2018/03/25 のログ
岡崎燐太郎 > 箒を傍らに立て掛けて、巫女さんから貰った飲み物で喉を潤す。
急な予定変更による代理のアルバイトだったが、たまにやってみると意外と悪くない。
といっても主な仕事は雑務で境内の清掃もその一環である。体力に自信がない訳ではないし、肉体労働も苦ではなかった。
以前にもここでのアルバイトは経験したことがあり、その時も同じような仕事内容だったはずだ。
今回声がかかった理由も恐らくそのよしみで呼ばれたといったところだろう。

ふと境内の正面に建つ本殿を横目に見る。時々訪れる参拝客の層は実に様々だ。
お守りを買いに来る生徒や神社に縁がありそうな格好をした者など、少し見ているだけでも飽きることがない。
神社という場所だけに稀に人でない者も入り込んでくるがそれを観察するのも面白い。

岡崎燐太郎 > そういえば来た時に拝礼をしていなかったなと本殿を見つめながら思い出す。
まあ信仰する神様がいるわけでもないので罰が当たることはないだろう。

半分ほど減った水を再び傾けたところで背後から声をかけられる。
後ろに立った巫女服の女性は掃除の出来に感心した表情をし、次にやってほしい仕事を告げると去っていった。
その後を追うように箒片手に立ち上がると社殿の中へと消えていく。

ご案内:「常世神社」から岡崎燐太郎さんが去りました。