2017/06/01 のログ
ご案内:「異邦人街」に柊 真白さんが現れました。
■柊 真白 >
(待ち合わせの時間から少し遅れてしまった。
学生街の大通りとはかなり毛色の違う商店街の入り口で、ゆっくりと辺りを見回す。)
――あれ。
(が、肝心の相手の姿が見当たらない。
目立たないと言うほどの姿でも無いはずなのだが。
遅れているのだろうか。
とりあえず邪魔にならないところに立って彼を待つ。
気配を消さなければ目立たないと言う格好とは程遠いので、彼が来ればすぐにこちらを見つけるはずだ。)
ご案内:「異邦人街」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > さて、思ったよりも遅れてしまったのが痛い。放課後、風紀委員会関連で野暮用が出来て多少遅れてしまった。
慌てて待ち合わせ場所でもある異邦人街へとやってくれば、商店街の入り口に差し掛かる。
周囲をザッと見渡せば、その姿を発見。何だかんだで服装で分かりやすい。
「真白さん、こんにちは!少し遅れてすいません!」
と、挨拶と謝罪を交えつつそちらへと駆け寄ろう。本来なら私服で来たかったが、まぁ制服のままなのはご愛嬌。
取り敢えず、今日は適当に食べ歩くのが目的だから気楽に行きたい。
合流すれば、そのまま少女と一緒にまずは歩き出すだろうか。
■柊 真白 >
(そう長く待つことも無く彼が来た。
声を掛けられそちらを見て、こちらからも近付いていく。)
私も今来たところ。
問題ない。
(そのまま彼について歩き出そう。
異邦人街は初めてで、流石に珍しいものや店が沢山ある。
せわしなくきょろきょろ、とまでは行かないものの、通り過ぎる店や看板に視線が行く事が多い。)
■飛鷹与一 > 少女と合流すれば、二人して歩き出す…流石に、学生街や歓楽街とはまた違った趣だ。
強いて言うなら、異国情緒溢れる…と、いうかファンタジーな感じが根強い。
往来の人々の服装は様々だが、それでも現代風の格好の者に混じり独特の衣装の者も多い。
「そういえば…真白さん、異邦人街を散策とかした事は?」
何処か視線がさ迷いがちな少女にそんな質問をしてみる。案外経験が無いのかもしれない。
とはいえ、少年の方も巡回警備などの延長で足を運んだ事があるくらいだ。
プライベートで来た事は殆ど無い訳で。ただ、珍しい店も比例して多い。
「…あ、ここの串焼きの屋台おいしいらしいですよ?」
と、指差しつつその店へ。露天風の屋台であるそこは、肉や野菜、魚の串焼きの店だ。
ただ、調味料は兎も角として、肉や野菜などは一般的なそれとは経路がやや違うようだが。
つまりは、異世界由来の肉や野菜類という事だ。
■柊 真白 >
(物語の中で見るような街並。
その中でなら、自分の姿はいつもより目立たないだろう。
目立つには目立つが、似た様な姿のものもそれなりに居るのだから。)
初めて来た。
なかなか興味深い。
(建物を見上げながら。
いつもよりぼんやりと言うか、気が散っているように彼からは見えるだろう。
実際街並の方に気をとられていたりする。)
――串焼き。
(そう言われて見ればいい匂いがする。
焼かれている肉は一見牛肉か豚肉のように見えるが、匂いが微妙に違った。
吸い寄せられるようにそちらへ近付いていく。)
■飛鷹与一 > 確かに、少女の白いゴスリロ風の衣装もこの異邦人街だと露骨には目立たないだろう。
むしろ、他にもファンタジーな服装の者が多くそちらの方が目立つからだ。
「確かに興味深いのは分かります。俺も風紀の巡回以外でまずあまりこっち来たりしませんからね」
なので、物珍しいという点では少年も然程変わらない感想だ。
何処かボンヤリとしているように思えるのは、それだけ彼女もあちこちに気が移っているのだろう。
さて、串焼きの屋台に立ち寄れば、どれを注文するか迷う。
こちらはちょっとした紙皿に載せてくれるので近くのベンチに腰掛けて食べるのに調度いい。
「……んー、この肉も野菜も初めて見るな。…おじさん、じゃあこっちの○○のもも肉の串焼きと、こっちの野菜の串焼きを」
少年がチョイスしたのは、鶏のもも肉に似た肉の串焼きと、ピーマンに似た野菜の串焼きだ。
調味料は…どれが合うか分からないので、とりあえずお醤油という無難なものに。
■柊 真白 >
私は全部。
塩で。
(所謂「ここからここまで」の上位版。
食い意地が張っている、と言うわけではなく、見たことの無い食材をとにかく全種類口に入れようと言う魂胆である。
塩を選んだのも、食材の味を確かめようと言う考えからだ。
屋台のおじさんがせっせとパックに詰めていくのを見ながら、焼かれている肉と野菜の様子をじっと観察。
商品と引き換えに代金を渡す。)
はやく。
たべよう。
(そして急かす。
むしろ彼を待つことなく早足でベンチまで歩いていき、座ってすぐに膝の上に串焼きを拡げた。
