2015/06/03 のログ
ご案内:「宗教施設群」にみかんさんが現れました。
みかん > ちょいとそこ行く御仁、待たれい。あいや待たれい。
【宗教施設群の一角を通りすがった男性に声をかける。返答はない。無視しているというより、少女の存在を認識していない様子だ。】
ちょっとお話だけでも……あー。
【そうこうしているうちに、男性は少女の視界から立ち去ってしまった。なすすべなく立ち尽くし、その背中を見送るのみのみかん。】

みかん > 上手く行かんものじゃな。
【定位置に戻って石造りの祠に腰掛ける。バチが当たりそうなものだが当てるとすればこの少女本人だ。】
なんだかんだと言って、あの坊が特別であったのか。さすがに対魔探偵とかなんとかであるな。

ご案内:「宗教施設群」に志葉恭介さんが現れました。
ご案内:「宗教施設群」にミウさんが現れました。
ミウ > (突然、石造りの祠の前に瞬間移動してくる翼の生えた少女の姿があった)
何が上手くいってないのかしら?
(そう、にこりと優雅に笑ってみせる)

志葉恭介 > 【黒外套をはためかせ、学生帽の代わりに三角巾を被って掃除用具を持参した件の退魔探偵である】
やあ。
……おっと。客人が此処に来てるとは。
珍しい事もあるもんだ。

【邪魔をせぬよう、持参した箒で半ば日課となった辺りの掃除を開始する】

みかん > ……。見ればわかりそうなものじゃろが。
【突如として現れた有翼の少女を一瞥、居心地悪そうに返答する。
相手が自分の信徒になりそうもないこと程度はわかるようだ。】

みかん > そっちのは、……毎度ご苦労であるな。
これでよければいくらでも持っていくがよいぞ。
【そういって橙色の橙みたいな果実を手渡す。】

ミウ > 見れば分かりそう……ね。
(そう言って、退魔探偵の男の方へと振り返る)
あなたは、ここの関係者なのかしら?
(きょとんと、首を傾げる)

みかん > こやつは妾の信者1号にして広報部長じゃ。
【悪びれもせずに聞いたことのない役職を押し付ける。】
……よその神に傾倒するほど暇人ではないぞ!

志葉恭介 > 【柑橘を受け取り、むっつりとそれを凝視して】

……何だか餌付けされているような気持ちだ。
少々腹立たしい。

【掃除の手を再開させながら、翼の少女へとメガネ越しに視線をやり】

成り行きで、この小さいのの依頼を受ける事になったタンテイ的な生徒だよ。
いつの間にか信者一号だ。なんともはや。

ミウ > なるほど……。あなたは探偵なのね。
いつの間にかに信者にされていたとは、強引な神なのね。

(神の金髪少女へと向き直る)
別に、信者を横どりしようだなんて思っていないから安心していいわよ。(にこり)
信者第一号という事は、とても大切に扱っているのね。

みかん > そ……それはまあ、当然の話じゃ。
この小僧がおらんかったら、妾は現界もままならぬ存在なのだから……。
【みかんは志葉によってその存在を認識された神である。】

みかん > 【神殿もなければ信者もなく、世界とのよすがもないこのか弱い神にとって、「みえるひと」である志葉に発見されたことは、幸運であるとしか言いようがない。】
だからこうして、神の恩賜をだな。
【また柑橘類を渡す神。】

ミウ > それで、信仰を得ようと、さっきは頑張っていたわけね。
地道な手段で信仰を集めるのは大変よ……?
神というものは、何らかの偉大な事を神話上でやってこなしているわけだものね。

志葉恭介 > ……。

【無心に掃除を続けつつ、ミウとみかんの会話を聞く。大切に扱われているのだろうか。少なくとも死ぬほどの空腹は、貰い受ける謎柑橘により久しく覚えては居ないのだが】
【そして依頼を受けた以上、彼女が神性と記憶を取り戻す手伝いをすることに迷いは無いのだが……】

……いや。渡されても。そんな果物ばっかり食べられないぞ。

で、そっちのは……やっぱり小さくても神な訳なんだろうけど。
手っ取り早く信仰を集める手段とか、無いものかね。

みかん > もっともすぎて耳が痛いわ。……今の妾に出来ることと言えば、せいぜいがこの程度。
【信仰が集まらねば力は取り返せず、力がなければ人は集まらず。ミウに指摘された部分はいかにも正論であり、みかんが陥った悪循環の根幹であった。】

みかん > なんじゃ!好き嫌い言う子にはもうやらんぞ!
【一抱えほども産み出した(?)柑橘類を祠の影に隠す。】

ミウ > 弱い神だと、自然に信仰が下がるものね……。
神の社会というのは、そういうものよね。
(少々酷かもしれないが、それが神の社会の現実なので、実際仕方がない部分がある)

探偵君とあなたで、地道に信仰を集めるにしても、中々難しそうね……。
(どうしたものか、と下級の神の視点に頑張ってなろうとして考えてみるが、もともと傲慢な神なので、それも難しかった)

