2015/06/05 のログ
ご案内:「歓楽街」に麻美子さんが現れました。
麻美子 > 歓楽街の大通り、
麻美子はその通りが一望できる建物の屋上の柵のヘリに頬杖をついて、
その下を歩く人を眺めていた。

「……氷架サン、無事ッスかね。」

気がかりなのは親友の事―――と言っても、
彼女と話した回数は数えるほどでしか無いが。

ご案内:「歓楽街」に雪城 氷架さんが現れました。
麻美子 > 彼女は学園が終わると歓楽街をよく訪れる事は知っている。
だからこそ麻美子はここに来て、
彼女の不機嫌そうな顔とツインテール姿を探していた。
……最も、見つかる保障も来る保障も無く、
ただの気休め程度のものだ。

雪城 氷架 > 大通りをてくてくと歩く姿
なんだか落ち着きなくスマホをいじっている…歩きスマホ、マナーの良い行為ではない

「(兄貴…全然電話に出ないじゃないかよ…保健室にもいなかったし…)」
兄貴分として自分の手を引っ張ってきてくれた人だ
心配に決まってる

麻美子 > 通りを歩く親友の姿を見つけると、麻美子は苦笑した。
「歩きスマホとはマナーが悪いッスね……。」

……苦笑したが、その顔は安堵に満ちていた。
どうやら彼女のいやーな予感は当たらず、
何事もなく無事に取り調べを終えたのだろう。
異能で重力を操作してふわりと浮かび上がると、
彼女の近くに降りる。

「氷架サン、聞いたッスよー?
 公安に連行されるなんて不良ッスねー。」

いつも通りにへらへらと笑って声をかけつつ、
スマホに集中している彼女の肩を叩いた。

雪城 氷架 > 「うわっ!?」
いきなり肩を叩かれてびっくりした顔で振り返る

「なんだよ麻美子か、脅かすなよ…」
見知った顔に安堵した様子だ

歓楽街は奥まったところに行かなければ治安は良い
しかしその治安を守っている組織の一つに不信感を抱いてしまったせいで、
今は、この平和な街も仮初の姿に見えてしまう

「に、任意同行だっての、運が悪かっただけだ」
ふぃ、と視線を外す。
実際には強制連行に近いものだったが

麻美子 > 「そうッスかー、
 それはそれは、運が悪かったッスねー。」

氷架のいつも通りの様子に麻美子は安堵する。
安堵すると同時に、どうしても我慢できなくなって、
氷架をぎゅっと抱きしめた。

「本当、無事で良かったッス。」

目には少し涙が浮かぶが、
どうせ抱きしめている角度だ、
氷架には見えないだろう、気にしない事にした。

雪城 氷架 > 「そうそう、運が悪かっ……」
ぎゅ、と抱きしめられてちょっと驚く

「ま、麻美子?なんだよ、いきなり…」
基礎体温の高いその体は制服越しでもぽかぽかと温かい

「………さすが広報委員だよな。
 公安委員がヤバい奴らだって知ってるわけだ。
 大丈夫、何もされてないよ」
心配してくれたのであろう友人を、こちらも抱き返すように腕をまわして

ご案内:「歓楽街」に烏丸 九郎さんが現れました。
麻美子 > 抱きしめ返されると、
ぽかぽかと暖かい氷架の体をより一層強く抱きしめる

「うわああぁぁぁぁん!!!
 無事でよかったッスよーーーーーー!!!!!
 バカバカ!!この残念美少女!!!
 麻美子超心配したんスからーーー!!!」

我慢の限界だったのか、そのまま大声で喚きはじめた。
大通りを歩く通行人が怪訝な目を向けているが、
そちらを気にする事も無く、暫く大声を出し続ける。

烏丸 九郎 > お前ら道端で何やってんだ?

(歓楽街を歩いていたら、なんか知り合いどうしが抱き合ってる
ちょっと恥ずかしくなった。)

雪城 氷架 > 「わ、わかったから!わかったから落ち着けって!
 悪かったよ!心配させて悪かったからっ…」

麻美子の普段見せない様子に抱き合いながらわたわたしてしまう
でも、これでわかった
麻美子は全部知っているんだ、だからこんなに心配してくれるんだと

「あ、クロウ……いやぁ……ちょっと、な…」
九郎に声をかけられると、苦笑する

烏丸 九郎 > (っていうか、片方泣いてるし。
さすがなんか様子がおかしいのはわかる。
氷架が泣かせた…とはあまり思えないが…)

氷架、お前、こいつになんかしたのか?

(麻美子と氷架を交互に見ながら首を傾げる。)

麻美子 > 聞き覚えのある声に涙で汚れた顔を向けると、
予想通りの顔がそこにある。

「あ、いや、その、リーダー、
 これは別にそういうアレじゃないッスよ?
 女子同士のちょっとしたコミュニケーションッス
 勘違いするなッスよ?」

そう言って涙を拭うと、氷架から離れた。

雪城 氷架 > 「いや、そういうわけじゃ…」
困ったような顔、何かしたといえばしたようなこともないけどいやでも
そうこうしてるうちに麻美子が離れていく

「……悪かったよ、心配かけてさ」
頬をかりかり

麻美子 > 落ち着いたのか、大声を出して嗄れた喉を潤すべく、
鞄から炭酸飲料を取り出して一口飲んだ。

「というか氷架サン、
 本当に何もされてないッスか?
 普通に取調べされて、普通に出てきたッスか?」

歓楽街を歩く彼女の様子はいつもと違っていた。
自分に『公安がヤバイやつら』と言っていた通り、
一般生徒である氷架『公安がやばい』と知るような事があったのだろう。

そう考えて、麻美子は氷架に質問を投げかけた。

烏丸 九郎 > (ガチ泣きしてたみたいだけどほんとに大丈夫だろうか?
少し心配になりつつも、いつもどおりの言に苦笑する。)

そういうアレってなんだよ。
勘違いって、氷架がなんかしたわけじゃねーのか?>麻美子

(まぁ、氷架がなんか心配かけるようなことしたってのは
会話の内容からだいたいわかった。
取り調べとか言ってるしなんかしでかしたのか?)