がぶりとかぶりつき、味を確かめるようにひたすらに噛む。)
■飛鷹与一 > 「成る程、全部………全部!?」
思わず少女を二度見してしまったが…あぁ、まぁこういう人だったなぁ、と苦笑い。
ともあれ、それぞれ注文したブツを受け取り代金を支払えば、近くのベンチへと移動して腰を下ろす。
…まぁ、先に彼女がスタスタとそちらに移動してしまっていたのだけれど。
取り合えず、まずこの肉の串焼きから食べてみよう。……ん、味が少し独特だが鶏肉に矢張り近い。
ただ、下味がしっかりしているので、これは彼女と同じく塩味だけで良かったかも。
次いで、ピーマンに似た野菜の串焼き。こちらは逆に味が薄めだから醤油が香ばしくよく合う。
「…これは、多少癖があるけど中々イケるなぁ。真白さんの方は――」
と、そちらを見て気づく。そういやこの人、ほぼ全種類買い込んだのだった。
■柊 真白 >
せっかく食べた事ない食材があるんだから、食べないともったいない。
(幸い全て平らげる事が可能な胃袋を持っている。
じっくりと時間を掛け、一つずつゆっくりと食べる。
彼が二本目の串に突入する頃でも、こちらはまだ一本目を半分ほどしか食べていなかった。
その半分ほどの串をとりあえず脇に置いて、二本目の肉を齧る。)
――さっきのは焼くより煮る方が合いそう。
これは多分焼くのが一番美味しい。
でも塩よりタレとか味噌とか濃い味付けの方が合う。
(一つ一つどんな調理をするのが合うのかを確かめながら。
もっきゅもっきゅしながら食べかけの串を彼の方に差し出し、食べるかどうかを目で問う。)
■飛鷹与一 > 「まぁ、今回は食べ歩き目的ですからそれは確かに理に適ってますけどね…」
確実に自分より彼女のほうが大食漢だろうなぁ、とか思いつつ。胃袋は流石に人並みの少年。
試し、とばかりに買ったので少年は2本だけだ。ご馳走様、と手を合わせていたら食べ掛けの串を差し出された。
「……どうもです。…んー、こっちの肉は…あぁ、これはアレですね、柑橘系のとか多少混ぜると。
柚胡椒とかイケるかもしれません…うん、でも美味しい」
で、差し出されたお肉の串を頂くのである。こういうのはもう抵抗が無くなった。
まぁ、慣れというか何というかそんな感じだ。しかし、この串焼きは案外当たりかもしれない。
■柊 真白 >
(とは言えゆっくり食べていたら冷めてしまう。
途中から一口だけ齧ってはパックに戻す方向に変える。
もぎゅもぎゅもぎゅ、とあっという間に全種類の試食を終えた。)
どれも面白い。
食べた事がない味。
(野菜の方はこちらのものとそこまで変わらないが、肉はかなり面白かった。
帰りにこちらの肉屋に寄って気に入った肉を買って帰ろう。
試食が済めば、当然実食である。
もっしゃもっしゃと静かに手早く胃袋に収めていく。)
気に入ったのがあれば、食べて良い。
(全種類買ったのは何も味を見るためだけではないし、お腹が空いているからだけではない。
二人で食べるためでもあるのだ。)
■飛鷹与一 > 「確かに、野菜は案外俺達が普段食べているこっちの世界の物とあまり変わりは無いですが…肉は特徴がありますね。
まぁ、他にもいろんな屋台がありますし、肉も野菜も種類は豊富だと思いますが。」
流石に魚介類はこちらの世界のものが基本であるかもしれないが。
ともあれ、少女の感想を聞けばホッとしたように笑う。口に合ったのが幸いだ。
試食タイムが終わったのか、静かにだが手早く本格的に平らげ始める彼女の様子を眺めていたが。
「…え?…あ、はい。じゃあありがたく頂きますね?」
少し戸惑うが、こういうのは遠慮するのが失礼だと思うので頂いていこう。
彼女に比べるとスローペースではあるが、それでもそんなに時間が経たない間に二人で食べ終えてしまうか。
「ご馳走様です。…と、油っぽいもの食べましたし何か次はお腹にもたれないのがいいかもですね…」
勿論、育ち盛りでもあるからまだまだ胃袋は問題ない。
が、脂っこいものばかりだとまぁ胃もたれを起こしそうであるし。
パック等のゴミは近くのゴミ箱に捨てて処分しつつ、食後の一息を楽しんでから立ち上がろうか。
■柊 真白 >
肉質は環境で変わる。
植物もそうだけど、多分そう言う世界の食材だと思う。
(つまり植物はあまり変わらないが、動物がこちらと違う世界。
回っていればこちらの野菜と全く違うものがあるかもしれない。
僅かにだが確実に浮き足立っている。
口の端に肉の欠片が付いてるし。)
じゃあ野菜探そう。
こっちに無いやつ。
(言うが早いか立ち上がる。
先にズンズン行ってしまう、と言う事は無いが、急かすように彼をじっと見る。
はよ、と目が語っていた。)
■飛鷹与一 > 「成る程。ただ、話に聞くところによると、もっと癖の強い食材とかもこっちはあるらしいので。
真白さんも暇な時はここらをブラついてみれば面白い食材手に入るかもですよ?
