2015/06/21 のログ
石蒜 > 「…………。」かわいそうに、と哀れむ。ご主人様に出会う前の私は、それなりに惨めな人生だったと思っているが、彼女ほどではないだろう。
どうにか彼女が、それを忘れられるぐらい狂うことは出来ないだろうか?
気遣いで見せた正気は使い果たし、狂った思考が首をもたげる。
世界を忘れるほどに狂うには……「あ、そうか……。」私が狂わせてあげればいいんだ。

「ねぇ畝傍。私を大好きになってみたらどうですか?私のためにもっと狂えば、きっと楽しいですよ。私も、私のためにあなたが狂ってくれると、きっと嬉しいから。」頬を釣り上げて、笑う。まるで三日月のように、禍々しい笑い。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「……そう、だね」
石蒜の言葉に、彼女の表情ほどではないが、
内に含んだ狂気が窺える笑みで答える。
「ボクも……シーシュアンのこと、もっとすきになりたい」
それは畝傍の純粋な感情だった。
畝傍の精神は、肉体に輪をかけて幼い。石蒜の意図の全てを察してはいないだろう。

石蒜 > 「ふふ、嬉しい……私もです、もっとお互い好きになりましょう。」心に染みこむように優しく、とろけるような声でささやく。

「私に任せて、大丈夫怖くありませんよ。」幼子をあやすように語りかけながら、ゆっくりと葉っぱの山の上に押し倒そうとする。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「うん……」
石蒜の優しい声に、畝傍はすっかり心を許していた。
こちらも先程までより甘く優しい声に。
「ん……っ」
石蒜に身を任せ、狙撃銃を抱えたまま、畝傍の体は葉の山の上に押し倒された。

石蒜 > そのまま馬乗りになって、お互いの顔が並行になるように、少し動く。「身長差がありすぎると、キス1つも大変ですね。」垂れた髪をかきあげて、耳にかける。優しく、撫でるように畝傍の髪を払いのけた。

「噛んじゃダメですよ?」淫靡な微笑みを見せると、ゆっくりと、顔を近づけていく。唇同士が触れ合うと、ゆっくりと舌を相手の口の中に滑りこませようとする。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 押し倒された畝傍の前に、石蒜の顔が次第に近づいてくる。
やがて唇が触れ合うと、畝傍は躊躇いなく、
自らの口内に入り込まんとするそれを受け入れた。
「……っ……ぁふ」
口の中に入ってくる石蒜の舌に、畝傍は自らの舌を絡ませんとする。

石蒜 > 「……ん……んちゅ……♥」舌を絡ませ、歯茎をなぞり、唾液を送り込む。かつて自分がそうされたように、畝傍の口を中を蹂躙する。右腕で自重を支え、空いた左手で畝傍の頭をなでようとする、恋人のように甘く、母のように優しく。

どれほどの時間が経ったのか、酸欠の気配を感じて、口を離す。唾液で出来た銀の橋が二人の唇をつないでいる。
「ふー……ふー……うふふ、どうでした?私の事、もっと好きになれました?」銀の橋を指でからめて、ちゅる、と舌で舐めとった。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 接吻を終え、畝傍は恍惚とした気持ちに包まれていた。
頬を紅潮させ、目は半開きの状態になり、口の端からは少し唾液が漏れている。
「すっごく……よかった……♥ボク、シーシュアンのこと……いっぱい、すきになれたかも……♥」
率直な感想を述べる。
初めてのキス。たくさんの嬉しさと、少しの恥ずかしさがあった。

石蒜 > 「私も、あなたのことをとっても好きになりましたよ……♥」攻めに回るのは実は初めてだったが、快楽を与える側というのも、楽しいものだ。

ごろり、と畝傍のすぐ横に自分も寝転がる。「とっても可愛いかったですよ……。」そっと手で畝傍の頬を撫でようとする。なんて愛しいんだろう、なんて可愛らしいんだろう、愛されるのも良いが、愛するというのはとても素晴らしいことだ。喜びに、顔をほころばせる。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 石蒜の手を受け入れ、頬を撫でられつつ。
「えへへ……」
畝傍も、子供らしく無邪気に微笑んだ。本当に心を許した者にしか見せない笑みである。
こんなにも自身を愛してくれた人は初めてだ。畝傍はそう感じていた。
すでにこの世にいない彼女の両親さえ、自分をここまで愛してはくれなかったろう。

