2015/06/08 のログ
ご案内:「歓楽街」に魔王バラルさんが現れました。
魔王バラル > 「中々良い所ねぇ……」

 夜の街を歩く、紫髪のゴシック風の少女。
 手元にはどこかで買ったのか、角将のロゴの入った餃子パックがひとつ。

魔王バラル > 「こっちに来たばっかの時は少々災難だったけれど、
 まああれも直視しなきゃならない問題ねぇ。ふふ、楽しくなってきたわ。」

 上機嫌な様子で夜の街を歩く。その辺の自販機でジュースを買えば、飲みながら歩き始めた。

 

魔王バラル > 「ねぇ、そこの。こっちにいらっしゃい。
 そう、良い子ね。所で、この島で最近起こったことを教えてくれないかしら?」

 手頃な男子学生を洗脳で誑かし、情報を聞くだけ聞く。
 聞き終えれば熱いキスをプレゼントし、唇から生命力と魔力を奪ってやってから解放する。
 解放と言っても、その場に転がすだけだが。

「ご馳走様。」

魔王バラル > 「風紀委員に、公安ねえ……
 ま、"取り締まるべき機関"がごたごたしているのは好都合よ。暴れやすいわ。」

 今度は女性と洗脳で誑かし、情報を出すだけ出させる。
 やはり同様にキスを以って生命力と魔力を奪い、その場に転がす。
 今のところ騒ぎには、なっていない。

魔王バラル > 「ま、最近の流れは大体掴めたわ。
 ……さてさて、どう動きましょうか。ふふ、暗躍しましょうか? いっそ暴れてみましょうか?」

 3人目。話を聞かずにキスだけして生命力と魔力を奪う。
 やや、ざわつきはじめたような気がする。

魔王バラル > 「……ここで出来る事はこんな所ね。
 騒がしくなってきたし、そろそろ行きましょう。」

 すた、すた、と。
 再び何処かへ向けて、歩き始めた。

ご案内:「歓楽街」から魔王バラルさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に烏丸 九郎さんが現れました。
烏丸 九郎 > (ちょっと煤けた制服に、疲れ果てた顔。
腕は顔にはガーゼが貼り付けてある。
大した怪我じゃないというのに…。
氷架の検査が終わらないので、結局一人でここまで来てしまった。)

烏丸 九郎 > あー……

(疲れた、今日は。
飯も喉を通らない程度には。そこかしこから食欲をそそる香りはするものの
どうもその気にならない。
無力感に苛まれたり、氷架がさらわれたり、炎の巨人と戦ったり…
散々だ、ろくなことがなかった。)

烏丸 九郎 > くぁ…ふぅ…

(道行く生徒や大人たちは、みな楽しそうで
この学園の平和を満喫しているようだ。
広報からのメールを見れば、すでに今日の顛末が載ってる。
仕事が早いというかなんというか。
漏れそうなあくびを噛み殺しながら、歓楽街を歩く。
暇つぶしにゲーセンでも行こうかなと考えたりもする。)

ご案内:「歓楽街」に楓森焔さんが現れました。
烏丸 九郎 > (結局氷架は大丈夫だったのだろうか?
まぁそれは、明日になればわかるか…
ふらふらと、おぼつかない足取りは危なかしくみえるだろうか。)

ま、心配して損したってくらいで丁度いいんだけどよ。

楓森焔 > 「おっさーん、そのケバブ二つ……いや三つ!」
 などと、屋台で食べ物を受け取りながら、三つのケバブを次々齧る少女が一人。先ほどまでの騒ぎ、山で修行をしていたためか、まったく気づくことがなかった。
「……ん?」
 怪我をして疲れ果てている知己の姿を認めて。
「九郎じゃねえか。随分疲れてるみたいだけど、なんかあったのか?」
 のんきにそちらに向かって歩み寄る。

烏丸 九郎 > おう、えーと確か俺流の。

(あの、屋上から飛び降りて走っていった女子だ。間違いない。
確か名前は楓森焔だっけ。
ケバブを食らってる姿は元気そのものに見えた。)

ちょっと色々あってな。今日はお疲れモードだ。
焔は元気そうだな。

楓森焔 > 「色々、ね」
 煤けた服装。怪我。どこぞでボヤ騒ぎでもあったのか。
「俺は元気だよ。さっきまで山ごもりしててさ、飽きてきたから降りてきたんだ」
 そういってからケバブを小脇に抱えると、腰の水筒を差し出した。
「ひどい顔してるぜ、九郎。体力も使ったろ? 食欲ないかもしれないが、腹に入れとけよ。これ、味はまずいけど、胃がキツい時でも飲んで力に変わる奴だから」
 中身は怪しげな液体だ。おそらく彼女独自のものなのだろう。確かに味はまずいが飲み込みやすい、奇妙な栄養食。

烏丸 九郎 > 山籠りたぁご苦労さんだな。やっぱ修行ってやつか?

(ケケケと笑いながら、差し出された水筒を受け取る。)

そんなにひどい顔してっか?せっかくのイケメンが台無しだな、まったく。
…まぁ、ありがたくいただいとくぜ。

(水筒の中身を一口、いただく。
確かにまずい…まずいが、吐き気をもよおすとかそれほどではなく
むしろ喉越しは悪くなく飲みやすい。
これも俺流なのだろうか?俺流パネェ。)


確かにマジィな…でも、ありがとよ。

(礼を言いながら水筒を返す。だいぶ飲んでしまったが、大丈夫だろうか?)

楓森焔 > 「おう。修行、修行だよ。青垣山。最近は実戦とかしてないからさ、山の獣相手なら多少は肩慣らしになるかと思って」
 そういいながら笑うと、水筒を手渡して。
「ひどいもひどいぜ。心配になって声をかける程度にはな!」
 はっはっは、と笑い飛ばしながらケバブを袋に閉まった。
どうにも気にかかってしまったのは仕方がない。
出来ることといえば精々このぐらいだろう。
「おう。でも胃が落ち着いたらしっかり食えよ、あくまでもえーっと……一時的? だからさ。あとでちゃんとした飯を食わねえとぶっ倒れちまう」
 減ったことはまったく気にしていない。軽くケバブの袋を掲げると、
「俺もこの通り、それだけじゃどうしようもないから肉食おうと思ってね」
 言って、あくまで笑い飛ばした。

烏丸 九郎 > 山の獣って、あんまいなかっただろ?一応人がよく出入りする山だしな。
整備はされてねぇって話だけど…熊とかはいねぇよな?

