2016/05/23 のログ
ご案内:「異邦人街」に水月エニィさんが現れました。
■水月エニィ > 【異邦人の街】
夕暮れの道を歩く少女。
何処から歩いて来たかといえば、宗教施設群に連なる道か。
「……珍しいものが多いけれど、商店街に負けないわね。」
街並みと道行く人々を眺めながらゆっくりと歩く。
一目見ただけでも、"異邦人"と分かるような人々の姿を多く見かける。
当然と言えば当然なのであるが、エニィにとっては思う所があるのだろう。
少々のよそ見を招く程に意識を向けて、歩いていた。
ご案内:「異邦人街」にカレリアさんが現れました。
■カレリア > そんな街並みで見慣れたローブ姿が一人
ある店の前で何かを吟味しているようだ。
あるものを手にとってはこれではない、これでもないと唸っている。
■水月エニィ > 「……」
よそ見をしながら歩いていれば、ふと、一つの店の前に見覚えのあるローブが視界に入る。
少し通り過ぎていた故に数歩戻って、近寄って――
「……あら。猫ちゃんじゃない。
こんにちは。いや、こんばんわかしら。」
そっと、声を掛けた。
■カレリア > 「うん?」
呼びかけられてようやく気がつく、目の前の店員はやや呆れた顔をして、
さっさと連れて行ってよこいつ、ずっと陣取られて商売上がったりよ。
なんて顔をしている。
「こんばんは、犬さん。
こんなところでも会うなんてね。」
どうやら見ていた品物は何らかの魔法に使うような触媒だった、
ただし、どれもこれも質がそんなにいいわけじゃなく並ぐらいの品が多いようだ。
■水月エニィ > 「そんな事言うとペロペロ舐めるわよ。
……ちょっとした散策の帰りよ。買い物?
魔術はさっぱりなのだけれど、綺麗な 触媒 ね。」
――さっぱり、と言うのは嘘である。
霊的・神秘的な方面に限った知識故に、ある、とも言い難いものであるが。
■カレリア > 「舐めるのはやめなさい」
きっぱりと言い切った
「えぇ、すこしね……でもあまりここは良くないわね
見てくれはいいけど、どれも二流三流の品よ。
お目当ての品はここにはないわ」
ふーん、そうって言った感じで……あなたを見る
ちなみに店の奥のほうではで店員が青筋立ててピクピクしている。
■水月エニィ > 青筋立てた店主を横目に、ため息をつく。
「そりゃそうよ。
一級品だけで商売しようとしたらかなり労力が要るもの。
特に魔術が身近な異邦人の街でなら、この位の品のが売れるでしょうね。
良いものは高いもの。」
恐らく店主へのフォローも入っているのだろう。
一流はなかなか見つからない、の意を示せば。一つ取って眺め始める。
「とは言え良いものが高いから、お金に糸目をつけるなら根気よく掘り出し物を探すしかないわね。
触媒みたいだけれど、具体的には何を探しているの?」
■カレリア > 「せめて中にはいいものが数点ぐらいと思ったんだけど、とんだ期待はずれね」
フォロー虚しく言い切る少女、
それでも店員が飛び出してきたり怒鳴り込んでこないあたり効果はあったようだ。
「星の欠片と呼ばれるものよ、
その中でも品位が高い流星の涙というのを探しているわ」
積み上がっているものから手にとっているのは、赤く輝く透明度の高い石
「本来は赤なんだけど、純度が高くなると橙、黄色といったように少し色が変わってね、
それが魔力を纏わすのにぴったりなのよ」
■水月エニィ > 「手厳しいわね。
もしかして、私の思っている以上に魔術に長けているのかしら――」
触媒の中で一際綺麗で、触媒としての質は悪く、安いものを選んで持って行く。
魔術の触媒で言えば値段相応かそれ以下の粗悪なものだったのだろう。実際安い。
サクッと買って、直ぐに戻る。
カレリアが手にした、赤く透き通り輝く石へと視線を移した。
「星の欠片? 聞いた事がないけれど、不思議な名前ね。
……純度の高いもの程黄色、金色と言った漢字なのかしら。。」
■カレリア > 「より純度の高い魔術のためには必須なのよ
そんな粗悪すぎるものを使うよりもね」
エニィが買ってきた触媒を見て、
わかってないわねーと言った感じで肩をすくめる
「通説には空から落ちてきたって言われてもまず疑わないほどに
まばゆくと輝いていると言われているわ。
もっとも、そこまでのシロモノはいまだかつて見たことないけど」
そう言って手にとっていた石を戻し次の店へと歩いて行く
「アナタもついてくる?」
■水月エニィ > 「こんなに綺麗なのに。」
肩を竦めるカレリアには、軽く苦笑しながら手元の触媒を揺らしてみせた。
……そのまま星の欠片の伝承を聞いて、改めて戻される石へと視線を遣る。