料理の幅、というかレパートリーも広がりますし、何より味のバリエーションが増えるのがいいと思います」
一応、彼女の表向きというか仮の趣味?が料理という感じにはなっているし。
それに、自分で食べるのだから矢張り色々な素材や味があるに越した事はないだろう。
とはいえ、肉の質が違えば賞味期限や保存方法、調理法も多少変わってくるが。
「真白さん、口の端に食べかす付いてますって。じゃあ次は野菜にしましょうか」
と、苦笑気味に彼女の口の端をこちらの指で拭ってやりつつ、急かす彼女に続いて歩き出す。
「…けど、野菜メインとなると。食べるならやっぱりサラダとか野菜スティック的な所が妥当ですかね」
普通の八百屋は持ち帰るの前提だし、どうせならその場で食べられるのが理想だが。
■柊 真白 >
それは、楽しみ。
(薄くだがにんまりと笑う。
まだ見ぬ食材に目を輝かせながら。)
ありがとう。
――あむ。
(自分で取ろうとしたら、彼が取ってくれた。
礼を言い、ふと思いつく。
食べかすの付いたその指を口に咥える。
ついでに彼の指を舌で嘗め回し、口から離す。)
八百屋で良い。
なじみが無いって言えば、試食はさせてもらえるはず。
どうせ買って帰るし。
(そのまま歩き出した。
八百屋の場所など知らないが、商店街を歩き回っていれば見付かるだろう。)
■飛鷹与一 > (ああ、やっぱり食べるのと料理が好きなんだなぁ、何だかんだでこの人は…)
と、内心で思いつつこちらも笑みを返す。彼女の些細な表情変化も、最近では直ぐに分かるようになってきた。
…うん、だけど慣れない彼女の突飛な行動もある訳で…例えば、今みたいな。
「…っ!…ちょ、真白さん…?」
流石に、指を口に咥えられて驚く。しかも嘗め回された…何だこのエロい光景。
いや、自分が疚しいだけか…と、自制しつつも、落ち着こうと深呼吸を一つ。
「じゃあ、適当に八百屋探しましょうか。…ああ、どうせ荷物大目になりそうですし、俺も手伝いますよ」
彼女の部屋まで買い込んだ食材を運ぶのを手伝う。そういうのも初めてではないし。
ともあれ、八百屋を探してブラつけば程なく見つかるだろう。
店の軒先に新鮮な野菜を陳列しているのが目に留まる。
異邦人街に暮らす現代人向けにこっちの野菜も多いが、矢張り7,8割は見た事がない異世界の野菜だ。
「…これは…どれから手を付けたらいいのか…」
迷う。個人的には、明るい紫色をしたキャベツかレタスのような野菜や、カブに似た黒い球根みたいなのが気になるが。
■柊 真白 >
(彼の驚いた顔に満足気な表情。
やっぱり面白い。
しばらく歩けば、程なく八百屋を発見する。
並んでいるのは間違いなく植物で野菜であるから八百屋なのだろう。
ただし見慣れている八百屋とはかなり様子が違う。
流石にその光景にぱちぱちと瞬きを繰り返すが、怯むことなく店内へ突入。)
これ、どんな野菜?
味は?
食べ方は?
