2015/09/09 のログ
ご案内:「常世神社」に薬師寺 瀬織さんが現れました。
薬師寺 瀬織 > 日が沈み、うっすらと夜が近づきつつある頃。
銀の右腕を持つ少女――薬師寺瀬織は、常世神社の境内に備え付けられたベンチに座り込み、
特に周囲の景色のどこを眺めるでもなく、太腿の上に置いた自らの銀色の右腕をじっと見つめながら、ひとり思案に耽っている。

薬師寺 瀬織 > その考え事の内容といえば、保健課の同期・嶋野陽子と、神を名乗る少女・ミウの協力によって先日明かされた、
自らの義手に隠された秘密――すなわち、『マガツヒ・ドライブ』と呼称される謎のパーツと、『戦闘義肢計画』なる不穏な単語について。

「……」

戦闘義肢計画とはいうが、義肢の中に何らかの武器を仕込むこと自体は、本土や諸外国においてもそう珍しい例ではないだろう。
やはり戦闘義肢計画の要は、この右腕――装甲義手ヒュギエイアの中に設計図が隠されていた『マガツヒ・ドライブ』にあると見るべきだ。
とすれば、今考えるべきは、この設計図をどうするかという部分である。

ご案内:「常世神社」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > 歓楽街でおやつ代わりのケバブを食
べた後、最近迦具楽さんを見かけない事を思い出し、
環状線に乗って常世神社を訪れる陽子。神社に着く頃
には日も暮れて辺りが暗くなっている。
しかし、境内に意外な人影を見付けた陽子は、鳥居を
潜ると、考え事にふける薬師寺さんに静かに近付くと、
「考え事ですか?薬師寺さん」と声をかける陽子。