(まぁ、異能者にとっては熊なんて大したことはないのかもしれないが。)

そっかー…明日は昼間で寝るかな…。歩いてるだけで心配なんてかけさせられねぇしな。

(力なくへへへと笑いながらも、彼女の元気さが、少し羨ましい。)

ああ、そうするよ。やっぱ疲れた時は肉に限る…今は流石に食えねぇがな…。
……。
そういえば焔…俺流って、だれでも使えるんだよな?

(少し間を開けて少し真面目な顔で聞いてみる。)

楓森焔 > 「んー、熊は居なかったけど、かわりにデカイ鶏? みたいなのは居たな。熊より大きいぐらいで、あれは食いでがあった」
 デカい鶏。どれくらいのデカさかはあまりにも適当な焔の説明で理解はできなかっただろう。
まあ少なくとも、食べることができる程度の大きさだ。
――熊の代わりに引き合いに出される程度には大きかった、ということだが。
「寝とけ寝とけ。よく寝てよく食えばまあ、疲れぐらいならなんとかなるしな」
 けらけらと元気な笑みだが、続く九郎の言葉には息を呑む。
一歩、後ろに下がると。おもむろに鉄下駄を脱ぎ捨て拳を虚空へ突き込んだ。
地面が揺れるような錯覚。踏み込むの鋭さは本物だ。
「俺流は、誰でも使える。努力次第だけど、水の上を30cm踏み込むぐらいなら10歳の子供でも一週間でできたよ」
 あとは、と。そちらの瞳を見つめて。
「俺を信じてくれるか。俺流を信じてくれるか、だ」

烏丸 九郎 > でかい鶏…しかも食ったのかよ!研究区から逃げ出した生き物とかそういうんんじゃねぇよな?

(見たところ体に害はなかったようだが…未知の動物を食べるとは、なかなか肝の座った女である。)

そうしておくぜ、これ以上イケメンが台無しになる前にな。
目の下にクマとか作らないようにしたいもんだぜ。

(俺流についてきけば焔の様子が一転、真面目なものになる。
そして魅せつける体捌きは、本物の動きであろうことが見て取れる。)

あんたは強い、それはわかる。
俺も、強くなりてぇ…。少なくとも、大事なもんを守れるように。

(見つめ返すその目は、疲労に染まっていたが、内に見える炎が見え隠れしていただろうか)

楓森焔 > 「おう、食った。一応、焼いた奴を細かく刻んで、一時間ぐらい口に含んどくんだよ。
それでやばそうだったら吐き捨てるんだ。今回はイケそうだから食った。
……んー、どうだろうな? 見たことない奴だったのは確かだけど」
 思ったよりはきちんと毒味をするのだが、いずれにせよ冒険には違いない。
少なくとも彼女はぴんぴんしている。変なものはなかったのだろう。おそらくは。
 イケメン云々の話は軽く流しつつも頷いて、その後の続く、真剣な言葉に微笑んだ。
「かっこいいとかかっこよくないとかはわからないけど、もう少し鍛えたほうが男らしくなるな」
 言って、手を差し出す。こういう手合は嫌いじゃない。
いや、大好きだ。胸を張って受け入れることができる。
「俺もさ。最初は家族を守りたかったんだ。なんかエラいことになっちまってさ。
そいつをなんとかしようと思って、こいつを編み出したんだ。だからさ」
 お前を必ず強くする。彼女は微笑みながら力強く言った。
「だから、どうだ。全方位型必殺格闘術。流派・俺流。現在門下生募集中。
……今ならもしかしたら、誰よりはやく師範代になれるかもしれないぜ」

烏丸 九郎 > ぱねぇな…いつもそういうサバイバルっぽいことしてんのかよ。
俺流の必修科目じゃなきゃいいんだけどよ。

(笑いながら彼女の話を聞く。イケメン云々の話はスルーされたようだが
こちらも冗談で言ったようなものなのであまり気にしない。
彼女の差し出された手、そして顔を見る。そして、一度頷けば、その手を取る。)

ああ、やるぜ、俺流。氷架も麻美子も響さんも灯も…俺の大事なメンバーを
守るために、やるぜ。教えてくれ…俺にも、俺流を。

楓森焔 >  手を、握り返し。笑顔のままに、
「決まりだな! サバイバルは置いといても、厳しいには違いない。
でもさ、やり通せばかっこいいぜ。イケメンだ。ロック、かもしれない」
 そういって手を離すと、軽く自分の足を上げた。足の指を器用に動かして、にぎったりとじたり、グーチョキパーを作ってみたり。
小器用に動くその指を見せてから、足を下ろす。
「ひとまず基礎だ。日常をなるべく裸足で歩いてみろよ。
指の使い方が重要でさ、今、俺地球を掴んでるぜ! みたいなそういう感覚が第一歩。
足の皮がずるむけたら保健委員に見てもらえ。今の時代、怪我は結構すぐに治せるのが便利だよな」
 えらそうに胸を張って。自信満々に最初のレクチャーを行なった。

烏丸 九郎 > おう、やり通すぜ。やってやるぜ、俺はよ。
だから、頼むぜ、師範。

(同年代にこの呼び方はちょっとばかり恥ずかしいが
それでも、なんというか気持ちが切り替わる。
この人から、技術を、力を学ぶのだという気になる。
器用に動く指を見れば、おー…と、感嘆の声を漏らし
自身も靴と靴下を脱ぐ)

