2018/01/13 のログ
神代理央 > 戦闘によって煤けたビルに多くの異形を展開し続ける訳にもいかず、のど飴を舐めながら少しずつ数を減らしていく。
無論、最低限自衛の為の戦力は残してはいるが、異形によって床が抜けた等という間抜けな事態には陥りたくは無い。

「これだから室内戦はやりたくないんだがな…。外から撃ち込んでいる方が気楽で良い」

今回は幾分小型の異形を召喚して挑んだ任務ではあったが、やはり本来の戦闘スタイルに合わない戦い方には気苦労が絶えない。
碌な武器も持たず、拳銃どころかそこいらの棒きれで抵抗してくる様な連中だったから良かったものの、次は接近戦の得意な部下を連れてくるべきかと再び溜息を一つ。

神代理央 > 「しかし、いよいよもって汚れ仕事ばかり回ってくる様になったな。希望した手前、文句も不満も無いが…」

最近自分に与えられる任務は、戦闘任務が専らである。
少人数のチームを組んで後方で火力支援兼指揮官として戦う事もあれば、今日の様に単独で任務を行う事もある。
そうした戦闘任務を希望していた為、現状に不満は無いのだが―

「…只の兵士で終わらぬ様に動かねばならんな。傭兵では無く、軍人の様にならねばならんか」

委員会でより上を目指すならば、危険な任務を熟しつつ政治的な駆け引きも必要になってくる。
裏工作を行うにも、実力が伴っていなければ虚仮威しに過ぎないのだから。

神代理央 > そんな風に黄昏れていれば、階下から響く人の声と足音。
どうやら、後詰と後処理の部隊が到着したらしい。

「さて、と。帰ってテスト勉強でもしなくちゃな」

帰りがけに甘いココアとお菓子でも買って帰ろうと心に決めつつ、コートについた埃を払って立ち上がる。
訪れた同僚が死体の山に辟易とした表情を浮かべるのに苦笑いを浮かべつつ、後を引き継いで少年は神を崇めていた神殿の残骸から立ち去っていった。

ご案内:「新興宗教施設」から神代理央さんが去りました。