ミウ > 手っ取り早い手段は、分かりやすいのは世界創造。
軽めだと、神話級の怪物を退治しても結構信仰は集まるわ。
でも、そんな事できるのはかなりの力を持った神に限られるわね。
>恭介

みかん > まあ、弱肉強食は世の習い、神や怪異に限った話ではないがな……。
【ナチュラルに見下されている件については流す。少なくとも現状、この二柱の隔絶は天と地ほどもある。】

志葉恭介 > ……意外と世知辛いな神の社会。
そして世知辛い割に滅茶苦茶スケールが大きいな。ちょっと埒外です。

【包み隠さない正直な感想である。指摘の通り、前途は難しいものであった】

というか記憶も無いってのがな。過去の栄光とかも誇れないから人も集めづらいし。
あと、別に嫌いな訳ではない。腹持ちがやたら良いしありがたくは思ってる。
……本当だからな。

ミウ > 下級の神から見れば、そもそも神話に名前すら登場していなくて世知辛いケースもあるかもしれないわね。
神だもの、スケール自体はでかくなるわよ。
(そう、上品に笑ってみせる)

でも、成り上がりたいという信念を持って知名度をあげれば、一発逆転いけるかもしれないわね。

ミウ > あなた、記憶がないのね……。
その記憶が戻れば、神の力が高まる……というのは、一種の希望かしらね。

みかん > ……さてな。
だがまあ、自分が何者か思い出せれば、本来の姿を取り戻す手掛かりとしてこれ以上のものもあるまい。
【つまりは、その「本来の姿」とやらが、どの程度大したものであるのかがわからないので。
そういう意味では、記憶を取り戻すことにも不安がないではないのだが。】

みかん > ……妾のように自分の行く末に悩むことすら出来ず、「門」からこちらに放り出されて泡沫のように消え去った、そういう同胞もいたのかもしれん。
それを思えば、妾は十分に果報者なのかもな。
【天を仰いで呟くように。】

ミウ > 当面は、自分の記憶を辿っていくのはどうかしら?
本来のあなたの姿は、とても立派な神格の持ち主かもしれないわよ。
(創造神……つまり神格がトップレベルに高い神なりになんとか、応援しようとする言葉を見つけようとする)

みかん > 有り難い言葉じゃのう。ーーそれに、
【と、ミウを見て笑う。】
おぬしに認識されたことによって、妾の存在も一段階確固たるものになった、という考え方もあるな。
改めて礼を言う。

志葉恭介 > ……。

【箒を動かす手が止まった】
【志葉はこちらの地球の者であり、魔を討滅する家系にある。「門」の向こう側から訪れ、人に害為すあやかしを打ち倒した事も一度や二度ではない】
【故に、その中には今のみかんのように放り出され、記憶も権能も、そして理性さえも失った者も居たのであろうか……そんな想いが、脳裏に過った】

……門、と言えば。あんたもやっぱり、『あっち側』の神様なのか?

ミウ > 信仰で身体を保つタイプの神だと、確かにこちらの世界に来た途端に信仰ゼロで神の力の全てを失ってしまうものね……。
無念な同胞だわ……。
(同じく、天を仰ぐ)

ミウ > わたしもあなたの同胞、『神』だもの。
あなたの事を認識出来て当然と言えば、当然ね。
(そう優雅に笑ってみせる)
わたしがあなたの存在を認めているから、そう簡単に消えたりなんてしないわよ。
礼には及ばないわ。(にこり)

ミウ > ええ。わたしは、ある異世界を創造した神よ。
でもある日、門に飲み込まれてしまったわ。
要するに、うっかりこの世界に来てしまったという事ね。
(苦笑してみせる)
>恭介

みかん > うう、同じ立場だというのにこの余裕が眩しい。このままだと妾がおぬしの信徒になってしまいそうじゃ……。
志葉恭介 > 世界の創造神、ね……拝謁に預かり光栄と言うべきなのか。
一介の只人には想像が及ばなさすぎるものだ。
とは言え、最早なんでもアリアリなのが現代の此処なのだろうけれど。

【嘆息しつつ、なんだか卑屈な事を言うみかんを見やり】

俺の立場が無さすぎるから勘弁してください。

ミウ > 信徒になってくれる神は歓迎よ。(にこり)
でも、その前にそれが自信の神としての在り方として正しいのかよく考えてからにする事ね。
あなたにも神としての信念があるでしょう?
(そう優しい顔で述べる)
>みかん

みかん > うむーー。
正直なことを言えば、記憶や力を取り戻せなくても別によいのではないか……そんな風に考えていた部分があったのじゃ。
だがそれでは、せっかく妾を見出だしてくれた者に申し訳が立たぬ。
妾はおぬしのためにも、立派な神様として再起を果たすことを誓おう。

