2015/08/21 のログ
ご案内:「保健課大聖堂」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > 「ふぅ~」保健課大聖堂の入口脇で、
額の汗を拭いてリュックサックから補水液を出して
飲み干す陽子。保健課からここまで、約25キロを
40分かからず走り通した所だ。近くのみんなのト
イレで制服に着替えると、大聖堂に入る。今日も保
健課から薬剤の配達だ。
「こんにちわ。保健課から薬剤の配達です」と、顔を
覚えた受付のシスターに挨拶すると、『暑い中走っ
ての配達、お疲れ様です』と答えるシスター。保健
課と保健病院への直通電話以外は、テクノロジーの
痕跡は無いが、逆に魔術や聖なる力が満ちている気
配が、魔術の素養の無い陽子にも感じられる。
直ぐに担当の神官が薬剤の中身を確認に現れ、数量
を確認する。それを待っている間に、ふと前回ここ
に来たときにケバブをご馳走になった異邦人の事を
思い出した陽子は、受付のシスターに彼女の外見を
説明し、どんな種族か知らないかと聞いてみる。
『お話を聞く限り、高位のサキュバスのように聞こ
えますが、だとしたら貴女は生気を吸い尽くされて
生きて無いはずです。もし可能ならば、今度彼女に
会ったらば、この大聖堂に連れてきて貰えませんか?
もし本当にサキュバスならば野放しにしておけませ
ん』と顔色を変えるシスター。
自分と六連星さんが知り合った異邦人がそんな物騒
な存在だとは知らなかった陽子は、
「もし、サキュリスさんがその…サキュバスだった場
合、彼女はどうなるのですか?」とシスターに尋ねる
と、シスターは
『恐らく今までに千や万の人命を吸い尽くして来た
でしょうから、ここで封印か悪魔祓いされる事にな
るかと…』と答える。保健課の使命は生徒の命を守
る事であり、それを脅かす存在は病原体から悪魔ま
で排除の対象となる。
しかし、知人の死を目の当たりにしたばかりの陽子
にとっては、新たな顔見知りが排除の対象となると
いう考えはあまり気分の良い物ではなかったので、
「もし、また会うことがあれば、詳しい事情を聞い
てみますよ」とだけ言うと、確認を終えた神官から受
領書を受け取り、保健課まで帰るのだった。

ご案内:「保健課大聖堂」から嶋野陽子さんが去りました。