(店主のいらっしゃいの言葉よりも早く質問を浴びせかける。
しかしそこは百戦錬磨の八百屋の店主。
一瞬驚くも、すぐに聞かれたことに答えていく。
幾つか試食もさせてもらい、同行者を半ば放置しつつ店主とやり取りをしていたのだが。)
――。
与一君。
これ面白い。
(差し出すのはキャベツと蓮の花の中間のような見た目の植物。
食べれば秋刀魚の味がする。)
■飛鷹与一 > 気のせいか、こちらをからかう事も彼女のプチ趣味になっていないだろうか?
まぁ、年の功というか、色々とあちらの方が上手なのでこちらが翻弄されるしかない。
まぁ、たまーに彼女を驚かせたりと意表を突ける時もあったりはするのだが。
さて、それはそれとして八百屋らしき店に到着…したら、早速少女は店内に突入。
矢継ぎ早にあれやこれや、野菜について店主に尋ねているのを苦笑気味に見守っていたが。
「…え?どれどれ……モグ……んん!?…これ、サンマの味がする…」
少女の言葉にそちらへと歩み寄れば、差し出されたのはキャベツと蓮の葉の中間みたいなソレ。
店主をチラリと見れば頷いてくれる。試食していいらしい。
なので、失礼して一口食べてみれば…あぁ、これサンマだ。しかも焼き立てのあの香ばしさがある。
「…何だろう、異世界の野菜なのに妙に親近感が」
矢張り、ギャップはあるとしてもこちらの世界で食べたことのある味と同じだからかもしれない。
■柊 真白 >
(店主の話によると、海に自生する植物らしい。
根っこが触手のようになっていて、それで魚を取って食べるのだとか。
さすが異世界、こちらの常識が通用しない。
ちなみに味以外はまんまキャベツのそれである。)
焼けばもっと美味しいんじゃないかな。
(焼きそばに使えば良い味になりそうだ。
他にも栗とサツマイモを足して二を掛けたような濃厚な味のダイコンっぽい野菜。
絞ると牛乳の味の液体の出てくるツルリとしたゴーヤのような野菜。
「アリ」と言う名の見た目は梨、味はリンゴの果物。
缶詰めのような固い殻に覆われている、中身は蜜に浸かったモモのような果物。
そんなものを次々試食しては購入を決めていく。
十数分もしないうちに、パンパンに詰まった袋を両手にぶら下げて八百屋から出てくることになった。)
――調子に乗りすぎた。
(明らかに買いすぎである。
この間の食材をやっと消費して冷凍保存したところなのに、また同じ過ちを繰り返している。
降り注ぐ日差しが恨めしい。)
■飛鷹与一 > 店主の話に、「へぇ…」とか「ほほぅ」とか。素直に感心している少年。
矢張り、身近な食べ物でも異世界となれば色々と常識からぶっ飛んでいるらしい。
魚を捕食する植物か…斬新過ぎるな、こちらの世界の常識で考えると。
「どうでしょう?野菜炒めとか焼きそばにしたら美味しそうな気はしますが」
うーん、と唸りつつもそれ以外の野菜にも目を通したり試食させて貰ったりしていく。
どれもれこれも、味はこちらの世界に馴染みがあるものばかりだが見た目とのギャップが凄い。
ある意味でカルチャーショックに近い衝撃と地味な感動を味わいつつ。
「……うん、まぁ…この展開は正直読めてましたけれど」
十数分後、そこには野菜でパンパンになった袋を両手に提げた少女とそれに続く少年の姿。
流石にアレなので、「俺が持ちますよ」と彼女に申し出ておこう。せめて袋の片方くらいは持つ。
「…うん、未知の食材は判断力を狂わせるみたいですね」
と、苦笑気味に告げつつ。流石にこの荷物だとこのまま食べ歩きは厳しいだろうか。
まぁ、せいぜい肉屋でもう少し買い込んで一度戻るしかないかもしれない。
ここからだと、電車とかもあるとはいえ帰りの距離も考えれば荷物はあまり増やせないし。
■柊 真白 >
不覚。
(食べ歩くどころかロクに歩いても居ない。
未知の食材を前に判断力がさよならしてしまったようだ。
自分一人で持つには重いので、彼の申し出に甘えておこう。
袋を一つ渡す。)
肉屋は最後にする。
(若干うなだれて呟く。
このまま肉屋に行けば、それこそ帰るしかない量の荷物になってしまう。
この量の袋一つであればまだなんとか食べ歩きは出来る。
と言うかする。
ここには買い物に来たわけではない。)
――次、どこいく?
(気を取り直して。
次は何を食べるかと、彼を見上げて尋ねた。)