おい氷架、取り調べって…どういうことだ?>氷架

雪城 氷架 > 「ほんとに何もされてないよ、
 ただなんか西園寺って女が胡散臭いことつらつらと喋ってただけで…
 ……それより麻美子、クロウも、来島先生知らないか…?
 すげえ慌てた感じで電話切れて、そこから全然電話に出ないんだよ」
心配そうに自分のスマホを見る。
不在送信履歴ばかりが並ぶ……

「いや、保健室でサボってたら連行された」
九郎にはそうとだけ、ウソは言っていない

麻美子 > 「そういうアレはそういうアレッス。」

どういうアレなのかは説明せず、へらへらと笑う。

「心配しなくても氷架サンに何かされたわけじゃないッス。
 氷架さんも、ちゃんと相手くらいは選ぶッスよー。」

「ってあれ?リーダー知らなかったんスか?
 ダメッスよー、彼女の事なんスから。」

涙で多少汚れた顔ではあるが、
表情だけはいつも通りに戻っている。
九郎と一緒に居る時に連れて行かれたわけじゃないのか。
と考えつつ、そんな返答を返した。

烏丸 九郎 > 宗仁さんか?いや、みてねぇけど…
ほんと、何にもなかったのか?
お前からの電話に出ないって相当じゃねぇのか?

(サボってたら連行されたいつもだったら笑ってやるところだが
彼女をアレだけ心配している兄貴分が電話に出ないとなると
ほんとになにかあったんじゃないかと疑いたくなる。)>氷架

いっつも一緒にいるわけじゃねーからな
こいつはこのとおり、いつもむっつりしてるしよ。
大事なメンバーのことなんだから知ってはおきてーけどな。

(慌てて否定すると、また氷架になにか言われる。
できるだけ冷静に対処、対応。)>麻美子

雪城 氷架 > 「……お前どうしても私とクロウをくっつけたいのか…?」

すっかりいつもの調子に戻った───ように見える、麻美子にため息をつく

ご案内:「歓楽街」に『室長補佐代理』さんが現れました。
麻美子 > 「……氷架サン、来島先生に何かあったッスか?」

しまった、という顔をする。
来島先生にはつい先日『公安の内部資料』を渡し、
『公安に追われている二人の治療』を依頼し、
その上『薬の解析結果』の資料を受け取ったばかりだ。
………嫌な予感がした。

「氷架サン、ちょっと話があるッス。」

もう彼女も関係者だ、
知らないよりは、知っているほうが安全という事もある。

「リーダーも氷架サンに無関係ってわけじゃないッスから、
 聞きたいなら、聞いてもいいッスよ。」

真剣な瞳で烏丸を見つめる。
引き返すなら今のうちだ、と言いたいらしい。

『室長補佐代理』 > それは、柱の影から現れた。
「此処にいたか。存外に早くみつかったな」
影からそのまま染み出したようなその男は、まるで汚泥が滲むような笑みを浮かべ……小さく笑声を漏らす。
公安委員の腕章をつけ、学校指定の黒コートを羽織ったその男は、一同をそれぞれ一瞥してからまた、殊更深く微笑んだ。
「取り込み中のようだな?」

烏丸 九郎 > 聞かせてもらうぜ。お前がマジな顔してるってこたぁ
なんか大事なことなんだろ?
氷架とお前は俺のバンドの大事なメンバーだしよ。

(麻美子の真面目な声色に、こちらも表情をただして頷いた。)

雪城 氷架 > 「わかんないんだよ、西園寺のヤツが電話をかけて、その電話の向こうでなんか叫んでて…
 んでいきなり切れて……そっから何回かけても出やしないんだ」
あったことをそのまま麻美子に伝え、心配そうな顔をする

「…話?な、なんだよ麻美子、真面目ぶって…」
と…別の視線に気づいてそちらに顔を向ける───

麻美子 > 柱の影から現れた男を見ると、
氷架との間に入るように立った。
「話は後ッス、氷架サン、烏丸サン。」

いつものようにへらーっと笑みを浮かべると、
「誰を見つけたんスかね?
 氷架サンッスか?それとも麻美子ッスか?」

そう、その黒コートの男に問いかけた。

雪城 氷架 > 「(あの腕章…コイツも公安委員か…)」
不気味なやつだな、と内心思いつつ、
前に出た麻美子の影から様子を伺う

烏丸 九郎 > なんだ、あんた…。

(いきなり柱の影から現れた男に視線を向ける。
怪しい…その一言に尽きる。それに、見つかった?なにが?
氷架か?授業をサボっただけにしては、マークが厳しすぎないか?)

『室長補佐代理』 > 「当然、そこにいる『分子運動掌握<<マクスウェル・コード>>』、雪城氷架だ。公安委員である俺が追うには十分な理由があるのは、もうお前もしっていることだろう? ブン屋」
中指に純銀の指輪をはめた左手を仰ぎながら、さも当然といった様子でくつくつと笑う。
「そっちにいるのは……『《ANGEL VOICE》』、烏丸九郎か。俺はこういうものだ」
そういって、懐から、普通の生徒のもっている手帳とは装丁の異なる生徒手帳を取り出し、開く。
「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室 室長補佐代理。異能名は『主観論』。魔術名は『君の友人』だ。悪いが、仕事柄、本名は名乗れなくてね。適当にそのあたりで呼んでくれ。気軽にな」
自己紹介を終えると、また生徒手帳を懐に仕舞い、左肩だけで大袈裟に肩を竦める。
「そう構えるなよ。何も事を荒立てるつもりできたわけじゃねぇんだ。俺は調査部だぜ? もとより荒事は専門外なんだよ」

雪城 氷架 > 「…調査部がなんの用だよ。
 私がやったことなら洗いざらい西園寺とかいう女に吐いたぞ」
麻美子の後ろから、警戒した様子で声を返す

烏丸 九郎 > 公安委員会……補佐代理?
その公安が俺たちになんかようか?氷架をおってるってのはどういうことだよ。
こいつが、なんかしたってのか?サボりのお説教ならもう済んだだろ?
(事実を知らない少年は、公安委員に食ってかかる。調査部と言っているが、それが余計に怪しい。)

麻美子 > そう問われれば、自分の調べた内容を答える。

「知ってるッス、『二年前の惨劇を繰り返さない』為というのを大義名分として、
 氷架サンの力を『変革剤』をさらに強化したモノで強化して、
 異能を次のステージに進ませて絶対の力を手に入れる。
 ―――公安の目的はこんな所ッスよね。」

荒事は苦手、と言われても、警戒を解くわけには行かない。
「そんなものを公安が手に入れたら、
 学校の秩序が崩れるッス。
 大義名分があっても、認めるわけにはいかないッスよ。」

「それにそれ以前に氷架サンは友達ッスから。」

彼を正面から見据え、きっぱりと言い切る。

烏丸 九郎 > …なんだそりゃ…変革剤に…次のステージだ…?
お前ら何勝手に言ってんだ!
公安が…そんな人権を無視したようなことを!

