2015/08/27 のログ
■唐沢響 > 「……分かった、なるべく善処しよう…」
違和感は気のせいかと思いすぐにそのことは気にしなくなる
少年の言葉はもっともである
しかし仕事柄上汚れ仕事もする身としては避けて通れない道である
だが相手の忠告も全くもって正しいことなので、もうしばらく依頼を受ける頻度やマシな内容を受けようと決めて
「むぅ…それを言われると困る。分かったよ。もう少し自分の体の事も考えるよ。」
罰の悪そうな顔をしながら相手の意見をなるべく受け入れる
年下に説教されるなどめったになく相手の言うとおり少し格好悪いところだったなと恥じて
■東雲七生 > 「思ったより素直に聞くんすね。」
意外だ、と呟いて目を丸くする。
てっきり上手い事はぐらかされたりするものだろうと踏んでいたが、どうやら読みは外れてしまう。
まあ、それだけ信頼ないしは信用されてるのかな、と前向きに思い直して。
「ま、分かれば良いんすよ分かれば。
ホント、何が起こるか分かんないから、気を付けてくださいね。」
知り合いがどんな怪我を負おうと、あまり耳には届かないのだろうけど。
それでも自分の知ってる人が傷つくのは極力避けてほしいと考える七生だった。
■唐沢響 > 「事実だからな」
汚れ仕事を終えた後に裏路地を通り、例の人物に遭遇し痛手を負った
直接な理由にではないにしろそうなった原因であるため素直に認める
「何があるか分からないか。それが面白い、とは思わないか?七生
ま、冗談はさておきそこまで言う七生は何か護身術たるものを持ってるのか?」
男ならばリスキーな場面こそ燃えるといった感情はあるだろうと前半の発現をする。
もちろん冗談でありそもそも七生が争いを好むような人物には見えない
七生からは忠告や説教などをされたがその本人にもなにか自衛、戦闘手段があるのかと疑問に思い尋ねる
■東雲七生 > 「え?
……んまあ、自衛が出来る程度には……。」
多少は学校の授業で体術の訓練などはするが。
果たしてそれがどこまで通用するのか、いささか疑問ではある。
少なくとも下級の魔物には通用する腕前である事は確かと言えるが。
「後はまあ、これからっすかね。
何があるか分かんないんで、せめて自分の身は無傷で居られるようにしとかないと。」
無傷で。
それは七生の持つ異能を発動させないという覚悟も込められているのだが。
その事を知らない唐沢には、言葉通りの意味でしか伝わらないだろう。
■唐沢響 > 「そうか…。自衛できれば粗方は大丈夫だろう。後は逃げ足の問題だな」
相手の攻撃をある程度防いだり時間を稼ぐことさえできれば十分。
倒すことには攻撃力が必要であるが、倒されないことに関しては自衛力が必要で後は逃げ足さえ速ければ完璧だと言い
「何が起こるかわからない…また白い仮面がくるかもな…。」
相手の言葉に深い意味はないだろうとそのままの意味で捉える。
何が起こるかわからない。それはすなわちまたあの白い仮面と遭遇することもありえるということで自分はともかくこの少年は果たして白い仮面の男と遭遇した時無事なのかと心配して
■東雲七生 > 「それなら大丈夫。逃足だけは自信あるから。」
唐沢の心配を知ってか知らずか、即答する。
走り込みを続けたり、パルクールによって培った身のこなしと健脚は密かな自慢だった。
もっとも、それを披露する場はそうそう無いし、無くても良いと思っては居るが。
「響さんも、次はちゃんと逃げてくださいね。」
また怪我したら今度は説教じゃ済まない、と視線が訴えかける。
■唐沢響 > 「それはよかった。」
七生の素早さはどれほどのものかは不明だが
よほどの自身から走りなら自分でも捕らえることは難しいのだろうと考えて
「分かった分かった。なるべく逃げるようにする」
これで病院送りになったのならば少し恐ろしいことになりそうだと考え
自分より年下で背もこちらが高いのだがこの少年に少し恐怖を覚える
「さて、私はそろそろ帰宅するとしよう。もちろんおとなしく寄り道なしで自宅に直行だ…」
ちょうど良い頃合いなのか腕時計を見てそう切り出して
■東雲七生 > 「そうだね、そうするのが一番。
……少なくとも、怪我が完治するまではね。」
大仰に頷いてから、にっ、と笑みを浮かべた。
なるべく人通りの多い道を選んでまっすぐ帰る様に、と念を押す。
「じゃあ、またね。響さん。」
次に会う時はお互い無傷でありたいと密かに願いながら。
■唐沢響 > 「あぁ、七生も気をつけてな」
相手の言葉にうなづく
そして七生の無事を願いながらその場を後にする
次に会うときはお互い無事でと思いながら
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から唐沢響さんが去りました。
■東雲七生 > 軽く手を振って去っていく姿を見送る。
歩みに合わせてわずかに揺れる銀髪が、ふと、友人の一人を彷彿とさせる。
「……。」
そういえば先週海に行ったきり彼女とは会っていないな、と思い出して。
(──ちょっとだけ会いたくなったじゃねえか。)
むす、と胸の内に起こる衝動に顔を顰める。
確か家は──、とそこまで考えて首を振った。
今日の所は、自分も帰ろう。
■東雲七生 > 「──メールくらいしてみるか。」
買物袋を持ち直して、すっかり人通りも減った通りを歩いて行く。
余計な事を考える前に家に着いてしまおう。
そう決心した直後、七生の身体は地面から離れて。
数軒の民家の屋根を足場に、僅かな時間であっという間に七生の姿は遠ざかっていった。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から東雲七生さんが去りました。