2015/09/03 のログ
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > ぼんやりとベンチに座って行き交う人々を眺める。
ここ数日の七生の黄昏時の過ごし方である。

場所は大体居候先の家からそう遠くも無い位置。
異邦人街、落第街、歓楽街のそれぞれの境界近く。
年齢、性別、種族、あらゆるものがバラバラで、同時に存在する。
そんなこの通りが、七生の密かなお気に入りポイントだった。

昨日同級生から押し付けられた雑誌は無事、一冊を残して返却した。

──結局一度も目を通せなかったが。

東雲七生 > ちょっと惜しい事をしたな、と思わなくもない。
だが居候先で如何わしい雑誌(と言っても水着グラビアだけど)を読むというのは、蛮勇なんてレベルじゃない。
ましてや家主が家主である。見つかろうものなら何をされるか分かったものじゃない。
実際、平時であっても何かにつけ人を弄んで楽しむ趣味の持ち主だ。下手に弱みを掴まれようものならどうなることか。

──ふぅ、と溜息を溢して行き交う人々から周囲の建物へと目を向ける。

大小様々な家々が立ち並んでいた。その様式も様々。きっと住人の種族も様々だろう。
異邦人に限らず、常世島に、常世学園に通うものであれば誰でも入居可能とは聞いているが。
一度調べてみたら七生が一人で済むには若干お高い感じだった。