いや、そういう問題じゃねぇ!
変革剤なんて薬に頼らなくてもな、氷架は俺とステージに立つんだよ!
お前らの都合で邪魔されてたまるか!

(二年前の悲劇とか大義名分とかよくわからないが
こいつらが氷架を使って何かしようと企んでるのはなんとなくわかった。
そんなことはさせるものか。公安だからといって…)

『室長補佐代理』 > 麻美子がそれを言い終えるまで、ゆっくりと、じっとりと……火が香木を侵すが如く、舐めるように時を待つ。
そして、全て言い終えたところで深く頷く。
「ほう、そうだったのか。それは初耳だなぁ。いやぁ、知らなかった。面白い『推論』だな」
そうわざとらしくいってから、手近なベンチに腰掛ける。
さりげなく烏丸の……まだ巻き込まれていない少年のすぐそばに。
「折角、ブン屋から面白い『都市伝説』が聞けたんだ。学生らしく、放課後のホラートークにでも花を咲かせようじゃないか。俺は雪城には『厳重注意』に来ただけだからな」
 光の無い瞳が、三人の目をそれぞれ覗き込む。
「それとも、そういう回りくどいのは嫌か? まぁそれならそれで俺は構わんがなぁ?」

烏丸 九郎 > 都市伝説…って…おまえ、本当にそうなのか?
生憎だけどよ、今あったばかりの不気味な先輩よか、あんたの言うブン屋のほうが信頼できるぜ、俺はよ。
それに、厳重注意って何のだよ?
『もう授業サボっちゃダメだぞー』って、わざわざ探してまで言うことかよ?
どう考えても、あんた、怪しいぜ。

(すぐそばに来た男を睨みつけて言葉を投げかける。)

雪城 氷架 > 「(二年前?変革剤?麻美子は何の話してんだ…?)」
言いようのない不安に駆られる───

「げ、厳重注意ならもう受けたよ!
 わざわざ公安本部まで連行されてさ…」

公安組織が一枚岩ではないということだろうか…
どうもこの男の言葉は、西園寺偲の言葉とはズレを感じる

麻美子 > 「あはは、そうッスか。」

はぁ、と息をついた。
やはり、この男は敵ではない。
味方でもないのかもしれないが、
少なくとも今警戒するべき相手ではない。

「そうッス、ただの一女学生の妄想、都市伝説ッスよ。
 烏丸サン、びっくりさせてすまなかったッス。
 この人とはたまーにこうやって『ホラートーク』をするんスよ。」

烏丸の肩をとんとんと叩くと、
『公安が氷架サンを狙ってるのは本当ッス。
でも、この人はそのために来たわけじゃないッスよ。』と小声で話しかけつつ、
警戒を解くように言った。

「それで、こっちは面白いホラートークを提供したッスから、
 室長補佐代理サンもそれに見合った、
 超面白いホラートークを期待するッスよ。」

烏丸 九郎 > 都市伝説ってお前……

(こんなところでそんなこというものか?
相手は公安、そんな冗談でも目の前で言った日にゃお縄になっても仕方がない。)

おまえ…趣味ワリィぜ

(嫌な予感はビンビンしてる。だが、ここはあえて
肩の力を抜き、麻美子の話を信じたようにする。
怪しいのはこの男もそうだが…麻美子もなにか隠してる…
さっきの話というのはそれじゃないのか?)

『室長補佐代理』 > 「おいおい、それ以上俺の口から言わせるなよ、烏丸九郎。俺がそれを『冗談』でもクチにしたらこれ以上は『例え話』にならなくなるだろう?」
鋭い眼光を放つ紅い瞳を、カラーコンタクト越しに伽藍洞の黒瞳が覗きこむ。
瞳の中の闇が滲む。瞳孔が細まり、そのあとに遅れて男の口角が吊り上る。
「雪城の方は少しは『察した』ようだな。流石は噂に名高い特待能力者だな」
そして、麻美子からしっかりと言質をとれば、我が意得たりと改心の笑みを浮かべる。
「どうも、一部の今の『秩序と平和』を面白く思わない生徒の間で、我々公安委員会に対するネガティブキャンペーンが行われているという『噂』がまことしやかに囁かれていてなぁ?  いやまぁ――ただの噂でしかないんだがねぇ? しかし、民意に対して答えなければならないのが行政というものだ。ここまではいいな?」

烏丸 九郎 > う、そ、そう…だな…都市伝説つーなら…

(男の黒い瞳を見ると、心がざわつく…これは、何だ?恐怖か?
その言葉に対しては、ただ、頷き、生返事を返すのみとなった。)

ああ、わかった…そういう『噂』が、あるんだな。

(かと言って、根も葉もない噂というわけではあるまい…。)

雪城 氷架 > 「…特待とか意味わからないし、そんな扱いを受けたこともないけどな
 異能の授業じゃ未だE判定の落ちこぼれだっての…」
特待能力者…?そんな言葉、初めて聞いた。

