2015/10/28 のログ
ご案内:「教会跡」にマクアさんが現れました。
■マクア > (異邦人街の宗教施設群。まだ、大通りの方からは常世祭で盛り上がる声が聞こえるそんな場所。
そこから狭い路地に入り奥へ奥へ奥へと進む。その建物はそこにあった。
人目をはばかるような立地に建てられた教会。離れて見てもボロボロで今にも崩れそうに見える。
もし中に入ろうとする人があるならば雨ざらしになっていた立ち入り禁止の看板を目にするだろう。
公安委員会と記されたその看板には弱い魔法がかかっており好奇心のみでここに入るものを躊躇わせる。
そこまでして何故立ち入り禁止にするのだろう。誰が使っている様子もないこの廃教会を)
■マクア > (その建物の中は外同様に崩れている。いや、中の方が尚酷い有様だ。もともと立っていただろう石像は粉々
に打ち砕かれ、ステンドグラスも全て割られ、壁画が描かれていたであろう壁は削り取られていた。
何故そこまでする必要があったのだろうか。執拗なまでにすべてが壊された室内に残されたのは瓦礫のみ
何を信仰していたのだろうかそれを推察することですら難しいほどに何も残っていない。
壊れた屋根の隙間から入ってくる月の光が小さな影しかできない室内を寂しく照らす。)
■マクア > (雲が星を月の明かりを隠す。教会跡は闇に包まれる。何も見えない暗闇に
再び月が顔を出したときそこには少女がいた。光のない暗闇を塗ったような黒い髪。
人の欲望を掻き立てる黄金の瞳。小柄な体格はこれから成長していくだろうという期待と
これで完成しているだろうという思いを同時に引き起こす。少女は今目覚めたかのように
目をこすると口元を隠して小さく欠伸をして伸びをした。)
■マクア > 「うーん、よく寝たわー。」
(そう言って少女はあたりを見回し。少し悲しそうな顔をした。)
「やっぱり、こうなるわよね…。分かっていても少し来るものがあるわね…。」
(思いされるはかつての思い出。この建物が在りし日の記憶。
日夜問わず繰り返される悪魔的儀式。悪魔崇拝者たちの祈る声。
絶叫、歓声、悲鳴、嬌声。昨日までのように思いだされる。)
■マクア > 「えーと、あれからどれくらいたったのかしら?」
(月と星を見ながら考えてみるが面倒になってやめる。人に会えばすぐに分かるだろう。
とりあえずどこかにいこう。繁華街ならこの時間でも人はいるだろうか?)
「さて、この島はどうなっているのかしら?」
(封印されてる間に人間が一人も居なくなってるとかは流石にないと思うけれども
前と比べたら人の変化が一番大きいだろう。会ったことない未知の人間との出会い。
期待に胸を膨らませ少女は外へと踏み出す。)
■マクア > (この日、常世島に一体の悪魔が解き放たれた。かつて起こした事件のために封印された悪魔。
既に終わった物語の残骸。強大な悪魔の残り滓。
彼女が解き放たれたことを人は未だ誰も知らない。)
ご案内:「教会跡」からマクアさんが去りました。