2015/09/18 のログ
蒼穹 > おでんは美味しいよー。
中でも膳と卵が良い。あとじゃがいも。ふー、想像するだけで美味しそうだよ。
ってわけで頑張ってね。

(あくまで働くのは彼女。なんというか、凄い得である。5万差し引いても手元にその倍は残りそうだ。
内心ほくそ笑むのであった。)

ほうほう。…雪城氷架って人が山ほど炎出せるんだっけなー。
ま、異能じゃなくて魔術なら行けるけど。
…加減が難しいけど…燈れ炎、ファイア。

(片目を閉じて人差し指を見据える。ふっと息をかけながら詠唱。
マッチで擦った程度の炎が己の指先に燈った。実に小規模で、
己の知る一番段階が低い火属性魔法。子供でも使える安全性。)

迦具楽 >  
「んー、聞き覚えがあるわね。
 まあ会う機会でもあれば、少しご馳走になりたいところだけど。
 ……ちなみに、その規模、質の炎だとどれくらいか。聞きたい?」

【じいっと、指先にともった炎を眺めて。
 しかし、これ以上意地悪するのもと思い、新たな提案を】

「一応ね、後々蓄えてから増改築、って言うのは出来るわよ。
 一度に作るより、最終的な消費量は増えるけど……まあ、そのほうが現実的よね」

【ちなみにそれだけのエネルギーを、食料によって与えようとすれば。
 普通に家を建てるより高くつくことは間違いない】

蒼穹 > うわ、自重しないね。
そうそう、何か有名だよね、あの人。
…山二つ分、1000度くらいで良いなら今すぐ小数点以下秒で用意できるけど?

(意地悪さを感じ取ってかここでむっとして張り合うのである。
虚勢なのか虚言なのか知らないが、兎にも角にも大人げない。)

なんかさ、分割払いってちょっとアレじゃない…?
人間八十人ね…。あ、ところでハンターって分身出来るらしいじゃん?

(あれって人間一人にカウントされるのだろうか。分からないが、取り敢えず聞いてみる。)

取り敢えずこの炎でも食べてなさーい。
仕方ないな、やっぱりそうするしかないかなぁ…。

(困り顔して片手で頬杖、もう片手に燈った炎を押し付けながら、悩まし気にだだっ広いだけの更地を見まわした。)

迦具楽 >  
「……本当にそれだけ用意できるなら、風呂トイレくらいは作れるわね。
 水道は業者に頼んで引いてもらうしかないけど」

【虚勢なのかなんなのか。
 それは分からなかったが、一応律儀に答えるが】

「ハンターじゃなくて、シーフね。
 アレはちょっと。本体だけなら1.5人分くらいなんだけど」

【そう答えながら、ともっていた炎はあっさりと吸収していく】

「ま、気が進まなくても私が屋根の下で寝たいから勝手に作るけどね。
 風呂水道を付けたいって言うなら少し待ってもいいけど」

蒼穹 > …ほう?

(これはやるしかない。風呂トイレ。どちらもいらないが、あって損もしないだろう。
あ、でも、御風呂はいるかも。)

ごめん、炎はあんまり専門じゃないから足りないかもしれないけど。
やってみよう。燈れ炎、ファイアーっ!

(使う魔法は相変わらず初級だった。実際純粋な炎の魔法はそれくらいしか使えないのだが黙っておく。
ただ、込める魔力の加減を変えただけ。
言ってしまえば「今のはメラゾーマではない」の半ば暴力的理論である。
指先から吸収されたのを確認すれば、ふっと一息指に息を掛ける。
先程が花壇の土を小指で掬った程度なら、花壇の土をひっくり返す程度の魔力を込めた程度。
何の山が基準かは微妙だが、更地を十数回焼き払える程度の炎が山を横に倒したような形を成して、
弾けるように燃え上がる。草があったら大火事だろうが、更地は燃えず。
ゴォ、と方向のような音に、パチパチと飛び散る音。その炎の矛先を迦具楽へと向けた。

…サイズ調整誤っただろうか。彼女は小さいので、いくら炎を吸収できても、広範囲に広げれば意味はない。

…ひょっとしなくてもこれって単に自分のエネルギー渡してるだけでは?

