2016/11/14 のログ
ご案内:「常世神社【常世祭期間中】」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 常世祭で賑わう常世島。ここ常世神社も例に漏れず、出店が並び活気にあふれていた。
参道沿いに立ち並ぶ飲食店の屋台を遠巻きに眺めながら、境内の隅に据えられたベンチに腰掛けて、七生は一息つく。
今日は朝から異邦人街、学生街と催し物をはしごして周り、夕暮近くになってようやく常世神社に来たのだった。

「はぁ~……そろそろまたバイトしなきゃかなー」

常世祭開始当初に比べかなり薄く軽くなった財布を片手に、スマホに似た端末を弄る。
毎日の様に出店の食べ歩きをして、その感想を手短にまとめて来たのだが、
その量もかなりのものになったので、一度後輩へと送っておこうと思ったのだった。

「うーん……こんなもんでいいかな。」

東雲七生 > 七生は基本メールは短文派である。
それは男女どちらが相手であっても変わらず、簡潔に用件だけ伝えていた。
しかし今回もそれでいいのだろうか、と少しだけ思い悩む。

まとめた屋台の情報は添付するとして、本文はどうしよう。
簡単な挨拶と、用件と、それと申し訳程度の顔文字。
どちらかと言えば直接会って話す方が好ましく思える七生には、このメールでのやり取りは些か性に合わない。

「……素っ気無いとか、思われないと良いけど。」

うーんうーん、とベンチに腰掛けたまま考えて、たった一通のメールの送信が10分経っても完了しなかった。