「…一般生徒の殆どは公安と風紀を信頼してるだろ。
 全部が全部、信頼足りえるヤツじゃないみたいだけどさ」
当然西園寺偲のことである

麻美子 > 『そのネガティブキャンペーンに協力しろって色んな人間に言って回ってるのはお前ッスけどね。』
…と言いたい気持ちをぐっと堪え、へらっと笑う。

「それは面白い噂ッスね、確かに、
 この所公安からはいい噂を一切聞かないッス。
 ネガティブキャンペーンをやってる学生が居ても不思議ではないッスね。」

それで?と続きを促した。

『室長補佐代理』 > 「まぁこれも根も葉もない噂でしかなく、それ以上でもそれ以下でもない話なんだがな」
そう、前置きをしてから、わざとらしく左手を仰ぐ。
左中指にはまった純銀の指輪が、夕日を浴びて血色に輝いた。
「行政としては当然ながらそういった不祥事が『仮に』真実であるならば、責任は誰かにとって貰わなければならない。だが、それを大っぴらに認めるのはあらゆる対面を考えてよろしくない。そこで……これらが公になる前に内々に処理しようと考えている連中がいる『らしい』んだよ。まぁ、嘘か本当かしらないがなぁ? そして、その連中は当然ながら処分するよりは『事故』のほうが何かと穏当ではないかと考えている」
黒瞳が、麻美子の視線に絡み付く。
汚泥のように。
「なぁ、ブン屋。期待される『事故』は『一面を飾るべき』とは思わないか? そう例えば……公安幹部が『偶然』にも事故にあって『不本意』にも退陣などは、どうだろう? ――面白そうじゃないか?」

烏丸 九郎 > (『なんだ、こいつ…何を言っているんだ?公安同士で内輪もめ?
マジか。噂にしても、たちが悪いというか…こいつの目的は…なんだ?
氷架を確保することではないらしいが…なんで、ここであえて接触する?なんであえてその話をする?麻美子の話が事実だとして、こいつは公安で何をしようとしてるんだ?』
悪い頭では考えを巡らせてもなにもわからない。ただ、無意識に氷架と男の間に体を挟む程度のことしかできない。)

麻美子 > 「ま、あくまで仮の話ッスけど……。」
と、こちらも前置きする。

「そうッスね、組織内で『独断』で好き勝手をしていた幹部クラスの人間が、
 不幸にもその人自身の『好き勝手』が原因の事故に巻き込まれて、
 『不本意』にも一面を飾ってしまえば、そこでこの一連の事件は全て終了。
 学生のネガティブキャンペーンも『仮に』あるなら恐らく終わるッスね。
 ……確かにそれは、もしあるなら広報部としては是非とも記事にしたい面白い話題ッス。」

頭の中でメモを取りつつ、けらけらとそう返す。

麻美子 > 一連の話が終わればふぅっと息をつき
「ま、確かに面白いホラートークだったッスよ。」

「時に『室長補佐代理』サン、
 行方不明になっている先生が行きそうな所とか知らないッスか?
 氷架サンの『知り合い』の先生が見つからなくて困ってるんスよ。」

烏丸 九郎 > ホラーっていうかサスペンスくせぇけどな…

(やっとでた軽口は、少し重々しかった。
このあと、『彼』がいったことが真実になればそれこそサスペンスだ。)

雪城 氷架 > 仮の話、で折り重なっていく、なんだか非日常の会話
お前ら、ほんとに仮なんだろうなその話…と肩を竦める
不穏だ

「……そんなことにならないようにしてくれよな。
 私達一般生徒は公安と風紀に安全を守ってもらうしかないんだ」
ぽつりとそう零す

「………?」
なんで来島先生の名前を出さないんだ?
出したほうがわかりやすいんじゃ…と思ったところで、気づく

……カマをかけているんだ

『室長補佐代理』 > 「しかもだ」
雪城を庇うように前に出た烏丸の顔も見て、立ち上がる。
そして、愉悦を隠しもせずに顔を歪め。
「今回、偶然にも『公安委員会の一部勢力の強権を傘に不適切な厳重注意と』……」
軽く烏丸の頬を手の甲で叩く。
それこそ、軽く障子戸を叩く程度のわずかな力で。
「『それを抗議した学生への暴行』を働いた公安委員がどうもいるらしいんだよなぁ? これは早急に事を隠蔽するために内側からも動く必要があるかもしれないな。まぁ全部『噂」でしかないんだがね」
そういって、踵を返し、珍しく話相手の顔を見ず、明後日の方向を見ながら嘯く。
「さぁな。そんなことは俺は知らないが、ゴシップになりそうな三文ホラーをかきたいのなら、研究区にでも取材にいけばいいんじゃないか? 色々な委員会や部活手持ちの施設もあるようだしなぁ。ま、一般論だがね。とにかく、もう『俺の用』はこれですんだ。どこかの誰かに『厳重注意』はされたみたいだしな。それでは――良い放課後を」
そういって、ヒラヒラと後ろ手をふりながら、最後に雪城に呟く。
「まぁ、努力はしよう。結果は保障しないがな」
そして、今度こそ角をまがり、そのまま路地裏へと消えていった。

ご案内:「歓楽街」から『室長補佐代理』さんが去りました。
雪城 氷架 > 「変なヤツ…あんなやつも公安委員なのか……。
 麻美子はアイツのこと知ってたみたいだな」
はーっとため息をついて、
だんだん自分のもっていた公安委員のイメージが崩れていく

烏丸 九郎 > (叩かれた頬に手をやり、そっと撫で下ろす。この男は…
公安をどうしようというのか。頭がハテナでうめつくされた。)

なん、だったんだ…いったい…

麻美子 > 「不適切な厳重注意に、講義した学生に、
 それに暴行を加える公安委員、広報部が確かに見たッスよ。」

はぁ、と苦笑しつつ、彼を見送った。
『ネガティブキャンペーン』の一環として、
適当な情報屋にでも流しておいてやろう。
何を考えているのかは相変わらず分からないけど、
来島先生の居場所を教えてくれたお礼として。

「とりあえず、先生の居場所は分かったッス。
 研究区に居るッスよ、氷架サン。」

烏丸 九郎 > 麻美子、お前も…公安だってわかってる相手によ…。
あんな『都市伝説』のことなんていうもんじゃないぜ。
怒らせたらどうすんだよ…。

(と、ジト目で麻美子をみる。
実際は、アレはきっと、真実に近い何かだと思う
都市伝説なんて不確定なことで、涙を見せるようなタマじゃないだろう。
きっと、氷架が何かの陰謀にさらされそうになった…のだと思う。
だが、あえてそれは言わないでおく。)

雪城 氷架 > 「研究区…?なんでそんなトコに……。
 島内にいるなら電話に出ろってんだよな…まったく」
出られない状況なのかもしれない、
というところまでは、頭が回らない残念度だ

麻美子 > 「あの人、そういうのが趣味なんスよ。
 あと、念のため烏丸さんと氷架サンには
 公安がそんな風に噂されてるーって事を知っておいて欲しかったんス。」

「何しろ、目の前にその噂の公安委員がいたッスからね。」

そこまで言うと足がぷるぷると震え、
やがてその場にへなへなと座り込んだ。
……虚勢を張っていたが、どうやら限界らしい。

麻美子 > 「おおかた、公安に不思議なお薬でも
 作らされてるんじゃないッスかね。
 研究区でやる事なんてそれくらいッス。
 センセー、薬には詳しかったみたいッスからね。」

彼自身から受け取った薬に関する資料を見る限りだが。

烏丸 九郎 > !?お、おい…大丈夫かよ?立てるか?

