2016/05/26 のログ
ご案内:「異邦人街:メインストリート」に東雲七生さんが現れました。
■東雲七生 > そろそろ吹く風の中に梅雨の気配を感じさせる、そんな夕方──
バイト上がりの七生は、先程まで跳び回っていた異邦人街の表通りの片隅で、ぼんやりとベンチに腰掛けていた。
一仕事終えた後のクールタイム。夕飯の時間まで、まだまだある。
「ふぅー……今日も良い仕事したわぁ……」
一般学生アルバイトの倍以上のノルマを嬉々としてこなしたにも関わらず、まだまだ余力を残した顔で七生は呟く。
ご案内:「異邦人街:メインストリート」に那岐夜車丸汀さんが現れました。
■那岐夜車丸汀 > 肩にずっしりくる一寸大型のミミズクを乗せて、梟もだが少女も時折きょろきょろとしつつ
異邦人街の表通りへとやってきた。梟は何処に主が行こうとも ホウホウ鳴いている。
「…おまえさんの餌 ここで売っているといいねぇ…」
無かったら最悪 狩るしかないのだが 表通りを適当にぶらつくことにした。
■東雲七生 > すっかり顔なじみになった異邦人たちが、通り掛けに軽く声を掛けてくれるのを笑顔で応じながら、ゆったりとした時間を過ごす。
バイト上がりの、大通りで何にもしないこの時間が七生はとても気に入っていた。
連日の様にしていた考え事も、今はちょっとだけお休みなのである。
「はぁー……」
配達先で貰った缶ボトルを片手に、幸福そうに息を吐く。
そんな七生の視界の隅に、那岐夜車丸とミミズクの姿が映る。
「あれ……汀と、……ミミズク?」
■那岐夜車丸汀 > 探しているのは 肉屋だ。色々と売っている肉屋の方がまだいい。
それも出来るだけ生の肉を取り扱う肉屋だ。でないと、うちの子が飢える。
異邦人が集まる位なら いい肉屋もある筈だと ここまで足を延ばしたというのに。
本人よりも ぐるりと首が回るミミズクの方が先に気づいた。
『ホウ』(随分と野太い鳴き声だ。ミミズクというよりワシミミズクでは)
その鳴き声にようやく気付いたのか 異能含めての勘で 東雲の方を向いたという。
「誰か いる? …んー…東雲先輩ですか??」
一寸離れているようで、首を傾げて何となくだが足も止まった。
■東雲七生 > 声を掛けたものか、少しだけ悩んでしまった。
脳裏を過るのは前回会った時の出来事。
何も無かったように声を掛けるには、流石の七生も抵抗があって──
「ふえっ。」
そんな事を考えていたら向こうから名前を呼ばれてしまい。
思わず気の抜けた様な声を上げてしまってから、慌てて口を押えた。
こほん、と咳払いをして、精一杯の先輩っぽさをイメージしつつベンチを立つ。
「よ、よぉっす。何してんだこんなとこでー」
東雲七生、咄嗟の演技力は大根なんて目じゃないレベル。
「」
■那岐夜車丸汀 > 眼の代わりになる子を引き連れての散策。昼間だったら鷹を連れていた。
今は夕方なのか夜なのか 時間の感覚が一寸分からないので 梟を伴にしたと。
この前の出来事は余り気にしていないのだが…あれは事故だと思えば割と。
一度勘で当てる様に言い 彼が肯定してくれればその気配は彼と断定できる。
梟は顔をくねくね動かしたり回したりと大凡梟っぽい動きをしているが特に意味はない。
肩にずっしり乗っているので 時折指で突っついて止まる肩の位置をずらしたりしている。
…と彼が近づいてきてくれたようだ、向こうから来た。
「ごきげんようです。…何故 言葉が浮いておりますので?
この子(ミミズク)の肉を買いに散策を。出来るだけ生肉を、ですね」
青春期の殿方は 胸を触るのでは?と妙な助言を貰って以来、
ちょっと暖かい視線を含めた微笑を彼へとむけつつ 来た理由も告げよう。
■東雲七生 > 「きっ、気のせい気のせい!
