2015/09/29 のログ
蒼穹 > 夢判断の書、を書いた神…だっけな。
この世界には、色んな神がいるけど、…夢を司る神、かー。一体何者なんだろう…。

…っ、わかんにゃい。そ、そっか。

(ふっ、と、ついつい笑ってしまった。漏れる笑みを抑える様に口を防ぐが、
先のクールな振る舞いも相俟って、そのギャップが可愛らしく、またおかしく。)

んー、一体そもそも、何の旅に出てたのさ。…ま、少なくともこうした文明のある、
ちゃんとした世界に来れたならよかったんだろうけど。
いやあ、でもさ。存外そんな風にもいかないのよ。竜人《リザードマン》なんかもう雑魚扱いだからさ。
おー、じゃあ、それもまた、フェルパーって人と会えたらいいねー。

(お、と一声。下がった頭を二度確認。にへへ、と悪戯に笑う。)

ううん、やっぱりこう…良いよね。うん。

(さわさわと、三角形の耳を擽る様なソレに似た手つきで撫でまわしながら、うんうん頷く。)

んー。そうなんだ。…武器だけじゃどうにもならないんだね。
『ロマン』と『資格』…そりゃまた御大層な物が必要だね。世界樹の薬作るより難しい材料なんじゃない?
でもさ、…運命ってやつに招かれたんなら、キミは軈て、龍殺しの異名が得られるのかも、しれないね。

(胸を張る彼女は、別に胸がないわけでもなく。ただ、やっぱり凛とした剣士というよりは、
可愛い猫耳の女の子の範疇を出ない。)

あっはは、そう。頑張って。…ま、異界からここに来たのも、川添君のとこに所属したのも、
こうして私と会ったのも"縁"ってやつかな。何かしら、必要があったら協力するさ。
連絡先、…あー、メアド、教えておこうか?最近流行りのSNSはサッパリでね。

(言いつつ、端末を手に。ちょっとした異界仕様。あまり人間の世界には見れない最新型の連絡端末を手に。)

竜は竜でも、色んな種類があるだろうけど。…ま、龍についての知識はヨツバの方が詳しいんじゃない?
カオスドラゴンなんかは、頭が悪い中なら最強の一角だろうけども…。

あっはは、だから。破壊神は神だけど神じゃないのさ。全知全能でもないし、
誰に対して平等でもない。そのくせ自分の欲望に生きてる。…あー、あー。冗談だから!冗談!!

(いや冗談ではないけれど。確かに奇跡にすら近いけれど。
…折角お話しているのだからこう…露骨に失望されると、困る。)

でしょ?

(ニヤリと胸を張って見せる。因みに適当にすら気づいていない。
魔術関連で褒められたらとりあえずドヤ顔してニヤつくのである。)

ふーん、バントライン…って、キミのあっちの名前じゃん?
もしかして…。

(ふと、言いかけたが、聞いて大丈夫なのだろうか。逡巡。)

"敵を知り己を知れば百戦危うからず"だっけ。
貴種龍についても、良く知ってから、の方が良いよ。
人を斬る剣術と、龍を斬る剣術は別物だろうし。
…ま、将来さ。貴種龍を倒して、表彰されるなりするなら、影ながら手を叩く一人には、させてよね?

(まだ、というのだから。彼女なりに強くなって、
そして、悪しき竜を倒そうと言う、何かしらの強い気概を感じた、そんな気がする。)

―――。

(軈て、抜かれていく刀身。そこには、刃。)

ううん、そうみたい。あ、因みに剣の腕前はどんなもの?

(また視線をその刃の見えた剣へ映す。
それにしても、会ったばかりでついでとばかり次々聞いてしまっているけれど、大丈夫なのだろうか。)

ステーシー > 「夢診断? よくわからないけれど、師匠が言うには顔のないネズミみたいな神様だって…」
「……神様の力を盗んだ、花盗人という罪人が持っていた刀だとも」
締まらない顔で疑問符を顔一杯に浮かべながら。
「私、この刀を使ってて不思議なことなんて何一つ起きないから本当にわからないわ…」

何の旅に出たのかと聞かれれば喉元に手を置いて。

「……師匠のシゴキに耐えかねて家出の旅」
「だって! 仕方ないのよ!? 師匠と言えば錆びた刀で岩を斬ってみろとか無理難題を!!」
あわあわと言い訳を連ねる。
「リザードマンで雑魚扱いだったらフェルパーも有象無象扱いなんじゃないかしら……?」