…見栄張ったはいいが、笑われないだろうか。

今更ちょっとした色んな後悔が過ったが、口にはしなかった。)

…し、シーフ。素で間違えた。ごめんね、私疲れてるんだ。

(大嘘である。最近ハンターが討伐された報告を見たからその影響なのだろう。恐らく。
おでこを掻きながら、何か悔しそうに訂正した。)

うん?そうなの?
永遠にこう…分身させまくってそれ取り込んでたら美味しく頂けたり…んな事はないか。
兎も角…仕方ない。提供したのも仕事を頼んだのも私だし、好きな物建てると良いさ。

(炎を好き好きに吸収できる体質と言うのも便利である。色々羨ましいが…今はさておこう。)

迦具楽 >  
「――うわ、ほんとにやった!?」

【頭の悪い規模の炎が向けられて、目を丸くして驚く。
 しかし、炎自体はそれがまるで当たり前、元々そう有るべきだったかのように、迦具楽へと吸い込まれるように消えていく。
 驚いたのは、ほんとにこれだけの規模の炎を出現させる非常識さに対してだった。
 さすが破壊神、やることのスケールがちがう】

「そんなに疲れてるなら、そのうちマッサージチェアでも作ってあげるわよ」

【もちろん、今のように炎を吸収させてくれるのなら、という前提はあるが】

「じゃあ、基本的には好きに建てさせてもらうわね。
 ……まあ、この炎に免じて、食べ物と炎をくれたぶんだけ、蒼穹の希望も聞いてあげるけど」

【涼しげな様子で炎を吸収しながら、この質と火力でならどの程度のことができるか、と再計算。
 ……この調子なら本当に、風呂トイレはともかく設備二つ分くらいは用意できるかもしれない】

蒼穹 > …うはぁ。

(吸収と言うか、寧ろ一体化に見える。
馬鹿みたいに広げてしまったが、何だかんだで収束していく。
炎で当たりが見えなくなったのは、ほんの一瞬の出来事だった。
撃ち放った勢いと吸い込まれる勢いで、殆ど見えなかった更地は直ぐに元通り。)

マッサージチェアって。人をババア扱いするんじゃないよ。超老齢だけど。
そだね。じゃあ取り敢えず二階建てで。トイレもお風呂もキッチンもあった方が良いよね。
今話題のさんえるでぃーけーとかいうヤツ。御飯と炎ならどっちが効率いいんだろう…。

(ふー、ふー、とまた指先に息を掛ける。純粋な炎のみの魔術をあの規模で使うのは、恥ずかしいながら初めてだ。
加減を誤らなかった様で何よりと一安心。)

迦具楽 >  
「……ま、これくらならね。
 炎によっては、吸収しきれなかったり、吸収できても悪影響あったりとかするんだけど」

【吸収し終えて、どうやらそんなこともなく、炎は消えうせる。
 新たに蓄積されたエネルギーを元に、出力可能な分を再計算……さて】

「あら、なら要らないのね。
 んー、今の分だと、トイレor風呂……つまりもう一部屋創るので限界ね。
 急がないなら、とりあえずそれぞれの部屋だけ用意しない?
 六畳間二つ分、くらいだけど」

【それ以上広い部屋となると、少々困るところだが。
 まあそれも後々拡大することは可能だし、一先ずはという提案で】

蒼穹 > ふむ。じゃあ地獄の業火なんかは、吸ったら悪影響あったりするのかな。

(今のは純粋な炎の魔法に依る、純粋な炎だったけれど。
何処までが炎として換算されるのだろう。ともあれ、今のは綺麗サッパリ消え去った。)

淡泊だね?!要らないとは言ってないよ。
でもどっちかっていうとゆったりできるソファとかあった方が良いかも。
ま、これは次にお給料入ったら自分で買おうかな。

(欲しいものが増えていくこの頃。真っ当に働くのは馬鹿らしいが、達成感だけはある。
別に奪ってくるでも何でもできるのだが。)

んー、成程。六畳間、十分じゃん。
…っていうかよく分かってるね。RPGで言えば、自分で自分のMP見えてるみたいなもんでしょ。
つくづく便利だよね…。

(そんな羨望を漏らしながら、提案には頷いた。)

迦具楽 >  
「さあ……どうなのかしら。
 実際に見たことないものはなんともいえないわね」

【炎という概念に縛られていれば、吸収できないということは無いはずだが。さて。
 いずれ色々試してみたいとは思うものの。
 余計なものをもらうのも嫌なため、悩みどころだった】

「んー、なら部屋二つと……ソファくらいはサービスしてあげる。
 代わりに報酬の御飯に少し上乗せしてくれない?」

【そう、上目遣いに可愛く(してるつもりで)頼んでみる。
 働けばおなかは減るのだ。
 少しでも多く、美味しいものが食べられるならそれに越したことは無い】

「そんなの、人間だってどれだけ動いたら疲れるかーって感覚で分かるでしょ?
 それと同じよ。後は色々試した結果と、計測と、数値化して計算してるだけ。
 ……じゃ、手を貸してもらえる?」

