2015/06/17 のログ
ご案内:「みかんの祠(仮)」に志葉恭介さんが現れました。
ご案内:「みかんの祠(仮)」にみかんさんが現れました。
ご案内:「みかんの祠(仮)」からみかんさんが去りました。
ご案内:「みかんの祠(仮)」にみかんさんが現れました。
ご案内:「みかんの祠(仮)」に橿原眞人さんが現れました。
志葉恭介 > 【そう言えば、此処に誰かを連れてくるのは初めてだな。そんな事を考えながら掃除道具を担いで歩みを進める】
【後ろからついて来る人物は、あまりこういう所に縁のある人物とは思えないが――】

……そう言えば。中々に自信満々だったけれど。
橿原本人の業前というのを確認できていないな……

【やがて辿り着いた青磁を思わせる艶のある石を前に、先ずは日課となった掃き掃除】

やあ、起きているかな。

みかん > 【恭介が件の祠を訪れると、境内から数人の子供達が走り去っていくところだった。
子供といってもいわゆる人類のそれとは限らず、様々な意味での異邦人たちの混成部隊であったが。】
やかましくておちおち寝ておれんわ。

橿原眞人 > 心配するなよ、仮に俺がどれだけ話を盛ってたとしてもお前よりは遥かに上だよ。電子関係はな。
(眞人は異邦人街の宗教施設の集まった場所を恭介と闊歩していた。
 眞人の腕前を確認していないという恭介の言葉に安心しろといいながら歩いていく。)
……これが言ってた祠か? 確かに祠って感じの規模だな……。
あっ、どうも……神様ですか。
こいつから聞いてるかどうかわかりませんが、俺は橿原眞人っていいます。
(件の神様らしい少女が現れると、頭を下げる。)

みかん > いかにも、妾が神様じゃ。
名前は仮にみかんという。よろしく信奉してたもれ。
【祠の上に腰掛け、諸手を広げて鷹揚に微笑む。
ついでになんか柑橘類を渡す。】
それにしても……恭介、人間の知り合いがおったのか。

志葉恭介 > 何だか日に日に賑やかになっていくな。

【走り去る異種族混合の子供の群れを見送りながら、そんな台詞を呟き】

……そりゃあ俺より電子関係で下手の人間というのの方が珍しいであろうよ……

【自己紹介する眞人を指さし、眼鏡を押し上げて】

前に言っていた電子神社がどうの、アレを実現出来そうなやつというのがこいつだ。
年上を敬うという事を知らん後輩なのだが……おい、なんで俺には敬語じゃないのにみかんには敬語なんだ君は。

みかん > どうもこの辺の子らには、充電が出来ておやつが生る木みたいな扱いを受けておるらしいのう。
まあよいわ、認知度が高まるのは確かである。青田買いじゃ。
【見れば祠の周りには駄菓子やら玩具やらがいくつか奉納されていた。】

橿原眞人 > ……なるほど、仮の名前の通りですね。
ありがたくいただきますよ。今回は俺も力になれると思います。
信奉のほうはわかりませんが……。
(柑橘類を受け取って言う。)

いや、あらかじめ神様って聞いてたらそりゃ違うだろう。
前に破壊神を自称してるやつにもあったけど、そんな感じじゃないしな。
それにお前と俺は同い年だよ。お前に払う敬意はないな。
(からかうように恭介に言う。)そもそもお前が神様に敬語じゃないだろ。

どうにも普通に顕現してらっしゃるようだが、これで外に出れないのか……?

みかん > まあ……これでも最初に比べれば、ずいぶん遠くまで行けるようになったのだが、の。
【そう言うと、おもむろに祠から飛び降りて、とことこと歩き出す。
1m離れ、10m離れて、恭介と眞人の脇を通り越して進むと――】
この辺じゃの。
【言うなり、少女の姿が消えた。
二人が視線を戻すと、みかんの姿は祠のすぐそばに戻っている。】

志葉恭介 > 君ら大概失礼だな。

【眼鏡は光った。扠置き、まるきり子供の遊び場のような、それでいて微笑ましい敬意のかいま見える祠の周りのお供え物を纏めて持ってきたカゴに入れる】

……ま、という訳だな。
斎場なりを持ち歩ければこの現状も改善出来るんじゃないかと考えたという事だ。

橿原眞人 > ……なるほど。
確かにこれだと不便ですな。
堂々と道を歩いている神様もいればこういう状況にある神様もいるというわけか。
(祠からある距離離れるとどうにもこの神様は祠に戻されてしまうらしい。)

大体話は分かった。聞いてたとおりだな。
俺も試すのは実際初めてだが、理論上は問題ないはずだ。
電脳世界を経由して、疑似的な依代、それが置かれた斎場を作るわけだ。
……後はその神様の力次第だろうな。

それで、神様。
神様は霊体とかなんか……そういう状態にはなれるんですかね?