裸足…わかったぜ。やってみる。っと…さすがにまだいてぇな、裸足…。

楓森焔 > 「師範、師範か……」
 言われると、照れくさそうに頬をかいた。なにせ今まで言われたことなどなかったから。
「ああ、よろしくな。九郎。……ああ、まあ最初はすごく痛いけどそのうち足の方が慣れる。
なんだっけ。あのー……指の先が分かれてる靴下なんかで慣らしたほうがいいかもな。
アスファルトとかは走ったら多分痛すぎて死ぬから気をつけてな」
 ひとつひとつ、丁寧に。何から伝えたものかとすこし慌てながらも注意事項を告げていく。もしもその感覚を得ることができたなら、"水をつかむ"ことができるようになるかもしれない。
「慣れてきたら次の段階。水や壁を走れるようになる。やりかたはまあ、慣れてきたらだな。……遅刻しそうなときには便利だぜ」
 そこでまた笑い直して、ばしんと相手の肩を叩くだろう。
「決まりだ。これから帰りか? それなら、何があるかわからないし付き合うけど」

烏丸 九郎 > へっへっへ、そうか。
忠告はありがたく受けておくぜ。

(そう言いながら、一つ一つ、頭のなかに入れてメモしておく。
そのたびにうなずき、焔からの指導に感心する。)

さすがに走るまではもうちょっとかかりそうだな。

(水をつかむ…まではまだ時間がかかるだろうが
俺流の第一歩を踏み出した少年の表情は
疲労にまみれながらも、どこか爽やかであった。)

ああ、そろそろ帰ろうと思ってたところだ。付きあわせてワリィな。

(ちょっとバツが悪そうに頭をかく。女子に送られる男子という絵面も、なんか情けないので。)

楓森焔 > 「はっは! 俺でも最初はだいぶ時間がかかったよ。ただ、練習に詰まったら言ってくれ。つきっきりで指導してやるからさ」
 ――彼女が直接指導することで、成長速度は飛躍的に上昇する。
ともすれば、その日のうちに編み出してしまうかもしれない。
それも彼女の力の本質を理解すれば当然のことだが、それを知るものはこの世界に居ない。
「よしよし、ひとまず飯食う元気が出たら歓迎会だな。相手は俺しか居ないけど、焼き肉でも食いに行こうぜ」
 楽しげに笑うと横に並んで。
「いいんだよ。弟子の面倒を見るのも師範の務め。
ワリぃとかすまねえとか言うなよな。
これは当然のことで、それが俺は嬉しいんだ。
何かあったらすぐ言えよ。弟子のケツは師範が持つもんだ」
 それは本心で、鉄下駄を履き直すのも忘れて歩き出す。
その顔は紛れも無く希望に満ちていて、
それは九郎を大きく受け入れようと浮かべたものだった。

烏丸 九郎 > ああ、これから指導よろしく頼むぜ。頼らせてもらうからよ。
とりあえず、今日は焼き肉とは行かないけどよ、いずれ食いに行こうぜ。もちろん、割り勘で、な。

(弟子に奢られたんじゃ、師範のメンツも潰れるだろうし、割り勘ということにしておく。
隣に立つ、自分よりも小さな師範が、ひどく頼もしく見える。
少年似なら、自身を任せてもいいと思った。)

ああ、そうさせてもらうぜ、師範。
これからはいっぱい頼らせてもらうし
迷惑かけるかもしれねぇけど…
俺流で俺が強くなることが恩返しだと思って、精進するぜ。

(少年はひょこひょこと裸足で歩きながら少女とともに歓楽街を去ってゆく)

楓森焔 > 「決まりだな」
 指を鳴らして、次の予定を思い描いた。
「割り勘か。そいつはやめといたほうがいいけどな。
なにせお前の四倍は食べるぞ。
授業料みたいなもんだと思って支払うならいいけどな」
 意地の悪そうに目を細めて九郎に言って。
それでも歩幅は九郎に合わせるように歩いて行く。
「任せろよ。お前が俺の好かないことをしなければ、異能だろうがなんだろうと関係ない。
お前の敵は俺の敵だ。……まあ、テストに勝てるかは怪しいけどさ!」
 そんな笑い話をしながら歩いて行く。それぞれが家に帰り着くまで続くだろう。

ご案内:「歓楽街」から烏丸 九郎さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に烏丸 九郎さんが現れました。
ご案内:「歓楽街」から烏丸 九郎さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」から楓森焔さんが去りました。
ご案内:「歓楽区・駅前」に薄野ツヅラさんが現れました。
薄野ツヅラ > (段々陽が落ちてきた歓楽街の駅周辺)
(授業帰りの学生で非常に賑やかである)
(ぱらぱらと本を捲りながら歩くは赤ジャージにヘッドフォン)

あ゛───……久々に歩き回ったから疲れたわぁ……

(非常に怠そうにとぼとぼと歩いている)
(生憎落第街には駅はない為、ここから徒歩での帰宅だ)

薄野ツヅラ > (時折きょろきょろと辺りを見回せば風紀委員の制服が目に入る)
(うへえ、と漏らしながらそそくさと路地に逃げ込む)
(実に疲弊している)

(あー、ほんとに次会ったら誰だったかしらぁ、井戸木先生って云ったっけぇ……)
(───容赦なく一発ぶん殴るんだからぁ……)

(普段のような剣呑な雰囲気もなく、ただただだらりと)
(案外歓楽街の学生の中に溶け込めている──…かもしれない)

ご案内:「歓楽区・駅前」に魔王バラルさんが現れました。
魔王バラル >  路地に逃げ込んだのが、運の尽きだったかもしれない。

 入り込めば。道を塞ぐ様に立っている紫髪の少女と、
 男子学生二人に女子学生一人の姿、
 そして紫髪の少女の傍らに黒い何かが見えるだろうか。

 何やら話していた模様だが、その最中、紫髪の少女が指を弾く。  
 ……目の前の少年の背中に、黒い何か――六ツ足の、異形の生物が飛び掛かっていた。

 声すらあげる間もなく異形に飛び掛かられた少年の身体に、異形の生物が入り込む。
 入り込まれた少年は苦しそうに呻き――その両背に異形の腕を二本、生やす。

「あ、あ、あ――」

 それは視点は焦点を合さない。そして口からは涎を垂らしており、正気とは思えない姿を見せている。
 ……もし、彼から"聞けば"言葉にならない言葉を垂れ流している事が分かるかもしれないか。