耳を撫でられるとン、と小さく唸る。くすぐったい。

「……龍を殺すには、その龍が納得するだけのロマンが必要なんだって…」
「私には、まだわからないけれど。この世界に涙と災厄を齎す存在なら……私は遠慮なく斬れる」

メアドの話になると慌てて携帯端末を手に取り。

「『めあど』ね!? わかっているわよ! 聞かれたらこれを唱えればいいのよね……」
「nekoneko-nyannyan@……」

明らかに誰かに作ってもらった感あふれるメアドを教えた。
本人はメアドの登録に必死で恥ずかしいメアドであることに気付いていない。

「蒼穹と会った縁……大事にしたいものね」

龍の話を聞けばむむむと唸る。

「……龍については、まだ調べている最中なのよ」
「完全生命体だとか、死なないとか、強いとか…そんな話ばかり聞いて滅入っているところ」

「……邪神の気まぐれ怖い……!」
震える肩を手で押さえるジェスチャー。

「ええ、私の師匠は育ての親のリルカ・バントライン」
「名前をもらい、力をもらい……そしてここに旋空をもらいうけてきた!」
「……といえば聞こえはいいけど。家出ついでに師匠からパクってきただけなんだよね…」
「あー! 帰ったら殺される! 1024回は殺される!」
頭を抱える。こればかりはどうしようもない。

「ええ……よく勉強してから戦うことにするわ」
「正直、悪龍の存在を知っているだけでまだその核心を何もわかっていないから…」
「……そうね。貴種龍を倒したら、きっと褒めてね、蒼穹」

相手に見せた刃を収めると、パチンと音がした。

「腕前かー……自分じゃよくわからないけど、B級怪異災害と戦えるくらい…?」
「スケルトン・ウォリアーとか、武装ゴブリンとか、あの辺なら数で押されても負けないわね」
「……異能使いと戦ったことは、まだ一度も…」

蒼穹 > …顔のない鼠。そりゃまた。あれじゃないかな。…こう。悪神っぽいなー。
見た目がグロテスクな神様って、大体悪い奴ばっかりだから。
その花盗人がアルテミドロスだったり、するかもね。神話なんて曖昧なものでさ。
祟り神や妖怪だって、なろうと思ったら神になれるんだもん。

(そもそも、その刀が一体どうして伝説扱いなのか、分からないけれど。
ますます彼女の付け足しで分からない。…でも、それが彼女のすべてと言うのであれば、何かしらの思い入れはあるのだろうか。)

…あっはは、そっか。いやま、分かるよ。
錆びた刀で岩…まるで倒木だね。気合でどうにかなる問題じゃないだろうけどさ。

(宥める様に猫耳をぽんぽんと。)

…いやー、最近の竜人はどうってことないって。それにしても、フェルパーって珍しいけどなー。

(そのまま、また埋れる具合に猫耳を弄りまわす。毛を指に絡めてくるん。)

なんていうか、相当面倒事だね、龍狩りも。
…ん。怪異狩りは慣れてるって感じかな。…あっはは、そういうの、良いよね。何となく。

(「この世界に涙と災厄を―――。」か、まるで、いつかどこかの、英雄か勇者の言い回しではないかと内心で独り言ちる。
少しだけ、クールで、その内に熱いものでも秘めているように思えた。)

ん。んんん、あ、うん。はい、登録完了。
そっちに空メール送っておくから、確認しといてね。

(目をぱちり。にゃんにゃんって綴りが見えたあたりからあっけからんとしていたけれど、
成程、本格的にこっちのこういう文明になれていないんだと分かった。
己の携帯端末に、一つの猫めいた文字列が並ぶ。さて、登録すれば今度はこちらから。
件名、テスト、本文、なし そんな簡素なメールが届くことだろう。
「誰にメアド作ってもらったの?」と、ついつい。…川添君あたりが実に怪しい。)

袖擦り合うもたしょうの縁ってね。知ってた?このたしょうは多少じゃなくて、他生って書くの。
…ま、ともあれ何かあったらよろしく。

(この世界の諺ばかり述べている気がするけれど。相手が異邦人であるが故得意になっているのかも。)

強いとか言うのは兎も角…死なないって厄介だよね。
そんな龍を殺すのがロマン、なんだろうけど。
…ま、まぁ私は気紛れだし邪神だけど…。お、おーい。

(そうしてまた猫耳を撫でるのだった。)

ししょーっ!!
綺麗に二の十乗だね!かっこいいって思ったら結構カッコ悪いじゃないかそれ…!
…御土産に1024回殺されても死なない貴種龍を連れて帰ったら?

