2015/07/14 のログ
■阿僧祇 宿禰 > 「まぁ、やらかしたことに対しては償わねばならぬからのう。」
相手の言葉を否定することもなく小さく肩をすくめる。
麻袋の口を結わいなおして口元に笑みを浮かべ
「もしくは、儂の主催する部に入部させるかの二択じゃの。」
■サリナ > まあ、二度と悪さできないように体に教える、というやり方はわからなくもない。
が、これ以外にもまだ何かあったりするらしい。入部させて強制労働とか…?商業系の部活も多いこの学園ならありえる。
彼の体格を見るに建設や土木系だろうか…開拓村では彼のような人間はよく見る。
「…どのような部活動をなさっているのですか?」
私は悪さとかする気は毛頭ないが、もし自分がそうなった時の後学として聞いておこう…
■阿僧祇 宿禰 > 「おお!よくぞ聞いてくれたの!儂はのう、格闘興行部を立ち上げてエンターテインメントを供給し始めたのじゃよ!」
とてもうれしそうに声が弾む。
そして強制労働なのは間違いがない。
「拳と拳、魔術と科学、太刀に槍、血湧き肉躍るエンターテインメント!」
ばっと両手を広げた。まっしぶ。
「…まぁ、部員が少ないんでそこまで組めんのじゃがの。」
■サリナ > 「へ、へぇ~」
彼はなんだかすごく嬉しそうに話をするが、部活の内容は物騒というか落第街でありそうな違法部活に相当しそうな勢いだった。
血湧き肉躍るというが、血しぶきあげて肉塊になるの間違いではないのか?彼の部活に参加すればそれは免れない気がする。
そういえば人攫いというのは人を攫って剣闘士奴隷に仕立てたりとかもするらしい。まさに今の彼がそれだった…
そんな血生臭い部活動もあるんだな…とか思ってたら部員数が足りないらしい。
魔術がどうたら言ってたのでもしかしたら私も勧誘されるのではないのかと思って拭いた汗が再び出始める。
「そ、それじゃ私はこの辺で…精神修行がんばってくださいね」
ちょっと無理して元気なフリをすると、足早に去って行った。
ご案内:「常世神社」からサリナさんが去りました。
■阿僧祇 宿禰 > 「おお、そうか、引き留めてすまなんだの。よき日を過ごしたまえよ。」
ひらひらと手を振り見送る。
そして麻袋を抱え上げ
「少し揉んだら司法取引がいいところかの。」
くすくすと、少女の去った方向に愉快気な笑みを一度向け、神社の奥へと歩いて行った。
ご案内:「常世神社」から阿僧祇 宿禰さんが去りました。
ご案内:「常世神社」に平岡ユキヱさんが現れました。
■平岡ユキヱ > 「ふぅ…」
放課後。境内の一角、東屋のような場所の隅に腰かけて息を吐く。
島になれるためにと邏卒の真似事をしてみたが、特に目立った成果はなかった。
強いて言えば歩き疲れたのと、スマートフォンにたまに送られてくる
風紀専用の報告書を回覧しては、「読みました」とチェックを入れる作業に若干辟易してきたところだ。
「話には聞いていたが…指名手配犯ねえ」
どことなく島に漂う不穏な気配。
来て日は浅いが、ユキヱなりに只事ではないと直感していた。
竹刀袋を壁に立てかけ、ふむと液晶画面とにらめっこしながら逡巡する。
■平岡ユキヱ > 「こりゃー、『虎穴に入らずんば』って奴ですかぁ~? …なんか変だな」
雑多な過去の事件を手繰ると、いくつか出てくる『公安委員会』という単語。
まさかこの歳で刑事ドラマみたいな事をするとは思っていなかった。と頬をかく。
■平岡ユキヱ > 「手柄を競うわけじゃあないが…あまり気分はよくないな」
やおら竹刀袋をそのまま担ぎ、東屋から出る。
随分と日が高くなった空を一瞥したのち、静寂の中で唐突に動いた。
「…千刃訓」
小さく己の異能の名を呟く。瞬間、空を鋭く裂く音と共に砂煙が舞い上がった。
びたりと動きを止めると、緩急をつけて再び竹刀袋をふるう。
武術の型のようにも見えるが、それにしては一連の動きに脈絡がなく。
「ヨッ!! と…!」
いやに正確で素早かった。
■平岡ユキヱ > ギャリッ、と土を踏みしめると、しなる鞭のような動きでパンパンと宙を叩く。
シャドーボクシング、或は踊りと言い張れば聞こえはいいが、その鋭さは、その動きが凶器である事を明白に語っていた。
「よし…問題ないな。勘の鈍りはない!」
ふと、何を暴れているんだ馬鹿者! と神主さんと思しき人から怒られた。
「アッ、ハイ。どうも、あいすみません」
なんでじゃ。と思いながらも、へこへこと頭を下げる風紀委員。
■平岡ユキヱ > 「やれやれ…しょうがない」
あらん限りの罵詈雑言を涼しい顔で浴びながら、では失礼と頭を垂れて踵を返す。
「落第街…探ってみなきゃあ、わかりそうもないな…」
ピンと背を伸ばし、表情を引き締める。
手に持った竹刀袋が目立っていたが、本人は気にする様子もなく。
ご案内:「常世神社」から平岡ユキヱさんが去りました。