 残された男女はその光景に悲鳴をあげる。
 逃げようとして後ろに一歩引いた所で、足をもつれさせた。尻もちをつく。

薄野ツヅラ > あ──……

(厭そうに笑顔をひくつかせる)
(何これ、漫画の読みすぎで脳がやられた訳ぇ……?とぽつり、呟く)

(うっわー、此れ関わったら割と大事なもの失くしそうねえ……)
(絶対闇に飲まれよ、とか素で言っちゃうタイプの子よぉ──…)

(散々な事を思案しつつ、ゆらりと出来るだけ音を立てないように大通りのほうを向く)
(ふと、少年の様子がおかしかったのが気になって振り返った)

(……ある意味精神系の異能だったりするのかしらぁ、あんなの放っておいたら廃人間違いなしよねェ)
(──ちょっと見ておこうかしらぁ)

(ぼんやりと、遠巻きに少女と生徒を眺めた)

魔王バラル > 「ふふふ……いい子ね。」

 そのまま様子を見ていれば、
 六つ足の異形が少女の影からゆっくりと現れる。
 
 次に起こる展開は分かりきったものだろう。六つ足の異形は残る二人に飛び掛り、入り込み、背に二本の腕を生やした人間を創りだす。

 ……少女が、貴方を見た。

「……あら、後一人もいるなんて?」

薄野ツヅラ > ────……だろうと思ったけどぉ
見間違いってことにはしてもらえないかしらぁ……?

(ハリウッド映画のVFXのような光景に笑うしかできない少女はだらり、と厭な汗を流す)
(見るからにこの世の生き物ではないと思われる其れは)

(あ゛──超気持ち悪いんだけどぉ……)

(薄野廿楽は、所謂モンスターの類が苦手だった)

魔王バラル > 「分かったわ。"私"は、見間違いって事にしてあげる。」

 くるり。嫌な汗を流す少女に、無防備に背を向けた。
 異形の生徒たちは、相変わらず虚ろな様子で、貴方へとゆっくり、歩いて来ている――?

 うじゅる、うじゅる。
 異形の少年少女の腕から、何かが蠢く様な音と共に、粘液のようなものが垂れる。

「"私は"ね。」

薄野ツヅラ > あっは……所謂絶体絶命ってやつじゃないのぉ……?

(不幸すぎぃ、と呟いて)
(ポシェットからお気に入りのチュッパチャップスと黒光りする拳銃を取り出す)

ああ、一つ質問なんだけどぉ───
このグロテスク極まりない悪趣味な生き物は一体何なのぉ?

(じりじりと路地から出ようと後ずさりしながら、ひとつ問うた)

魔王バラル > 「――"モンスター"よ。」

 短く告げて、地を蹴る。
 ……それこそ魔法の様に上空へと、飛び去った。

 建物の屋上にでも登り、観戦する心づもりなのだろう。

 "コロス――コロス――"。異形の少年少女が言葉らしきものを発する。
 ツヅラに対する敵意のようなものを見せたかと思えば、背に生やした腕が、黒い蟷螂のカマの様へと変貌する――

薄野ツヅラ > ────ゲームのやりすぎじゃない訳ェ!?

(路地に少女の絶叫が響く)
(いったい自分がどんな悪いことをしたんだ、と思案すればぱっと出てくるだけでも幾つも思いつく)
(また厭そうな顔を浮かべた)

大ッ体この島はホントトンデモ極まりないのよぉ……
常識の範囲でこう、こう……!

(文句をだらだらと垂れながら大通りまで思い切り走り出す)

ご案内:「歓楽区・駅前」にメアさんが現れました。
メア > (黒服の少女が袋を抱えて通りを歩いている)

買えて、よかった……(そう言って自分の持つ袋を見る、売ってもら
えないかと思ったがお金はあると言えばすぐに売ってもらえた。やは
り歓楽街は色々と便利、なんて事を考えながら)

魔王バラル >  
 異形の少年少女が逃げたツヅラを追う――!
 それこそお前は身体強化異能者か超人かと言わんばかりの速度で追いかける。
 潜在能力を無理やり引き出されているのだろう。

 とは言え、道行く学生を強引に押し飛ばしたり、その背のカマで傷つけながら走っている。
 直ぐに捕まる事はないだろうが、じりじりと距離を詰め、追い詰める。

 そうして大通りを異形の少年少女が駆けるのだ。
"やだ、何アレ" "うぉぉっ!?" "あれ、今の子ってぇ……" 等と言った、ざわめきも起こっている。

メア > ん……?(通りが騒々しい、なんだか逃げて行く生徒もいる…何か
あったのかな?と考えながら歩いて行けば)

あ…赤い、人……(これまで何度か出会った事のあるツヅラを見つける。
そしてその後ろには)

……魔、物…?(背から腕が生え人間を越えた速度で追いかける少年少女。だが制服を着ている魔物なんて聞いた事もない……
なんだろう、と首をかしげる)

魔王バラル > (異形部分と人間の部分は、いわゆる"生き物としてのデザイン"が大きく事なる。
 アイデアが回れば、憑かれた、あるいは寄生されたもの、と、推測は出来るかもしれない。
 勿論、そう言う異能力者などと言った、別のアイデアが浮かぶ事もあるだろう。
 一度獲物と決めた故か、はたまた何かを操作されているのか、ただ、ひたすらツヅラを追いかけている。)

薄野ツヅラ > 別に周りの人間がどうなろうか知ったこっちゃないけどぉ──……!!

(ゼエゼエと息を切らして走り抜ける)
("人間以外"に通用しない異能持ちの少女はおもむろに拳銃の引き金を────)

(ああもう、人多すぎぃ……当たったらどうすんのよぉ…!)