(いきなりへたり込んだ麻美子に歩み寄る。
腰でも抜けたか?一応手を差し出してみるが…立てるだろうか?)

雪城 氷架 > 「…公安委員つっても正義に燃えてるヤツばっかじゃないんだな」
ショックだ、正直
そんな噂があるなんて知りもしなかった

「あぁ大丈夫かよ、ほら」
へなへなと座り込む麻美子に九郎と共に手を差し伸べて

「……兄貴なら確かにそういうのも作れそうだけど…」

烏丸 九郎 > 正義に燃える風紀委員なら見たけどな。
公安は…初めて見たけど、ああいうやつばっかなのか?

(連行されて詳しいであろう氷架に話を振ってみる。)

雪城 氷架 > 「今のやつ以外だといけ好かない誇大妄想の女しか知らないな」
肩をすくめて九郎に答える

どうやら氷架を連行した公安委員はいけ好かない誇大妄想の女らしい

麻美子 > 「ま、組織は組織ッスからね。
 正義の味方っていうのはなかなかいないものッス。」

2人に支えられて立ち上がる。
カフェテラスなら多分叫んでいたが、
ここではちょっと叫ぶのは情けない気がした。
「ちょっと腰が抜けちゃったみたいッス。
 超疲れたッスよ、主に精神的に。」

「―――それで氷架サン、どうするッスか?」

「助けに行くなり、ほっとくなり、好きにするッスよ。
 ほっといても多分死にはしないッス。」

雪城 氷架 > 「……お母さんと括流先生に相談してみる。
 お母さんは兄貴…来島先生と親しいからな…」
自分一人で動くわけにはいかない
また心配をかけることになる

烏丸 九郎 > いけ好かない誇大妄想の女か…
関わり合いたくねぇな。

(げっそりとした表情で舌を出す。
夢見がちな女ならまだ可愛げもあるだろうが)>氷架

公安に作られてる薬ってのは…さっき言ってた
変革剤…みたいなもんか?へっへ、都市伝説でも笑えねーぜ。
助けに行くってのはちょっと大げさじゃねぇのか?

(その話が都市伝説だったらの話である。
もし真実なら……)>麻美子

雪城 氷架 > 「はー……そういえば二人共、その…あ、ありがとな…」

麻美子も九郎も、自分と公安委員の間に入ってくれた。
守られたようなものである

麻美子 > 「そうッスか、分かったッス」
こくんと頷いた、
正直氷架がこれ以上危険な目に合うのは簡便願いたいし、
先生の力が借りられるならそっちのほうがいいだろう。

「烏丸サン、そんなわけッスから、
 公安委員会には十分気をつけるッスよ。
 公安は人の話を聞かない変態ばっかッス。
 氷架サンをしっかり守ってやって欲しいッス。」

何しろ彼氏になる男ッスからねー!
とケラケラと笑って、烏丸をつついた。

烏丸 九郎 > なんだよ、急にしおらしいな。
俺はあんな怪しいやつに大事なメンバーをだな…
ま、まぁ…いいってこと、だぜ…。気にすんな。

(なんか言い訳がましい気がして言葉に詰まる)>氷架

なんねーよ!どうしてそうなんだよ!
公安には気をつけるがよ、お前も気をつけろよ?
なんか目ぇつけられてるっぽいぜ、お前もよ

(先程のような冷静な返しはできなかった。
こっちもある意味一杯一杯で混乱しているのだ。)>麻美子

麻美子 > 「気にするなッスよー、友達じゃないッスか!!」
ひらひらと手を動かしながらそう答える。
氷架がやたらと甘やかされてる理由が分かった気がする。
「……なんか氷架サン、
 人を心配にさせる感じのオーラ出してるんスよね。」
ボソッと呟くと、はぁ、と息をついた。
自分にはそういうオーラは無いから、少しだけ羨ましく思う。

雪城 氷架 > 「ん…じゃあ、気にしない。ちょっとここのところ色んな人に助けられること多くてさ…」
はは、と九郎に軽く笑って見せて

「……そだな、友達だ。…ってなんだよそれ…そんなオーラいらないよ…」
結構心苦しいものである、本人にとっては

麻美子 > 「麻美子はその、どちらかといえばそっち側の人間ッスから。」

少し寂しそうにそう呟く。
広報部としてこの学校に居る以上、
普通の学園生活には憧れる事しか出来ないような気がした。

はっと気がついたようにすぐにトーンを明るく戻す。
目の前の普通の友人に、余計な気を使わせたくはない。

「大丈夫ッスよーー!!
 麻美子の異能超強いッスから!!!
 リーダーが10人束になって来ても負けないッス!!」

麻美子 > 「友達ッス。」

そう言って笑うと、
氷架に覆いかぶさるように抱きつく

「少しは素直になって来たッスね?
 この調子でリーダーにも素直になるッスよー!!」

烏丸 九郎 > へっへ、そうだそうだ。
お前に感謝されるってのも悪くねぇがよ
ショボくれた面見せられるとしなくてもいい手助けをしたくなっちまうからよ。
笑っとけ。

