2016/11/10 のログ
■滝川 浩一 > ニコニコと次は何をするのか楽しみな様子で彼女を見据える。
何やら汗を流している様子だが、これだけのパフォーマンスだ。汗ぐらい掻くだろう。
「えっ…俺?」
彼女の声で盛り上がる観客。その歓声が自分に向けられている様子で困惑する。
自分を指差しながらただ困惑していると後ろの異邦人が『やるじゃん』と言った風に背中を叩いてきた。
ステージから降りる彼女がこちらへ近づけば、まだまだ困惑は払拭できてない様子で向き直る。
「いえいえ、パフォーマンス素晴らしかったです!
……えっと、所で、何で自分に『すごい』と言ったんでしょうか?」
舌を出した彼女へ曲刀を返しながらそう言う。
間近で見ると整った顔立ちに金髪、そして彼女の持つ大きいそれを見て、顔を少し赤くして視線を逸らす。
彼女の胴体を見ていたことを察されないために、何故自分を賞賛したのか聞いてみる。
どうやらこの少年。飛んでくる曲刀を掴むのはこの島の住民なら誰でも出来ると思っているらしい。
■ルベール > 「いやあ、…………下手したら刺さってたからさ。」
わりーね、と苦笑をしながらもステージ下、観客席に立って話しかける。
曲刀はあっさりと受け取りながら、じゅう、っと音をさせて火の粉を出して消してしまい。
「あー、……ありゃ思いつきみたいなもんだよ。
真っ当なパフォーマンスやってる他の人の方がすごいことやってるさ。」
視線を逸らされると、首をちょいと傾げる。
本人的には身体にある程度ぴったりと張り付くニットであっても、普段より厚着だから気にならないのだ。
「あーゆーのは、なかなかできそうでできねーのよ。
私でも失敗して刺さることもあるからさ。」
■滝川 浩一 > 「……えっ」
下手したら刺さっていたという彼女の発言を聞き、即座に振り向いて身が固まる。
曲刀を火の粉にして消してしまう芸当。
本来ならば異能に興味津々の彼ならば速攻で食いつくはずだったが、彼女の発言に驚いているためにそれも出来ず。
(えっ、ちょっと待って…あの曲刀。もしかして、俺掴めなかったら…死っ、…えっ、マジで死っ!?)
もしも掴めなかった場合の事を考えて目を泳がせる。
左右にゆらゆらと眼球を動かしながら、冷や汗が大量に吹き出る。
仮に掴めなかったとしても、目の前で消え去るとかそういう仕掛けがあったのだと思ったのだろう。
「…あっ、そう…なんですか。はぇ~…
って、女性なら自分の体は大切にしなさいよ。腕とかなら未だしも、体に刺さったらどうすんのさ」
冷や汗を掻きながらそう応対していると、失敗して刺さるという単語が聞こえてガラッと雰囲気が切り替わる。
突如お母さんのように目の前の女性の身を案じ、説教じみたことを言い始めた。
■ルベール > 「いやあ、ああいうのは本身でやんないとさ。
緊張感が無いと失敗するからさー。」
あっはっは、と笑いながら頭をかいて。
冷や汗はこっちはすっかり止まってしまったのだけれど、相手を気にする余裕もなく。
「んー? ……ああ、そういう。
体に刺さってもあの程度は死にゃしないさ。
そりゃまあ、眼とかそういうとこだと困っちまうから気を付けるけどさ。
なぁに、身体一つで生きてきたんだもの。
危ない橋を渡ることが生きる道みたいなもんだからね。」
相手の説教をへへへ、と笑って受け流し。
でもまあ、気はつけるつける、と軽いお返事。
■滝川 浩一 > 「…まぁ、確かにそれは最もな意見だけど…」
調子よく笑う彼女に肯定する。
恐らく豪快な性格なのだろう。こちらの緊張には気づいてない様子であった。
「気を付けているならいいけども…
ともかく、自分の体は大切にすること!
身体一つで生きてきた貴女が強いことは重々承知していますし、危ない橋を渡るのが好きなのは理解しました。
でも、あんまり危ない橋を渡り過ぎないでください。たまには休むことも大切!です!」
笑っている彼女へ人差し指を立ててなお保護者のように告げる。
軽い返事をしているのにムッと頬を膨らませる。
(…まぁ、俺が言えたことじゃない、か。)
そう考えると、ムッとした顔が無表情になり、ため息を一つつく。
頭を抱えて、いかんいかんと首を振って彼女に自分の心境を察されないようにする。
■ルベール > 「分かった分かった、大丈夫だって。
それにさ、私をぶっ壊すよーな奴がそうそういるわけねーって。」
へへん、と笑って胸を張る。
ニットに包まれた胸を揺らすが、本人も全く気にしていない。
「休む休む、疲れたら休むさ。
まあ、そう不満そうにすんなよ。
私は基本的にこういう世界で生きてきたんだしさ。
生き方を変えるって、なかなか難しいってわけさ。」
ため息をつく相手の肩をぽんぽん、っと叩いて。
■滝川 浩一 > 「そうですか…気を付けてくださいよ?」
自信満々に胸を張る彼女にクスッと笑いながら念を押す。
つい、彼女の胴体の揺れるそれに目が行ってしまい、顔を真っ赤にさせる。
視線を逸らしたくてもついつい目で追ってしまい、彼女の次の発言で我に返る。
「え、えぇ…そう、ですね。ちゃんと休んでくださいよ?
