先に海底に達したらしいことを察知して、少し急いで潜っていく。
数秒ほど遅れて、同じように海底に立った。
留以が見せる海の底の真砂、そして小さな魚たち。
目を閉じたまま見て、微笑む。
≪綺麗ですね。なかなか見れるものではないです≫
先日のように、思念通話を送る。
海の底にこうして来たのは、秋輝自身初めての体験だった。
■阿曇留以 > 残念ながら留以から思念を送ることは出来ないが、軽く微笑んで満足そうな笑みを浮かべると、魚を逃がしてやる。
海の透明度が高いおかげでいろんな魚などを見て周り、楽しそうに泳ぐ留以。
何度も寄月に楽しそうな笑みを送る。
が、一分もすればちょっと苦しくなったのか、ゆっくり水面へあがっていく。
「っぷは!
はぁ、はぁ~……。
寄月くん大丈夫かしら~」
■寄月 秋輝 >
砂と共に、海に消えていく魚たちを見送る。
留以について泳ぎ続け、水面へと上がっていく姿を見れば、同じように浮上していく。
「っ、ふう……
えぇ、大丈夫です……」
少しだけ肩で息をしながら答える。
その顔は、今まで見せたことがないほどに晴れやかな笑顔だった。
■阿曇留以 > 寄月の笑顔につられるかのように、笑顔になる留以。
「寄月くん、慣れてない割にはちゃんと泳げててすごいわ~。
ちゃんとついて来てくれるし。
伊達に鍛えてないわね~。
やっぱりその傷も、訓練でついちゃったものなのかしら」
体中の傷をみて、そんな質問を投げ。
■寄月 秋輝 >
「泳いだことが無いわけではないですからね。
とはいえ、まともに泳いだのは久々だったので、ちゃんと泳げて正直ほっとしてます」
そう呟いて。
傷のことに触れられると、左肩を抑えた。
「大半はそうですね。
傷は男の子の勲章、と医療班の人にも言われたものです。
残念ながらこれとかは実戦でつけられた傷ですが」
小さく微笑みながら囁き。
あ、と思い至って、申し訳なさそうな顔をした。
「すみません、気持ち悪かったですか?」
■阿曇留以 > 「いいえ、気持ち悪くなんかないわ~。
医療の人がいうとおり、勲章だもの。
でも、きっと凄く痛かったんだろうなって思って。
よく頑張ったわね寄月くん」
軽く寄月の頭を撫で、気持ち悪くないという事を証明する。
ただ、治ることがなさそうな傷なのが、同時に哀れんでもしまう。
■寄月 秋輝 >
「そう言ってもらえて助かります。
……まぁ、昔の思い出です」
頭を撫でられながら、少しだけ目を細めた。
そう、もう過去のことだ。
引きずったって仕方がない。
「おっと、そろそろ戻りますか。
ここに泳いでくるだけで、結構時間がかかりましたからね」
そう提案し、島の方を指差してゆったり泳ぎ始めた。
■阿曇留以 > 「あら、もうそんな時間ね。
それじゃあ戻りましょうか~」
言われて見ればちょっと時間がかかっていた。
波音は立てず、しかししっかりと寄月の後をおって泳ぎだす。
■寄月 秋輝 >
しばし泳ぎ続け、無事足のつく深さまで戻ってきたら、ようやく一息。
「にしても、本当に泳ぎが上手いですね。
潜るのに関しても、まるで追いつけませんでした」
自分は専門外とはいえ、それでも鍛えこんではいるのだ。
それでもこの女性に追いつけない、という事実は驚きだった。
■阿曇留以 > 海から上がると、ちょっと体を重たそうにしている。
主に髪の毛のせいだが。
「ふふっ、泳ぐには泳ぐための筋肉の付け方があるのよ~。
寄月くんみたいに、鍛えては居ないけれど、これでもしっかりと泳ぐための筋肉はあるもの~」
そういって、ちからこぶを……つくれない。
そのこぶはぷにぷにしていた。
■寄月 秋輝 >
「そうなんでしょうね……
水泳は全身運動とはいえ、全身を鍛えたからといって早いわけではない、と」
そのちからこぶをほほえましく見つめ。
海から上がったら、髪の水をぴっと払い、足早に荷物のところへ。
あらかじめ用意してあったタオルを、留以に手渡す。
「真水のペットボトルが三本あるので、これであとで体を軽く流しましょう。
すぐにべとつきますからね」
どん、とそのペットボトルを出して見せた。
とっても用意がいい。
■阿曇留以 > タオルを渡されるとありがたく受け取る。
また、ペットボトルの水も助かる。
「ありがと~寄月くん。
何から何まで準備させちゃってごめんなさいね。
凄く助かるわ~」
そういってシートに座る。
ちょっと疲れたため、うとうとしてもいたりする。
■寄月 秋輝 >
「十分楽しんでいただきたかったので。
以前も友人の付き添いでのプールなどでは、こうして用意していたものです」
慣れたものだ、と笑う。
が、少し船をこぎ始めた留以を見て。
「少し休みますか?
日が落ちないうちに起こしますから、昼寝してもいいですよ」
そう言って自分のパーカーを留以の肩にかける。
隣に座り、パラソルの角度も変えた。
■阿曇留以 > 「ん~……そうねぇ。
ちょっとだけ、肩借りてもいいかしら~……」
何の返答もされていないが、こてんと寄月の肩をかりて楽な姿勢になる。
そのまま、すぅ、と寝息を立てて寝てしまうだろう。
■寄月 秋輝 >
まさか寄りかかられるとは思っていなかったため、少し驚いたが。
それでも、眠るならば無理に起こしてはいけないだろうと思い。
そのまま自分の姿勢を変えないよう気を付け、寝かせ続けた。
ご案内:「浜辺」から寄月 秋輝さんが去りました。
ご案内:「浜辺」から阿曇留以さんが去りました。