(同じく笑顔を返す。少女の笑顔に安心したのか、いつもの様子に戻っている)>氷架

そっちがわって……いうじゃねぇか。
っていうか、俺の異能は攻撃用じゃねぇから
10人束になっても氷架にはかなわねぇんだけどよ。

(突っ込みどころはそこである。
氷架のような強い異能を持ち合わせていれば
彼女たちを守ることもできるだろうが…)>麻美子

雪城 氷架 > 「わぷっ、お前抱きつき癖でもあんのかー!?」
覆い被さられてわたわた。相変わらずのぽかぽか体温を与えながら慌てる。
「だから別に私はカレシとかまだまだいらないんだってば!!」
むがーむがー、体重差に勝てない

「むぁ…?私のは強いつったって…」
所詮判定Eだぞ、と言おうとしたがやめた
ネガティブなことは心の奥底にしまっておこう

麻美子 > 「ま、リーダーはその分人を感動させれるッスから!!
 ただの異能よりよっぽどすごいッス!!
 異能も強くて可愛くて歌も上手いって氷架サンずるいッスよねー。
 麻美子にもちょっと分けて欲しいッス。」

自分が乗っかる氷架のぽかぽかとした体温を感じると
なんとなく落ち着いた。あったかい。

「麻美子知ってるんスよ?
 氷架サン、恋愛ゲーム好きらしいじゃないッスか。
 練習ばっかじゃつまんないッスよー?
 そろそろリアルに帰ってくるッス!!!」

雪城 氷架 > 「いや…そのぶん私あたま悪いし…」
成績は劣等生のそれだし、察しも物分かりも正直悪い…
「な、なんで知って…!!っていうかあれは恋愛ゲームっつーか…っ
 と、とにかくああいうのは現実じゃないから、イイんだよ……」
恋愛ゲームというよりはエロゲである
途端に顔が真っ赤になる氷架

烏丸 九郎 > まーな、俺は音界の覇者だからな。
大成するぜ。
ま、お前の異能については聞かねーが
それでも、用心するこった。

(ちょっと得意げになりつつも、麻美子の事を憂う。
同じバンドのメンバーとして、仲間として。)>麻美子

恋愛ゲームって、お前そんなのやってんのかよ…
っていうか、その手があったか。恋愛ゲーム。

(何かに感心したように、ポンと手を打ち鳴らし)>氷架

麻美子 > 慌てている氷架の体温の体温はますますポカポカとしていて、
まだ少し寒い夜には心地良い。このまま寝てしまいそうだ。

「ちょっとえっちなシーンとかも見えたッスよ?
 氷架サン、案外むっつりッスか?」

「大成するッスよー!!
 ま、美少女たるもの、
 秘密の一つ二つは持ってるものッスよ。
 麻美子の異能もそんな秘密の一つッス。」

実際、麻美子は異能の実技授業を全部サボっており、
麻美子の異能を見る機会は一切無い。
そして、ポンと手を叩く烏丸のほうに気がついた

「どうかしたッスか?リーダー。」

雪城 氷架 > 「待て待てまてまてっ!麻美子お前なんでそんなこと知ってるんだよ!!」
休日、何もない日は寮の部屋の片隅で、ヘッドホンをつけてエロゲ消化に勤しむのが趣味である
しかそそれを知っているのはルームメイトだけだ…!

「お前まさか異能使って覗き見てるんじゃ……」
ぷるぷるぷる

「お前はそんなもんに興味もたんでいい!」
とクロウに叫ぶのだった

烏丸 九郎 > いや、前に恋愛経験がネーからラブソングに熱がこもらねーって話があっただろ。
それを克服するために…って、なんでそんなに怒るんだよ!?

(なんか叫ばれた。)

麻美子 > 「どうッスかねー、麻美子の異能は秘密ッスから、
 そういう能力があってもおかしくないッスねー。」

烏丸のアイディアにけらけらとイタズラっぽい笑みを零し
「いいじゃないッスか、氷架サン。
 やってるやつ貸してあげたらどうッスか?
 これも部活動ッスよー。」

雪城 氷架 > 「ぐぐぐ…プライバシーの侵害だぞ……」
めちゃくちゃ恥ずかしいのか真っ赤になって顔を伏せてしまいました

「誰が貸すか!!」
っていうか貸せるものか

烏丸 九郎 > いいじゃねぇか、すこしくらいよ。減るもんでもなし。
それともアレか…貸せないくらい変なもんなのか?

(麻美子と同じくケラケラ笑い。なおエロゲだとはまだ気づいてない。)>氷架

雪城 氷架 > 「(減るんだよ)」
自分自身の色んなモノが

「ふん、お前はゲームじゃなくてちゃんと彼女作れよな、麻美子とかどうよ、カワイイぞ?」
ずいっと麻美子を九郎に向けて押し出してやる

麻美子 > 「麻美子は広報部ッスから!!
 真実を知るためなら親友の部屋にでも不法侵入するッス!!」

冗談めかしてけらけらと笑う、実際には、
氷架の事を調べている最中にたまたま寮の女子生徒(たまたま部屋の前を通りかかった別室の)
……から噂話として聞いただけなのだが。

そうして氷架をからかっているとぐいと押し出され
「リーダーは確かにイケメンッスけど、
 氷架サンになんだかんだでお熱ッスからねー。
 麻美子、親友の男には手を出したくないッスよー。」

烏丸 九郎 > 彼女ってお前……そんなポンポン作れるもんじゃねーだろ、常識的に考えて。
っていうか、こいつは…おめぇ…彼女っていうか友達って感じじゃねぇの?

(今この学園に彼女いる奴って何人くらいいるんだろうとか思いつつ、苦笑い。悪気はない模様。)>氷架

雪城 氷架 > 「不法侵入はやめとけって!?
 まったく、どこからどこまでが冗談かわかんないんだよお前…」
はぁ、と頭を抑えて

「友達から恋人になるヤツだっているだろ…麻美子はいいヤツだぞ?
 私のために泣いてくれたり励ましてくれたり、こんないいヤツあんまいないぞ。
 私が男だったら絶対惚れるぞ、多分」
絶対なのか多分なのか

烏丸 九郎 > お前らはお互いに押し付けあうんじゃねーよ。
なんかこう、なんかよくわかんねーけど惨めになってくるからな!
まぁ、音会の覇者たるこの俺に、気後れする気持ちはわかんねーでもねぇが!