(引けなかった)
(諦めたように立ち止まると咥えていたキャンディをガリ、と噛み砕く)
(口の中からキャンディスティックを引き抜けば────)

ああもう────【頂戴!】

(おもむろに、指揮棒のように振るった)
(周囲10m以内の人物の異能を無理矢理引き出す能力)
(廿楽の異能、[精神掌握]内の一つ)

(周囲の学生たちの様々な個性が無理矢理引き出される)

メア > ……(よく見てみれば少年少女たちは何だか気持ち悪い…背中から
生えた腕等はともかく、生き物として形が何だか妙だ。写真で見た
だけだが異形と言えどある程度の形の自然さが有ったが…彼等には
それが無い)

え…?(よく分からないが自身の影が勝手に蠢いている、異形達よ
りも何よりもそちらの方がメアにとっては異常事態だ。)

っ……(だが混乱はしない、ツヅラが叫んだ頂戴と言う言葉、恐ら
く彼女の能力か何かで影響が出ているのだろう…おもむろに袋の中
から先ほど買ってきたものを取り出し)

止まって……(テーザー銃を構え、ツヅラに最も迫っている生徒に
発砲した)

薄野ツヅラ > あっは!其れから───好悪付加!
あなたたちの視界の中のモノに対しての感情を30分間書き換える!

対象はそのハリウッドかなんか知らないけどモンスター!
其れに対する感情は[憎悪]!親でも殺されたんじゃないのぉ──…!

(少女の声と同時に、学生の個性がそのまま"モンスター"に叩きつけられる)
(運よく周りにいた生徒はそこそこの発火能力と発電能力)
(雷霆と炎が散る)

魔王バラル >  周囲の人物の異能が引き出される。
 その中に含まれた炎、氷、風、雷、などを発現する異能者の力が引き出されれば、
 異形に襲い掛かる。

 火傷、凍傷、鎌鼬による切り傷、雷霆。
 そして最も迫っている異形の少年は、テーザー銃の追撃を受ける。

 幸い、キャンセラーや狂わせる異能持ちは存在しなかった様だ。

 が。

「ガ、グァァァッコロスッ!」

 "異形の少年一人、少女一人も異能使いだ。"  当然、異能が引き出される。
 意思とは無関係に異能を行使し、つづらを始めとした一帯に効果を掛ける――

 最もツヅラに迫っている少年の一人は治癒の異能。無差別に傷を癒やす。
 少女の異能は物質創造能力。大きな槍を直線と向けて具現・射出し、
 一般生徒の一人に当たる。

 ツヅラへの直撃こそなかったが、投射された槍が破裂し、無数の棘を飛び散らせる。
 それはツヅラやメアへと迫り、何も手を打たなければ深く刺さるだろう。
 当然、一般生徒へは刺さるだろう。多くの生徒が棘により傷つき、一人の生徒が槍に貫かれるか。

 最後の一人は何も起こさない。"異能"を持たない――。

メア > ぁ……(ツヅラの能力によって湧き上がる憎悪…自分が生きていく中
で最も表に出してはならない感情をこみ上げてくる違和感に対応が遅れ…棘が
深々とメアに突き刺さる)

っ……(腹部に刺さったそれを見て周りを見る、そして一人の
生徒が槍に貫かれる所が目に写る…あんな物をくらっては
即死……目の前で、人が死んだ)

………(俯き、自分に刺さった棘を引き抜く…血が滴り服にも朱色が広がっていく…だが、そんなもの意に介さない。そのままツヅラの方へ歩いていく)

薄野ツヅラ > あっは───……☆
制御できないから何時まで経ってもレベル0認定なのよねぇ──…

(あくまでしょうがない、と開き直る)
(投射された槍を、砕ける槍の破片を少女は───)

……っふふ、悪くないわぁ───
でも何時もよりは痛くないかしらぁ

(笑顔で全て受け切った)
(ちらと生徒のほうを見遣ればごめんなさいねぇ、と小さく呟く)
(目の前に迫る異形と化した生徒を、何の躊躇いもなく)

(────パァン、と銃声が響き渡った)

魔王バラル >  銃弾は異形の生徒の一人を貫く。
 銃弾から身を守る盾が在る訳でもない。

 それは、治癒の異能を行使した異形へと当たる。

「グ、グ……」

 即死、とは行かなかった。
 が、目に見える出血は有効打であることを証明しているし、"自分から異能を使う様子はない"
 異形の少年――治癒の異能を以っていたそれは、背中の鎌と化した腕を振り回す。
 闇雲に振り回されるそれは、少しでも心得があれば容易に避けられるだろう。

 残る二人も、少しずつツヅラへ迫っている。

メア > 貴方……悪い、人……(銃を生徒に向けて撃ったツヅラの影を)

だから…知らない……(鬼とかしたメアの影の剛腕がツヅラの影を薙ぎ払い、建物に向けて吹き飛ばそうとする)

薄野ツヅラ > はァ!?
これしょうがないでしょお……!?

(唐突に振るわれたメアの影の剛腕に思い切り吹き飛ばされる)
(其の先にはガラス張りの店先が)
(ガラスはいとも容易く割れ、ツヅラの全身に突き刺さる!)

あッは──……☆

(少女は赤いジャージをボロボロに切り裂いたガラスを気にすることもなく、楽しげに笑った)

魔王バラル >  一方。どこかの建物の屋上。
 やや驚いた顔ででクリームパンを頬張り、惨劇を眺める紫髪の少女。

「……あの子、敵が多いのかしら。」

 割って入り、立ち向かう存在は想定していたし、折り込んでいた。
 だが、その乱入者がツヅラを狙う――その光景は、予想外だったらしい。  

魔王バラル >  幸い、先にメアに吹き飛ばされた事もあり、異形の鎌が当たる事はなかった。
 
 だが、吹き飛ばされて直ぐに動かないのならばついに追いついてしまうだろうか。

 異形の少年少女、その内一人は満身創痍。彼らが、ツヅラの前に立っている。

メア > …貴方、何も……しないで…(手応えで分かる、今のは避けられた
気配も防がれた気配もない…すぐには動けない。突き刺さったガラスも合わせて
そう予想し)

………(三人の異形に憑かれた生徒を見て)