みかん > 少なくともこの地において、神という言葉も大概曖昧な表現じゃからのう……。
【自らの置かれた立場を棚に上げた……というか、自嘲的な物言いである。】
そういうのは問題なさそうじゃな。
顕現しようと思っても人の子らに認識されなかったりもするわほほほ。
【ヤケクソ気味な笑い声を残してみかんの姿が掻き消える。
ここまで来ると神様というより、もっとおぼろげな存在にも思えた。】

志葉恭介 > 大まかな発想はともかく、実現するのは俺では無理だからな。
実際橿原の助力は有り難い。

【眞人とみかんのやりとりを聞きながらそう言って、少し手持ち無沙汰を感じて】
【箒を動かして少しでもその感覚を紛らわせようとする】

……所詮、退魔師などそんなもんなのかも知れん。

【自嘲気味な呟きは小さく風に巻かれ、二人に届いたかどうかは分からない】

みかん > どうしたのじゃ、暗いぞ恭介!
みかん食べるか!
【柑橘類を握った拳でその細い背中を叩く。
本人が「みかん」とは言ったものの、その正体は今のところわかっていない。】

橿原眞人 > なるほど、でしたら問題はなさそうだ。
俺は今魔術の電子化を研究しています。その結果が今日持ってきたものですよ。
こういう言い方は失礼かもしれませんが……多少おぼろげであった方が、今回はやりやすい。
物理的存在だった場合はどうしようもありませんからね。
神という概念がどの世界でも同じとは限らないが……少なくとも貴女は信仰が力になると聞いている。
だから、今日の手段は一時的なもの。最終的には、その信仰を集めて本来の力を取り戻す。
そのための手段だと思ってください。
(そういうと、自分のタブレットを取り出す。)

おい志葉ァ、スマホあの時に買ったよな。
今からお前の端末に俺の作ったプログラムを送るぜ。
(恭介の方を見て)
退魔師なんだろ。どんなレベルでもいいが……「神降ろし」みたいなことはできるか?
一応俺も準備があるから俺がやってもいいが……そういうのはお前の方が得意だろう。
まあ別に、お前の術式にそういったものそのものがなくてもいい。俺のほうで降神の用意はある。
だがこれは、お前がやるべきだと思うぜ。お前が神様のために考えてきたことなんだからな。

今から、この神様を電子の斎場に降神させる儀式を行おうと思う。

志葉恭介 > いってぇ……今は食ってる場合じゃないだろ。後で貰う。

【後頭部を掻きつつ、箒を持った手を止めて。眞人の言葉に首を傾げ】
【ポケットから取り出したスマートフォンと眞人、そしてみかんを見比べる】

護摩行で良いのならば。
神道の方は不得手でね。

【そう言って、外套の中から取り出したのはガラス製の小さな灯籠と、その中に灯った火】

宜しく頼む。
……あと、君もな。みかん。

みかん > 電子の妖精……。
【またくだらない知識を拾ってきたようだ。】
うむ。よろしく頼むぞ、人の子らよ。
首尾よく妾の権勢が復活した暁には、そなたらの名を宗教史の教科書に刻もうと思う。

橿原眞人 > オーケイ。もともとどういう信仰がされていたかよくわからない神様だ。
神道式でも仏教式でも陰陽道式でもなんでもいい。
要は出来ればいいわけだ。神とよばれるような存在を、この電子の斎場に降ろすことを。
こっちで電子関係は操作する。ちょっとしたハッキングになるが、我慢してくれ。
今回だけだ。
志葉、神様、よろしく頼むぜ。……ま、それに近い所はあるかもな。電子の妖精……。
ああ、楽しみにしてますよ神様。新しい時代の宗教史に残るとは光栄だ。

よし、じゃあ行くぜ。神様は霊体になって、志葉はそれをお前のスマホに向けて……神降しするんだ。
電子関係の調整は俺がやる。――電子の「門」を開くぞ。

(そう言うと、眞人はタブレットを操作しはじめる。かなりのスピードで何かを演算しているらしい。
 それに呼応するかのように、恭介のタブレットに送信したプログラムが勝手に起動しはじめる。
 画面に現れるのは無数の文字列。様々な宗教の儀式などで行われる祭祀に関係する記述。
 魔術的な発光が画面に満ちていく。)

――開錠!

(眞人がそう叫び、タブレットの前で「鍵」を回すような動作を行う。
 そうすれば、タブレットの前に、疑似的な「門」のような物が出現した。
 電子で構成された門だ。)

準備は整った! 次は神様と志葉だ!
神様を、この門に向けて送るんだ!