2015/06/02 のログ
ご案内:「常世神社」に清水 宗司さんが現れました。
清水 宗司 > はぁ、はぁ……ふぅ…… 結構、疲れますね……
(ほうきやゴミ袋、一通りの清掃道具を抱えた青年が少し呼吸を乱しながら神社に現れる)
さて……今日はこの神社を掃除しましょう。
(ほうきを使って境内をせっせと綺麗にしていく)

清水 宗司 > (お世辞にも上手とは言えない鼻歌を歌いながら掃除を行っていた宗司だが、あることに気が付いた。この神社には掃除が行われた形跡がある、それもつい最近のことだろう)
……俺の他にも、掃除をしている人がいるってことですかね?
もしそうならちょっと嬉しいですね。
(少し上機嫌になり掃除にも精が出る。わずかに残ったごみをかき集めていく)

清水 宗司 > (元々清掃が行われていたこともあり、宗司が清掃を終えるのに長い時間は要しなかった。最後にかき集めたごみも持参したごみ袋に入れ、しっかりと封をする)
……念のためもう少し見ていきましょう。
こういう場こそ綺麗であるべきですしね。
(残っているごみはないかと少し離れた場所へと足を運ぶ)

清水 宗司 > (離れた場所へと足を運んだものの特に目立ったごみは見つからず、宗司の行動は徒労に終わった)
あはは、少し、念を入れすぎましたね。
せっかくですし神様にお願いして帰りましょう。

世のため、人のために働ける人間になれますように。
後……この学園でうまくやっていけますように。

清水 宗司 > ……これで良しと。
(すっきりとした表情で参拝を終える)
そろそろ帰りましょう。もうこんな時間です。
(少しだけ急ぐようにして掃除用具とごみの入ったごみ袋を抱えて石段を降りていった)

ご案内:「常世神社」から清水 宗司さんが去りました。
ご案内:「常世神社」に日乃杜 梢さんが現れました。
日乃杜 梢 > (薄くけぶるような霧雨に包まれた境内を、一人、傘を手に歩く女生徒の姿がある)
(学園からの帰りなのだろう、制服に身を包んだまま、彼女はゆっくりと社のほうへと歩んでいた)
(足取りは、軽いとは言い難い。重い気分を引きずっているかのように、ゆっくりとした歩みだった)

日乃杜 梢 > (とはいえ、進み続けるのなら、その道には限りがある。そう時間を置くことなく、彼女は社の下へとたどり着いた)
(傘を下げ、空いている片手で軽く髪を払う。紅の長い髪に僅かに掛かっていた水滴が散った)
…ふう。流石に、今日は疲れましたね…。
(振り返り、自分が歩んできた境内を見やりながら、呟く。普段なら鈴を転がすように軽やかに響くだろう声色に、今は僅かな翳りがあった)

日乃杜 梢 > (学園での授業は、それほど苦ではない。やってきて日が浅いとはいえ、それより前から磨いてきた自分の術には、それなりに自信はある)
(新天地にやってきた高揚感よりも強く、気分を重くさせるものが、彼女にはあった)
…姉様は、今頃どうしているかしら。早く、探し出さないと…。

日乃杜 梢 > (日乃杜の家、連なる大人達の諫言のほとんどを押しのけるようにして、この地へやってきたその目的)
(それを達するための歩みが遅々として進まないことこそが、彼女の心を重くしていた)
…落第街のほうにも足を伸ばしてみましょうか。
危険だとは聞いていますけど…あそこでなら、何か聞けるかもしれませんしね。
(曰く、『現れた門を破壊せしめたものがいる』。その噂を、学園内で耳にしたことがあった)

日乃杜 梢 > (時間にしてみれば、それほど長く留まっていたわけではないはずだ)
(しかし気づけば、雨は途絶え、社の軒下から見上げた曇天のあちらこちらから光が差していた)
(それを見上げているうちに、自然と唇が緩む。両の手で何度か頬を叩き、気分を入れ直した)
(社屋のほうへ向きなおり、一礼する。軒先を貸してもらったことへの礼を告げてから、少女は再び境内を歩きだした)
(その足取りは、行きのときより僅かに軽やかだった)

ご案内:「常世神社」から日乃杜 梢さんが去りました。