…じっと、してて……(願うような気持ちで手に握ったバトン型の
スタンガンをを当てる。これで動きを止められなければ、別の方法で
動けないようにしなければならないと覚悟しながら)

魔王バラル >  バトン型のスタンガンは効果を発揮する。
 一番前に居たであろう治癒を持っていた異形の少年に中れば、それは麻痺を受け膝を折る。

「ガ……ッ……!」

 とは言え、敵は三体。
 残りの異形に憑かれた少年少女が背中の、鎌と化した腕を振り回し、メアを二方から襲う。

 ……メアが立ちはだかれば、流石に立ちはだかる者へと向かう。

薄野ツヅラ > (正直あの子の憎悪がボクに向くとは殴られるとは思わなかったしやっぱり所詮レベル0よねェ、制御できないしぃ────☆)

(そんな事を思案しながら目前には少年少女)
(メアの言葉は聞こえない)
(少女は諦めたように拳銃を自らの左肩に当て────)

はァ?
[感情増幅]及び[情報送信] あのモンスターと殴ったあの子に送信☆痛みを共有──……☆
死なば諸共って云うんだゾ───☆

(思い切り撃ち抜いた)

メア > よかっ、た……(鎌を全て避けようとはせず、だが致命傷は
避けるように動く。左の肩、そして右足の腿に鎌が突き刺さり…)

っ!……もう、だい…じょうぶ……(二人の生徒に、スタンガンを
押し当てる。スタンガンが効いた事に心の底から安堵しながら)

メア > いっ……!(スタンガンを押し当て、突如左肩に走る激痛…だが、肩
を斬られ腿は貫通されている状況で今更痛みが増えようとやる事は
変わらなかった)

魔王バラル > 「ガ、ガ――!?」

 スタンガンが当たる直前、迎撃と言わんばかりに振りぬこうとした鎌が止まり、異形達が膝を折る。
 送られる痛覚に苦悶の表情を浮かべ、蹲る。麻痺と痛覚への直接攻撃を受けた結果、だろう。
 
 ともあれ、三体とも麻痺と直接的なダメージは受けている。
 今の所、死んではいないが――死屍累々、か。

メア > はぁ、はぁ…っ……(生徒三人が倒れたのを見て安心し、ポケット
から飴を取り出し、舐める…流石に痛みが全てとれる訳ではないが、少しでも
痛みが紛れればそれでいい…そんな事より今は)

何も、しないで……って、言った…のに……(店の中に居るであろう
彼女の方へ向かう…最初は引き摺っていた足も彼女の所へ着く頃には
普通に歩けている…が、痛みと体力の低下のせいで少しふらついている)

薄野ツヅラ > ──……散々すぎぃ

(ぽつり、と呟く)
(こんな騒ぎだ、いつ風紀委員が来てもおかしくない)

(こっそり逃げ出すに限るわァ──……)
(あとあの女は次見かけたら鉛弾叩き込んでやるんだからぁ)

(よいせ、と左肩を押さえながら立ち上がる)
(ゆらり、幽鬼のように振り向いて、路地へと踵を返す)

魔王バラル >  ぴく、ぴく、と少年少女は動いている。とは言え、攻撃の気配はない。
 周囲は騒然。ざわめきどころではない。風紀委員も公安委員は未だに到達していない。

「ゲームセット、かしらね。」

 ……建物の屋上で紫髪の少女が呟く。
 さて、処理をどうしようか。そう思案を始めた。

メア > っ……(店に入ったが彼女は居ない、あの状態で動けないと思って
いたのが甘かった…)

…しかた、ない……(そう言って倒れている異形憑きの生徒達の方へ向かう。風紀委員たちが駆けつけるまでにまた動かれては被害が出る、と…スタンガンを持って三人の近くに座る)

魔王バラル >  倒れた異形の少年少女。
 それらは時折、眼を見開き、恨めしげにメアを見て身体を動かそうとするが、やはり動かない。

 定期的にスタンガンを押し当てれば、一定の効果は有りそうだ。
 当然、少年少女への負荷も掛かるのだが。

薄野ツヅラ > (其の元凶の紫髪の少女におもむろに、怒気を孕んだまま怒鳴りつける)

ねェ、アンタさあ──……さっさと保健委員と風紀に連絡しなさいよォ
そのくらいは出来るでしょう?!

(路地からメアに気付かれぬよう、先刻思い切り槍の刺さった少年のほうへ向かう)
(傍につけば、しゃがみこんで心の臓に耳を当てる)
(まだ、遠くで動いている)

ごめんなさいねェ、ちょーっとあなたの痛覚やらなにやら全部一回切らせてもらうわァ

(痛みを全てカットしたうえでの軽い応急処置)
(そしてそのまま少年の口にふう、と息を吹き込んだ)

メア > ………(最低限の数だけスタンガンを押し当てる、怨まれても
仕方ない…自分はこの生徒達に恨まれるよりさらに被害が出る方が困る。
と割り切る……暫くすれば風紀委員や保健委員が到着し事態の収拾に動くだろう)

魔王バラル >  例えそれが超常によるものでなくとも懸命な応急処置、
 蘇生行為を行えば槍の刺さった少年は息を吹き返す。

 ――即死と思われた少年も、痛みによるショックで心の臓は止まったものの、まだ、命の目はあった。

 もしかしたら、何かが働いたのかもしれないが。

「……」

 とは言え満身創痍。喋るのも困難な状況で、口を開く。

「……あり、がとう……お姉……さん……」

ご案内:「歓楽区・駅前」にサイエルさんが現れました。
ご案内:「歓楽区・駅前」に園刃 華霧さんが現れました。
サイエル > 「……やれやれ、一体何の騒ぎかな。これは……おうおう、事件か何かかい? バイオハザード?」

じょりっと顎をさすりながら、白衣に、右手に応急手当のキット。

「あー、えーっと。そこのキャンディガール。”生きてる”やつの情報を”送れ”。仕事してやる」

そう告げて、面倒くさげに吐き出した

園刃 華霧 > 「うわー、天下の歓楽街で大騒ぎって聞いたけど……マジでやんの。
 何処の馬鹿だろうーねー、面白いことしてくれるジャン」
うわーうわー、とやじうま感覚のような台詞を吐いた。

「はーいはい、そこちょっとどけよー。天下の風紀様だゾー」
状況の割にはかなり軽いノリである。

薄野ツヅラ > 夢でも見てたんじゃないのぉ?