……こういう世界。やはり異邦人の方でしたか!
それなら、強くは言えませんね…失礼しました」
異邦人に自分の価値観を押し付けてしまったと思い、ぺこぺこと頭を下げる。
肩をぽんぽんと叩く彼女に別に押し退けるでもなく受け入れる。
「…自分は滝川 浩一。二年生です。この島へは来て3か月ちょっとくらいでしょうか…?
……差し支えなければ、お名前。聞いてもいいでしょうか?」
顔を上げ、改めて彼女に向き直れば自己紹介をする。
ついでに彼女の名前も聞こうとそう告げる。
■ルベール > 「……ふん、この紅のルベールに気を付けろって言うのは、元の世界じゃ私の雇い主くらいなもんさ。
いやまあ、ここでは私も来たばっかりの一年生、だけどさ?」
ぺろ、と舌を出して自己紹介をしながら学年を明かし。
頭も下げなくていいさ、と手をひらひらっと振る。
豪快で、あんまり細かいことを気にしないのだろう。
目の前の真面目そうな相手が何を見ているかなんて、気にする素振りも見せない。
戦闘や運動以外では、基本的にずっとぽんこつなのだ。
「ってわけさ。ルベールっての。
呼びにくけりゃルビィでもいいさ。 先輩に失礼な口を聞いちゃったし、こりゃ後ほど数人で締められるかな……。」
なんて、ニヤつきながら言い出す始末。
そうならないだろうし、なったらなったで面白い、とでも言いそうな顔だ。
■滝川 浩一 > 「雇い主…というと、元の世界では傭兵のような仕事をなされていたのですか?
それとも冒険者とか何でも屋とかそういう…?」
舌を出して無邪気に学年を明かす彼女に顎に手を添えて興味深そうな視線を浴びせる。
少し彼女についての興味が湧いてきて、ついついそんなことを聞いてしまう。
豪快な性格で気にしない彼女に対してこちらは割と小心者で色々と気にするタイプの人間。
それに加え、大きい胸が好みであるために彼女のたわわに視線が釘付けになる。
幸い、当の本人は自分の視線の先に気付いてない様だ。ならば好機、と言った具合にジーッと彼女の胸を凝視する。
「いやいや…自分がヤンキーの親玉に見えますか?
別に先輩面出来るほどこの島に詳しくもありませんよ。…では、遠慮なくルビィさんと呼ばせてもらいます。
あ、自分の事は浩一とか好きに呼んでください。」
ニヤついている彼女へこちらも笑顔でそう返す。
豪快な性格の彼女に合わせて出来るだけ柔らかく接しようとする。
柔らかく接しようとするならば敬語は取っ払うべきなのだが…本人はそれに気づいてない。
そしてまだ彼女の胸を見ている。じーっと。
■ルベール > 「まー近いっちゃ近いかな。
兵士の団長みたいなもんよ。荒くれものばっかりだけどな。」
興味深そうに目線を向けられれば、どや顔で自分の経歴を語り。
まだ気が付かない。
「いやいや、先輩を流石に呼び捨てってわけにゃいかないでしょ。
私の世界なら、先輩でも実力がなきゃ死ぬだけだけどさ。
こっちの世界ってそういうのこだわるって聞いたよ。
んでまあ、浩一先輩は………何見てるわけ?」
流石に気が付いた。
さ、っと腕で胸を隠して、何さ、と赤い顔でジト目。
■滝川 浩一 > 「兵士の団長!まさかファンタジーな世界から来たのでは…?」
ドヤ顔で経歴を語る彼女にこちらは目を輝かせる。
ファンタジー、SFは大の好物で異邦人の暮らした世界の話を聞くのが好きなのである。
「ま、まぁ…確かにこの世界は年功序列を重視しますけども…
それを気にしない人も居ると言いますか…何というか、そういう堅苦しいのは嫌いで…
うん、まぁ…やっぱり、任せます。はい
………自分も男、です!そんな無警戒に揺らされたら見ますよ普通!」
頬を掻いて、口籠りながらそう答える。
ラフに接してほしいというのがあるという事と先輩呼びは慣れないためもっと気軽に呼んで欲しいという気持があるようだ。
でもこの世界に慣れようとしている彼女にそれを押し付けるのは野暮かと思い諦める。
そして、やはり気づかれた自分の視線。ここは敢えて開き直る。
■ルベール > 「よーく言われるけど、まあそういう意味ならそーなんだろうね。