(そういう対策ではどうしよもうないだろうけれども。
ともあれ、師匠、可哀想だ。どれだけギスギスしていたんだろう。)

んん、そう。焦らずゆっくり、やればいいさ。以来、貴種龍が出た、なんて聞いてないし。
まだ時間はたっぷりある、なんて言えないけどさ。命あっての物種とも言えるだろうから。
アンデッドの群れとやれるなら大したもんじゃないかな。今時B級怪異だって十二分に危険だし。
…ま、B級の基準も知らないんだけど。
なんなら、私とちょっとだけ遊んでみるかい?剣術の心得は無いけど、怪力だけは自信があるんだ。

(片手を握って、くく、と少々悪戯心が感じられよう笑みを向けて。)

ステーシー > 「……悪い神様だったとしても、それは人が悪い夢を押し付けただけ」
「神に善悪はないと思うわ。邪神に言うのもなんだけれど」
「……祟り神も祭ればタタリを収めてくれるし、妖怪変化が神を騙っても必ず天誅が下るわ」

刀の柄頭を撫でる。
この刀がステーシーの持っているもので一番貴重なものであるものは間違いない。

「気合っていうか、剣気で斬れって言われたけど無理なものは無理!!」
猫耳をぽんぽんと撫でられると幾分か落ち着いて。
「竜人がどうってことない世界……なんだか不思議な世界ね…」
猫耳はふかふかで、シャンプーの匂いがする。

「龍を殺すのは、伝説を殺すのと同じこと」
「それなら覚悟を決めなくちゃ………色々とね」

メアドを交換すると両手でぽちぽちと端末を弄る。
蒼穹、と入力しているらしい。

「え? 川添孝一に携帯は設定してもらったわ、何か変かしら?」

変である。
明確に変である。

「袖振りあうも他生の縁……な、なるほど」
「ええ、何かあったらすぐに連絡するわ」

猫耳を撫でられながらトークは続く。

「……そもそも、悪龍を殺すことがロマン?」
「どちらかといえば、殺生の一つのように思えるけれど」
コホンと咳払いをして頭を上げる。
「猫耳撫でタイムはここまで」

「師匠なら貴種龍も完全に殺すわ……」
「人の思いを束ねる奇跡を完全に会得した剣客だから…」
「師匠はあーくいんぱるす?という技でかつて魔王と戦ったとか、そうでないとか」

蒼穹の言葉に頷く。
「今日明日中に貴種龍が出るとは思っていないわ」
「ただ……次の出現は近い。そんな気がするの…なんとなく、だけど」
「アンデッドの群れはこう……十字に斬ると綺麗に倒せるのよ」
「………遠慮しておくわ、神と戦って勝てると思うほど傲慢じゃあないもの」
両手を相手に向けてノーサンキュー、のポーズ。

「さて、それじゃ今日は私は帰るわ。家、この近くなの」
「また会いましょう、蒼穹」
ひらひらと手を振って立ち去っていき。

ご案内:「異邦人街」からステーシーさんが去りました。
蒼穹 > 邪神と悪神はまた違うのさ。
…キミがそういうイメージを持つなら、そうなのかもしれないね。
神や妖怪、その本質が悪でしかないなら、いずれ落されるものなのかも、ね。

(そういう意見を持つ人も、いる。神とは、大きな力の総称でもあるのだから、或いはそうかもしれない。
夢と形容するあたり、何かしら夢に思い入れはあるのだろうか。)

剣気ってそりゃあ気合じゃない?!
斬ろうと思っても、難しいだろうね、岩を、どうやって…?

(ふと考えてみるけれど、少なくとも目の前の少女が、普通の剣で岩を斬れるとは思えない。
何しろ、硬さや密度の問題を考えれば、切れ味が良いだけの剣でどうにかできるものでもあるまい。
…良い匂いが広がった。)

決死の覚悟、なんだろうね。
…ああいや、うん。…別に、変じゃないさ。
キミらしくて覚えやすいよ。

(必死で笑いをこらえるが、こういう悪戯をするあたり、
川添君はまだまだ不良気質が残っているのやもと思う。)

ん、一応風紀委員としても働いてるし。
折角の縁、だからね。…ロマンって何か、それ自体曖昧だし。
ただ、伝説を作るって言うんだから、ロマンなのかもしれないね。

…へぇ。
じゃあ、その師匠っていうのは、ロマンや思いなんかを束ねて、どうにかできる凄腕の剣士ってわけなんだね。
それと、伝説創ってそうだね。その人。
私も魔王って人にはもう二人会ったけど、どっちも強いし。
その魔王を倒したのなら、大したもんじゃないかな。

…そう。或いは、そういう運命なのかもね?
龍と討ち合い、伝説を残していく、なんて。
ありゃ、残念。

(ううん、と肩を竦めて。)

了解。何はともあれお疲れ様ー!
次は変な罪の濡れ衣を着せられないで会いたいねー!

(すっと手を上げて見送るにとどまり。
それから、己も何処へやら、踵を返した。
存外、この腕章も、悪いものではなかったな、と。そんな風に思いながら。)

ご案内:「異邦人街」から蒼穹さんが去りました。