(はっはっはっはと、高笑いも乗せてお送りします。)

麻美子 > 「ベタ褒めッスね氷架サン、
 さすがにちょっと照れるッスねー!!」

こほんと咳払いして

「そんな事言ったら、氷架サンなんて
 こんなに可愛いッスよ?ちょっとバカッスけど。
 麻美子が男なら氷架サンみたいな女の子と付き合いたいッスねー。」

へらへらと笑いつつ、氷架をぐいっと引っ張って押し出した。

雪城 氷架 > 「っああ、もう…私はカレシ作る気ないんだって言ってるだろー」
でも軽いのであっさり押されて前に出される

「はぁ…だいたいバンドの中で恋愛関係とか、良くないって聞いたぞ」
それが原因で分解になることも多いとか、あるようだ

烏丸 九郎 > そういえばそんな話聞いたことあるな…。
まぁ、人の心は何いってもおさえられねぇもんだしな。
ってか、もうお前らが付き合えばいいんじゃねぇか?

(と、馬鹿話に乗ることにする)

麻美子 > 「確かにそんな話もよく聞くッスねー。
 痴情の縺れっていうのは殺人事件にもよく発展するッスからね。
 怖いものッス。」

怖がるようなポーズをとりつつも、
その顔は晴れやかな笑顔だ。

「だそうッスよ氷架サン、
 アタシ達付き合っちゃう?ッス」
冗談めかして笑いつつ、氷架に声をかけた。

雪城 氷架 > 「なんだそれ…カレシ作らないとは言ったけどカノジョが欲しいとも言ってないぞ…」

深い溜息と共に盛大に肩を落とす

「…二人共大事な友達で軽音部の仲間だよ、それでいいだろ?」
二人の顔を交互に見て、苦笑する

烏丸 九郎 > はっ、それは当然だぜ。
お前らは大事なメンバーで、仲間で、友達だ。
だからよ…困ったときくらいは、頼れよ?

(氷架の苦笑には満面の笑みで応える。)

麻美子 > 「あちゃー、ふられちゃったッスー。
 超ショックッスー。」
別段ショックも受けて無さそうにケラケラと笑う

「ま、仕方ないッスから、
 今はそれでいいッスよー!!」
へらっと笑うと、満足気に頷いた。

烏丸に頼れと言われると苦笑し、
ふと気がついたように黒い笑みを浮かべる
「リーダー、頼りになりそうでならないッスからねー。
 リーダー、困った事に麻美子、おなかがすいてるんスけど、
 なんか丁度よく目の前に何か食べ物が売ってる屋台が見えるッスねー。」

雪城 氷架 > 「そういえば腹減ったな。
 ほんとだ丁度よく目の前に何か食べ物が売ってる屋台が見えるぞ」
麻美子の言葉に被せるように、勿論確信犯だ

烏丸 九郎 > 頼りにならねーんじゃなかったのかよ?
……仕方ねぇな……
なんだよ、何が食いてぇんだ?

(二人の言に押し負けたのか、財布を開いて中身を確認
まだ大丈夫。)

麻美子 > 屋台では軽食を扱っているらしい、
ホットドックやソーセージ、ケバブにクレープと様々だ。

学生が好みそうなソフトドリンクも一通り揃っている、SMLサイズは勿論だが、
店の目玉なのか、バカでかい容器が一際目を引く、キングサイズと言うらしい。

「じゃあ麻美子はクロワッサンサンドを食べるッス!!」
メニューにかかれていた、クロワッサン記事で大量の野菜を挟んだものを指差し

「あ、あとドリンクはキングサイズのメロンソーダで頼むッスよ!!」

雪城 氷架 > 「おっ、奢ってくれるのか?さすがリーダーだなクロウ。じゃ私は…
フィッシュバーガー3つと照り焼きチキンドッグ3つと、カツサンド3つとドリンクはコーラのキングサイズかな」

……軽食?

麻美子 > 「氷架サンえげつな……遠慮しないッスねー。食べきれるんスか?そんな量。」
そう苦笑しつつ、氷架の注文を聞く。

烏丸 九郎 > キングってお前…キングって……

(あえて一番高いのを注文しやがるこの野郎)>麻美子

お前はお前で頼みすぎだろ!ちったぁ遠慮しろよ!!!>氷架

(でも素直に屋台へと向かう男の悲しい背中を君は見たか。)

えー…ケバブとクロワッサンサンド、フィッシュ3照り焼きチキンドッグ3
カツサンド3…コーラキング2つ、メロンソーダキング1つ…

(1万円札が財布より消失する。あいつらいつか覚えておけ。)

雪城 氷架 > 「え、いや…さすがに遠慮したけど……」
今ので一応遠慮したらしい

麻美子 > 「いよっ!!リーダー!!
 さすが音界の覇者になる男ッスーーー!!」

けらけらと笑って屋台へ歩いていく烏丸を見送る。
屋台のお兄さんは「さすが育ち盛りの男子、よく食べるねー」などと声をかけてくるだろう。

実際に食べるのは別の人なのだが。

麻美子 > 「氷架サンそんだけ食べて肉はどこに行ってるんスか。
 ………異能ッスか、便利な異能ッスね。」

烏丸 九郎 > あ、えぁ、はい、どうもっす…

(店員にはビミョーな笑顔と返事を返して
商品を受け取れば、二人の元へ戻ってくる。
手さげ袋の重さが妙に虚しい。
これだけの重さの大半があの細っこい体におさまるのだから不思議でならない。
かと言ってスタイルのこと言ったらブチ切れるし…どこいってるんだ、栄養!と、まじめに考える。)

ほれ、テキトーにとって食えよ…。

(自分の食べる分のケバブを取り出して半ばヤケ気味にかじる)

雪城 氷架 > 「知るか、肉つけたくてバクバク食ってたら気がつけばこんなだったんだよ」
おまけに肉はつかない

「さんきゅークロウ、さすがリーダー、太っ腹だな」

ベンチに腰掛けて早速バーガーの包みを一つ手にとる

麻美子 > 「どうもッスー。」

烏丸から袋を受け取り、
飲み物とクロワッサンサンドを取り出すと、残りを氷架に渡した。
二人分を取り出して尚ずっしりとした重さが手にかかる。

氷架は早速バーガーを取り出して食べはじめているようだ。

「というか、嫌がらせかと思ったら本気で食べるんスね。
 ……明らかに子供体形なのに不思議ッス。
 もはや学園ファンタジーッスね。」

あははと苦笑しつつ、
自分もクロワッサンサンドをもごもごと食べ始めた。

烏丸 九郎 > 飯ばっかたくさん食ってちっとも肉になんねぇのはなんだろうな。
なんかの呪いでも受けてんのかって気になるよな。

(ケケケと笑いながら、コーラを啜る。
こんだけ奢らされたんだから、これくらいいってもバチは当たるまい。)