私のもいわゆる魔法って言われる区分なんだろうしさ。
何より雇い主が、一人で国を立ち上げたクチだし。」
手から炎を僅かに生み出しながら、ゆらゆらと揺らす。
ここから自由自在に武器を取り出せるのが彼女の主だった魔法。
火炎放射や火球のような術は苦手だ。
「なぁに、そのうち呼び捨てになるさ。
いきなり誰でも先輩を呼び捨てにしてたら、浩一先輩が気にしなくても他が気にするってもんよ。
あ、でもやりあう相手は呼び捨てにするけどな。」
へっへ、と舌を出して笑うけれど。
相手が開き直れば、ほーふーんへー、と声を出し。
「オッケー、これ以上見たいなら私をぶっ飛ばしてからにしな。
じゃなきゃだーめー。」
だめー、と指を突き付けた。
拒否の仕方は思ったより初々しかった。
■滝川 浩一 > 「一人で国を!?…なんと…これまた…」
一人で国を立ち上げるなど早々出来ないことだろう。
手から炎を出す様子を見て「おぉ」と静かに驚く。
先ほど曲刀を出し入れするときに出た火の粉。そして『紅のルベール』と自称する辺り、やはり火属性の魔法に特化しているように見える。
実際、彼女が火球などの魔法が苦手だという事はこの少年には見破れないだろう。
「そういうもんなんですかね…周囲の視線とか気にしたことはなかったものでして…
わかりました。呼び捨てにされる時を楽しみにしてますよ。
…戦闘がお好きなんですね」
先ほどから、少し過激な発言が飛び交う彼女は戦闘が好きなのだろうと察する。
ほー、ふーん、へー。彼女の言葉に汗を掻きつつ、少し顔を赤くする。
「何!?ぶっ飛ばしたら好きなだけ見ていいんですか!?」
指を突きつける彼女へ期待を込めた眼差しを向け気分が舞い上がる。
この少年のそれに対する執念は割と凄まじい。
「…まぁ、最近忙しいで戦闘はちょっと難しいんですが…まぁ、その時になったらよろしく、です」
手を差し出し、握手を求める。
もし握手に応じとして、彼女が魔力を感知する能力を備えているならば、彼の中にあるどす黒い、良からぬものも見えるだろうか。
■ルベール > 「そういう人さ。じゃなきゃついてはいかねーよ。
私に心底言うことを聞かせたけりゃ、私より強くないとな。」
驚いてもらえれば、ふふん、と満足げに笑う。
褒められて伸びるタイプの子だ。
「そーだな、戦いは好きだよ。
好きっていうより、それが根本みたいなとこあるからさ。」
そう答える女は、特に興奮するでも、熱くなるでもない。
近くのコンビニに行く、くらいの声でそう答える。
それが当たり前の世界で、己の力だけで生きてきた女。
力みは無い。
「……おー、ぶっ飛ばせたらな。
ただ、見るだけだかんな。」
ほー、と唸りながらがるる、と威嚇する。
握手には応じるも、相手の気持ちなんぞに気が付くはずもない。
■滝川 浩一 > 「確かに、貴女ほどの女性を従わせるにはそれなりに力がないとですものね。」
満足げに笑っている彼女へこちらも笑顔で返す。
やけに子供っぽく無邪気な様子に自然とこちらも力が抜けてしまう。
「戦いが日常。と言った具合ですね…
何だか、中々想像できません。やっぱり異邦人っていうのは興味深いです」
何の感情の起伏もなくそう答えた彼女に何となくどういう世界だったか察する。
こうやって異邦人の持つ独特の感性に触れ合うのは中々面白い。
顎に手を添えて彼女があちらの世界でどういう人物だったのか興味が湧いてきた。
「えぇ~…見るだけですか…
!そうだ!見るだけだったら服を…」
威嚇する彼女に臆することなく落ち込む少年。
次に見るだけなら別に服の上からでなくてもいいということに気付き、所謂『生』の彼女のそれを見ようと考える。
彼女をぶっ飛ばせるかどうかもわからないこの段階でこれを考えるのだ。スケベ少年である。
この発言で彼女を怒らせ、彼が今のこの場でぶっ飛ばされるか。逆に彼女が照れてなあなあになるか。
それはまた別の話である―――
ご案内:「異邦人街大通り【常世祭期間中】」から滝川 浩一さんが去りました。
ご案内:「異邦人街大通り【常世祭期間中】」からルベールさんが去りました。