(ゆらり、全身にガラスを刺した少女は立ち上がる)
(見慣れた保健医から声を掛けられれば厭そうにちらと見遣る)

───……あなたの頭に直接この場の人間の"声"を叩き込むわぁ
其れでなんとか判別して、そんなに便利な能力じゃないのよぉ

メア > っ……(風紀委員が到着したのを見れば自分の荷物を持って
女子寮に向かう。あの生徒達も風紀委員なら上手く抑え込んでくれる
だろうと思いながら)

魔王バラル >  ――この地獄を言葉で表すとしてみよう。

 駅前広場では鎌で切られた、あるいは何かしらの棘が刺さった男女が倒れている。
 よく調べれば、ツヅラから声を送られれば、死亡者は居ない、重傷者は居ると分かるだろう。

 電車の運行は休止され、駅内では避難した人物と電車待ちの人物でごった返している。
 不安げに駅前の参上を見る彼らが見受けられるだろう。

 当の異形の少年少女三人は、うなだれた状態で異形の鎌のような腕を生やしている。
 明らかに異彩を放つそれは、寄生されたものと分かるだろう。医学を嗜んでいれば、特に。
 ……麻痺こそしているものの殺意は消えていない。迂闊に近づけば、危険か。

園刃 華霧 > 「あー、ちょい!そこの、ちっちゃいの!何処行くんだって!
 おーイ!」
立ち去る少女に声をかけるが、一体届くのか。

「あー、もー……なんだこれ。アタシが始末するのとか面倒っていうか、
 誰だよ犯人!」

サイエル > 「……貸し二つな、キャンディガール。それでいいよ。あとお前もだ。痛いから我慢しろよ」

的確にガラスを引き抜きながら、処置をしていく。
異能こそないが、その処理は適切なもので。
痛みこそあれ。だいぶましになるだろう。

「風紀委員さま。こちらは応急処置に努めますので、事態の収集お願いしますよっと」

へらりと、サボリの保健医が告げて

「うへぇ、やばそぉ……」

メア > ん……?(ちっちゃいの、たぶん自分の事だろうと
振り返る)

何か、用事……ですか…?(そう言って自分を呼んだ
女生徒を見る。袋を抱え服の所々に血の付いた少女は
かなり怪しく見える)

園刃 華霧 > 「えー、アタシー……? しゃーないなあ……っていうか、先生じゃないっスか。
 こういう時って年長者がなんとかするもんじゃないのかねえー」
ひと通り保険医にぶーたれる。

「あー、ちなみに、ソッチの方は大丈夫なんです?
 証人っぽいのとか死なれると大変なんですが」
と、付け足して

「そうそう、キミ。キミだ、少女よ! アカラサマにそれっぽいキミだ。
 怖くないから、ちょっとアタシにお話聞かせて欲しいんだけどネー?」
振り返るメアに返答する。

メア > ………(考える、だが逃げた所で自分の足だと逃げ
切れない。大人しく自分を呼ぶ女生徒の方へ近づいていく)

分かり、ました……

薄野ツヅラ > 死なないから別に何刺さってても良かったのに

(ぽつり、毒を吐く)
(風紀委員の少女が声を掛けたのを見れば────)
(遠巻きに、事態の収拾を眺める)

そろそろ年貢の納め時ってヤツかしらぁ……
傍から見たらただの能力暴走事件……に見えないかしらねぇ
(誰に云うでもなく、ひとつ)

サイエル > 「……天下の風紀委員様でしょうが。教師よりも権限上。頭下げるしか能のないおっさんに、そんな大役は無理だよ。無理無理」

はぁっとため息吐いて、”葉巻”を一本口にくわえた。

「ま、いちおう保険医なんでね? 異能はないが、任せてもらおうかな。それなりにサボりつつ、仕事させてもらおう?」

くつくつと、笑って。じょりっと無精ひげをなでた。

「さてねぇ。死なないじゃなくて死ねないの間違いじゃないか、キャンディガール。ま、さっさと行くといい。”音”は消しておいてやるよ。サービスだ」

ヘッドホンの女の”音”をかき消して

魔王バラル >  事態の収集自体は簡単だ。
 大勢の人物は駅内へ避難済みであり、広間に居るのは呻くけが人。
 少年少女も、近付かなければ害はない。スタンロッドの影響が強いのか、当面は大丈夫だろう。
 この三人以外にも誰かいれば危ないが、近くで暴れるような騒動が起こっている気配もない。

 多分、保険の先生が大変だと思う。

「……"あの子達の回収は、しておきましょうか"。勿体無いし、それに」

 恐らく、少しの時間が経った後、概ねの手当と誘導を終えた後。
 見計らったかのように、"この三人以外の誰か"――紫髪の少女が、高い所から降りてくる。
 それは異形の少年少女三人の側へと歩み寄った。異形が彼女? に攻撃する気配は見受けられない。

薄野ツヅラ > ────ごめんなさい

(其れだけ呟くとふらり、路地のずっと奥へ)
(証言も恐らくメアがするだろう、信頼できる保険医に任せてずっと、ずっと奥深くへ)
(ふらり、と踵を返した)

ご案内:「歓楽区・駅前」から薄野ツヅラさんが去りました。
サイエル > 「あったまいってぇ……」

流れ込む情報に、眉をひそめながら。ひとりひとりと迅速に
的確に。手当を進めていく。
汗をぬぐい、白衣を踊らせながら、包帯を、消毒液を。
時にはメスを手に、治療行為を行っていく。

