2016/11/17 のログ
ご案内:「異邦人街【常世祭期間中】」に東雲七生さんが現れました。
■東雲七生 > 「えーと、次はル・ングィアさんで良いのかな。
……ルン・グィアさんじゃないよな、これ。」
常世祭真っ最中の異邦人街、七生は小遣い稼ぎの手伝いに奔走していた。
仕事の内容は単純で、ここ異邦人街メインストリートに並んだ出店の店主たちから頼まれた材料を指定の共同倉庫から運んでくる、だけ。
割と普段の運送バイトと変わりが無く、サクサクとノルマをこなしていく七生は、異邦人街の日常風景にすっかり溶け込んでいた。
「えっと……ああ、今ので最後か。」
次の目的地を目指そうと、荷物の確認をして。
荷物がもう無い事に気づき、七生は小さく息を吐いた。
■東雲七生 > 「おわった~!
あとはバイト代を貰いに行くだけだー……」
今回の雇い主である常世祭異邦人街運営本部へと配達完了のメールを送る。
すぐに返事が来て、本日の終業時間までにバイト代を受け取りに来てくれれば、自由にしていいとの旨が書かれていた。
普段のバイトと同じだなあ、と七生は笑う。メールを送った相手は平時にアルバイトしている宅配業者の先輩だ。
「オフの時はもっと砕けた返事が来るのになあ。
ホント、仕事人間というか何と言うか……ま、いっか。」
上着のポケットに端末を放り込んで、大きく伸びをする。
一仕事終えた達成感が心地良く身を包んでいた。
■東雲七生 > 運営の施設に向かう前にざっと通りの出店を見ておこう。
そう思い立った七生は、ゆったりとした足取りで通りを歩き始める。
学生街や歓楽街の屋台、出店とは異なり異邦人街のそれらはもう凄まじいの一言だ。
まず読めない、彩りが凄い、そして何売ってるのか分からない。
辛うじて食べ物かそうでないかは分かるのだが、食べ物以外は使用用途が判らないものばっかりだ。
「えーと……何だろう、これ。」
どう見ても金ピカの巻○ソみたいな置物を見つけてしまい、七生は足を止めた。
店主の説明を聞く限り、どうやらペーパーウェイトらしい。金のうんこが。
こういうセンスの違いも、この区域ならではなのだろう、と七生は記念に一つ買う事にした。