……そっか、生肉を買いにねえ……。」
何だかとても居心地が悪い。
普段通りの応対が逆に七生の不安を掻き立てた。
いやまあ、あれは事故だけど。事故です。自分に言い聞かせるように深呼吸をして。
「肉屋なら、この通りにもあるよ。
えっと……案内しよっか?」
嫌なら別に良いけど、などと。妙に及び腰になりつつ。
どちらかといえば汀へと言うより肩のミミズクに視線が向けられている気がするのはきっと気のせいだろう。
彼の名誉にかけて。
■那岐夜車丸汀 > 「左様ですか であれば 。
ええ、ミート肉とかあれば一先ずは妥協はしますが。…新鮮な生肉であれば尚良いのです。」
普段通りだった、普通の対応 普通の…。
いえ、胸がそんなに興味あるのでしたら 直に…いやそれは危ないか。
彼がどんな風に思っているかは 分からずじまいなので気のせいと割り切ってみた。
「では、お願いします。」
何で彼は及び腰?理由が前回の事故にあるとは思ってもいないらしく
少女よりもミミズクの方がじっくりと彼を見定めるように見ていたのは気のせいでも何でもない。
『おめぇ 何やったんだぁああん?』的な視線かも知れない)
■東雲七生 > 「別にそこまで手に入り難いもんでもないだろうし、ちゃんとした生肉を期待して良いと思うぜ。
この辺は学生通りの方よりもっと色んな住人が居るしさ。」
需要も色々だから、と話しつつ。
実のところ興味が無いと言えば嘘になる。いや、むしろある。そりゃあ年頃の男子だし。
だからと言ってTPOも弁えられないほど獣ではない。というかどちらかと言えば鶏である。
──それはともかく。
「あ、ああ。じゃあ、ええと……手、取るよ?」
ミミズクの視線に若干怯みにも似た戸惑いを見せつつも。
そっと那岐夜車丸の左手に触れようとする。
■那岐夜車丸汀 > 「こう…血も滴る生肉ですと うちの子、鷹とこの子がいますが 喜びます。
…で、しょうか。学生通りよりも何かと賑やかな場所ですねとは思いましたが」
色々と賑やかそうな場所でした。…自分が警戒しなくても 辺りをキョロキョロしているのはミミズクだ。
人より視界角度がありすぎるのでそれはもう恐ろしい位に良く見える。
…尚 スリーサイズは如何せん最近測っていない。彼が触ったのはその最新版の胸のサイズでは。
…あとで測らねばと思うのは胸の内に…、話を戻すとして。
「はい。…はい噛まない。ヤシャ」
ミミズクはぐっと体を伸ばし 彼の指を噛もうとした、甘噛みという代物だが、その噛む動作を止めて
彼に左手を取られれば 怒られたミミズクは むすーとした顔?をして視線を逸らしたり、肩からは動かない。
■東雲七生 > 「流石にそれは……どうだろな。血抜きもしっかりしてるとこが多いと思うし……
……ああ、賑やかかな。色んな種族の異邦人が住んでるからさ。人口は、あっちと大して変わんないと思うけど。」
そういえば人口の一番多いエリアってどこなんだろう。
そんな事をぼんやりと考えつつ、那岐夜車丸の手を取る。ミミズクが甘噛みしようとするもそれに臆した気配は無い。
むしろ、その際にどうしても視界に入る膨らみに、色々とフラッシュバックがあり、
動揺を表に出さないように精一杯頑張った。
(やっぱ和服だと分かんないもんだ……じゃなくて。)
幾ら相手の目が見えなくとも、それを良しとしてじろじろ見る程でもない。
ましてやミミズクという第三者が居るから尚更である。むしろ七生はその事に感謝すらしていた。
赤くなった顔を進行方向へと向けて、
「んじゃ、進むぞー?」
ゆっくりと手を引いて歩き出す。
■那岐夜車丸汀 > 「まぁ、血抜きはしてあると仮定をし、血は別途手に入れるようにしましょう。
色々な種族 人口が多い処と言えば 学生地区辺りでしょうか?それか学園周辺等。」
人口の多い場所は 定かではない。彼が分からなければ此方はもっと分からないのだ。
手を取られるのは 案内の為だから、と囁くようにミミズクに言って居る。
キョロキョロから 時折ギロギロと辺りを見たりに代わってきたミミズクの視線。
彼もそれに含んでいるのか 微妙な線だが。彼は視線をどうして逸らすのか。
謎だった。