ミウ > そうね。
わたしに出会えた事を栄光に思うといいわよ。
(そう、優雅に、だが冗談っぽく言う)
確かにこの学園で色んな人と出会ってきたけれど、本当になんでもありすぎるわね。
>恭介

みかん > さて、少々話し疲れた。妾は少し休む。
【竹籠に押し込まれた大量の果実は、暇に任せて作り出したものなのだろうが。
ほとんど異能の力を失った彼女にとっては、恐らく相当の疲労を伴うものだったのだろう。】

ミウ > あなたがそう決めたのなら、それがあなたの進む道ね。
(上品に笑う)
あなたの事、応援しているわよ。
いつかは、立派な神の一柱になっている事を期待しているわ。
その誓い、確かにこの創造神ミウが聞いたわよ。
>みかん

ミウ > ええ。ゆっくり、休むといいわ。
(そうにこりと微笑む)

志葉恭介 > これは依頼だ。
受けた以上はしっかり達成するのが流儀だ。

……それだけの話だ。

【見出した者である彼は、決意を改めるみかんに対してそう言って。眩しいものから目を背けるように、祠に背を向ける】

全く、これだけなんでもありだと常識の埒外を常識とせねばならん。
それは門の向こう側から来たあんた達も同じなんだろうけれどね。

【優雅に笑むミウに皮肉っぽい笑みを返すが、それは悪感情からのものではない】

ミウ > この学園にいる以上、常識的な考え方は通用しないと思っていた方がいいわね。
もちろんそうよ。
神にとっても、こちらの世界は未知なる世界になるわ。
こう見えても、わたしも最初は少々戸惑ったものよ。
(両手を広げて、苦笑してみせる)
>恭介

志葉恭介 > 神と言えど、未だ知らぬものには戸惑うし、心躍るものか……
妙な気分だね。まるで俺たちと差が無いみたいで。

故に、上手く付き合っていけるものだろうが。

【肩を竦めて箒を祠の裏へと立てかける。掃除は、とっくに終わっていた】

――さて。俺もそろそろお暇しよう。
興味深い話をありがとう、創造神サマ。

みかん > ではな。また会う日を楽しみにしているーー。
【そう残して、金髪の少女はかき消えた。後に残ったのは寂れた小さな祠のみーーいや正確には、よく手入れされた小さな祠のみ、である。】

ミウ > 神でも、全てを知っているわけではないわ。
感情のある神は、確かに人間らしいところもあるかもしれないわね。

行くのね。またね、人間。(にこりと手を振る)
どういたしまして(と、上品に微笑む)

ミウ > 祠の神も、またね
(優雅に手を振る)

わたしもそろそろ行こうかしらね。
そう言って、その場から煙のように消えていった。

ご案内:「宗教施設群」からミウさんが去りました。
志葉恭介 > 【黒外套をはためかせ、柑橘が満載となった竹籠を抱え】
【代わりに真新しい紙袋を置いていく。ありふれた携帯ショップの名が印刷されたそれの中には、真新しい普及品のスマートフォンが1セット】

ああ、後はお供え物。柑橘の礼として受け取っとくが良いさ。
俺にはさっぱり使い方は分からないけれど、どうせ時間は余っているだろう?

【主の眠った祠にそう呼びかけ、退魔探偵は去っていく。掃除夫のような三角巾を被ったままで】

ご案内:「宗教施設群」から志葉恭介さんが去りました。
ご案内:「宗教施設群」からみかんさんが去りました。
ご案内:「みかんの祠」にみかんさんが現れました。
みかん > ……。
【神妙な面持ちで手元を見つめる神。その小さな手に握られているのは、普及型のスマートフォンである。機種という意味では手堅いチョイスだが、オレンジ色のケースが遊び心か。】
…………。
【もう片方の手には紙媒体の説明書。見比べながらおそるおそる液晶画面をタッチし、蝸牛のごとき歩みで操作を進める。】
………………。
【かれこれ小一時間もそうしていただろうか。何事かやり遂げた顔で大きく息を吐き、みかんは額を拭った。】

みかん > ふー……。まあ上等じゃろうて。
これで多少の宣伝広告になればいいがのう。
【疲弊した顔で自身の神殿にもたれかかる。柑橘類を思わせる配色の電子機器を後生大事そうに懐にしまって、神は休息日に入った。】

ご案内:「みかんの祠」からみかんさんが去りました。
ご案内:「蒼穹の祭壇」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > (──ずる、ずる、と包帯を巻いた腕に身の丈ほどある大剣の、その柄を持って剣を引き摺りやって来た)

……ああ、もう!
場所は分かってたけど、こんな重いモン持って来るって所まで考えが至らなかった!

(馬鹿か俺は、と独り苦笑しつつ引きずる剣を見る。
抜き身の大剣だ。間違いなく大剣だった。その刀身はまるで血に濡れたかのように真っ赤である。
いや、よく見れば柄の先端からすべてにおいて真っ赤であった)

ご案内:「蒼穹の祭壇」から東雲七生さんが去りました。