2016/08/18 のログ
滝川 浩一 > 「っと、忘れてた…。すいません、今洗ってきます」

少女にそう声を掛けられれば、手水舎の方へ向かう。
手水舎にある柄杓の前まで来ると、胸ポケットに入っている折りたたまれたメモを取り出し、それを広げ内容を確認する。

「えーっと…よし、覚えた」

メモを折りたたんで再度胸ポケットに入れれば、右手で柄杓を持って水を汲み始める。
その後、最適な順番と方法で両手、口、そして柄杓の柄を清めると濡れた手のまま周りを見て
とりあえず自然乾燥させるために境内を歩いて回る。

(にしても…さっきの少女…何か、こう…変な空気がするな…)

境内をうろちょろしつつ横目で先ほど声をかけた少女を見る。

影打 鈍 > (手を清めている彼に近付いていく。
 気配を殺しているわけではないし、何より歩くたびに下駄の音が響くのだ。
 よほど集中しているか、もしくは音に鈍感出ない限り気付かない方が難しいだろう。
 彼の傍に行く前に清め終えたのか、彼が手水舎から離れた。)

参拝か。
若いのに信心深いな。
感心感心。

(こちらも進路を変えつつそう声を掛ける。
 一人でウロウロするのも飽きていたのだ。
 そこにちょうど良く誰かが来たので、話相手にしようと言う魂胆である。)

滝川 浩一 > 「えっ?えぇ、まぁ…」

下駄の音は聞こえていたが、まさか自分の方へと来ていたのは思わなかったので唐突に声を掛けられ少し驚く。
少女の背丈と背格好を一瞥し、歩くスピードを緩め少女に合わせようとする。

「母方の祖父に『その地に住まうならその地の神様に挨拶しとけ』って再三言われたもんで…
自分も別に反抗する理由もありませんし、祖父の言うことは最もだと思った故の参拝です。
それに、この島の神社というのも中々にいいものですね」

彼女に謙遜するようにそう言えば、境内を見渡し、広がる森とそこから聞こえる蝉の鳴き声を聞く。

影打 鈍 > なるほどな。
と言う事は汝、島に来たばかりか。

(話を聞く限り、生活に慣れる頃に挨拶に来るというものぐさでも無いだろう。
 であれば島に来て日が浅いと言う事になる。
 自身もそうなので、そう言う知り合いが増える事は良い事だと思う。)

こう言うところだからな、意外と本殿に何かしら住み付いているかも知れん。

(腕を組んで彼の少し後ろを歩こう。
 そして胸を腕に乗せると楽だと言う事に気が付いた。
 腕をごそごそ動かしつつ、ちょうど良い位置を探る。)

滝川 浩一 > 「えぇ、一応転校生ってなもんで…」

少女の話し方が少し気になるが、敢えて口を挟まずにそのように返答する。
話し方以外にも気になる点はいくつかあった。髪と瞳の色、服装、身長、それに最も気になるのは少女の年齢だ。
見た目通りの年齢であのような服装に喋り方をするなんて、それはそれですごいな。

「本殿でなくとも、妖怪なら街にわんさかいるでしょう?生徒だったり…教師だったり…
そういう島な…」

振り返って彼女にそう返答しようとすると
腕をごそごそさせ、それに従い揺れる二つの重りを見る。
顔を少し赤くさせると見なかったようにして前を振り返り、歩き続ける。

影打 鈍 > 転校生か。
ならば私の先輩と言う事になるかな?

(まだ自身は生徒登録をしていないが、したなら恐らく一年からだろう。
 と言う事は自分の先輩と言う事になる。
 もっともそんなことを気にする己ではないが。)

妖怪と神と呼ばれるものは違うんじゃないか。
格だったり力だったり信仰だったり――。

(と、そこまで言って彼の顔が赤くなっているのに気が付いた。
 むふ、と猫のような顔をして、彼の前に出る。)

――どうした、顔が赤いぞ。
体調でも悪いのか?