これよりももっと輝いているのだろうか。そんな考えが脳裏をよhぎった
「そんなに輝かしくて綺麗だったら、目が潰れてしまいそうね。
……ええ。折角だから。一人でこのあたりを把握するよりもきっと良いわ。」
口元を緩め、小さな笑みをたたえて応えてみせれば、
カレリアの後ろをついて歩くだろう。
「一つ、聞いても良いかしら。」
■カレリア > 「何?」
歩きながらも視線だけはそちらに向けて
■水月エニィ > 「いえ、大したことはないのだけどね。
何て言ったらいいのかしら……」
ううん、と、片手で頭を押さえながら思案してみせる。
聞きたい事は決まっているのだが、上手いアプローチが浮かばない。
(やめやめ、まだ早いわ。
別の話題で濁しておきましょ。言う事はまだあるし――)
小さく首を振って、一息置いてから言葉を発する。
一瞬だが、言いよどんで切り替えるような素振りを見せた。
「窮屈そうだから職員を口説いて部屋を借りておいたのだけど、
私の隣の部屋で好かったかしら。」
"モニターの都合上、単独の部屋の方が望ましいのでは。"を取っ掛かりに、
彼女の書類上の情報から使えそうな申請を使って費用などを上手く誤魔化しつつ、
カレリアへと部屋をあてがうように交渉を済ませておいた。
自分がどうしてそこまでするのかは、良く分からない。
もとい、良く分からない事にしている。
その途上で(モニターの申請で)ちゃっかり個人情報も知ってしまったのは、やや負い目である。
「……と、分かれ道ね。どっちかしら。」
■カレリア > 「あ……えぇ、感謝するわ。
やっぱり落ち着かないこと、お見通しだったわけね。」
話を変えたとは思わず、
新居ができたことをとりあえず感謝するでしょうか。
それにあのメイドロボのこともあるし……
あまり人目につきたくないのは事実なのだから。
「そこは左よ、その先に"行き止まりがあるからそこが入り口"」
何やら不思議な単語をつぶやいた気がしたが、
気がついても気が付かなくても良いだろう、どっちにしろ判ることなのだから。
■水月エニィ > 「借りてきた猫過ぎたわよ。
ああ後、貴方の事をちょっとだけ知っちゃったのは謝るわ。」
首を斜め前に傾けて歩きながらも軽く詫びる。
足を止めてから、言葉通りに左を見る。
「……行き止まりだけど、ニュアンス的には何となく理解できるわ。
でも、分かっていても顔をぶつけそうで怖いから貴方に先導を任せるわ。」
■カレリア > 「別に気にしてないわ。
その辺の情報なら探せばいくらでも出るものでしょう。
……ついたわね、じゃあ、先に入るわ。」
何もない塀に手をかける、次の瞬間にはガラっという軽い音とともに引き戸が開いていた。
戸が開いた後ならきっとあなたにも見えるでしょう、
瓦屋根の一見民家とも見えるような寂れた店が
しかし店の奥には幾つもの宝石みたいなものが輝いているのが見える
■水月エニィ > 「引き戸」
頭をぶつけなくて良かったと安堵しつつ、一歩踏み入って店内を見渡す。
店の奥に灯る煌きが、寂れた店を彩る。
古き作りの民家に飾られている故だろうか。
荘厳さではなく、夜空の星のような暖かさを心に抱いた。
「綺麗……」
素直に、そう零す。
■カレリア > 「見た目じゃなくて品物もいいものばっかりってね
普通より結構高いけど。」
一方光物にはふーん、そうぐらいの態度で
エニィが感じているような感動は……あまり無いようにも思えた
「おじさん、いつもの。後流星の涙の在庫見せてー。」
勝手知ったるような感じで店の中へと入っていく、
ふわり……いい香りがただよってくる
■水月エニィ > 「そう。」
気を取り直して転換。
しれっと高いと言いながらも勝手知ったる素振りで店内を探る彼女。
……初遭遇が初遭遇であっただけに、お金はあるのかしらと思いながら眺めていれば甘い香り。
(……ん、何かしら。これ。)
すん、と、鼻をひくつかせた。
■カレリア > しばらく嗅いでいればどんどん不思議な感覚になっていくかもしれません
例えば"自分がとても強くなったように"とか
"安らかに今なら眠れてしまいそう"とか
ほんの少しでも気分は高揚するでしょう
その先にあるのは一個の青い石、お値段は……正直とても手が出るようなものじゃない
■水月エニィ > 歪な感情を覚える。
感情の平衡感覚を失うような、まさしく"酔う"ような揺れ位。
「う……」
はっきりと異常と分かりながらも、身体が追い付かない。
ゆっくりしゃがみこんで、気持ち悪さからの安定を図る。
……ふいに視界を挙げてみれば、青い宝石が見えた。
値段は見えないが、相当の値打ちがあるように思える。