(…? )
彼がどこを見ているのかは流石に異能であっても読めない。見ているのはミミズクだけだ。
首がくねくね動いているが 意味はない まだ。
彼が手を取ってくれているので そちらの方向ー同じ方向へと曳航される形で歩き始めたという。
「…うちの子が …何でもないです。はい、肉の相場は高いのでしょうか 安いのでしょうか?」
着やせする性質でよかった、着物はスタイルがもろに映る衣装だ。
普通は胸がある場合は出来るだけ寸胴にするのだが努力をしても大きいものは隠せなかった。
診断で一応計測済みなのだが そろそろ下着がキツく…肉の次は下着を買いに行かねばと。
■東雲七生 > 「やっぱその辺かなあ。
……いや、非正規の人口ってのもあるからなあ、この島。」
落第街、と呼ばれる街には七生も何度か足を運んでいるが、
あそこの人口は常に変動しているといっても過言では無く。
ミミズクの視線に多少の居心地の悪さを感じつつ、
しかしむしろその居心地の悪さが七生の罪悪感を少し薄めてくれているのも確かだった。
「うーん、物によるけど。
この島だとジビエ……狩猟肉なら多少は簡単に手に入るから、そこまで高くないと思う。」
那岐夜車丸の手を引きつつ答える。
値段は島内では若干学生街などには劣るが、それでもまだ安い部類に入るだろう。
目当ての肉屋が見えてきたところで、七生は首だけで振り返り、
「俺の方がこの島に居て長いと思うし、他にも何か要り様なら店案内しよっか?」
よもや下着を検討しているとは夢にも思わず、
先輩風を吹かせて提案する。
■那岐夜車丸汀 > 「非正規の人口も含める場合、
…私は行くなと止められました落第…いえスラムの方が多いのでは。」
島の探索中に風紀委員に遭遇を何度かしている。その中で落第街には行くなと止められている。
いや、行く用事も今のところないし 何より単体でそこに入るには問題が…。
ミミズク自体 『何見ているんじゃあワレエ』的な含みの視線を辺りにまき散らしているだけなので、
物理的に 辺りに飛びかかるのは少女が止めているという。
…ちなみに このミミズク 性別は…雌。
「ああ、ではでは
出来るだけ傷が無いジビエがあると嬉しい限りです。…いいのがあるといいですねっ!」
曳航されながら喋っている、梟はギロギロしている。
肉屋が近いらしく 梟が興奮し始めた また首を動かしてる。
それを肩の足越しの動きで 把握するのだ それだけ興奮=肉と。
「んーでは 肉の後は 下着屋をお願いします。胸が大きくなってきたしまして。」
さらりと何を言った、よもや 下着の店を案内して下さいと。
彼にとっては地獄以外何物ではないだろうか…。
暫し肉を案内されながら 探し 目的の肉を購入できたらしいが、
彼とその後 下着屋に案内してもらったかは…定かではない?
ご案内:「異邦人街:メインストリート」から那岐夜車丸汀さんが去りました。
■東雲七生 > 「どーだろ……確かに人は多いんだけどさ、あそこも。
でも、ううん……いいや、わざわざ知る必要も無いか。」
風紀に止められているのならば尚更だ、と。
見えないなら、見えないままで居た方が良い事もある、と思う。
やたらと殺気立ってるミミズクは、常態がこうなのだろうか、と疑問に思うが、
詮索すれば(ミミズクの)気を悪くさせてしまいそうで切り出せなかった。
「おっけー、ちょっといいのが無いか聞いてみるよ。」
兎肉くらいなら数もあるだろうし、と笑みを浮かべて頷いた。
見れば、ミミズクの方も今まで以上に興奮している様である。
やっぱり食べ物を前にするとわくわくしてくるのは人もそれ以外も同じだな、なんて思ったり。
「あー、なるほど。分かった分かった、下着屋な。」
話の流れのままに二つ返事で、笑顔で了承して。
それからきっかり三歩進んだ後に、
「ええええええ!? はあああああ!?」
理解が遅れてやって来た。
その後何とか混乱もせず肉の購入は済ませる事が出来たが。
他の買出しは、また日を改めて──となるのだろう。
ちょっと──どころじゃなく心の準備が必要だから。
ご案内:「異邦人街:メインストリート」から東雲七生さんが去りました。