(にやにやしながら近寄る。
 無論腕は組んだまま、胸を強調しつつ下から覗き込む。)

滝川 浩一 > 「っ…あ、いや、これはですね。少々暑さにのぼせたと言いますか所謂熱中症の一種でありまして燦々と照る太陽の光によって私の温度が急激に上昇したといいますかやはり水分補給をきちっとしないとダメですねアハハハハ」

自身の前に来て腕を組んでそれを強調する少女に、顔が赤いまま視線を上に向け早口でそのように発言する。
本人の、所謂『そういう経験』が薄いため、少女の意地悪な行為を直視出来ずにいた。
というか早口の内容が本当ならば本人は今頃救急車を呼ばないといけない状態だろう。

(っというか…なんであんなに胸部がふっくらしてるんですかぁ!?こ、これはやはり異邦人とかそっちの…
ロリ、ロリBBAって奴ですか!?)

目をグルグルさせつつ額、掌、背中から大量の汗が噴き出す。

影打 鈍 > くっく。
面白いな、汝。

(見事に焦ってくれる彼の反応に満足気に笑う。
 笑うと言っても顔の変化は僅かだが、声の方は心底楽しそうだ。)

いや、からかって悪かったな。
主といい汝といい、見事に初心な反応をしてくれるな。

(そう言って彼の胸板をとんと拳で突き、背中を向ける。
 愉快な性格や男子をからかえる胸部装甲など、今代の主は中々良いものをくれたと思う。)

滝川 浩一 > 汗まみれの掌を見て、また洗わなければと思っているところで少女の言葉が気になる。

「主?誰かと主従関係を結んでいるんですか?契約とか?」

手汗をタオルで拭うと、手水舎の方を見ながら少女に問いかける。
そうだ。さっきから気になることばっかりだ。
転校生と言っただけなのに先輩という位置づけにするし。
初心な反応とか、まるで自身が手馴れているような口ぶりだ。

「っと僭越ながら一応自己紹介をば、滝川浩一です。学年は2年、人間です。
…差し支えなければ、お名前聞いてもよろしいですか?」

相手のことを聞き出すならまず自分から名乗る。
そんなことを聞いたような気がする。それに倣って自身の紹介を済ませる。

影打 鈍 > あぁ、そうだな。
その話の前にまずは自己紹介だ。
黒刀影打、銘は鈍。
妖刀と言うヤツだよ。

(妖刀と言う割に、本体たる刀は持っていない。
 本体は今主のところにあり、自身は好き勝手に動いているのだ。
 先輩だと思ったのは、単に一年生なら「新入生」と言うと思ったから。
 一年の転校生も無くは無いが、あまり多くはない、と思う。)

刀である故に担い手が居る、と言うことだな。
もっとも、最近契約したばかりだが、この通り煩悩に塗れたやつで難儀している。

(言って持ち上げるは胸部装甲。
 にんやり、と言ったように笑いながら様子を伺っている。)

ちなみにまだ生徒登録はしていない。
主が寮住まい故、住所の問題で登録出来んそうだ。

滝川 浩一 > (妖刀……?)

どう見ても少女にしか見えない。しかし、こう、マジなトーンで言われると疑おうにも疑えない。
いろいろ事情があるのだろう。無駄な詮索はせずにそのように心の中に声を留めておく。

「主の趣味でその…容姿を変更できるんですか?なんともまぁ…」

頬をかき、少し恥ずかしそうに胸部装甲を見る。

「……あなたも苦労してるんですね。っと流石に本堂に挨拶しないで喋ってるだけじゃあ神様に怒られてしまいますわ。
それでは」

そう少女に言うと手水舎の方に歩き出し再度体を清めると
本堂の方へ向かっていった。

ご案内:「常世神社」から滝川 浩一さんが去りました。
影打 鈍 > あ、信じてないな。
ホントだぞ。

(とても信じてもらえそうに無いトーンで返す。
 しかし信じようが信じまいが自分は刀だし、そのうちわかるだろうから別にいいか、ぐらいのつもりである。)

趣味と言うか想像力で変わると言ったら真っ先に乳を大きくされた。
あーきっとだんだん服の面積も少なくされてそれはそれはもう恥ずかしい格好で表を歩かされるに違いないー。

(棒読みで喋りながら手を広げてくるくる回りだす。
 どうでもいいが境内で話していい内容ではない。)

まぁそのうち主に会うこともあるだろう。
その時は宜しくしてやってくれ。
またな。

(手水舎へ再度向かう彼に別れの言葉を告げ、自身は階段へ。
 しかし階段を飛び降りるように軽く跳ねると同時に意識を本体へと戻してしまう。
 彼からすれば消えたようにも見えるかもしれない――)

ご案内:「常世神社」から影打 鈍さんが去りました。