2018/08/25 のログ
ご案内:「異邦人街」に羽切東華さんが現れました。
■羽切東華 > 久々に戻ってきたこの島は相変わらずで。そして、休学していた学園もつい先月に自主退学。
今は、異邦人街で何でも屋と用心棒の真似事…まぁ、有体に言えば便利屋をしている。
「――とはいえ、まさかゾンビ退治の依頼が俺に来るとはなぁ」
異邦人街では例の”赤いゾンビ”共の発生話は聞かないが…落第街を中心に結構な被害を出しているらしい。
おまけに、発生原因やら何やらが不明瞭な点も多いらしく…。
今回、自分の剣の腕前や”血筋”を知っていた風紀の顔見知りからゾンビ退治を依頼された。
(俺みたいなドロップアウト組にお声が掛かるって事は人手不足なのかなぁ)
と、ぼんやり考えつつ…さて、この依頼はどうしようか。まだ返事は保留中であるが。
異邦人街の一角、とある広場のベンチに腰を下ろして頬杖を付きながら考える。
■羽切東華 > 実際に”試してみた”が、自身の血筋の特性…人外殺しは赤いゾンビ連中にも通用するらしい。
つまり、元が人間だった者たちも既に人間ではなく人ならざる者…と、自身の血筋が判定したのだろう。
「…とはいえ、俺一人で出来る事はたかが知れてるのになぁ…風紀の組織力はどうしたんだか」
個人の、非公式の連中…自身も一応含めて…に、声を掛けて回る時点で厳しそうだが。
今は学園からも離れ、生徒としての枷やしがらみが無い分、自由に動けはする…諸々は自己責任として。
「…こういう時、アイツなら『斬ればよかろう』と一言で纏めるんだろうけど」
生憎、人様の世はそう単純に事は運ばない訳で。うーん、と唸りながら空を見上げる。
■羽切東華 > そもそも感染の危険性がある以上、如何に人外への特攻体質を持っていても油断は出来ない。
「報酬は悪くない…けど、諸々の口止めと危険手当も込みなんだろうなぁ、これ…。」
提示された金額を思い出して溜息。異邦人街で流通している通貨に換算したらどのくらいだったか。
学生を辞めてからこっち、学生街はおろか落第街方面にも対して足を運んでいないが。
(様子見も兼ねて一度現場を見てみるのもいいか…?引き受けるかどうかはそれからでも遅くはないし)
慎重になり過ぎるのも思い切りを殺してしまうが、行き当たりばったりも今回はマズい気がする。
と、あれこれ考えて疲れたのかベンチに背中を預けて一息。便利屋も楽じゃない。
ご案内:「異邦人街」に影打 鈍さんが現れました。
■影打 鈍 >
なんだ、ここにいたのか。
(カランコロンと下駄を鳴らして彼に近付く。
映画から帰れば家に主の姿はなく、どこに行ったと捜し歩いてたどり着いた。)
仕事の話をしてきたのだろう。
どうだった。
(彼の隣に腰を下ろし、十字の瞳孔を彼へと向ける。)
■羽切東華 > 「…ん、お帰り鈍…。映画の方はどうだった?」
カランコロンと聞きなれた下駄の音。ベンチに腰を下ろして背中を深く預けたまま、顔だけをそちらへと向けて。
彼女は異世界の妖刀…色々あってまぁ契約した身である。
その彼女だが、人間について知る為の一環として確か学生街の映画館に行った筈だが…。
「…ん、報酬はまずまずかな。まぁ危険手当と口止め料を込みでって所。
一応、現時点では保留かな。受けるにしろ断るにしろ、迂闊に首を突っ込んで面倒が増えるのは御免だし」
隣に腰を下ろした妖刀娘へと視線を向けて。彼女には変に隠し事はせず堂々と今の考えをぶっちゃけて。
■影打 鈍 >
わからんかった。
人の考えることはわからん。
(それでも収穫はあったけれど。)
何故断る。
受ければよかろう。
どうせ斬って終わりの仕事だろうに。
(中の人間が自分たちのような「よそ者」に回す仕事など大体想像が付く。
そもそも仕事を選んでいられるような立場ではないのだから。)
■羽切東華 > 「――けど、何か”得るものはあった”って顔をしてるよ君は。
少なくとも、映画館に足を運んだのは無駄ではなかったって事だろうね」
彼女の言葉の調子も表情も変わらない。変わらないが何となく分かるのだ。
契約したからかどうなのかは分からないけれど…まぁ、彼女が今後人間を知って行く一助に繋がるならいい。
「…いや、感染の危険性があるからねぇ。…鈍はその点は全く平気そうだけど。
俺は一応ただの人間だからね…感染したら同じゾンビの仲間入りだし。
それに不確定情報も多いから―って、建前を並べてもしょうがない、か」
彼女の言う事は端的で簡潔すぎるが一理はある。斬って終わり。
別に今発生してるゾンビを全て斬り捨てろという無茶な依頼でもないのだ。
「――ま、生活費を稼がないといけないしね…わかった、受けるとするよ。
何時もの通り、鈍は自由に行動してくれ。ただ、俺が頼んだ時は一緒に来てくれよ?」
契約者…所有者としてのお願いだ。命令ではない。そういうのは好かない。
■影打 鈍 >
全くの無駄足というわけではなかったな。
(映画はさっぱりわからなかったけれど。)
感染の危険はない、らしい。
なんでもゾンビになるのは死んだ人間のみとのことだ。
(こちらもこちらで少し調べた。
あくまで噂程度の話だが、生きているものがゾンビになったのならもっと話題になっていてもおかしくはない。)
そうだ。
いつもの通り、斬れるものは私が斬って、斬れないものは汝が斬る。
私も汝もそれしかあるまい。
――あいわかった、任されよ。
■羽切東華 > 「なら、それで十分だよ。後は君の交友関係が広がればそれに越した事は無いけどね。」
刀だからそういうのは不要?いいや、人を知るならそれこそが彼女には必要だと思う訳で。
ともあれ、彼女も彼女でどうやら独自に調べていたらしい。基本、自由にして貰っているのでそれは不思議ではないが。
「…つまり、死ななければ何とでもなる、か。まぁその噂の信憑性がどの程度かによるけど」
自ら実験台になるつもりもないが、生活費も考えると矢張り受けるしかない。
正直、仕事の選り好みが出来るほどに生活費に余裕があるとも言い辛い。
「…と、じゃあ早速受けるって打診をしとこうかな。
…あと、鈍?そろそろ携帯電話の使い方を覚えた?」
と、尋ねつつスマホを取り出して依頼者である風紀委員に返信を。
後は、あちらからの最終確認と仕事のノルマを達成して指定講座に送金して貰えれば完了、と。
■影打 鈍 >
交友関係の広げ方など知らん。
(バッサリ。
自分が知っているのは斬ることだけだ。)
あくまで噂レベルの話だがな。
しかしまぁ信じてもいいぐらいの信憑性はあろうよ。
だが一応風紀に聞いてはおけよ
(風紀が積極的に落第街でゾンビ狩りをしているのもそう判断する根拠の一つだ。
危険手当を出すほどだ、そういう情報があるなら出しているだろう。
念押しも忘れるな、と。)
あぁ
だが汝に連絡するぐらいにしか現状使い道はないが。
(ポケットからスマホを取り出し、スリープから復帰――)
……。
(した直後に固まる。
そのままポケットに戻す。)