2016/09/30 のログ
ご案内:「浜辺」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 海開きの期間が終わって、早くも一ヶ月が経とうとしていた。
流石の七生も水着姿で浜辺に来ることは無く、長袖ジャージにハーフパンツといった格好である。
もちろん、泳ぎに来たわけでは無い。アルバイトだ。

「よっしゃ。冬休みに向けてお金貯めないと!」

何のアルバイトか?
それは七生が手にしたビニール袋とトングが雄弁に語っている。
そう、海岸の漂着物拾いである。

東雲七生 > 「とりあえず分別は向こうでするらしいから目に着いたゴミを拾って放り込んでけばいいんだよな。」

がちょんがちょんとトングを鳴らしながら浜辺を見渡す。
急募とされていたアルバイトで、そこそこバイト代も良かったから飛び付いてみたものの。
浜辺には今のところ、七生一人しか居なかった。

「うーん、この広さを一人でか……やる前から膝と腰が痛ぇなあ。」

あはは、と乾いた笑いが波の音にさらわれて。