「っち、ほかの保健医はどこいったよ! こういう時こそ異能の出番だろうが……」

悪態をつきながら。脈拍数、心臓音、”異能”で把握しながら。

「ってことであとはお願いしますよぉ、風紀委員」

葉巻からぼとりと、灰が落ちた

園刃 華霧 > 「あー、んじゃせめて話くらい聞けるようにさせてもらいたいんスよねー。
 報告書とか、白紙で出すと怒られるンすからさー」
保険医にいう。実に面倒そうだった。

「そうそう、素直な子は嫌いじゃないヨ。アタシとしては、この状況の知ってることさえ話してもらえりゃそれでいいんだシ」
そしたら、帰ってもいいよ、とあっさりと伝える

メア > …?(ふと現れた紫髪の少女の方を見るちらりと視界に入った彼女を見て)

あの人、危ない…(華霧の服を引っ張りそう言って、自身
も紫髪の少女に近づく)

魔王バラル > 「おいで。」

 紫髪の少女が言葉を紡げば、六つ足の異形が少年少女から這い出で、紫髪の少女の影へと消える。
 自然に行われるその光景や少女に気づいてもいいし、気付かず見過ごしても良い、だろう。

園刃 華霧 > 「あん? なになになになに、ひょっとしてアレが今回の犯人様ってワケ?」
袖を引っ張られれば、紫の少女の気がつく。

「って、おいおい。流石にちょっと現行犯チックな何かだナー。
 おーい、そこの紫ロール、ちょっと待て!」
注目したからこそ気がついたか。不審な行為に声をかけつつ
かける。

サイエル > 「……完治って言われないあたり、優しいことで」

ふわりと笑みを浮かべた。走り回り、その中で……

「……おいで、ね? 覚えたよ? その”音”……」

つぶやくようにボソリ。

「おっとっと、集中、しないとね……」

魔王バラル > 「……ふふ。また今度ね。」

 一度振り向き、華霧へと不敵な笑みを浮かべる。
 そのまま悠々と、歩き去るだろうか。露骨に怪しさを見せた。

 残されたのは、"背中に生えた腕の消えた"少年少女達。
 彼らは正気を取り戻しつつあり、話を聞けば、

 "紫髪の少女、魔王バラルと名乗る少女と話していた所から記憶がない" 
 と、供述するだろうか。

 更に、詳しく取り調べれば少年の一人は治癒能力、少女の一人は物質創造能力、もう一人の少年は射撃系の魔法を扱う事も分かる。
 
 腕を生やしたり変化させるような異能を持たない事が、分かるだろう。

 ――彼らを犯人としてもいいし、重要参考人程度としても良い。
 少なくとも、外から何かされた事は、状況から判断することは、容易だ。
 
 

ご案内:「歓楽区・駅前」から魔王バラルさんが去りました。
園刃 華霧 > 「あっ、コラー!?また今度とか言わないで今!今だっテ!」
不敵な笑みを浮かべ、去っていく少女に叫びかける。
この声が届いたかどうか。そうしながらも、思案する。

(んー……ありゃ、趣味で世の中引っ掻き回したいだけのタイプか……?
 これだけだと意図が読めんねー……適度な趣味なら別にアタシ的には放っておいてもいいんだけド……)

メア > ………(不敵に笑い去って行った少女を見て原因は彼女
だと悟る。影の中に消えて行った何か…あれが幻には
見えなかった)

サイエル > 「……よし、こっちも終わった!」

ふぅっと、使い切った包帯の芯を捨てて。
葉巻の火をもみ消す。こきんっと肩を手で押さえて鳴らし。

「ということで風紀委員様。これ報告書ね。私、用事あるのでこれで。死傷者はなし、全員喋れるくらいまでは治療したんで。へへ」

にへらと笑って、必要な情報を書いた紙を渡し、”音”を消して去っていく。

「次に保健医が必要な時は、私じゃない人で頼みますよー」

ご案内:「歓楽区・駅前」からサイエルさんが去りました。
園刃 華霧 > 「さて、と……」
ため息をひとつ。

「あー、おつかれ様ッス。うわっ、なにこの量……マジでー……
 次があれば、アタシも遠慮したいトコっすネー」
報告書を受け取りながら、渡しながらへらっと笑う保険医に、うんざりした声で返す。

「んー……で、と……よし! 処理は他のメンツに任せよウ!
 えーっと、キミ。名前は? とりあえず、知ってること教えてちょ。
 なんならまあ、場所を変えてもいいし」
そういって、メアに向き直った。

メア > 私は、メア……(名前を尋ねられ応える)

知ってる、こと……ん…(頷く、特に有用な情報を自分が知っているか分からないが、聴取には応じ場所を変えるのなら突いていくだろう)

園刃 華霧 > 「ほいほい、メアね。
 あー……アタシは、園刃華霧。いちおー、風紀委員とかしてるっぽいゾ」
かなり適当な自己紹介だった。

(まー、犯人はアレでおそらく確定。多分、このお嬢ちゃんもろくに事情は知らないだろーけどナー。ま、何か掘り出せたらめっけモン、くらいかネー)

「ま、女子らしくスイーツでもいくかネー。あー、それとまあ。
 どーせ悪そーなのはさっきのアレっぽいし、気楽にしていいヨ。
 ま、メアっちが悪人でもそん時はそん時ってことデ」
やはり役職の割には適当な物言いであった。

「そんじゃ、とりあえずこの辺は無理そうだし、あっちの方の店、いきますカー」
そういって歓楽街の別の方を指して歩き始めた。

メア > 華霧…(言われた名前をしっかりと覚え)

うん……(少しふらつきながらも華霧に着いて行く。甘い物を
食べれば少しましになるだろう…そのままスイーツの店まで華霧の後を着いて行った)

ご案内:「歓楽区・駅前」からメアさんが去りました。
園刃 華霧 > 結局、予想通り得られた情報は大したことはなかった。
後日の取り調べでも、あまり情報は得られず……
とりあえず、華霧の頭にインプットされた情報は一つだった。

「魔王バラル、とかサー。なんだろーネー、この思いっきり人外感。
 そういうのにのさばってもらうと面倒くさそーだナー。あーあ」

ご案内:「歓楽区・駅前」から園刃 華霧さんが去りました。