雪城 氷架 > 「お前らな…普通に傷つくぞそういうの。
 それにさすがに子供体型って言われるほどじゃない…!」
中学生とは間違えられても仕方ないけど
むすっとした顔でカツサンドに手を伸ばす

…たった今バーガーの包に手を伸ばしたばかりな気がするけど

烏丸 九郎 > はえーよ。

(ちゃんと味わって食ってるのかと思うほどに早い。
こっちはまだケバブ半分も食べていないというのに。)

麻美子 > はやいッスね。

(こちらはまだ一口齧ったばかりだ。)

雪城 氷架 > 「え?」
きょとん、口元にマヨソースがついてるので一瞬で食ってしまったのは間違いないと思われる

「だ、だって早く食べないと冷めちゃうじゃないかよ…」
冷めたら美味しさ半減だ

麻美子 > 「それにも限度があるッスよ、氷架サン。
 あと、口元にマヨネーズがついてるッス。」
袋の中からペーパーナプキンを取り出すと拭き取る

烏丸 九郎 > だからってお前、味わって食わねーと美味しさもわかんねーだろ。

(麻美子が氷架の口元を拭うのを見て、笑みが溢れる。)

やっぱお前らお似合いなんじゃねーか?

(ケラケラとからかいながら、ケバブにかじりつく。)

雪城 氷架 > 「何言ってるんだ、ちゃんと味わって食ってるよ。
 美味さがわかんなきゃ食べる意味ないし奢ってもらったお前に失礼だろ」
あーんっとカツサンドを頬張って

「んむ…さんきゅ…」
もごもごしながら拭き取られる
微笑ましい光景に見えるだろうか…

烏丸 九郎 > 味わってるならいいんだけどよ…。なんつーか、早いってーか
口でかいんじゃねぇのか?おまえ。俺でもそんなに入んねぇよ。

(ケバブをもぐもぐしつつ、氷架が食べるところをまじまじと観察。)

麻美子 > 「恋人というよりはどっちかというと姉妹ッスね」
からかわれれば苦笑気味にそう返した。

「あと、女の子に口がでかいはちょっと可愛そうッスよ。
 ……確かにでっかいッスけど。」

カツサンドが一口でごっそりと減っているのを見る限り、
確かに氷架の口は大きそうッスねと、
もそもそとクロワッサンサンドを食べながら考える。

まだ半分も減っていない。

雪城 氷架 > 「お前らさすがにそれは失礼」

口がデカいと言われればまたむすっとして、コーラのストローに口をつける
……こうやってみると普通、というか小さく見える

麻美子 > 「なんかこう、どっかで見たゲームのキャラみたいッスね。」

もしかして伸び縮みでもしているのだろうか、と考え、
クロワッサンサンドを膝に置くと、ためしに氷架のほっぺたを引っ張ってみる。

烏丸 九郎 > 姉妹ねぇ…どっちも姉には見えねぇけどな。

(やっぱり仲の良い友達っていうのが一番合うのかもしれない。)

……ほんとどうなってんだ?異能かなんか使ってんのか?

(氷架の4次元の胃袋と、口の秘密。気になる。
ジーっと氷架の唇を見つめて。)

雪城 氷架 > 「あー…ん?」

既に2つ目のバーガーにかぶりつこうとしていたところをほっぺをひっぱられる

むぃーんっと、伸びるもち肌

「ひゃめろひょわは(やめろよばか)!!」

麻美子 > 「おー、のびるのびるッスーーー!!
 なるほど、これなら確かに沢山食べれるッスね!!」

暫くびよんびよんと引っ張って、
やがて納得したように離した。

麻美子 > 「何氷架サンの唇じーっとみてるんスか、
 リーダー、やらしいッスよー?」
にやにやと笑いながらからかう

雪城 氷架 > 「まったく、いきなり何すんだ!」
ぷんぷん起こりつつバーガーはもっ
ほっぺたのつままれたとこがほんのり赤い

烏丸 九郎 > や、やらしい意味で見てんじゃねぇよ!
俺はただ決定的な瞬間を抑えようとしてただけだぜ!

(バーガーを食べる瞬間どれだけ伸縮するのかとか。)

雪城 氷架 > 「お前ら人を見世物みたいに言うなよな」

あれ?
一瞬目を話した隙にマヨソースのついた指を舐めている
かぶりついたばかりのバーガーは消えている

「にしてもなかなかいけるな~」
やはり熱いうちに食べるに限るとばかりに次々に手を伸ばして平らげていく

麻美子 > 「完全に見世物ッスね、
 広報部として是非記事にしたいッス。
 これは人類の神秘ッスよ。」

食べる速度に戦慄しつつ、
『指を舐めるのはお行儀悪いッスよ』と付け加えて
袋から取り出した紙ナプキンを手渡した。

烏丸 九郎 > ……やっぱ異能か。

(それしか考えられない。
いつの間にか消えてゆくバーガーに戦慄しつつも
自身も、ケバブを平らげる。確かにうまかった。
残ったコーラをすすりながら、決定的な瞬間を捉えようとするも
なかなかうまく行かない。)

雪城 氷架 > 「そんなもん記事にしてどうすんだっての…ん…麻美子って行儀とか気にするのな…」
少しだけ意外そうに、ナプキンを受け取ってふきふき

その後もなぜか一瞬目を離した隙に丸まった包み紙が増えていくのであった

麻美子 > 烏丸が食べ終わっているのを確認して
自分の食べる手が止まっている事を思い出すと、
慌てて自分のクロワッサンサンドをもぐもぐと食べ始める。
タップリの野菜と生ハムが美味しい。

「間違いなく異能ッス。
 マクスウェルコードじゃなくてマウスウェルコードッス。」