2016/09/01 のログ
東雲七生 > 「っはぁー!やっぱ楽しいなあ!」

一頻り泳ぎ回って再び浜に上がった七生。
濡れた髪をわしゃわしゃ振って水気を払い、ついでに背中の翅も少しだけ羽ばたかせて水を飛ばす。
ここ数日で翅の動かし方も大分覚えてきたのだ。

「……でもやっぱり、飛ぶのは無理なんだよなあ。
 きっとアレだ、翅に対して俺が重すぎるんだ。」

綺麗に4枚の翅を合わせてから浜辺に置いておいたラムネを呷る。
海の家のラムネもしばらく飲めなくなるかと思うと、少しだけ名残惜しい。

東雲七生 > 「はー……また来年が楽しみだな!」

額に張り付いた前髪を掻き上げながら一年後に思いを馳せる。
結局誰かを誘って海水浴に来る、ということは無かったから、来年こそは、と。

「でも、誰を誘えば……」

結局そこに行きつく。
いや、悩まずとも居候先の家主を誘ったりすれば良いのだろうが。
それは、何だか凄く恥かしい。

東雲七生 > 「………。」

他に誰か、となるとやっぱり思い当たる人物は大抵異性で。
異性を誘って海になんて、もしクラスメイトに見られたら何を言われるか分からない。
というか、単純に気恥ずかしい。

「来年も一人かなー……。」

あはは、と無理やり笑ってみたのは良いものの、最後は溜息が混じって。
とりあえず何か食いに行こう、と気分転換に海の家へ向かう七生だった。

ご案内:「浜辺」から東雲七生さんが去りました。