石蒜 > 横になったまま、じっと見つめる。ああ、可愛い、可愛くてたまらない。「ふふっ、私達さっき会ったばかりなのに、キスしちゃいましたね、舌まで絡めて……。」普通ならありえないだろう、でも私達は同類なのだ。だから通じ合えた。
「今はまだここまで……。でもいつか、もっと深く愛し合いたいですね……。」期待に、目を細める。今すぐにでもシたいけど、物事には順序がある、一気に踏み込み過ぎてはいけない。段階を踏まないと。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 体は動かさず、顔だけを石蒜の方へ向ける。
――とても可愛らしい。畝傍の顔はさらに赤みを増す。
「うん……ボクも♪」
答える。
いつか、もっと。今よりも深く、愛し合う――
このまま石蒜との関係を続けていくことができれば、本当にそんな時が訪れるのだろうか。
想像しただけで、様々な感情が畝傍の頭の中を駆け巡る。

石蒜 > ああ、駄目だ、抑えが効かなくなりそうだ。これ以上見つめていたらまた襲ってしまいそうで、星空に目を移した。
「畝傍、あなたはもう私のものですから。私以外に友達を作るのはかまいませんけど、誰かを私より愛しちゃダメですよ?」私、嫉妬深いですから。と自身の方はが畝傍よりも主人を愛して居るというのに、身勝手に告げる。
だが罪悪感はない、石蒜がご主人様を誰よりも愛するのは、まるで水が下に流れるように当然のことだから。彼女は狂っていた。
「もう少ししゃべりましょう、色々聞かせてください、あなたのこと。私のことも、教えますから……。」
そうして、星空を見上げ、時折相手の顔も見ながら、少女たちは会話を重ねるのだろう。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「うん。そうする。ボクのいちばんは、シーシュアン」
身勝手ともいえる石蒜の要求にも、畝傍は素直に答える。
自分のことを愛してくれる人の気持ちを裏切りたくない。そう思った。
「……そうだね、もっとおはなししよっか。シーシュアンには、ボクのこと、いっぱいはなしてあげる」
星空を見上げつつ語り始める。少女たちの長い夜は、まだ始まったばかり――

ご案内:「常世神社」から石蒜さんが去りました。
ご案内:「常世神社」から畝傍・クリスタ・ステンデルさんが去りました。
ご案内:「常世神社」にアルフェッカさんが現れました。
アルフェッカ > 夜の常世神社。
既に人気の無いその境内に、一つの人影が現れる。

白いワンピースの上に薄緑色のパーカー、ジーンズにローファー。
てくてくと境内を進むと社殿に軽く一礼し、少し迷ってから階段に腰を下ろす。
目深に被ったハンチング帽を取ると、肩口まで伸びた銀色の髪がふわりと広がった。

アルフェッカ > 「ふぃ~…。」

小さく息をつく。
出来るだけ怪しまれるような行動は避けたつもりだが、もしかしたら、という可能性もなくはない。
何分、初めて多数の人が行き交う中に足を踏み入れたのだ。

「…でも、大丈夫そうだね。後をつけてくるような反応はセンサーに無かったし、ここなら分かりそうだし。」

実際は何一つ疚しい行いはしていないのだが、何分ここの情報は殆ど持っていない。
それに、異世界から来た存在に対し、警察機構がどう動くかも分からない。
ここでは、異世界出身の人も多いようだから、頭がおかしい子として収監される事はないだろうが…。
それでも、何が起こるか分かったものではない。
殆ど情報を持っていない現状で警察機構のお世話になる事は避けたかった。

アルフェッカ > 「あ、そうだ…。」

ごそ、とポケットを探ると、金平糖の詰まった瓶が出て来る。
蓋を開けると、一粒の金平糖を取り出して口に運ぶ。

「ん~、甘い~…。」

ぽりぽり。

「…そういえば、マテリアルの入手先だけでも見つけておかないとなぁ…。帽子とパーカー作ったし…。」

――機能(システム)で作った分は、当然どこかから補充しないといけない。
今はまだ、衣類などの消耗が軽い物だけで済んでいるが、不測の事態は起こるものだ。

「……最悪、深夜に自動販売機近くのゴミ箱漁りかなぁ。」

空き缶などを確保して、それをもう一つの機能でマテリアルに再構成すれば、多少の足しにはなる。
誰かに目撃されなければ、特に問題も無い筈だ。
…目撃されたら、深夜に空き缶を漁る不審人物の出来上がりだが。

アルフェッカ > 「さて、と。そろそろ、行こうかな。」

瓶に蓋をするとポケットにしまい、立ち上がる。
目立たない内に、人目に付くところからは離れた方がいいだろう。
以前の荒野近くの森…は、流石に遠い。
少し前に登った山の近くまで戻れればそれでよい。

「じゃ、張り切って歩きますか~!」

ハンチング帽を被り直すと、勢いを付けて立ち上がり、アルフェッカは神社の境内から去ってゆく。
その場に残るのは、夜の静寂のみ。

ご案内:「常世神社」からアルフェッカさんが去りました。