【そう言って手を差し出す。
 それは見た目、握手を求めているようにしか見えないが】

「私ね、人の体温を奪うと、そいつの魂も少し食べられるのよ。
 同時に蓄積された経験とか、記憶とか、そういうのも少しもらったりね。
 まあ人以外のは食べられないから、蒼穹だと無理かもしれないけど、イメージくらいならたぶん、読み取れるし。

 ――ほら、私デザイナーじゃないから、苦情が来ても困るのよ。
 外観と自分の部屋は任せるから、私に少し、体温よこしなさい」

【そう、面倒くさそうに早口で説明すると。
 早くしろといわんばかりに、手を突き出す】

蒼穹 > …見てみる?

(ここぞとばかりに髪をかき上げながらニヤッと笑って見せる。
それこそ余計なお世話である。)

キミねぇ。あざといよ。

(おでこツンと。一蹴。

したかと思いきや。)

ま、まぁ…良いよ。うん。
どうせいっぱい貰えるし、この頃羽振りもいいの。ちょっとくらい贅沢させてあげる。

(上目遣いが効いたのだろうか。単に聞き入れただけなのだろうか―――。)

私は疲れないからようわからん。
…ただまぁ、キミの脳味噌が色々やばいのは分かったよ。

(数値とか、計測とか、まるで機械みたいじゃないかと思う。)

ん?…え?
ああ…うん。ロクな記憶ないし、魂…魂ねぇ。あんまり良い気分じゃないけど。
ああはいはい、分かった分かった。

(つき出された手。急かさんばかりの仕草にひょいと己の手を差し出した。)

ま、つまり私は何か自分の希望をイメージすれば良いって事かな?
…それにしても、何だかそれっぽい部屋が思いつかない。
…おとちゃんに女の子女の子してる部屋ってどんなのか聞きたい!あああああ…!

(生活経験。特にまともな御部屋で…それも私室で大人しく暮らすとか寝泊りとか、
そう言ったものに一切縁がなかったのである。必然と言えば、必然だが。
…どうなることやら。)

迦具楽 >  
「……遠慮しておくわ」

【流石にお近づきになりたい代物じゃないのでお断り。
 そしておでこを突かれれば、『あう』と額を押さえる】

「やった、よーし、やる気出てきた!」

【精製する材質はなるべくいいものにしてあげよう。
 そんな事を思いつつ、蒼穹の手を握り】

「ああ平気よ、人以外は食べられないって言ったでしょ?
 蒼穹が見せようって思ってるイメージくらいしか読み取れないわ。
 だ、か、ら。
 しっかりとイメージしてね?
 じゃないとたぶん、とんでもないのが出来ちゃうから」

【そう、もう一度念押すように説明し。
 蒼穹が内心で思ったように――”プログラム”が奔る】

    search    load   Optimization
 ――《検索》――《読込》――《最適化》――

   convert   Creation
 ――《変換》――《創造》――

【蒼穹の体温を読み取り、建築の方法、必要な材料、その材質を蓄積した”魂”から検索。
 それを読み取り、現状に合わせて最適化していく。
 そこに蒼穹のイメージと自分のイメージを混ぜ合わせ、エネルギーを変換。
 迦具楽の足元から黒い《原初の混沌》が溢れ出し、うねりながら、波打ちながら、ある形をつくり、物質へ精製されていく。
 そうして創造されたものは――】

「……ごめん、リテイク」

【状態を固定化する前に気づけてよかったと思いつつ、異常極まりない非ユークリッド幾何学的な外形になりかけていたエネルギーを、今度は互いのイメージにあわせて丁寧に少しずつ整形していく。
 そして、およそ十五分程度か。
 見るものが居れば正気を失いそうな光景が何度か繰り返され。
 漸く出来たのは、どこにでもありそうな、一軒家風の小さな建物。
 六畳間が二つしかない小さな家だったが、これが自分の家になるのだと思うと感慨深い。
 ついでに、祭壇らしい黒い石には、柱と屋根を付けてそれっぽく見えるように。
 色々やばいものを見せてしまったお詫びも兼ねて】

「――ま、一先ずはこんなところって、事で。
 さーっ、御飯食べに行こう御飯!」

【まるで大仕事を終えた後のように、満足げな表情を浮かべ。
 だというのに家には入らずさっさと背を向けて。
 蒼穹を誘うようにしながら、夕食のために迷いなく歩き出すのだった】

ご案内:「宗教施設郡の一角」から迦具楽さんが去りました。
ご案内:「宗教施設郡の一角」から蒼穹さんが去りました。