2016/11/06 のログ
■寄月 秋輝 >
「……そこはまぁ、今度僕が研究しておきましょう。
僕が実戦で調べる分には、危険も少ないですし」
とはいえ、攻撃的なお札を作ったことは今までにないのだ。
防御的なものと、文字通り退魔に限った術しか。
だがこれで、別の研究課題も出来たというもの。
「僕はほとんど一筆書きの漢字ですし、問題ないはずですよね。
あとは霊術と退魔術の違いは……」
その後もいくつか、興味深そうに説明を求めていく。
自分の足りなかった知識が補われていくのが楽しいらしい。
■阿曇留以 > 「あら、ほんと?
それはほんとに助かるわ~。
うちだとどうしてもお金とか、危険性があるからなかなか調べられなくて……」
特にお金だ。
金欠とはいわないが、神社の財政は厳しかった。
無駄にお札は使えないのだ。
「そうね、例えばお札を使わない霊術とか……」
実践しつつもその後、問いに答えていく。
■寄月 秋輝 >
「研究は僕の分野でもありますからね。
今度魔術訓練のついでに調べておきます」
さすがに元軍人として、戦闘面で後れを取るつもりはない。
効果が安定して高いと分かれば、留以の助けにもなるだろう。
札を使わない霊術はそれなりにたしなんでいたか、飲み込みが早い。
あとは修正に修正を重ねて、ほぼ留以の思惑通りに進むかもしれない。
ほとんど完璧に、阿雲の型に納まるように。
■阿曇留以 > 「――さて、そんなところね。
初級レベルだけれど、さすが寄月くんね。
すんなり飲み込めた感じかしら?」
初級編だが、あらかた教え終わってふぅ、とため息。
飲み込みの速い生徒で助かった、というところだろう。
■寄月 秋輝 >
「はい、概ね大丈夫です。
さすがに実践が先行しすぎていて、論理でまとめるのに少し時間がかかりましたが」
初歩は明らかに問題なかった。
あとはやはり、ここから先の専門分野の絡む知識だろう。
「……ここからはまた次の機会にでも、追々教わっていきます。
まずは教わったことの反復と、再研究から。
やはり頼れる師が居ると違いますね」
自分の知識だけで強引に進めていくより、教わった方が何倍も速いものだ。
それが身に染みた本日である。
■阿曇留以 > 「あら、私なんて師になれるほどじゃないわ~。
そういってくれるのは嬉しいけど、私は片田舎の巫女でしかないから~」
ちょっと困ったように言うのは、まだ師になるほどの力は無いと思っているのだろう。
「でも、知りたい事があればまた教えてあげるから。
いつでも呼んで?
できるだけ教えてあげるわ」
■寄月 秋輝 >
「十分留以さんは師に値しますよ。
少なくとも、僕の足りない知識と技術を補ってくださいましたから」
秋輝からはそう感じた、という話だ。
他にどれだけ優秀な人間が居ようとも、現状の秋輝にとって彼女は師だった。
「ええ、是非お願いします。
留以さんも、退魔仕事をするならちゃんと呼んで下さいね。
その時には、また別の研究が出来ますから」
そう言って、ぺこりと頭を下げた。
いい時間だ、今日はここまでだろう。
■阿曇留以 > 「ふふっ、じゃあ弟子に追い抜かされないよう私も精進しないといけないわね~」
すぐに抜かされてしまう気もするが、それはそれで弟子が成長したという事で喜ばしいことだ。
「そうね、寄月くんの戦力はありがたいからちゃんと呼ぶわ。
また今度、よろしくね」
こちらこそ、といったふうにぺこりと頭を下げる。
■寄月 秋輝 >
「では女子寮までお送りします。
……途中買い物とかあれば、荷物持ちもしますよ」
そう言いながら、刀を腰の帯に通した。
帰ってやることがまた増えた。
当分は退屈もしないだろう。
■阿曇留以 > 「あっ、じゃあちょっと買い物に付き合ってもらえるかしら。
ちょっと必要なものとか買い込まないといけなくて」
勿論、遠慮なく寄月に荷物もちをしてもらおうとする。
そんなに大量には買い込まないものの、それでも重たいのでもってもらうと助かったりする。
「それじゃ、お願いしますね寄月くん」
ご案内:「常世神社」から阿曇留以さんが去りました。
ご案内:「常世神社」から寄月 秋輝さんが去りました。